太田述正コラム#9128(2017.6.1)
<皆さんとディスカッション(続x3360)>
<太田>(ツイッターより)
 「…石平氏は…「中国が北朝鮮への石油供給を完全に停止するなどの制裁行為を行えば、北京にミサイルを撃ち込んでくることも考えられる。そうなれば習政権は終わりだ。その意味で止めることができないともいえる」…
 宮崎正弘氏<は>中国人民解放軍で中朝国境を管轄する…戦区…について、「(元国家主席の)江沢民派と深い関わりがあり、習氏は抑えることができていない…」…」
http://news.livedoor.com/article/detail/13138599/
前者:そんなことになるまで、歴代の中共当局はなぜ放置してきたの?
後者:今でも支那は軍閥割拠時代のままだってことですかい?
 何か言えばいいってもんじゃないぜ。
 「首相腹心記者の強姦告発会見…
 官邸から信頼が厚く、将来の警察庁長官候補と目される…当時…の<警視庁>刑事部長は…自らが逮捕取りやめの指示をしたことを認めている。…
 昭恵さんは、報道を否定した山口<敬之>氏のフェイスブックに「いいね!」を押した。しかも5月15日、都内で開かれた『安倍晋太郎氏を偲び安倍晋三総理と語る会』の席では、「いいね!しただけで、あんなに責めなくてもね」と言い放ったという。」…」
https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_560277/
 これ、今までのうちで最も悪質な「忖度」事件である可能性が・・。
<太田>
 関連記事だ。↓
http://news.livedoor.com/article/detail/13140832/
http://diamond.jp/articles/-/130216?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
http://lite-ra.com/2017/05/post-3206.html
<SfnjhKLM>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 <VQyWo0hQさん(コラム#9126)、>慰安婦合意とか靖国問題とか、アメリカと戦争したわれわれ日本人は本当に悪かったって謝り続けてるのが、不満なんですね。
 でもアメポチで経済大国になれたんだから、現代のほとんどの日本人が満足で幸せなんですよね。
 不満と満足が混じってますが。
 ともかくそれが日本人の総意なので、このままでいいし、そんな体たらくの日本や世界のために命かけないし、これまで至極当然の反応をしてきたのであって、なにしろこのままこれでいいってことなのかな?
 とするとなんで太田さんのコラムを一生懸命読んでるの?
<太田>
 読者諸君との、このところの「ディスカッション」中に心に浮かんだことを書いておこう。
●まず、今上天皇の譲位について。
 「今上天皇が2010年に宮内庁幹部に譲位の意向を示した際、・・・最後の上皇である・・・光格天皇<(1771~1840年:天皇:1780~1817年)の>譲位の先例を調べるよう依頼した」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E6%A0%BC%E5%A4%A9%E7%9A%87
ことが示唆しているように、「全身全霊で務めを果たすことが難しくなると案じられたことが昨年8月のお言葉につながった」というのは名目に過ぎず、「宮内庁が天皇陛下の譲位後に新設する予定の「上皇職」について、・・・東日本大震災の被災地などへの思いは変わらず持ち続けられることで「訪問を希望されることもありうる」という。こうしたケースでは、私的旅行の後の「お立ち寄り」という位置づけが想定され・・・「二重権威」の問題が再燃する可能性もある」
http://www.sankei.com/life/news/170429/lif1704290050-n1.html ([]内)
というのだが、それどころか、憲法外の「最高権威」になるのが今上天皇の意図だと私は推察するに至っている。
 (ほっときゃそうなるって誰でも思うでしょ。
 なお、上皇(=太上天皇)は、律令に規定された「職」だった
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E4%B8%8A%E5%A4%A9%E7%9A%87
が、現憲法との関係で言えば、いわば、令外の官だから、何でもアリなんだよ。)
 上皇になられた後、これまた、皇太子となることを拒否し皇嗣殿下(コラム#9110)という、これもある意味令外の官となる秋篠宮殿下と連携して、お二人で何をなされるのかを注目していきたい。
●次に、吉田ドクトリンについて。
 私が、日本は先の大戦で実質的に勝利した、との見方を採るに至ったのは比較的最近だが、戦後の占領期の日本人達の大部分にとって、それは常識だったのではないか、とここ数日で思い始めた。
 というのも、南方で戦った復員日本兵達(α)には、(先の大戦の副目的であったところの、)英仏蘭のアジア植民地解放に成功したのではないかという達成感があって不思議はないし、支那で戦った復員日本兵達(β)には、中国国民党政権に回復が困難なほどの打撃を与えられたという達成感があって不思議はなく、他方、太平洋で米軍と戦って苦しい敗北を重ねた日本兵士で復員できた者は殆どいなかったからだ。(フィリピンで戦った復員日本兵達についての判断は留保する。)
 そして、αにとっては、日本が占領下にあったうちに、インドやインドネシアの独立を見届けられ、同様、βにとっては、中共政権の樹立/国民党政権の壊滅、を見届けられ、おまけに、α、βともに、朝鮮戦争勃発と米軍の参戦をも見届けられ、彼らが、対ソ(露)抑止を主たる目的として、日支戦争/先の大戦を戦ったところ、この対ソ(露)抑止を爾後米国が全面的に肩代わりして行ってくれる目途が立ったことまで見届けられ、彼らの勝利感は一層高揚したとしても不思議ではないからだ。
 これに加えて、(やはり先の大戦の副目的であったところの、)米市場等の開放もまた、実現しつつあった。
 こんな勝利感を公にすることは、占領下では厳禁だったけれど、かかる気持ちが、彼らの家族に、そして日本中に、静かに浸透して行った可能性は否定できまい。
 そして、戦勝には何らかの形での賠償が付き物であるわけだが、この賠償を、占領期及びそれ以降の戦後日本は、米国に、対ソ(露)抑止/日本防衛、の経費の大部分を負担させると共に、その任務に米兵を強制労働者、露骨に言えば奴隷、として従事させる(注)、という形で米国に支払い続けさせることにしたまま現在に至っている、と見ることだってできそうだ。
(注)かつて、「金丸信は「在日米軍は番犬みたいなものだ」と言って<のけた>」が、これは戦後日本人のいわば総意なのでは?
http://www.qualitysaitama.com/society/6878
 また、「徴兵制は、「意に反する苦役」に当たり禁じられているとするのが、通説・政府見解」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E6%86%B2%E6%B3%95%E7%AC%AC18%E6%9D%A1
であるところ、この憲法解釈は、軍人「業」を「苦役」であると見なしていることになる。
 その証拠に、日本の安全保障のために、苦役たる死の覚悟の下での軍人「業」に従事させるのは米兵に限るとともに、軍隊もどきの米国向け見せ金である自衛隊の自衛官「業」は絶対に苦役にはあたらないものとし、現に、自衛官は、今までただの一人も戦死していないところだ。
 これが吉田ドクトリンの実相なのではないか、とね。
 仮にそうだとして、いくら自業自得とはいえ、対ソ(露)抑止の必要性がほぼなくなったところの、冷戦終焉/ソ連崩壊、以降も、そして、トランプ政権誕生に象徴されているように米国が国力・気力とも衰亡した現在でさえ、なお、米国から賠償を取り続けるというのは、いささか阿漕過ぎるとは思わないか。
 しかも、吉田ドクトリンが、日本人達をおしなべて属国症候群に陥らせ、それが重篤になる一方であるというのに・・。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 だからどーだっていうんだよ。
 前川君、いい加減年貢の納め時だぜ。
 後は、強姦告発会見(前出)をやった詩織さんにまかせなさい。↓
 「加計学園理事の内閣参与、前次官と接触 新学部も話題に・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASK5051MHK50UTIL024.html?iref=comtop_8_04
 自民党内で、こういう愚昧・愚劣な「ハト」と同棲してきた、安倍チャンらの「タカ」に、私が反吐が出そうになる気持ちを分かって欲しい。↓
 「「安倍という不思議な政権」河野洋平元衆院議長が首相を呼び捨て猛批判 外交も「中国の嫌がることばかり」「9条は触るべきでない」・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%80%8C%E5%AE%89%E5%80%8D%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AA%E6%94%BF%E6%A8%A9%E3%80%8D%E6%B2%B3%E9%87%8E%E6%B4%8B%E5%B9%B3%E5%85%83%E8%A1%86%E9%99%A2%E8%AD%B0%E9%95%B7%E3%81%8C%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%82%92%E5%91%BC%E3%81%B3%E6%8D%A8%E3%81%A6%E7%8C%9B%E6%89%B9%E5%88%A4-%E5%A4%96%E4%BA%A4%E3%82%82%E3%80%8C%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AB%8C%E3%81%8C%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%B0%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%80%8D%E3%80%8C%EF%BC%99%E6%9D%A1%E3%81%AF%E8%A7%A6%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E3%81%A7%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D-%E8%AC%9B%E6%BC%94%E8%A9%B3%E5%A0%B1/ar-BBBIV79?li=BBfTvMA&ocid=ientp#page=2
 高学歴女性だって、恋愛や結婚に関しては・・関してもと言うべきか・・フツーの女性とおんなじなのに、この筆者、菊川怜くらい、「見る目がない」ねえ。↓
 「菊川怜が夫の婚外子騒動に動じない理由・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E8%8F%8A%E5%B7%9D%E6%80%9C%E3%81%8C%E5%A4%AB%E3%81%AE%E5%A9%9A%E5%A4%96%E5%AD%90%E9%A8%92%E5%8B%95%E3%81%AB%E5%8B%95%E3%81%98%E3%81%AA%E3%81%84%E7%90%86%E7%94%B1/ar-BBBInPM
 米のパリ条約からの離脱は、オバマ時代から議会で共和党が同条約を骨抜きにしてきた経緯に照らせば、むしろ、米抜きで実効性ある条約に換える絶好の機会が到来したと思うべきだとさ。↓
 ・・・At the Atlantic, Robinson Meyer spoke with a number of experts who believe Trump’s decision might actually have a positive effect on the future of climate negotiations, freeing world leaders to pull together a stronger agreement that forces greater action. ・・・
http://www.slate.com/articles/health_and_science/science/2017/05/america_doesn_t_deserve_the_paris_agreement.html
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <人民網より。
 いくら日本のTVドラマを推奨したいたって、紙面を使い過ぎだわ。↓>
 「おじさん一人の食事姿の何が面白い? 「孤独のグルメ」の魅力に迫る(一)<~(三)>・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0524/c94473-9219800.html
 <ここからはサーチナより。
 習ちゃん、修学旅行に生徒達を連れて行く先生のような心境。(人間主義ヒト篇1)↓>
 「・・・北京時間はこのほど、日本を初めて訪れる中国人に向けて、「日本を旅行する際には日本のマナーを理解することが必要」とする記事を掲載した。中国が発祥である「郷に入っては郷に従え」という言葉を用いて、日本を訪れるならば基本的な礼節をわきまえるべきだとした。
 記事は日本滞在中においては「周りの人に面倒をかけないこと」を原則とすべきだと指摘し、その具体的な例を挙げている。たとえば、エスカレーターを使用する際には片側に寄ることを挙げた。旅行客という立場上、大きな荷物を持って移動していたとしても、「このルールは適用される」とし、特に朝夕のラッシュ時であれば時間に厳格な日本人は「秒単位」で行動しているため、日本人の邪魔をしてはならないと論じた。
 また宿泊先のホテルのロビーでも「大きい声で話したり、笑ったりすることは控えるべき」と指摘。部屋に入ってもドアを開けっ放しで話をすることは厳禁であり、回りの部屋の人の迷惑にならないよう配慮すべきだと指摘したほか、「日本人は一般的に直接苦情を言ってくることはないが、あまりにひどい場合フロントを通して訴えてくる」とし、そうした不必要な煩わしさを日本人に与えないよう注意すべきだと指摘した。
 さらに「食事の際も同様に小声で話すべきだが、居酒屋などお酒が提供される席では少しくつろぐことができるが、周囲より大きな声になって周りに迷惑をかけないように」とありがちな細かなシチュエーションについても注意を呼びかけた。
 他にもバイキングの利用や、ゴミ箱の分別、喫煙所の使用、公共の乗り物を利用する時の荷物の置き方や携帯電話の使用についてなど多岐にわたる説明がなされている。」
http://news.searchina.net/id/1636828?page=1
 <これは「修学旅行」に行ってきた側からの報告。(人間主義ヒト篇2)↓>
 「・・・今日頭条は・・・3歳の息子にとって「初の海外旅行先」として日本を選んだという中国人の手記を掲載した。
 記事によれば、この手記を掲載した中国人は過去に何度か日本を訪れたことがあるというが、子どもが生まれたため、ここ数年はしばらく訪日していなかったという。だが、子どもが3歳になり、旅行にも連れていけるほど大きくなったということで、「安全かつ友好的な人が多い日本」を子どもにとって初の海外旅行先に選んだのだという。
 記事は、主に日本で体験した「人びとへの配慮」について論じており、特にトイレにおいてその配慮を感じたとしている。過去に何度か訪日していながらも、その時は独身だったため、その配慮に深く感動することはなかったのかもしれない。だが、小さな子どもを連れて訪日したことで、たびたび公衆トイレを利用する機会があったそうで、そのため日本のトイレにおける配慮が見えたのだろう。
 中国人の間で数年前に日本の温水洗浄便座が人気となったが、日本のトイレにおける配慮は便座だけではないとし、日本では公衆トイレであっても「ベビーベッド」が設置されていたり、子ども用の椅子があったり、男性トイレには子ども用の小さな小便器があったりと、トイレを利用する人すべてが子連れでないにもかかわらず、それでも「子連れの親への配慮がなされているのはすごいこと」と伝えた。
 さらに、トイレという空間ですらこれだけの配慮がなされているということは、「日本では人びとが自分のことだけでなく、他人のことまで考えているということ」であり、これは「文明が高度に発達した場所でなければ実現されないこと」であると指摘している。」
http://news.searchina.net/id/1636833?page=1
 <今度は、人間主義モノ篇。↓>
 「・・・人民網はこのほど、「日本の小学生は6年間にわたって同じランドセルを使う」と驚きを示し、それほどの堅牢生を持つランドセルがどのような鞄なのかを紹介する記事を掲載した。
 記事はまず、日本の小学生が背負うランドセルについて、「基本の型は同じで、色を好みで選べる」ことを紹介、価格については「決して安くはなく、一般的なランドセルで3万円、高い物になると6万円もする」と紹介した。そして、ランドセルが高価な理由として「頑丈で作りが良い」ためであるとし、意味もなく高価な訳ではないのだと指摘した。
 続けて、ランドセルの作りについて「高学年になっても使えるように大容量ではあるものの機能的だ」と紹介、そのために「職人がこだわりの革を使用して作り、使う金具も錆びない金属を使い、防水性を持たせたり抗菌仕様にしたり、子どもの安全のために反射板を取り付けたり防犯ブザーまで付いている」と伝え、「購入費用の中に6年間のメンテナンス費用も含まれている場合もある」ことを伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1636834?page=1
 <日本経済総体の、新しい観点を盛り込んだ絶賛。褒め過ぎー。↓>
 「・・・捜狐は・・・「日本の強さは一体どれほどか」と題する記事を掲載した。
 記事は日本が強さを持つ分野を5つ挙げている。その1つは「イノベーション分野」だ。トムソン・ロイターが選ぶTop100グローバル・イノベーター2015で日本は40社がランクインしたほか、英メディア・エコノミストが2015年に発表した「イノベーション・クオリティ」でも日本は第3位だった。
 2つ目は「最先端技術」の分野だ。国内総生産(GDP)に占める研究開発費や、企業主導の研究開発費の占める割合、特許の数と質のいずれも世界トップクラスであると指摘した。3つ目は「日本の次世代計算機分野」だ。Googleなどを顧客にもつカナダの量子コンピュータ関連企業「D-Wave」の量子コンピュータも、日本人の研究や発明がなければ、実現し得なかったと指摘。同社のマシンが使う超伝導回路による量子ビットも、量子アニーリング方式も日本人によるものだ。記事は日本のあまりの強さに、この分野で今後日本と競争できるのは米国だけだとした。
 4つ目は「目に見えない分野のイノベーション」だ。厳しい審査基準で知られるインテルのプリファード・クオリティー・サプライヤー(PQS)や、サプライヤー・コンテニュアス・クオリティー・インプルーブメント(SCQI)を日本企業は非常に多く受賞しており、日本企業なしでは世界のハイテク企業も成り立たないという。
 5つ目は「日本経済そのもの」だ。日本は海外に持つ資産が非常に多く、日本国内の数倍もあるという予測すらあるほどだと紹介。「日本は経済が弱いように見せかけて、実は海外で大儲けしている」と結論づけた。
 記事は最後に、中国の日本問題専門家による「日本は今でも世界一流の国」、また「最も進んだ工業技術国」という言葉を紹介。日本を甘く見るのは危険だと警鐘を鳴らし、日本の底力を軽視してはならないと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1636871?page=1
 <日本の都市を絶賛。やっぱ褒め過ぎー。↓>
 「・・・日頭条はこのほど、日本を訪れた中国人は「日本の各都市は中国の都市に比べて古臭く感じてしまう」と伝え、東京の繁華街の1つである銀座でさえも「普通の街に見えてしまう」と伝える一方、暮らしやすさや住みやすさという点では「中国の都市を圧倒している」としている。
 記事は、多くの中国人にとって日本は「先進的で非常に賑やかな国」というイメージがあると伝える一方、実際に日本を訪れると都市の規模という点では中国の都市には到底敵わないことを知ると指摘。日本の都市はすでに古臭さすら感じられ、中国の都市のような新しさを感じることはほとんどないと論じた。
 一方で、それでも東京はアジアで「最も進んだ都市」であるとし、それは「その先進性は細部にある」と指摘。東京はどれだけ大きな台風が直撃しても洪水や水没が起きることはないと紹介、それは東京の治水管理がそれだけしっかりなされていることを示し、東京には世界最先端の下水システムがあると紹介した。
 また、東京に限ったことではないが、日本では「どこにでもATMがあって、店では紙幣も硬貨も問題なく使える」とし、中国のように使い勝手の悪い小銭が流通することはないと指摘。バスですら両替機が設置されていて、住む人の立場からすれば「不便に思うことがほとんどないのが日本の都市だ」と論じた。
 さらに記事は、日本の都市が中国に比べて古臭く、そして豪華さに欠けて見えてしまうのは「日本ではもはや富を見せつけるような時代は過ぎたからであり、中国のように古いものをどんどん壊し、新しいものをどんどん作る時代ではないだけ」であると指摘。見た目ばかり現代化していても、住んでいる人の快適性や利便性という点では中国の都市は日本には敵わないとし、その意味で日本の都市は「先進的」であると伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1636873?page=1
 <敬意を持った、日本社会の客観的紹介。↓> 
 「・・・快報はこのほど、「経済強国である日本の一般人の生活」を紹介する記事を掲載し、複数の写真とともに日本人のごく一般的な生活を伝えている。
 記事は、日本について「資本主義の国のうち、最も発達した国の1つ」であるとし、日本人の生活の質は高く、幸福度も高いと主張。さらに、この島国で暮らす約1億2700人の人びとの生活がどのようなものかを写真と共に紹介した。
 続けて、日本の一般家庭における家の中の写真を掲載し、「日本では街の中のみならず、当然のごとく家の中も衛生的に保たれている」とし、日本人が家の中で床に座ってくつろぐ様子を紹介。中国人では一般的に玄関で靴を脱ぐ習慣がないので、家の中でも決して床に直接座ってくつろぐことはない。また、日本の家庭では妻が夫の言うことに従い家を守り、子どもは両親で教育するのが最もよく見られる家庭の状態としている。
 また、日本人の勤勉ぶりは名高いと伝えつつ、日本人のビジネスマンの仕事におけるプレッシャーは大きく、よく働くゆえに「家に帰ってソファーでそのまま寝てしまうほど疲れる」と紹介。また、白髪の年配者が現役で働く光景も日本では珍しくないと紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1636836?page=1
 <昨日の今日だもんな。習ちゃんから、各紙に、これこれこういうトピックをこういう観点から取り上げよ、ちゅう指令がおりる仕組みだってよー分かるで。↓>
 「中国資本が日本企業の買収に続々乗り出すのは、日本に優れた技術とブランド力があるからだ・・・」
http://news.searchina.net/id/1636829?page=1
 <プッ、キャワイーい。>
 「東南アジアで日本車に挑む中国車、独壇場であるはずの日本企業が警戒する理由・・・」
http://news.searchina.net/id/1636862?page=1
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太田述正コラム#9129(2017.6.1)
<武光誠『誰が天照大神を女神に変えたのか』を読む(その5)>
→非公開