太田述正コラム#9138(2017.6.6)
<皆さんとディスカッション(続x3365)>
<太田>(ツイッターより)
 サウディ、バーレーン、ア首連、イエメン、埃及、がカタールと、その親イラン政策が怪しからんと断交。
 GCC盟国中クウェートとオマーンは断交していない。
 カタールは、驚愕したか何の声明も出していない。
http://edition.cnn.com/2017/06/05/middleeast/saudi-bahrain-egypt-uae-qatar-terror/index.html
 カタールに中東最大の基地を持つ米も愕然?
<太田>
 関連記事だ。↓
 Libya’s eastern-based government and the Maldives later followed suit・・・
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-40164552
今次ロンドンのテロの犯人3人中2人の素性公表。ロンドン居住のパキスタン生まれ、もう一人はロンドンの西のレディング居住のモロッコ系リビア人。http://www.bbc.com/news/uk-40165646 … 陸上一つながりのイスラム圏の東端と西端「出身者」ってワケ。一神教たる「世界」宗教の悍ましさよ。
<0a.x8CWA>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 「中国の新しい潜水艦エンジンが水中での戦いに革命を起こす・・・」
http://gigazine.net/news/20170605-china-new-submarine-engine/
 リムドライブって、ぱっと見良さげだけど実用化にどんな課題があったのかな。
<c17R9VNc>(同上)
≫森友以来の答弁の不誠実さの賜物。≪(コラム#9136。太田)
 国政と市議会を同列に語るのもどうかとは思いますが、先日行われた某市議会議員選挙で自民党が議席数を9→6に減らしました。
https://seijiyama.jp/area/card/3624/b9_eKj/M?S=lcqdt0rcle0k
 自民党候補者の6人中5人までが現職からの落選。
 この市で現職からの落選ってちょっと珍しいんでこの大量落選には正直驚きました。
<太田>
 前川/加計問題はまことにオモロイ。↓
 <前川君の勝ちー。↓>
 「・・・菅義偉官房長官の説明に<対>・・・し前川氏は、「当初、(監視委の)調査を受けた部署の対応に隠蔽と判断されることがあったのは事実」としたうえで、「私が隠蔽を指示する等、直接関与したことはない」と反論。次官を続ける意向については「申し上げたことはない。辞めるとすれば(1月20日の)国会開会前に辞めるべきだと考えていた」と否定した。」
http://news.livedoor.com/article/detail/13161788/
 <前川君の負けー。↓>
 「“告発”前川氏を文科省大先輩が“一喝”「文科省の態度を反省すべき・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/05fujizak20170605003/
 この限りにおいては野党の勝ちー。↓
 「安倍首相に再三注意 加計問題の質問答えず野党批判続け・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASK655DL9K65UTFK00F.html?iref=comtop_8_08
 「「加計」メール 政府、再調査を拒否 同名職員の存在は認める・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201706/CK2017060602000133.html
 読売批判そのものはいいんだが・・。
 郷原ヤメ検、せっかく前回、褒めたげたのに。↓
 「読売新聞は死んだに等しい–巨大新聞による新聞史上最悪の不祥事・・・
 <「集団」には笑っちゃうが、伝聞でこんなこと書いちゃ、それこそ読売とおんなじレベルだぜ。↓>
 大学生の集団とか、会社員の集団とかで、「エピソードを聞きたい」「実態を知りたい」と調査や取材に来る人もいるとのことである。・・・」
http://blogos.com/article/227017/
 <他方、このAERA記事はご立派。↓>
 「・・・「北村滋内閣情報官、中村格警察庁刑事局組織犯罪対策部長が<読売に>情報を流した・・・
 <5月>19日の金曜日の21時半ごろから22時半くらいに<今となっては、読売記者らしいが、>男性2人が店に来て、前川氏のことを聞きまわっていた。・・・
 5月29日夜に<は、>安倍晋三首相が政治部長ら読売幹部と会食<している。>・・・ あの記事の書き方は完全に『ワケアリ』だとわかる」・・・
 同じニュースでも東京、大阪、西部それぞれの本社が編集するので、見出しや記事の大きさは異なる。でも、あの記事はすべて同じ。これは依頼が断れない記事を指す『ワケアリ』の特徴です。官邸との癒着を読売は否定するだろうが、内部にいた人間なら誰でもわかる・・・
 さらに、記事にはもうひとつ不自然な点がある・・・
 「『教育行政のトップとして不適切な行動に対し、批判が上がりそうだ』と演説を入れている。社会面の事件報道で『容疑者に世間の怒りがわき起こりそう』などとは書かない。原稿の趣旨まで決められている。政権のために、社会部がアシとなって記事を書く。こんな理不尽になぜ記者は抵抗しないのか・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e8%aa%ad%e5%a3%b2%e7%a4%be%e5%93%a1%e3%80%8c%e6%94%bf%e6%a8%a9%e3%81%b9%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%82%8a%e3%80%8d%e5%89%8d%e5%b7%9d%e5%89%8d%e6%ac%a1%e5%ae%98%e5%a0%b1%e9%81%93%e3%81%ab%e5%9b%b0%e6%83%91/ar-BBC78kZ?ocid=iehp#page=2
 <この毎日記事もご立派だが、結論部分がお粗末。
 安倍チャンと前川君の「対立」って、自民党「タカ」派と自民党「ハト」派の「対立」であり、この「対立」、実のところ見せ金(馴れ合い)対立に他ならなかったのであり、そんな「対立」など、冷戦終焉に伴い、自民党内で(後者がほぼ壊滅したことにより)ほぼ消滅して久しいんだが、そのことに前川君が全く気付いていなさそうなところに、彼に象徴されている文科省官僚達のアナクロ的無能さがあり、それこそが今次「問題」の本質なんだよ。↓>
 「前川・前文科次官が反乱した本当の理由 安倍“暴走”政権と霞が関の「致命的な軋轢」・・・」
https://mainichi.jp/sunday/articles/20170605/org/00m/010/016000d
 戦時中、とりわけ、総力戦中、に人権制限がなされるは当たり前。
 しかも、ゾルゲ事件を防止できなかった。
 加藤陽子が何言ってんのか理解できず。↓
 「・・・1925年に治安維持法を成立させたのは、リベラルな政党内閣である加藤高明内閣でした。
 法制局が当初出した案は、条文で「罰金以上の刑で罰せられる行為」「憲法上の統治組織、納税義務、兵役義務、私有財産制を変革する行為」と、犯罪になる行為を限定していた。しかし護憲内閣は「弾圧など絶対しない」と自信があり、結局「国体(天皇を中心とした国のあり方)の変革」というあいまいな処罰対象で成立させてしまう。ツケは10~15年後、戦時下に回ってきます。・・・
 極めて脆弱な法律を、安定した力を持つ政党内閣が自信満々に作ってしまったという怖さ。このおごりを忘れてはいけません。」
http://digital.asahi.com/articles/ASK65418WK65UTIL034.html?rm=598
 皆さん、遠くまで赴いた取材、ご苦労さんーす。↓
 <小池さん、やっぱ、ただ者じゃあないね。↓>
 「「カイロ大首席卒業」囁かれた小池知事、現地取材で真相判明・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/13158175/
 <文中になーつかしーい鳩料理屋が出てくる。↓>
 「21歳で学生結婚した小池百合子知事 プロポーズは自分から・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_561059/
 で、ちょうどいいから、トランプ旦那、「開戦」したら?↓
 「在韓米国人の避難訓練を実施、有事には日本に脱出–通常は4月に実施、今年は朝鮮半島の「4月戦争説」で延期・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/06/05/2017060502654.html
 日本のうんこ漢字ドリルの紹介記事だ。↓
 Professor Poo bestseller brings scatology-based study to Japan・・・
https://www.theguardian.com/world/2017/jun/05/japanese-children-unko-kanji-doriru-professor-poo
 インドの人口が中共を抜いたって。↓
 ・・・New demographic research suggests that India, not China, could be the most populous country in the world — with unofficial estimates of China’s population revised down to just under 1.3bn, compared with India’s population of 1.33bn. ・・・
https://www.ft.com/content/39790874-4787-11e7-8d27-59b4dd6296b8
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <日中交流人士ものだが、こりゃ知らなかった。↓>
 「電通が中国での広告マン育成講座をバージョンアップ、すでに延べ1.6万人の中国人学生が受講・・・
 こうした長年にわたる広告人材育成プロジェクトは中国側から高く評価されている。中国教育部は、電通に対し2006年8月に「教育支援特別貢献賞」を、また、2014年、2015年、2016には3年連続で「最優秀パートナーズ賞」を贈っている。」
http://news.searchina.net/id/1637106?page=1
 <日本車買えキャンペーン。↓>
 「・・・捜狐は・・・「自動車に詳しい人や良く調べて理解している人ほど、日系車を買っている」と伝える記事を掲載した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1637180?page=1
 <日本のデジカメに脱帽。↓>
 「・・・中関村在線は・・・中国は空母から航空機まで自国で生産できるようになり、様々な分野で世界をリードする技術力を持つようになったとする一方、デジカメ分野だけは例外であると指摘し、「中国はなぜデジカメを生産できないのか」と疑問を投げかけている。
 記事は、デジタル一眼レフのような高性能なデジカメはもちろん、より気軽に使用できるデジカメまで、「市場では中国メーカーの製品を見かけることはない」と指摘し、市場は日本企業とドイツ企業に「完全に食われている状況」にあると論じた。
 続けて、中国にもかつてはカメラメーカーが存在し、中国製のカメラがあったと伝える一方、デジタルカメラの登場によって世界的に勢力図は一変し、中国のカメラ産業も「無に帰してしまった」と指摘。デジカメ産業は主に精密な電子機器と光学機器からなるハイエンド産業であり、デジカメの登場とともに日本企業が民間向け市場を独占してしまったと指摘した。
 さらに、中国がデジカメ市場でシェアを獲得できない理由は極めてシンプルで、「技術がないから」だとし、デジカメに関する様々な技術は日本企業とドイツ企業によってほぼ独占状態にあると紹介。中国がカメラ関連で持つ技術と言えば、フィルムカメラのものばかりとし、デジカメが中心となった今日の市場では「時代遅れのものばかりであり、もはやデジカメの技術開発は放棄している状況」だと指摘。
 日本メーカーのデジカメは「高額」であると不満を示しつつも、それでも中国人が日本のデジカメを使用せざるを得ないのは、「市場をほぼ独占されているためである」と主張した。」
http://news.searchina.net/id/1637121?page=1
 <日本の高速道路を称賛。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本の高速道路について、中国と比較する記事を掲載し、「車線数が少なく、全体的に狭いものの、よく整備されていることがわかる」と伝えている。
 記事は、日本はアジア各国のなかでも高速道路が発達している国だとし、日本は国土面積が37万平方キロメートルしかなく、人口も1億2000万人ほどしかいないにもかかわらず、高速道路の総延長は9000キロメートルを超えると驚きを示した。さらに、中国と比べた場合、日本の高速道路は山や起伏の多い地形のなかに造られているゆえ「狭いのが一般的だ」と伝えた。
 しかし、日本の高速道路から見える光景としては、山を切り崩した人為的な痕が基本的に見られないうえ、路肩には植物が植えられ道路脇の風景とつながるよう配慮されていると紹介したほか、運転手の注意を引かないよう広告も存在しないと指摘、広さの点では中国に劣るかもしれないが設計面では優れた点も多いと評価した。
 また制限速度を比べると、日本は一般的に時速100キロの制限があることを紹介したが、中国は一般的に時速120キロであるため、日本の速度を遅いと感じたようだ。だが、日本ではすでに最高時速120キロまでの引き上げが決まっており、中国と同じ速度になることが決まっている。他にETCの普及については日本が進んでいることを認め、料金所での渋滞の緩和に繋がっているとした。中国では高速道路を頻繁に利用する路線バスなどにはETC機が搭載されているが、まだ一般の車両への普及は進んでいないように見受けられる。そのため料金所が大渋滞となることも少なくない。
 そのほか記事は、日本の高速道路はよく整備されており、道路に亀裂や穴がなく、各種標識や区画線もはっきりと明示されていることを評価し、こうした点は称賛せざるを得ないとまとめている。」
http://news.searchina.net/id/1637122?page=1
 <狭小ではあるが日本の住宅を称賛。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本の狭小住宅について、土地が少ない日本ならではの存在だと主張する一方、そこには多くの工夫が詰まっているとする記事を掲載した。
 記事は、東京は住宅の価格が高い都市の1つで、家の密集度も極めて高い場所だと紹介し、中国人の「想像を越えた家が少なくない」とし、数枚の写真と共に日本の狭小住宅を紹介した。
 中国人を驚かせているのは個人の住宅であるのに独特のデザインをしており、極めて狭い敷地に建っていることであるようだ。コンクリート打ちっぱなしの外壁に覆われており、窓が小さく、整った正方体ではない形であるなど、独特のスタイルだが「シンプルでなかなか美しい」と評している。
 また、外から見れば小さな家に見えるかもしれないとしながらも、家の内部は狭い空間を最大限広く使用するための工夫が随所に見えると指摘し、「家の外観と違って、内部は想像以上に豪華である」ことが多いと指摘した。
 中国では郊外や農村部を訪れると3階建ての戸建て住宅も多く見られるが、敷地が広く、日本のように隣家と密接して連なっていることはない・・・。
 記事は、「東京を訪れる中国人が多く目にするのは高層ビル街であろうが、郊外には低層の戸建ての住宅が多く、狭小住宅も決して少なくない」と伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1637091?page=1
 <日本のマラソンの現状を高評価。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本人はどうしてマラソンがこんなに強いのか」とする記事を掲載した。・・・
  まずは「マラソンの普及レベルが高い」点を挙げた。日本ではジョギングやマラソンを熱愛する人が多く、学校でも長距離走がポピュラーな体育種目として普及していると紹介。日本ではマラソンブームが起きてからすでに40年近くが経過しており、2015年に日本でマラソンを完走した人数は約56万人もいると説明した。
 次に挙げたのは「マラソン大会が社会に広く受け入れられていること」だ。今や日本を代表する市民マラソン大会となった東京マラソンでは、沿道の観衆による熱心な応援のほか、コース上のサービスや栄養・水分補給、走行後のサービスなどが優れており、市民が安心して大会に参加できる体制が整っていることを紹介した。
 また、駅伝やマラソンの大会に関する市民の関心が高く、正月に行われる箱根駅伝のテレビ中継は毎年非常に高い視聴率を獲得していることを伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1637124?page=1
 <日本に対する敬意を持った、日本の学校紹介。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本の学校生活で見られる、中国人にとっては不思議な現象を紹介する記事を掲載した。
 記事は、日本の学校生活における不思議な現象を10個紹介している。最初の5つは「日本の学校には春休みがある」、「日本の学校では生徒と教師が一緒にご飯を食べる」、「日本の学校には夜の授業がない」、「日本の学校では義務教育における環境保護教育が必須になっている」、「日本の学校では毎年不要になった玩具を回収する」といったものだ。
 日本に春休みがあるのは、中国をはじめとする世界各国と異なり、年度が4月から始まるからだ。ちょうど今中国は大学入試のシーズンを迎えているが、これは日本人にとっては同じく不思議な感覚なのである。また、中国の高校などでは午後10時ごろまで授業があるとのこと。・・・
 残りの5つは「日本の学校では毎年修学旅行が行われる」、「日本の女子学生の制服はみんなスカートである」、「日本では小さいころから寒さに強くなるための訓練が行われる」、「日本では小学生が果物や野菜を栽培する学習がある」、「日本の学校では毎朝、生徒が先生にお辞儀をして挨拶する」となっている。」
http://news.searchina.net/id/1637134?page=1
 <日本の対外交流の在り方に学ぼう、と習ちゃん。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、中国人にとって日本は「異国」に感じられないとし、日本国内の駅の写真を掲載しつつ、「あらゆる場所に漢字があって、まるで中国にいるような感覚になる」と伝える記事を掲載した。
 記事はまず、日本では電車が中国と同じように「人びとの主要な交通手段」であることを紹介。そして、北陸新幹線の金沢駅の写真を掲載し、「日本の駅は芸術的だが、北京や上海、広東などの駅と非常に似ている」と指摘した。
 さらに、日本が中国からかつて漢字を導入し、それが今では日本語に組み込まれていることを伝え、同じ文字を使う中国人として、「日本語が理解できなくても、看板に書かれている日本語の漢字を見れば意味が理解できる」のは便利と紹介。日本は日本語が理解できない中国人でも非常に親しみやすい国であることを紹介している。
 記事は最後に、「海納百川、有容乃大」という言葉で互いの文化を尊重することが大事だと主張。「海納百川、有容乃大」という言葉は「海は『この川の水は受け入れるが、あの川の水は嫌だ』などと選り好みせず、全ての川の水を受け入れるから、あのように広大な海になったのだ」とし、歴史的背景ゆえに日本に対して反感を抱く中国人も多いが、日本が漢字を受け入れたように、良い文化を尊重しつつお互いに発展を遂げていくことは大切であると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1637117?page=1
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太田述正コラム#9139(2017.6.6)
<武光誠『誰が天照大神を女神に変えたのか』を読む(その8)>
→非公開