太田述正コラム#8808(2016.12.23)
<皆さんとディスカッション(続x3200)>
<太田>(ツイッターより)
 自分の(14歳の時に結婚させられた)夫を父親のサダム・フセインに殺された、彼の娘・・ヨルダン在住・・の回想。
http://edition.cnn.com/2016/12/22/middleeast/raghad-saddam-hussein-interview/index.html
 (結構美女の)彼女、それでも、父親を擁護している。
 で、トランプも高く評価している。
 世界中にトランプファンが実に沢山いるねえ。
<七氏>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 感謝を述べながら、懸念払拭を差し込む。見事でございます。↓
 「<天皇陛下>83歳 退位「親身に考えてくれ、深く感謝」・・・
 8月8日に公表した退位の意向がにじむおことばに関して「内閣とも相談しながら表明」したと述べたうえで、「多くの人々が耳を傾け、親身に考えてくれていることに、深く感謝しています」と語った。・・・」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161223-00000004-mai-soci
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 防衛費をチョイ増額したことくらいがニュースかよ。
 もっと、まともな日本報道を。↓
 With Historic Defense Spending Boost, Japan Turns Further Away from Pacifism・・・
http://foreignpolicy.com/2016/12/22/with-historic-defense-spending-boost-japan-turns-further-away-from-pacifism-tensions-south-china-sea-senkaku-islands-dispute/
 ボインになるつつある日本女性。↓
 「・・・経年で見ると<日本人女性の>ブラジャーのサイズが大きくなっている・・・。Dカップ以上が過半数に、あと一歩のところにまで迫っている。・・・
戦後70年以上をかけて、日本人の生活様式も変化し、栄養状態も改善したため<だ>・・・」
http://diamond.jp/articles/-/112519?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
 スコセッシの映画「沈黙」の好意的映画評。↓
 Martin Scorsese’s ‘Silence’ is an anguished masterwork of spiritual inquiry・・・
http://www.latimes.com/entertainment/movies/la-et-mn-silence-review-20161216-story.html
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <声を枯らして日本へ行けキャンペーンを継続。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、日本について「もっとも中国人に嫌われているにもかかわらず、毎年中国人が押し合いへし合いしながら訪れる国」と形容し、中国人を引き寄せる日本の魅力について説明している。
 記事は「日本は最も中国人に嫌われている国である」と指摘しつつも、毎年数百万人の中国人が日本に旅行に出かけており、休暇の時節になると日本はいつも中国人の旅行先ランキングのトップに躍り出ると説明。
 これほど多くの中国人が日本に旅行に出かける理由について、「日本が確かに素晴らしい国だからだ」と称賛。日本の変化に富む地勢と豊富な水資源が「美しい景色を形成している」と指摘、例えば山雪の湖の美しさや、迫力のある峡谷や山峰、勢いのある河流、雄大な滝また大小の温泉といった自然が中国人旅行客を日本に引き寄せる魅力となっていると称賛した。
 さらに日本の魅力はこうした自然風景だけではないとし、例えば東京には東京タワー、皇居、国会議事堂、浜離宮などの豊富な観光スポットが存在しており、また、日曜日には銀座や新宿などで歩行者天国が実施され、そこでストリートミュージシャンや芸術家たちによる活動を楽しむこともできると紹介した。
 この記事の内容に対して中国ネットユーザーたちは様々なコメントを寄せているが、そのなかには「自分の知り合いで日本を嫌う中国人は少ない」、「以前は日本が嫌いだったが、2度訪れてやっと彼らの文化の良さを実感できた」、「自分は日本が好きだ、愛国主義に縛られたくない」など、日本に対して肯定的な意見を示すコメントも多かった。
 また、日本を嫌いつつも日本旅行に行く中国人を「一方で焼肉を食べながら、ダイエットしたいと叫ぶ人」と形容するコメントもあり、同コメントは「日本には反日感情を超える魅力が存在している」という見方を示している。」
http://news.searchina.net/id/1625828?page=1
 <とりわけ、京都行きを推す。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、京都を「日本に盗み去られた中国の古都」と称して、その有り様はまさに中国唐朝の都市「洛陽」そのままであると説明している。
 記事は、河南省洛陽市が古代中国の複数の王朝によって都とされた都市であり、またかつて栄華を極めたものの、多くの戦火により損傷を受けたため現在もはやかつての面影はないと説明。しかし、「洛陽は実は日本にも存在している」とし、それは1000年以上の歴史を誇る京都であると紹介した。
 記事は京都について、日本が1000年以上前に中国の洛陽をまねて建造した都市だと説明、本来は「長安」と「洛陽」の2つの都市を建造する計画だったが、洛陽の部分だけが建造されたものが京都であると紹介した。
 さらに京都の都市デザインは中国の唐朝とほとんど同じであるとし、「1000年の時が経過した現在でも、洛陽の風光は優雅に存在している」と京都を絶賛。また多くの中国人が憧れる唐朝の古都がここにあると説明し、まるでタイムスリップしたかのような錯覚さえ起こさせると表現した。
 また記事は山水のある京都の美しい景色は訪れる人の心を本当に楽しく、落ち着かせると絶賛したが、京都のあちこちで「洛陽」の漢字を見かけることができるという点も紹介。洛水と名付けられた抹茶が販売されているほか、洛食という名で食事を提供しているレストランも多いと説明。洛BUS、洛禅などの名を冠するサービスも存在すると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1625839?page=1
 <韓国を貶め日本を持ち上げる政策の現れ。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本と韓国ではともに相手国のブランドの車を見かける機会は非常に少ないと伝えつつ、特に日本では韓国車はまず見かけない存在であることを紹介する記事を掲載した。
 記事はまず、中国では韓流ドラマの影響により、「韓国人は日本車を買わない」と思っている人が多いと指摘する一方、「確かに韓国では市場の9割以上が韓国車で占められている」と紹介。だが、決して日本車が存在しないわけではなく、韓国の輸入車市場では日本車が一定のシェアを獲得していると伝え、特にレクサスは韓国で人気だと伝えた。
 一方、日本人は「ナショナリズム」を理由にしているわけではないが、韓国車に乗っている日本人はまずいないと指摘し、それは日本人が「日本車のほうが良い車」だと認識しているためだと紹介。そのため、韓国国内に日本車が存在する状況にある日本人に比べて、韓国人のほうが「より悔しい」状況にあると論じている。」
http://news.searchina.net/id/1625780?page=1
 <日本人のサービス残業は、勤務先の対外的人間主義実践のためであり、かつ、勤務先が家の延長だからだが、うすうすそのことに感づいてるみたいね。↓>
 「・・・今日頭条は・・・記事は、日本人から「学んではいけないこと」もあると伝えている。
 記事はまず、日本には中国人にとって学ぶべき点が数多くあると説明、例えば自動車産業、アニメ産業、電子産業、生命科学、ゲームなどの産業は「世界一流のレベル」であると称賛。中国経済の質を向上させるうえでも日本は見習うべき対象であるとする一方で、日本人から学んではいけない点もあり、例えば「残業」がその中に含まれると主張した。
 続けて、日本人は「しょちゅう、無給で」残業すると説明、「自分が仕事に熱心に取り組んでいないという理由で、解雇あるいは上司に批判されることを恐れている」という考え方のもと、日本人は残業していると主張した。
 しかし、もし仕事に長時間取り組めば「忙しいという印象」を周囲に与えることができるため、会社から「真面目に仕事をしている」と見なされると説明しつつも、こうした残業は「効率が低すぎる」と指摘した。
 この「効率が低すぎる」という記事の指摘は、仕事の質が低いという意味ではない。なぜなら記事は「日本の自動車産業が世界でもっとも競争力があるのは、日本人が真面目に仕事に向き合っているから」と指摘しているためだ。仕事の効率が低すぎるというのは、仕事に従事する時間に見合った賃金が得られていないという意味での効率の低さであり、記事はこの点だけは「日本人に見倣ってはいけない」と論じている。」
http://news.searchina.net/id/1625802?page=1
 <これもほぼ同様。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本人がついに自らの効率の低さを意識した」とする記事を掲載した。
 記事は、日本で生活したり仕事をしたりといった経験を持つ人ならば「日本の会社の効率は良くない」ということを知っているとする一方、中国は発展の速度をとっても会社従業員による仕事の効率をとっても優れていると説明した。
 そのうえで、このほど日本で生産性に関する調査結果が発表され、ついに日本人が自分たちの効率の悪さを意識するに至ったとし、先進7カ国(G7)において日本人の生産性が最下位であること、フランス、ドイツ、米国に比べて日本人の生産性が3分の2程度であること、特にサービス業では効率の低さが顕著であることを伝えた。
 記事は、日本企業における習慣として「作業効率が低いほかに、全く意味のない残業がある」と説明。日本人は残業が好きな訳ではないが、残業代が得られるほか、上司から良い評価を得られるため、さらには社会の風潮上から残業をしているのだと解説した。また、同僚に対する信頼度も低い水準にとどまっていると紹介。製造業は自動化が進んでおり同僚間の問題は減っているが、世界一流とされるサービス業では従事者が苦労しているとした。
 そして、これまでにもフレキシブルな体制によって仕事の効率を高めようと提唱する人はいたが、「上の世代が全力で作り、形式化した企業文化や企業精神はそう簡単に改善できないのである」と論じている。
 記事を読んだ中国のネットユーザーからは、日本人の効率の悪さはルールを厳格に守り、融通が利かないことに起因すると指摘する一方で、効率は低いがクオリティの高さはやはり敬服すべきものであり、効率の低さは「匠の精神」の裏返しではないかとする意見が見られた。
 また、中国は発展のスピードも仕事の効率も高いとする記事の主張に対しては「中国人って効率高いか?」、「多くの国有企業も同じような欠点を持っているぞ」、「生産速度は絶対一番。でも、品質に関しては別の話だ」といったコメントが寄せられた。」
http://news.searchina.net/id/1625849?page=1
 <これはガス抜きだが、サーチナのコメントで一本とられている。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本は中国に向けて大量のゴミを輸出していると批判する記事を掲載した。
 記事は、日本で出たくず鉄等の廃棄金属、廃棄電子産品、プラスチック、生活ゴミの一部が中国に運ばれていると主張し、こうしたゴミは環境保全規準を満たさない方法で廃棄され、有害物質が含まれていると指摘した。
 さらに「日本に限らず、毎年世界で生じる5億トンの電子ゴミの70%以上は様々なルートを経由して中国に運ばれている」と説明、中国税関のデータを引用し、2011年から13年にかけて毎年800万トンあまりの廃棄プラスチックが中国に運ばれたと紹介した。
 また記事は、ゴミはそれが生じた国で処理しなければならないとする国際公約があり、ゴミの輸出は「原則的には許されていない」と説明。まるで世界全体が中国に向かってゴミを投げ捨てているかのような状態だと批判した。
 経済協力開発機構(OECD)と国連環境計画(UNEP)は1989年に有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関する「バーゼル条約」を採択した。日本は同条約に1993年に加盟しているが、同条約のもとでも輸入国が再生または回収の原材料としてゴミを必要としているなら資源として輸出できるとされる。記事は「世界全体が中国に向かってゴミを投げ捨てているかのような状態」と主張しているが、実際には中国がゴミを密輸入しているのであり、中国には世界中から密輸入したゴミから資源を回収し、利益を得る組織が存在することが分かっている。」
http://news.searchina.net/id/1625804?page=1
 <中共人民達に対し、対日歴史認識を改めよと、まわりくどーく示唆している。↓>
 「・・・今日頭条は・・・抗日神劇に含まれる常軌を逸した描写は日本人にも知られていると伝え、日本のネットユーザーたちも抗日神劇をコメディのような感覚で「楽しんでくれれば良い」と説明する記事を掲載した。
 記事は、抗日神劇に含まれる荒唐無稽な描写の数々を紹介したうえで、あまりの荒唐無稽さに「抗日神劇は日本でも物笑いの種になっている」ことを紹介。日本のネットユーザーからは「抗日神劇がもし日本で放送されれば、きっとものすごい人気になる」、「抗日神劇が魔幻路線を突っ走ることを希望する。日本の軍車が変形して人民を殺すが、解放軍がカンフーで日本兵を粉砕するというシーンを期待したい」など、抗日神劇の荒唐無稽ぶりはもはやコメディと捉えていることを伝えた。
 一方、日本のネットユーザーたちが抗日神劇を「楽しんでくれればそれで良い」と主張、なぜなら抗日神劇が日本市場を開拓することになるなら、「中国人の眼がこれ以上、抗日神劇で汚されずに済むから」であり、同時に中国に放映権収入ももたらすことにもなるため、一石二鳥だと説明を加えた。」
http://news.searchina.net/id/1625819?page=1
 <一見、ガス抜きに見えるが、自衛隊をまともに軍隊として用いよ、と日本政府及び国民達に呼びかけている、とも受け止めうる。↓>
 「・・・今日頭条は・・・姫路城で年に1度の大掃除が行われ、自衛隊の隊員らが参加したとする記事を掲載した。記事は、陸上自衛隊の隊員約520人が出動して姫路城の清掃を行ったと伝えている。そして、迷彩服にヘルメット姿の自衛隊員が城壁に登り、長い柄の道具を使って壁に付着したクモの巣やホコリを取り去る作業、ロープ伝いに石垣に登って雑草を除去する作業を行う様子を撮影した画像を複数枚掲載した。
 記事を見た中国のネットユーザーたちは、自衛隊員が清掃活動に参加していることに対して驚きや疑問を示している。「どうして兵士が掃除をするのか。とても不思議だ」、「日本は何億ものお金を使って最高級の清掃員を育成しているんだな」、「今の日本鬼子にはもはや70年前のような獰猛さがないな」などといったコメントが寄せられた。また細かい部分を掃除する様子に「衛生にこだわるなあ」とし、いかにも日本らしい光景であるとの印象を持つユーザーもいた。」
http://news.searchina.net/id/1625813?page=1
 <せっかく対日軍事攻勢をかけてやってるのに、馬耳東風の日本政府及び日本国民達に対して呆れている。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、中国の軍事力はとうに日本を超えていると主張する一方、中国の軍備拡張を日本は恐れてはいないとしたうえで、「日本が中国を恐れない理由」について分析する記事を掲載した。
 記事は、ロシアメディアが「中国空軍の戦力はすでに航空自衛隊を超えている」と分析したと紹介。例えば、中国は次世代ステルス戦闘機「殲-20」を自主開発したものの、日本は戦闘機開発で大きな遅れを取っているうえ、「ほとんどの戦闘機技術は米国頼み」だと指摘した。
 また、海軍に関しても、数と質の両面で中国の方が上回っていると主張。例えば中国には日本のイージス艦に対抗できる「中国版イージス艦」と呼ばれる最新鋭の軍艦が存在し、数も日本を上回ると主張。また、原子力潜水艦に至っては日本は1隻も保有していないことを紹介したほか、陸軍について言えば、中国には世界中のどの国を見ても「ライバルがいない状況」であると主張、陸海空ともに中国の軍事力はとうに日本を超えていると主張した。
 続けて記事は、日本は「なぜこの強大な中国を恐れないのか」と疑問を投げかけたうえで、その理由について「グローバル化した今日において、ある程度の実力を有した国同士が衝突する可能性は低いと日本は考えているためだ」と分析。確かに、日本と中国が直接戦争をすれば、両国の経済的損失を莫大なものとなるはずで、それを考えると戦争を避けることは理にかなっているともいえる。
 また、日本は軍備で中国に劣っているとはいえ、「先進的な武器と技術」を有しているとも指摘。米国から技術導入すれば軍備上の進歩は極めて速く、日本の経済力を考えるといつでも軍拡できるため、中国を恐れないのだろうと分析した。」
http://news.searchina.net/id/1625803?page=1
 今頃になって、サンダースを民主党の大統領候補に選んでれば、彼が大統領になっていた、という記事が出た。
 (オバマは分かってて、あえてクリントンに固執してトランプにわざと勝たせた?(太田))↓
 ・・・If Democrats had made a different choice in the primaries last spring, Bernie Sanders would be assembling his Cabinet right now.・・・
http://www.latimes.com/opinion/topoftheticket/la-na-tt-bernie-beats-trump-20161222-story.html
 ラトヴィアとエストニアが、飾りつきのクリスマスツリーの起源争いをしている。↓
 ・・・For six successive seasons, Riga and Tallinn — the capitals of Latvia and Estonia — have waged a feud over which was the site of the world’s first decorated Christmas tree. Riga says it was first, in 1510. Tallinn claims a much earlier event, in 1441.・・・
 Gustavs Strenga, an archivist and historian at the National Library of Latvia, said that both Riga and Tallinn were guilty of making creative leaps with their historical interpretations.
 <それ、クリスマスとは当初関係がなかった、というのが史実らしいが・・。↓>
 Actually, he said, those tree-themed celebrations by the Black Heads had nothing to do with Christmas and were connected to other festivities the brotherhood celebrated.・・・
http://www.nytimes.com/2016/12/22/world/europe/who-tossed-on-the-first-tinsel-two-baltic-capitals-disagree.html?ref=world&_r=0
 広義の性に係る人間科学関係の記事がこのところ目に付くので、小特集を組んでみた。↓
 <キャリア追求型の女性は結婚相手を見つけにくく、離婚もし易い。↓>
 Two new studies–one in the U.S., one in Sweden–suggest women pay a steep price for pursuing careers.・・・
 The “romance penalty” that women suffer from being ambitious or successful・・・
http://www.slate.com/articles/news_and_politics/the_dismal_science/2016/12/men_still_aren_t_comfortable_with_ambitious_women.html
 <女性が男性に比べて空間把握で劣る、というのはウソ。↓>
 「「話を聞かない男、地図が読めない女」という本があったが、本当に女性は地図が読めないのだろうか。・・・
 <確かに、>これまで行われてきた研究では、男性の方が女性より、空間能力を調べるテストで良い成績を残してきた(わかりやすく言えば、地図上の物体が現実世界ではどこにあるのかを認識する点で、男性の方が長けていた)。・・・
 <しかし、それは、>社会で一般的に「女性は地図を読むのが不得意」と信じられていることが原因で、女性たちが「自分たちは地図を読むのが苦手」と思い込み、いい結果を出せなかった<だけのことであることが判明した。>・・・」
http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/21/women-can-read-maps-just-as-well-as-men_n_13760792.html
 <子供を妊娠し生むと、女性の脳は子育てに2年間特化する。↓>
 「・・・妊娠前と妊娠後の女性の脳の構造に着目した初めての臨床研究で、・・・前頭皮質中央と後部皮質の灰白質、および前頭前皮質と側頭皮質の一部が小さくなっていることを確認した。これらの部位は、脳のなかで社会的認知や共感を感じる領域と重なる。母親が自分の赤ちゃんの画像を見るときに活性化される部分だ。
研究者チームによれば、この脳の変化は妊娠によって始まり、出産後少なくとも2年続くという。
 ・・・この変化は、女性の脳細胞が失われるというよりは、「シナプス刈り込み」(必要なシナプス結合だけが強められ、不要なシナプス結合は除去される現象)が行われていると考えている。「弱いシナプス結合が取り除かれ、より効率的で専門化した神経回路網になる<、と解される。>・・・」
http://www.sankei.com/wired/news/161222/wir1612220002-n1.html
 <難産は人間のメスにしか見られないが、その理由は、直立歩行と赤ん坊の脳が大きいところにあると考えられてきた。↓>
 ・・・It’s extremely rare for mammalian mothers to pay such a high price for offspring production <human mothers>・・・
 ・・・ hominins were walking upright on two legs.
 To walk on two legs efficiently, the hominin skeleton had to be pushed and pulled into a new configuration, and that affected the pelvis.
 In most primates the birth canal in the pelvis is relatively straight. In hominins, it soon began to look very different. Hips became relatively narrow and the birth canal became distorted — a cylinder that varied in size and shape along its length.
 So from an early date in our prehistory, hominin babies may have had to twist and turn to pass through the birth canal. This would have made birth a far more difficult task than it had been previously.
 Then things got even worse.
 Big-brained adults start out life as big-brained babies, so evolution came into conflict with itself. On the one hand, female hominins had to maintain a narrow pelvis with a constricted birth canal in order to walk efficiently on two legs. But at the same time the foetuses they carried were evolving to have larger heads, which were a tighter and tighter fit through those narrow pelvises.
Childbirth became a distressingly painful and potentially lethal business, and it remains so to this day.・・・
 <でもそうではない、いや、少なくともそれだけでは説明しきれない、として、他の説が出てきている。↓>
 ・・・the energetics of gestation and growth (EGG) hypothesis・・・suggests the timing of childbirth is governed by the difficulties of continuing to nourish a developing foetus beyond 39 weeks – not by the difficulties of squeezing the baby out through the birth canal.・・・
 <そのうち、一番大きいのは農業革命説だ。タンパク質中心から炭水化物中心の生活に切り替わった結果、胎児の成長は早くなり胎児を巨大化する一方で、母親はちんちくりんになった。↓>
 Human childbirth suddenly became more difficult about 10,000 years ago
 There is one striking feature archaeologists have noticed when comparing the skeletons of early farmers with their hunter-gatherer ancestors. The farmers were noticeably shorter in stature, probably because their carbohydrate-rich diet was not particularly nutritious compared to the protein-rich hunter-gatherer diet.・・・
In general, the shorter a woman, the narrower her hips. In other words, the shift to farming almost certainly made childbirth a little bit more challenging.
 On top of that, the carbohydrate-rich diets that became more common with farming can cause a developing foetus to grow larger and fatter. That makes the baby harder to deliver.
 Combine these two factors and human childbirth — which might have been relatively easy for millions of years — suddenly became more difficult about 10,000 years ago.・・・
http://www.bbc.com/earth/story/20161221-the-real-reasons-why-childbirth-is-so-painful-and-dangerous
⇒農業革命は、ヒトを非人間主義化しただけじゃなく、難産までもたらしたんだね。
 改めて、釈迦が「生・老・病・死」を苦と捉えたスゴさを思う。(太田)
 <有胎盤哺乳類中、殆ど例外的にヒトの男性に陰茎骨がないのは、オス間の競争が相対的に激しくないからだと。↓>
 「・・・<ヒトの>陰茎骨は、骨格から切り離された状態でオスの生殖器の先端にぶら下がっており、多くの有胎盤哺乳類<が持つ>・・・「陰茎骨」(別名:バキュラム)<を持たない。>・・・
 性行為が長いほど陰茎骨も長いことを研究チームは発見した。さらに長い陰茎骨は、メスをめぐる競争の激しさとも相関していた。
 研究チームは、陰茎骨が長時間の交尾(少なくとも3分より長く続くもの)を可能にしていると推測する。このシナリオでは、陰茎骨は支え棒として機能し、陰茎を強化して尿道を保護する。
 ただし、こうした長時間の交尾は愛を示す行為ではなく、おそらくは、ほかのライヴァルのオスが周りに多数いる状況での戦略だ。ブリンドルの言葉を借りれば、「このような長時間の挿入は、自分の精子が実を結ぶチャンスを得る前にメスがこっそり逃げたり、ほかのオスと交尾したりするのを防ぐためのひとつの手段」なのだ。
 人間の男性の場合、挿入から射精までの平均時間は2分未満と、長いとはいえない。一方、ヒトは基本的には一夫一婦制だ。このため、人間は進化の過程で陰茎骨を保持しなくなったのではないかと推測されている。・・・」
http://www.sankei.com/wired/news/161222/wir1612220001-n1.html
 <ポルノは(強姦を減らすという話は前にも取り上げたが、)そもそも、家族制度や婚姻にとって有害ではないとさ。↓>
 ・・・one thing is clear: There isn’t solid evidence that supports the claims, in the Utah resolution and elsewhere, that pornography has perpetuated a “sexually toxic environment” that degrades the family unit and leads to infidelity.・・・
http://www.slate.com/articles/health_and_science/science/2016/12/the_replication_crisis_meets_pornography.html
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 休日の臨時一人題名のない音楽会です。
 村下孝蔵は何度か登場していますが、まだまだ、いい作詞作曲の曲があるので・・。
 
珊瑚礁
https://www.youtube.com/watch?v=1-0isY6yIaw
砂の女
https://www.youtube.com/watch?v=tIkQc0TN5Uc
夢の跡
https://www.youtube.com/watch?v=XYujTByFS1U
挽歌
https://www.youtube.com/watch?v=rymefCy7j7k
かざぐるま
https://www.youtube.com/watch?v=vpF0F4vu6WQ
ゆうこ
https://www.youtube.com/watch?v=dBQGeTQvPaM
夢のつづき
https://www.youtube.com/watch?v=Ly1CSDuVI7k
少女 映像の女性は誰だろ?
https://www.youtube.com/watch?v=UWBp0DgQADk
 ついでに久保田早紀。
 デビュー直後のリサイタルで珍しいので・・。
https://www.youtube.com/watch?v=pqq0uF1admU
 異邦人。生歌の部分は紹介済みだが、三洋電機カラーテレビ「くっきりタテ7」CMにこの歌が初登場した頃の映像と、生歌の直前の(彼女のTV初出演の)「夜のヒットスタジオ」で久保田が紹介される部分が初出なので・・。
https://www.youtube.com/watch?v=o8LUDu0Wm4E
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<K.K>
≫W3N1600PS-L8G と WD20PURX SATA3.0 5400rpm 64MB とが、本日12:00過ぎに一緒に到着しました。≪(コラム#8806。太田)
 太田さん、年末で少しドタバタしておりまして、外付けHDDの設定に関しては明後日ぐらいまで待ってください。
 よろしくご理解の程、お願いいたします。
<太田>
 了解。
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太田述正コラム#8809(2016.12.23)
<米リベラル知識人の内省(佐伯教授かく語りき)>
→非公開