太田述正コラム#9018(2017.4.7)
<皆さんとディスカッション(続x3305)>
<太田>(ツイッターより)
 「「安倍三代」を語り合う…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%80%8c%e5%ae%89%e5%80%8d%e4%b8%89%e4%bb%a3%e3%80%8d%e3%82%92%e8%aa%9e%e3%82%8a%e5%90%88%e3%81%86-%e6%94%bf%e6%b2%bb%e3%82%b3%e3%83%a9%e3%83%a0%e3%83%8b%e3%82%b9%e3%83%88%e6%97%a9%e9%87%8e%e9%80%8f%c3%97%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88%e9%9d%92%e6%9c%a8%e7%90%86/ar-BBzt1nw?ocid=iehp#page=2
 晋三評は青木の方が当たってると思うが、青木、早野両名共、安倍晋太郎が「タカ」派の清和会に属しつつも護憲派だったと認識しつつ、その息子の晋三は改憲に邁進してると言い切ってるのは、日本のブンヤの限界だわねえ。
 アホなアサドによる(?)化学兵器使用を受け、共和党のマケイン上院議員のほかヒラリーまでそれを求めてるんじゃ、支持率回復を期し、トランプがアサド政権の空軍基地等への空爆を決行するのは必至。
http://edition.cnn.com/2017/04/06/politics/donald-trump-syria-options/index.html
http://edition.cnn.com/2017/04/06/politics/hillary-clinton-syria-assad/index.html
 さっそく、地中海上の米駆逐艦群からシリアのホムス付近のシリア空軍基地に向けて50基超のトマホークが打ち込まれた。
http://www.haaretz.com/middle-east-news/syria/1.782149
 これは手始めだろ。
<太田>
 関連記事だ。↓
 <引用しなかったが、ロシア軍の(シリア軍と一体になった)防空体制を電子戦で完全に無力化はできないので、戦闘機を送り込むとリスクが残るのと、トマホークの小さな弾頭でもシリア軍の航空機を破壊するためには十分だから、トマホークを使ったとさ。↓>
 ・・・The missiles were launched about 4:40 a.m. local time from the USS Ross and USS Porter, Navy destroyers in the eastern Mediterranean Sea, defense officials said, speaking on condition of anonymity due to the sensitivity of the operation. The strikes targeted al-Shayrat air base in Homs province, from which the Syrian military allegedly launched chemical weapons attacks against civilians Tuesday.・・・
https://www.washingtonpost.com/news/checkpoint/wp/2017/04/06/why-the-navys-tomahawk-missiles-are-the-most-likely-option-for-a-strike-in-syria-against-assad/?hpid=hp_hp-top-table-main_checkpoint-tomahawk%3Ahomepage%2Fstory&utm_term=.78c5b4d91541
 <化学兵器による攻撃の対象になった都市や今回標的になった基地の位置が分かるよ。↓>
https://www.washingtonpost.com/world/national-security/trump-weighing-military-options-following-chemical-weapons-attack-in-syria/2017/04/06/0c59603a-1ae8-11e7-9887-1a5314b56a08_story.html?hpid=hp_hp-top-table-main_syria-315pm%3Ahomepage%2Fstory&utm_term=.4a4525525655
 <アサドはアホじゃないのだ、とする記事だ。↓>
https://www.nytimes.com/2017/04/06/world/middleeast/syria-bashar-al-assad-russia-sarin-attack.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=b-lede-package-region&region=top-news&WT.nav=top-news&_r=0
 <今後、ロシアがどう出るか、だと。↓>
 The main question after strikes on Syria: How does Russia respond?・・・
https://www.washingtonpost.com/world/national-security/the-main-question-after-any-strikes-on-syria-how-does-russia-respond/2017/04/06/316c22b0-1aff-11e7-855e-4824bbb5d748_story.html?hpid=hp_hp-top-table-main_syriaattack%3Ahomepage%2Fstory&utm_term=.2eb571fbdf17
 <今次攻撃の米国内法上の根拠が改めて問われてるとさ。(国際法上の根拠なんて誰も問おうとすらしてないね。)↓>
 ・・・A particular issue has been whether the 2001 authorization that Congress approved for the use of military force in the aftermath of the Sept. 11 terrorist attacks extends to actions in Syria.・・・
http://www.latimes.com/politics/washington/la-na-essential-washington-updates-congress-mixed-on-trump-s-military-1491535438-htmlstory.html
<NR39Uu0U>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫>なお、「現在の社会に全体として「満足している」との回答が65.9%」っての は考えようによっちゃ、不幸が満ち満ちてる国が少なくないところの、他国の人々のことなんかどうでもいいと思ってるということにもなるな。≪(コラム#9008。太田)
 というか、日本で生まれ育ったら、幸せな社会が当然だから、想像できないんだよね、人間主義の社会以外の社会がどんなものか。
 それは自分のことなんだけどね。
 海外を放浪したあとで、日本だけが特別だと気づいたから。
 ツアーで旅行してたときもわからなかった。外国のいいとこしか見ないし。
 ニュースに出てくるのは、特別に不幸な例外だと思ってるし。
 ニュースに出てないとこは、人間主義的に仲良くやってるもんだと。
<TSY>
 4月8日のオフ会楽しみにしております。
 よろしくお願いします。
 ご紹介していただいたWhitman の本の書評<(コラム#9011。未公開)>のうち Medoff のものようやく目を通せました。
1930年代ナチス台頭期までの米国の人種差別法と、ナチスのユダヤ人抹殺用立法とのつながりの指摘は新鮮でした。
 北杜夫は晩年鬱状態に苦しんだようですが、その原因に子供のときにみた青山の空襲後の死体処理があると僕は仮定しています。
 もともと米国を肯定的にみる癖はないのですが、こういう小論を読むと、ますます嫌悪感が強くなります。
いろいろ教えられました。
 Philip Roth のThe Plot Against America をみると、リンドバーグ=親ナチス、FDR=反ナチスという図式があるとこがわかります。しかし Whiteman のおかげでFDR は反ナチスかもしれないが、ナチス同様に反ユダヤの人種差別派だったことを知りました。
ナチスのLaw for the Protection of German Blood and German Honourという法律<(1935年9月15日)>がWikipediaで簡単に読めることを知りました。
 ちょっと読んで感想をまとめてみました。ご笑覧下さい。
 [別添]
<私(太田)は、http://www.holocaustresearchproject.org/holoprelude/pbgh.html の英訳に拠り、TSY邦訳を生かしつつ、私が手直しした部分を[]で示しました。)>
■ Law for the Protection of German Blood and German Honour について
● 特色
わずか7条しかない。それぞれの条が英訳で2行程度の長さしかない。
 五条は罰則。
 六条は実行時規則を誰が決めるかのお達し。
 七条は法が効力をもつ時期のお達し。
 内容は四条まで、英語から訳してみると
(前文)ドイツ民族存続の絶対条件はドイツ純粋血脈保全にありという認識に聳動され、さらにはドイツ国家を不朽の存在として盤石たらしめんがための不退転の決意に鑑み、ドイツ帝国議会は下記に記す法律を満場一致の多数にて決議[した]。
第一条
1. ユダヤ人と、ドイツ[市民(citizens)]または[ドイツ類似人種(kindred blood)]の結婚を禁ずる。本法を回避せんがために外国にて結婚[]をなす者あれど、そ[れ]は無効とする。
2. 婚姻無効手続き[の着手]は検察官の専権事項とする。
第二条
ユダヤ人と、ドイツ[市民]または[ドイツ人種(cognate blood)]の[性的]交渉はこれを禁ずる。
<(この後の重要な条項が抜けています!(太田))>
第三条
ユダヤ人はその家庭において、ドイツ[市民]または[ドイツ類似人種]の女性で45歳以下の者を、雇用することは許されない。
第四条
1. ユダヤ人は、[国旗]または[旧国旗]を掲揚すること、[公式旗]を飾ることを禁じる。
2. ユダヤ人が、ユダヤ[公式旗]を飾ることは認め、この権利の行使は国がこれを保障する。
● 日本の国籍法との違い
 血を守るという発想のない日本の法で、あえて近い法律をさがすと、国籍関係になるか?
 実際機能している法律をみたいので、判例を捜そうとするが、なかなか見つからない。
 ようやく 『裁判所』 というwebページで、こういう情報を得る。
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail5?id=83597
<太田>
 第一条~第三条の訳し方については、私の訳を読んでお考えになれば、お分かりいただけると思います。
 キモは、法律用語は、とりわけ、厳密に訳さなければならない、ということです。
 第四条の訳し方はむつかしいのですが、下掲を参照してください。↓
 ・・・After the Nazi Party seized power on 30 January 1933, the black-red-gold flag was swiftly scrapped; a ruling on 12 March established two legal national flags: the reintroduced black-white-red imperial tricolour and the flag of the Nazi Party.
 On 15 September 1935<(←件の法律制定日と同日である点が悩ましい)>, one year after the death of Reich President Paul von Hindenburg and Hitler’s elevation to the position of Fuhrer, the dual flag arrangement was ended, with the exclusive use of the Nazi flag as the national flag of Germany.・・・
https://en.wikipedia.org/wiki/Flag_of_Germany
 なお、この文脈で、colorを色と訳してはいけません。
 最後に、まことに恐縮ながら、この種の資料は、今後は、ご自分で邦訳することなく、英訳文のままお送りください。
<TSY>
 –訳の不出来、失礼しました。 ご教授感謝!–
 国旗とcolor の 部分???で、あるいは教えてもらえるかな? と甘い期待をしていました、太田さんの訳と歴史経緯説明、とてもとてもありがたかったです。
 深く感謝。
 英語原文はWikipediaのもの。<(下掲)>
 恥ずかしながらsubject をsovereignと読み違えていました。これでもラスキを読んでいたこともあったんですが、なんてことでしょう。
 subjectを主語だとか主体だとかの意味で使うジャンルの本ばかり見ていたせいか…… subjectの語源(従う者)を加味して選ぶと日本語では「臣民」でしょうか。!
Moved by the understanding that purity of German blood is the essential condition for the continued existence of the German people, and inspired by the inflexible determination to ensure the existence of the German nation for all time, the Reichstag has unanimously adopted the following law, which is promulgated herewith:
Article 1
Marriages between Jews and subjects of the state of German or related blood are forbidden. Marriages nevertheless concluded are invalid, even if concluded abroad to circumvent this law.
Annulment proceedings can be initiated only by the state prosecutor.
Article 2
Extramarital relations between Jews and subjects of the state of German or related blood are forbidden.
<私の参照した
http://www.holocaustresearchproject.org/holoprelude/pbgh.html
には、これに以下↓が続いていたのですが、これ本文じゃなく注釈でしたね。失礼しました。
 Supplementary decrees defined a Jew as a person with at least one Jewish grandparent and declared that Jews could not vote or hold public office >
Article 3
Jews may not employ in their households female subjects of the state of German or related blood who are under 45 years old.
Article 4
Jews are forbidden to fly the Reich or national flag or display Reich colours.
They are, on the other hand, permitted to display the Jewish colours. The exercise of this right is protected by the state.
https://en.wikipedia.org/wiki/Nuremberg_Laws
<太田>
 本来ならば、ドイツ語の原文に直接あたるべきなのでしょうが、少なくとも、私も、ウィキペデイアの英訳を参照すべきでしたね。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 お嬢様育ちの方々に失礼だよ。
 アッキーは単なるKY。↓
 「・・・お嬢様育ちのアッキーはお人よしの極み。お願いされたら『何とかしてあげたい』という慈愛の精神にあふれているが、今回はその善意が暴走した。・・・
 怖いのは、谷氏を助けるために、昭恵氏が『全部私が悪いのです』とざんげすること。これをやられると官邸の描く森友問題の収束シナリオが狂い、政権がフッ飛ぶ。首相から何度もクギを刺しているが、どうなるかわかりません・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/12900303/
 でも、どんな人間にも取り柄はあるようね。↓
 「・・・前駐日大使のキャロライン・ケネディ氏。「安倍首相=歴史修正主義者」という初期のオバマ前政権の見方を反映してか、平成25年11月の着任後はしばらく安倍首相と距離を置いていた。同年12月26日に安倍首相が靖国神社を参拝した際には、在京米大使館の名前で「日本の指導者が近隣諸国との関係を悪化させる行動を取ったことに米国は失望している」との声明を発表し、首相と溝を浮き彫りにした。
 紆余曲折を経て、オバマ政権の安倍首相の見方が変わり始めた証左といえるのが、27年3月のミシェル・オバマ前大統領夫人の単独来日だ。なんと昭恵夫人は、自身が経営する居酒屋「UZU」(東京・神田)で昼食を共にした。当時の野党が、現在のような昭恵夫人批判を展開していたら、きっと「ミシェル夫人を店の宣伝に使っている」などとも非難できただろうが、そんな声を聞いた記憶はない。
 さらに、昭恵夫人はこの年の6月には首相の地元である山口県下関市の田んぼで、ケネディ大使と田植えをする仲にまでなっていた。・・・」
http://www.sankei.com/politics/news/170407/plt1704070001-n1.html
 男性達におんぶにだっこで彼らを食いモンにしてるワルイワルイ日本の女性ども。↓
 「研究者–女性、日本は2割 欧米など12カ国で最低・・・」
https://mainichi.jp/articles/20170407/k00/00m/040/028000c
 朝鮮日報が日韓友好を訴えたい気持ちは多とするが、なんだかキモー。↓
 「作家・佐野洋子と韓国言論人が交わした友情 書簡集刊行・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/04/06/2017040601518.html
 筒井文豪なんぞより、反日などどこ吹く風で韓国観光に再び狂奔し始めところの、日本の一般市民達の方が、はるかにはるかに、韓国を侮辱しとることに気付いてないね。↓
 「慰安婦:筒井康隆氏が衝撃妄言、少女像を性的に侮辱・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/04/06/2017040603299.html
 「THAAD:来韓中国人客激減、日本・台湾・東南アジア客増やし「軟着陸」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/04/07/2017040700767.html
 この点に限ってだが、韓国は日本より進んでるねえ。↓
 「【社説】NATO式「核の共有」、韓国次期政権で積極的に検討を・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/04/07/2017040701037.html
 昨日、ブレグジットについての問いかけを行ったが、私が指摘している文明論的対欧嫌悪が背景にあるとして、要するに、イギリス人って、下掲のような感覚なんだよな。↓
 ・・・I’d rather be a poor master than a rich servant. It wasn’t about the racism, immigrants or anything, it was about freedom・・・
https://www.theguardian.com/film/2017/apr/06/michael-caine-voted-brexit-eu-freedom-not-immigrants-going-in-style-new-film
 一見スゲー便利なようで、面倒くささそう。↓
 「便利!家中のリモコンをスマホにひとまとめできる新商品・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/womanapps_8975/
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <観光スポットの入場料の安さをダシに日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本の細かいサービスや環境の良さを紹介する記事を掲載し、そのなかで日本の観光地の入場料やチケットについて言及している。
 記事は「日本の観光スポットは有料であっても印象がいい。テーマパークの入場料の高さはさておき、他のスポットはとても安いし、しかも多くが無料で入れるのだ」と紹介。京都の清水寺を例にとり「20元足らずで入れるうえ、チケットがそのまま本のしおりに使えそうな出来栄えだ。しかもチケットのチェックは目視だけ、もぎりをしない」とした。
 ・・・「国内の多くのスポットの入場料に比べ、物価が高い日本の入場料は本当に安い」と評している。また、千本鳥居で有名な伏見稲荷大社や、今まさに「旬」なスポットであるお花見の名所、東京・上野公園が無料で入れることについても言及した。
 記事はさらに、日本の観光スポットや駅にはそれぞれ異なるスタンプが用意してあり、ハガキやチケットに押すことでとても良い旅の記念品になると紹介した。また、地域や観光スポットごとに限定のお土産が販売され、現地でしか味わえないグルメが多く存在することにも注目。「これらはみな、観光サービスにおいてわれわれが学ぶに値する点だ。国内みたいに度の観光スポットに行ってもほとんど同じ土産物のラインナップということがない」と伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1633124?page=1
 <定番の、日本経済総体の称賛だが、何度聞かされてもキモチイイので・・。↓>
 「・・・巴中在線も・・・中国経済は本当に日本を超えたのかと疑問を投げかけ、日本経済と中国経済を比較する記事を掲載した。
 記事は中国の国内総生産(GDP)について、1990年は世界第10位だったが、95年にはブラジル・スペイン・カナダを抜いて第7位になったと紹介、また2000年にはイタリアを抜いて第6位に、05年にはフランスと英国を抜いて第4位に、07年にはドイツを抜き、10年には日本を抜いて世界第2位の経済大国となったと説明した。
 多くの中国人は中国のこうした「輝かしい経済発展」と日本経済の長期低迷を比較し、「中国経済は規模だけでなく、質の面でも、全面的に日本を超えた」と考えているとしたが、記事は「中国は本当に日本経済を超えたのか?」と疑問を呈し、実際のところ中国経済の質は日本に比べて圧倒的に劣っているのが現状だと指摘した。
 続けて、中国が日本に比べて圧倒的に劣っているのは、特に「製品を高付加価値化する技術」であると指摘。日本は資源が極めて乏しい国家であるゆえに、様々な資源や原料を輸入に依存し、資源や原料を製品化する際には付加価値を高めて輸出せざるを得ないと指摘、それゆえ日本の製造業は「高度に発達」していると紹介した。
 また「日本の研究開発能力は非常に高い」と指摘し、GDPに占める研究開発費の比率は先進国のなかでもトップクラスであると紹介。日本が世界の経済大国であると同時に経済強国であるならば、中国はただの経済大国にすぎないと指摘、「現時点で中国経済が日本経済に肩を並べたとは言い難く、日中経済を同列に論じることはできない」と伝えている」
http://news.searchina.net/id/1633085?page=1
 <トヨタだけじゃなく、仏企業日産の傘下に入った三菱自動車にまでエールを送る習ちゃん。↓>
 「・・・今日頭条は・・・三菱パジェロをはじめとする日本車について「中国と同様、模倣から始まったはずなのに、日本人がダカール・ラリーをなぎ倒すことのできる車を作れたのはなぜだ」と題して記事を掲載した。
 記事は、三菱自動車の中国市場における販売は決して好調ではないとしながらも、WRCのランサーエボリューションと並んで三菱を代表する自動車が、「ダカールの覇者として最もよく知られた」パジェロだとした。パジェロは、米国のJEEPをベースにして開発したもので、記事はこれを「模倣でのし上がったという点では中国車と同じ」と主張する一方、残した成績は中国車と大きく違うと論じた。
 ダカール・ラリーは完走できれば勝利したのも同然と言われるほど過酷なレースだが、パジェロはプライベーターとして初参戦した1983年に総合11位という「素晴らしい成績」を残した。翌年から「ダカール・ラリーを統治」したと言わせるほど上位入賞の常連になり、1992年には1位から3位までを独占、翌年も再び優勝を飾った。その後も優勝、もしくは、2位か3位という上位を常にキープし、2001年には初の女性優勝を成し遂げ、2001年から2008年まで7年連続優勝、2002年にいたっては1位から8位までを独占するという偉業を達成したと紹介した。
 その後、2009年を最後にレースには参戦していないが、記事は最後に、「いつになったらあの鮮やかな赤のレースカーを見ることができるのだろうか」と、三菱のラリー再参戦を期待して結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1633032?page=1
 <安全性に焦点を当てた、定番の日本車買えキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日系車は張子のトラなのか 追突事故の様子を見て、好感度が上がった」とする記事を掲載した。記事は、多くの消費者やメディアが「日系の自動車は皮が薄い」と認識しているほか、ネット上では日系車とドイツ系車が衝突してドイツ系のダメージが小さかったとする映像が出回っているとしたうえで「真実はそうなのだろうか」と疑問を提起した。
 そして「友人がマツダのアクセラで帰宅中に小型バスとぶつかってアクセラの側面が大きく破損したのだが、その次の瞬間感じ入るものがあった」と説明。大破した右側後部の様子を近くで見てみると、厚くて丈夫なリインフォースメントが入っているのが見え、かなりの衝突エネルギーを吸収していた解説するとともに「くれぐれも日本の自動車が材料をケチっているなどと思ってはいけない」と伝えている。
 記事はまた、最高安全評価を獲得している同車には坂道の発進を補助するヒルローンチアシスト、横滑り防止システム、急ブレーキ時にハザードランプを自動点滅させて後続車に知らせるエマージンシーシグナルシステムなど、安全性に配慮した機能が数多く付帯していることを紹介した。
 そして最後に「実は自分も日系車は好きではない。しかし、愛国的感情で日系車を貶めることは絶対にしない。同じクルマでも、運転する人が違えば、それぞれ違う感覚があるものなのだ」と結んでいる。」
http://news.searchina.net/id/1633130?page=1
 <藪蛇になることを見越して、日本のNC工作機械を斜に構えた貶め方をしている。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、中国の軍事工業用NC工作機械の技術面の発展が「日本による制限を受けている」と論じた。
 記事は、中国の軍事工業用NC工作機械の技術面の発展が「日本による制限を受けている」と主張するうえで、1つの事例を紹介、15年前にある中国企業が日本からNC工作機械を購入したが、日本メーカーはそのNC工作機械が移動させられるとロックがかかるよう設定し、NC工作機械にかかわる技術が中国企業に知られないよう措置を講じていたと説明した。
 さらに記事は「日本企業の行為は卑劣である」と主張したうえで、さらに日本はNC工作機械の「コントローラー」を中国企業に販売することも厳しく制限していると説明し、コントローラーはNC工作機械の心臓ともいえる部分であるため、コントローラーの輸出制限は中国工作機械の技術開発を制限するに等しい行為であると論じた。
 機械を販売したからといって、技術を提供しているわけではなく、中国はこれまで技術やデザインをパクってきた前例がある以上、日本メーカーの措置はごく当たり前の行為であり、記事の主張の方こそ筋が通っていない。中国ネットユーザーたちも「道理にあわない」と考えているようで、「貧しい人が、他人が恵んでくれないことに腹を立てるのと同じ理屈だ」というコメントが寄せられ、多くの「支持」を集めていた。また日本メーカーの措置を「卑劣である」と表現したことについては、「家主が家のセキュリティを厳重にしていることに対して泥棒が腹を立てるのと同じ理屈だ」とコメントしている。」
http://news.searchina.net/id/1633086?page=1
 <少し前の記事の使いまわしだが、人間主義的商売を推奨しているということで・・。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「どうして日本の小売ブランドは、ECを恐れないのか」とする記事を掲載した。
 記事は、中国ではタオバオに代表されるEC小売業が「万能の宝箱」と認識されており、既存の小売業が太刀打ちできない状態になっていると紹介。一方で、日本の既存の小売業はECに怯むことがなく、世界的に歓迎され大きな収益をあげるチェーン展開の小売企業が存在することに「驚嘆させられる」としている。そのうえで、中国でも人気が高い無印良品を例にとり日本の小売ブランドがECを恐れない理由について考察した。
 記事はポイントとして「消費ニーズの洞察力」、「細かい部分に対する変態的な要求」、「消費者1人1人を重視し、完璧を求める姿勢」、「シンプルで便利なデザインの追求」の5点を挙げた。消費ニーズの洞察力については、開発グループが直接消費者にインタビューを行うことで潜在的なニーズの掘り起こしに努めていることを説明した。
 細かい部分への要求については、顧客の習慣を考慮したうえでデザインされた陳列の徹底を挙げている。文具ではすべての筆記具のキャップを同じ方向に並べ、化粧用品ではラベルを同じ向きに揃え、衣服ではサイズ順の陳列が保たれるよう常にチェックするその徹底ぶりを紹介している。
 また、シンプルさや利便性の追求では、流行を追いかけることなく、商品の本質にこだわり、長期間の使用に耐えられる普遍的なデザインと材質、適切な価格を追求するというぶれない姿勢を伝えた。
 記事は「本質に立ち返ることで、日本の小売ブランドはEC時代にもその地位を保つことができるのだ。本質とはすなわち、顧客に良質なサービスと商品を提供することなのである」と結び、中国の小売業界に不足しているのはまさにこの点であると指摘している。
 ・・・あるネットユーザーは「もし値段が同じなら、やっぱりリアルな店で買いたい」と本音をこぼしている。」
http://news.searchina.net/id/1633145?page=1
 <客観記事だが、まあ面白い。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、「なぜ日本人は立って食べるのが好きなのか」と疑問を投げかけ、日本の立ち食い文化について紹介している。
 記事は日本の立ち食い文化の起源について紹介。日本は江戸時代に手工業や商品経済が発達を始めたが当時の交通は現代ほどには発達しておらず、それゆえ移動には多くの時間が求められ、ゆっくり食事をする時間がないという状況が存在していたと説明した。
 そのため江戸時代の日本では、時間を節約すると同時に食事代を安くするという必要性が生じ、結果として寿司や蕎麦などで「立ち食い」が流行り始めたと紹介。これが日本の立ち食い文化の起源であると論じ、現代の日本でも都市部には速い生活リズムが存在するため、立ち食い文化が現代においても発展し続けているのだと論じた。
 また記事は、駅のプラットフォーム内にある立ち食いそば以外にも、日本には各種料理の立ち食いレストランがあると紹介、立ち食いゆえに店舗面積が小さく家賃コストを低く抑えることができるため料理の値段は安くできるうえ、回転率も高いため経営効率が高いことを紹介。また、近年の日本の立ち食いレストランは「食材の品質と味を向上させている」ため、クオリティの高い食事を楽しむことができるという見方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1633117?page=1
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太田述正コラム#9019(2017.4.7)
<ナチが模範と仰いだ米国(その3)>
→非公開