太田述正コラム#8880(2017.1.28)
<皆さんとディスカッション(続x3236)>
<太田>(ツイッターより)
 「…ダボス会議での馬氏は中国についてはあまり語らず、日本について話すことの方がはるかに多かった。
 デフレ、高齢化、政治の停滞といった問題を抱える日本を手本と考える人は現在ほとんどいない。
 だが、他国に比べて平等主義に立脚していること、社会が安定していること、100%近い識字率、持続可能な環境、世界随一のインフラといった日本の「財産」は、韓国やベトナムなどの国だけに限らず、中国にとっても目標とするところだ。
 中国と日本は歴史認識や領有権の問題で対立しているが、中国政府上層部や馬氏などの有力者は、寛容で穏やかな日本の資本主義を心から尊敬している。…」
http://www.msn.com/ja-jp/money/news/%e3%80%8c%e7%b1%b3%e5%9b%bd%e3%82%88%e3%80%81%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%82%92%e8%a6%8b%e7%bf%92%e3%81%88%e3%80%8d%e3%82%a2%e3%83%aa%e3%83%90%e3%83%90%e4%bc%9a%e9%95%b7%e3%81%ae%e6%8f%90%e8%a8%80/ar-AAmfGc7?ocid=iehp
「馬氏は中国政府の回し者だと切り捨てる人もいるだろう。」はドンピシャ。
 習ちゃん自身ダボス会議に参加したが、本当に言いたいことは馬に言わせ、ついに米知識層がそれを正面から受け止め始めたってわけだ。
 今年中に僕の後生恐るべき研究者出現か。
<七氏>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 なにー!「女性」天皇がいたから、勘違いしてたな。
 天皇は父系と母系の転換なかったんだ。
 あー、よかった。修正します。
—————————————–
 譲位は確定的として、そういやその暁には雅子様問題ありましたね。皇后になり、どうなるのか。↓
 「快復傾向の雅子さま「皇后となったら伸び伸びご活躍」との声も・・・」
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/12594685/
<太田>
 読んだ限りじゃ、そもそもの発症の原因に、いまだに気分が左右されるってことのようだから、要は、丸っきし、良くなってないってこと。
<TSY>
 そういえば太田さんのご本にも、公文書の英語の誤訳を正すのに苦労されているところがあったのを思い出しました。
 ちょっと日本の英語教育について小論を書いてみました。ご笑覧ください。
日本文化の中心には天皇制があって……みたいな三島の『文化防衛論』は僕にはつらいところがあります。
 でも、ちょっと気の利いた翻訳をしようとして日本語についてあれこれ考え、その特徴に情緒性を見、その情緒性を駆使した和歌を楽しむのは、大きな喜びです。
じんかん主義や弥生-縄文評価テーブルについても考えているのですが、太田さんの入院経験などは、僕も入院しましたから共感できるのですが、日本社会全体の傾向への僕の判定は無神経文化です。
⇒今までも、貴論考中で散見されましたが、こういう表現はいかがなものかと思います。
 人間や人間社会なんてものは、何事によらず相対的な評価しかできないんであって、「日本は無神経文化」という命題は、いつの、どの、国・地域に比べて、かを簡単でいいから書いてもらわなきゃ途方に暮れちゃいます。
 ま、今回に関しては、添付小論を見ろ、ということなのでしょうが・・。
 ところが、(転載しませんでしたが、)添付小論を読んでも、過去の日本に比べておられるらしいことこそ分かるけれど、今度は、具体的に、戦前なら戦前に比べて、現在の日本はこういう具合に無神経化が進行している、という風に話を進めるべきところ、それがないので、再び途方に暮れちゃいます。
 戦後英語教育が日本の無神経化を進行させた、とおっしゃっているようであるところ、その前提となる、無神経度に係る具体的な、「戦前?」対「現在」、の比較データなり比較挿話なりが提示されていないので、私のよく言う、公理的なもの(=戦後英語教育の問題性。それについての論証に具体性を欠くことからそう表現するほかない)から出発する演繹的な論述に留まっていて経験科学的な論述たりえていない、ということです。(太田)
 
じんかん主義を担保する、もしくは非じんかん主義を攻撃する、法的(暴力背景の強制力、成文法に限らず)経済的、文化的しくみがいるのかなと思ったりしますが、まだ形になりません。貨幣以外の評価と動機付けのシステムがいるんだろうかとボンヤリ思ったりしますが。
Martin Wolf のコラム(Finanicial Times)をはじめ、失業問題には目をつぶって、トランプ新政権の貿易交渉方針だけを攻撃するお粗末でたいくつな論調が目立ちます。
 国境をまたいだ通貨の動態についてのイメージはあるようですが、労働力が国境をまたいだときの労働分配率の傾向については、習ってないから無視するっていうのはみあげた不勉強ぶりだと思います。
 貴重な他山の石として記憶しておくつもりです。
<太田>
 いつものことですが、話を広げ過ぎないようにしましょう。
 大変な勉強家でいらっしゃることには敬意を表しますが、少しでも(「典拠」「疎明」の重要性、等の)私の各種指摘を斟酌していただき、より、生産的な形で勉強の成果をおまとめいただけるようになることを願っています。
 そのためにも、まずもって、一体、自分を勉強へと突き動かしているものは何か・・ご自分の実存的課題といいますか・・を見極められた上で、勉強の方向性を絞ることです。
 これらの諸点で、若干なりとも進歩が見られなければ、私のコラムに係る質問の類を除き、あなたが送ってこられる論考は、その時点で読むのを止めますし、もちろん、その全部または一部をディスカッション上で取り上げることもありません。
 ご健闘を祈る。
 
 話は変わり、「じんかん(人間)主義」という用語についてですが、本日公開したコラム#8669を読み返していて、人民網等が用いている、(日本人ないし日本社会を形容する)「人性化」は、ヒュームの『人間本性論』或いは『人性論』と訳されるところの、’A Treatise of Human Nature’
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%96%93%E6%9C%AC%E6%80%A7%E8%AB%96
https://en.wikipedia.org/wiki/A_Treatise_of_Human_Nature (←人性の核心は共感(sympathy)、的な主張)
から採ったものであることに(今頃)気が付きました。
 (温家宝だったかが、ヒュームを推奨してましたよね。(コラム#失念))
 つまりは、「人性化」は、(恐らく、)日本語(訳)由来の用語だったってわけです。
 となると、「人性化」という用語は、考えていた以上に(それと近似しているところの)「人間主義」という用語の強力なライバルだってことになりますね。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 私が既に指摘したように、(件の人物のみならず)OBが(現役同様)バカにされているので(件の)彼が文科省と今でも直結している印象を与えるために、このOBにカンバンとカネとヒトを流すとともに、それでも上級キャリア職の天下り業務に関しては到底その任に堪えないので、本省が直接天下り業務をやってたってことなのよ。↓
 「・・・文科省人事課が仲介する「現職ルート」は主に審議官以上のキャリア職員(総合職)の再就職を担い、・・・「OBルート」は・・・人事課が担わないキャリアやノンキャリアの再就職を主にあっせんしていた・・・」
http://mainichi.jp/articles/20170128/k00/00m/040/220000c
 「・・・人事課OBが理事長の一般社団法人は「文教フォーラム」で、調査研究や組織運営に関する相談・助言などが主要業務。文科省に近い東京・虎ノ門に事務所があり、賃料は昨年12月まで・・・公益財団法人「文教協会」・・・が負担していた。・・・文教協会はOBに秘書も派遣していた。・・・
 文教協会も虎ノ門に事務所があり、調査研究や書籍の刊行が主要業務。元文化庁長官が代表理事を務め、常務理事や理事2人も文科省出身者となっている。
 文科省は平成28年度、教員免許管理システム関係の補助金5070万円や調査研究委託費391万円、書籍などの購入費495万円を支出している。・・・」
http://www.sankei.com/life/news/170128/lif1701280022-n1.html
 朝日も産経流のネオ反米主義に感染?
 ま、いいことではある。↓
 メイキング・オブ・アメリカ―格差社会アメリカの成り立ち [著]阿部珠理 ブラック・ホークの自伝―あるアメリカン・インディアンの闘争の日々 [著]ブラック・ホーク・・・
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2017011600001.html?iref=comtop_list_cul_b03
 米国が、突出した医療支出にもかかわらず、平均寿命が延びていないことがグラフとともに説明されている。
 (この他、馬が指摘したような戦争経費の垂れ流し、更には根本的問題である、貧富の大きな格差、が、白人を中心とする「恵まれない」米国人層のトランプ支持をもたらしているわけだが、トランプ、オバマケア廃止、など唱えちゃってて、内政じゃ無茶苦茶だな。(太田))↓
 The huge disparities in US life expectancy in five charts–Rise in health spending fails to deliver longevity increases seen in other countries・・・
https://www.ft.com/content/80a76f38-e3be-11e6-8405-9e5580d6e5fb
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <定番の、近過去・現在・近未来の日本経済の礼賛。↓>
 「・・・東方頭条は・・・経済規模ではなく、経済の質を見れば日本こそ世界の経済強国であり、日中の経済の質の差は「最低でも30年分」はあると伝える記事を掲載した。
 記事は、中国経済が急激な成長を遂げ、人民元が国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)に組み込まれたことなどで、中国人は自国の経済に対して大きな自信を抱くようになったと指摘。
 だが、中国には「痩せて死んだラクダでも馬より大きい」という諺があることを指摘し、「日本経済は長年ほとんど成長していない」が、「かつての規模を今も保っているということである」と主張。さらに米国メディアがかつて「米国の安全保障を脅かす最大のリスクは日本による経済侵略」だと警戒感を示したほどの日本経済を決して見くびってはならないと論じた。
 続けて、日本は法人税の減税政策を進めているが、それは「日本国内の資本を国外に輸出するため」であると主張し、日本が国外に持つ資産はすでに莫大な規模に達しており、それは日本の対外純資産の額が世界一であることからも分かると主張。また、「中国がハイテク産業で発言権を持たないのと対照的に、日本は家電などのローテク産業を捨て、すでにハイテク産業に経営資源を集中している」と論じた。
 その証拠に、世界中のハイテク企業は日本企業が持つ権利や特許に使用料を支払うなど、日本企業なしでは成り立たないのが現状だと指摘。中国は政府が推進する国家戦略の分野では高い技術力を持つとしながらも、「一般国民の生活にはあまり関係のない分野ばかり」と主張し、中国経済が日本経済と同等の「質」を手にするためには30年は努力が必要であると伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1628116?page=1
 <日本製品を買え、日本へ行け、と中共人民達の尻を叩く。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本製品が大好きで、日本を旅行で訪れたいと夢見る中国人による手記を掲載し、「日本製品を好むことは非愛国的行為ではない」と主張している。
 記事はまず、「アニメやデザインなど、自分は日本らしいモノが大好き」だと主張し、数々の写真を掲載。アニメを通じて日本に関心を持ち、日本好きになる中国人は少なくないが、掲載された写真を見てみると繁華街にあるビルにびっしりと並ぶ飲食店の看板の写真などもある。このような街の光景も中国人からすれば「日本らしくて良い」ようだ。
 続けて、アニメや日本らしいデザインについて魅力を熱く語り、2次元のデザインでも家屋の設計でも日本のデザインはシンプルで明るく、美しいと主張。また、日本の家屋は収納力があって快適そうだと伝え、「見ているだけで住みたくなる」と絶賛した。
 一方で記事は、日本製品や日本らしいモノを絶賛したとしても、これは別に中国を愛していないためではないと主張。むしろ日本らしいモノや日本製品が好きなのは「中国製品に比べて日本製品が良いからに他ならない」と主張。日本に関係するモノを買うこと、日本を訪れることを一律で「非愛国的」行為と見なす中国の風潮を批判した。」
http://news.searchina.net/id/1628112?page=1
 <引き続いての日本車を買えキャンペーン。↓>
 「・・・汽車之家は・・・欧州の自動車市場は競争の激しい市場であると伝える一方、トヨタが欧州で販売台数トップ10に食い込んだことに対して「欧州人は日本車を買わないなんて無責任なことを誰が言い出したのか」と主張している。
 記事は、「欧州は自動車が生まれた土地」であり、世界中の自動車メーカーが激しく競い合う市場であると指摘。さらに欧州にはドイツやイタリア、フランス、英国など自動車強国の「大本営」が数多く存在し、性能において最高かつ最新の車が常に市場に投入される市場だと指摘した。
 欧州市場である以上、欧州ブランドのほうが有利であるのは間違いなく、2016年の新車販売台数で1位は独フォルクスワーゲン、2位は仏ルノーだったと紹介。3位は米フォードがランクインしたものの、4位から9位まではすべて欧州ブランドだったとする一方、トヨタが日本車メーカーとして唯一10位にランクインしたと紹介した。
 続けて、米国や中国と違い、欧州市場では日本車は決して人気のある存在ではないとし、なぜなら欧州の消費者は操作性を重視する人が多いためだと指摘。燃費や快適性に強みを持つ日本車にとっては苦手な市場であるはずだとする一方、それでも10位に食い込んだことは称賛せざるを得ないことであり、中国で言われている「欧州人は日本車を買わない」という論調は「嘘だ」と指摘した。」
http://news.searchina.net/id/1628119?page=1
 <できのよいガス抜き。↓>
 「・・・捜狐はこのほど、日本の製造業は、かつて圧倒的な強さを誇ったとしながらも、「なぜ落ちぶれ始めたのか」と疑問を投げかけている。
 記事は、日本には世界で圧倒的な存在感を示すメーカーが今なお数多く存在すると紹介。例えば、衣服にも使用されるファスナーではYKKが世界で約半分のシェアを獲得しているほか、世界のデジカメ市場でも日本のメーカーが圧倒的なシェアを獲得していると紹介した。
 また、日本には世界を股にかける自動車メーカーも数多く存在すると伝える一方で、近年は日本を代表する大手メーカーによる偽装問題や経営難といった報道が近年増えていると伝え、それによって中国人の多くは「日本の製造業の実力に疑問を抱くようになった」と伝えた。
 続けて、中国や韓国、台湾の製造業が力をつけ、ドイツでも製造業の高度化に向けてインダストリー4.0戦略を推進しているにもかかわらず、日本の製造業は変革の歩みが遅いように見えると主張。世界ではすでにIoT推進が主流となっているが、日本は機械や通信の規格が統一されていないなど企業間協力が不十分なうえ、IoT推進に必要な人材も不足しがちであると主張した。
 また記事は、日本製品は「確かに質が良い」としながらも、「機能や質が過剰で、高コスト」という弱点があると主張。中国のように経済成長が続く国では、長年使える品質を持つものよりも、数年で買い換えることを前提とした安さのほうが消費者に求められる傾向があるとし、新興国では安さのほうが優位であると指摘し、日本の製造業が衰退しているのは新興国の成長を取り込めていないためであると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1628117?page=1
 <アパホテル問題に苦慮し、その沈静化を図る習ちゃん。↓>
 「・・・中国江蘇網は・・・「反省文化のない日本と、われわれはどう付き合っていくべきか」とする評論記事を掲載した。
 記事は、今回の一件により「日本の右翼に対する反発感情に再び火が点された」と説明。そして、同ホテルの姿勢は「一部の日本の右翼主義者から熱狂的な支持を受け、政治に対して無関な一般市民による『沈黙』も重なって、数的優位を獲得したとの錯覚を得た」とし、「右翼が存在する限り、このような問題は起こり続ける」と評した。
 そして、日本の右翼が南京大虐殺を否定し、反省や謝罪を拒む理由の1つを「日本人の性格にある『反省しない文化』が大きく作用している」と分析。日本人は日常生活において口頭で絶えず謝罪を示すが、「自分が本当に間違っていると認めることは後にも先にもなく、全ての謝罪と礼儀は単なるその場しのぎに過ぎないのだ」と主張した。「心から謝罪しない」態度は日常生活から学校、職場そして政界に至るまで、すでに日本の国民性となっているとし「日本人に反省や真の謝罪を求めるというのは非現実的なのだ」と論じている。
 記事は、近年の日中外交摩擦の根源は「日本が中国の台頭に適応できていない」点にあると指摘。中国人として「日本人が謝罪、反省するという幻想を抱かない」ようにし、自分の国をより強くして「チャイニーズ・ドリーム」を実現することによって初めて、日本人に「もはや勢いを抑えられない中国とどうやったら上手く付き合っていけるか」を真剣に考えさせることができるのだ、と主張した。」
http://news.searchina.net/id/1628113?page=1
 <これもそう。↓>
 「・・・中国江蘇網は・・・日本人の態度は「虚偽」であると主張し、日本人には「反省する」という文化が欠けていると主張する記事を掲載した。
 記事は、南京大虐殺を否定する書籍に関する問題に対し、「中国政府は中国人が日本に対して理性的な付き合いができるよう望んでいる」と主張する一方、日本の右翼はいつも様々な手段を使って中国人の感情を傷つけると主張。さらに、人は感情を持つ生き物である以上、その感情を傷つけられたらどうやって理性を保てば良いのかと論じた。
 さらに、日本で一部の人が南京大虐殺を否定し、反省と謝罪を拒絶しようとするのは日本に対する「清算」が終わっていないためであるとしたほか、日本人はそもそも「反省しない国民性」であることも関係していると主張。日本人は見た目上は礼儀正しく、日常生活においては口頭でしばしば「すみません」と口にするとしながらも、「日本人は決して自分が間違っているとは思ったから謝っているのではない」と主張。
 そのため、日本人が「すみません」と謝ったからと言って「日本人が過ちを認め、反省していると認識してはいけない」と主張。そもそも謝ろうとしない日本人に謝罪を期待するほうが間違っているとし、中国がすべきはさらに国力を増強し、いつの日か日本人に「どうすれば中国と関係を良好にできるか」と思わせることであると論じている。」
http://news.searchina.net/id/1628109?page=1
——————————————————————————-
 一人題名のない音楽会です。
 レクイエムの6回目です。
Anton Bruckner – Requiem in D Minor(1849年)(注) 指揮:Maija Breiksa オケ:AdHoc Orchestra 合唱/ソプラノ・アルト・テノール・バス:省略
https://www.youtube.com/watch?v=Xo-SuT5hVCA
(注)ブルックナー[(1824~96年)]の最初の大作にして名作。全般的にモーツァルトのレクイエムの影響が見られる。某修道院の公証人でブルックナーにベーゼンドルファーのピアノを遺贈した人物を追悼したもの。
https://en.wikipedia.org/wiki/Requiem_(Bruckner)
https://en.wikipedia.org/wiki/Anton_Bruckner ([]内)
(続く)
——————————————————————————-
<K.K>(1月9日)(画像は省略(太田))
2.メモリとSSDの換装
注意:富士通新パソコンを長時間使用後すぐにこのメールの内容を行おうとすると、パソコン本体が熱を持っていて作業しづらい場合があります。富士通新パソコンを長時間使用していた場合は、10分程度冷却してから本メールの内容を行ってください。
<1>バッテリーの取り外し
1.富士通新パソコンの電源を切って、ACアダプタを取り外してください。
2.バッテリパックのロックは2箇所あります。下掲写真の右側のロックをパソコンの前面方向(写真下方向)に押し下げたまま、左側のロックを右方向にスライドさせてください。
3.下掲図の一、のくぼみに指をかけて、バッテリパックを斜め上に持ち上げて取り外してください。
<2>メモリの換装
1.下記の動画を1:35ぐらいから視聴して、メモリ交換のイメージを掴んでください。機種は異なりますが、ロックの外し方等はほぼ同じです。
初心者のノートパソコンのメモリ増設NEC LaVie LL750ES6 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Y7qLTcaeMSQ
2.ドアノブ等の金属に触れて、静電気を逃してください。
3.下掲図の赤枠の部分のネジを取り外して、「3」のメモリスロットカバーを取り外してください。
4.メモリスロットは下掲の写真(手順3の図とは上下が逆です)のように、上下2段になっています。下段をスロット1、上段をスロット2とします。
5.一、まず、上段のメモリスロット2の、メモリを押さえている両側のツメを左右外側に開いてください。メモリが少し斜めに持ち上がります。二、両手でメモリの縁を持って斜め上方向に引っ張り、メモリをメモリスロット2から取り外してください。
6.手順5と同様にして、下段のメモリスロット1のメモリを取り外してください。
7.新しく購入したメモリをパッケージから出して、一、メモリの縁を持って、メモリの欠けている部分とメモリスロットの突起を合わせて、斜め上から下段のメモリスロット1にしっかりと差し込んでください。二、パチンと音がするまで下側にメモリを倒してください。
8.手順7と同様にして、上段のメモリスロット2に新しいメモリを取り付けてください。
9.手順3と逆の手順でメモリスロットカバーを取り付けて、ネジ止めしてください。
<3>HDD/SSDの換装
1.下掲写真の2箇所のネジを取り外して、HDDスロットカバーを取り外してください。
2.下掲写真の5箇所のネジを取り外してください。マウンタ(下掲写真のグレーの金属の板)が外れるはずですので、マウンタを取り外してください。
3.左方向にHDDを引っ張って、HDDを取り外してください。
4.手順3と逆の手順で、新しく購入したSSDを差し込んでください。
5.マウンタをSSDの上に置いて、まず下掲写真の2箇所をネジ止めして、次に残りの3箇所をネジ止めしてください。(HDDに比べて、SSDは薄いので下掲写真の2箇所を先にネジ止めした方がいいらしいです。)
6.手順1とは逆の手順で、HDDスロットカバーを取り付けてください。
<4>BIOSでの確認
1.パソコン本体にバッテリを取り付けて、必要であればACアダプタも取り付けてください。
2.パソコンの電源を入れて、[Fujitsu]のロゴが表示されている間に、[F2]キーを数回連打してください。BIOSが起動します。
3.BIOSで、メモリが16GBであることと、SSDが認識されていることを確認してください。(富士通新パソコンのBIOSは、「phoenix bios」らしいということはわかったのですが、バージョンによって表示が全く異なりますので、どこを見れば確認できるかということは書けないです。自力で何とか確認してください。この時点で富士通新パソコンには、SSDと光学ドライブしか接続されていませんので、光学ドライブ以外にストレージがあれば、SSDは認識されている事になります。一応、SSDの型番を書いておきますと、[crucial CT1050MX300SSD1]です。)
4.メモリとSSDが認識されていることが確認できましたら、[Esc]キーを数回押して、[Setup Confirmation]という小さなウィンドウを表示させてください。[No]にカーソルを合わせて、[Enter]キーを押してください。Biosが終了して、パソコンが再起動します。(再起動の結果、「ブートデバイスが無い」という内容が英語で表示された画面になると思います。)
3.ディスク単位のリカバリ
<1>ディスク単位のリカバリ
1.富士通新パソコンに、「Acronis True Image 2017 レスキューメディア」(AcronisのUSBメモリー)と、[Data1]ボリュームがある方のLacieの外付けHDDを取り付けてください。
2.富士通新パソコンの電源を入れて、「Fujitsu」のロゴが表示されている間に、[F12]キーを数回連打してください。
3.ブートメニューが表示されましたら、[↑][↓]キーでUSBディスクを選択し、[Enter]キーを押してください。
4.「1か2を選べ」というニュアンスの英語の表示になると思います。キーボードの[1]を押してください。(テンキーが無効になっている場合は、反応しませんので、[NumLock]を押した後テンキーの[1]を押すか、テンキーでない方の[1/!]を押してください。)
5.「Acronis True Image 2017」が起動しましたら、[復元する]という表示下の[ディスク]をクリックしてください。
6.[どのバックアップから復元するかを選択してください]という画面になります。右下の[参照]ボタンをクリックしてください。
7.[Data1]→[Acronis True Image]→[システムバックアップ FMV2]と辿って、バックアップファイル群を表示させて、[FMV2-Win10-USB-v3-@date@.tib](「@date@」はバックアップを取った日付です)をクリックして青色反転させた後、右下の[OK]ボタンをクリックしてください。
8.選択したバックアップファイルが表示されていることを確認して、[次へ(N)]をクリックしてください。
9.[ディスクまたはパーティション全体を復元する(D)]ラジオボタンにチェックが入っていることを確認して、[OK]ボタンをクリックしてください。
10.[ディスクn](←[Windows10-FMV2]があるディスク)左のチェックボックスにチェックを入れてください。自動で[Windows10-FMV2(C:)]、[MBRとトラック0]、[リカバリパーティション]、[EFIシステムパーティション]、[Data0-FMV2(D:)]にチェックが入るはずです。(下掲の画像はあくまで例です。)
 [ディスクn]、[Windows10-FMV2(C:)]、[MBRとトラック0]、[リカバリパーティション]、[EFIシステムパーティション]、[Data0-FMV2(D:)]の計6箇所にチェックが入っていることを確認して、[次へ(N)]ボタンをクリックしてください。
11.下掲の画像のような復元先を指定する画面になると思いますが、選択肢は一つしか表示されないはずです(外付けHDDはグレーアウトしているはずです)。その一つしかない選択肢をクリックして青色反転させた後、[次へ(N)]をクリックしてください。(一応、新しく購入したSSDの型番を書いておきますと、[crucial CT1050MX300SSD1]です。)
12.確認のウィンドウが出た場合(出ないかもしれません)は、[OK]ボタンをクリックしてください。
13.[実行(P)]ボタンをクリックしてください。リカバリが始まります。
14.リカバリが終わりましたら、[Acronis True Image 2017]を終了させてください。パソコンが再起動します。
15.Windowsが起動して、ログインしましたら、1分ぐらい待ってから、念のためパソコンを再起動させてください。
<2>パーティションの確認
1.富士通新パソコンを起動させてください。
2.Windowsにログインしましたら、[スタート]ボタンを右クリック→展開したメニューの[ディスクの管理(K)]をクリックしてください。
3.[ディスクの管理]ウィンドウで次のことを確認してください。
1)[Windows10-FMV(C:)]のサイズが、118GB前後であること。
2)換装したSSDに[未割り当て]領域が無いこと。
<太田>(昨夜)
 [未割り当て]領域が46.47GBありました。
⇒後で、パーティションの拡張を行いたいと思います。
 手順に関しましては、週明けまで待ってください。(K.K)(以下、本日)
 それ以外は、恙なく完了しました。
 なお、SSDのパッケージの中に、Acronis True Image HD software activation と記されたカードが入っており、シリアル番号が示されていました。
⇒⇒これは環境移行ソフトではないかと思います。
 何れにしましても、AcronisTrueImage2017の方が機能上は上だと思います。(K.K)
—————————————————————————————————————————————–
太田述正コラム#8881(2017.1.28)
<映画評論48:君の名は。(その2)>
→非公開