太田述正コラム#9260(2017.8.6)
<皆さんとディスカッション(続x3426)>
<太田>(ツイッターより)
「民進党–細野氏離党表明へ波紋 「慰留・賛同」割れる意見…」
https://mainichi.jp/articles/20170805/ddl/k22/010/310000c
安全保障政策を口にしない、離党だの新党結成だのといった話は、みーんな政治屋の自慰行為だと心得るべし。
とまれ、野田前首相のシナリオ通りに事が運んでいる、と見たいところだ。
「…近代化は西欧でスタートしたが、東アジアの近代化は西欧の技術・文化の波及とそれに伴う工業化・西欧化だけでは説明できない…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/04/2017080401491.html
「昨年の韓国人1人当たりの所得…は36カ国中22位だ。
これは中下位圏に属する。
平均にも達していない。
発展途上国は脱することができたが、先進国ではない。…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/04/2017080401539.html
問題意識そのものが間違っている。
東アジアで先進国と言えるのがいまだに日本だけなのをどう説明したらいいのか、だよ。
陰陽思想や儒教(前者)は、先進国入りを遅滞させている要因と捉えるべき。
<太田>
関連記事だ。
これらも、基本的には同じハナシ。
という、自覚を、いつ韓国の識者達が持てるようになるかだな。↓
「・・・在韓米軍抜きの韓国軍の防衛能力は「目と耳をふさぎ、飛車角落ちで将棋を指すようなもの」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/04/2017080401537.html
「和食が韓国料理よりも世界で受けているのはなぜなのか?=韓国ネットで議論に・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/13436982/
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
なるほど。↓
「・・・石川康通と彦坂元正という家康方の武将が合戦の翌々日に書いた連署状には『戦いを交えた(開戦した)時、小早川秀秋・脇坂安治・小川祐忠・祐滋の4人が(家康に)お味方して裏切りをした』とある。イエズス会の日本報告集にも裏付ける記述があるので、小早川が開戦直後に裏切り、その結果、石田方が総崩れに陥ったとみられる・・・
旧日本陸軍参謀本部が編纂(へんさん)した『日本戦史 関原役』(1893年)・・・の図は江戸時代のどの布陣図とも似ていない。軍記物の記載をもとに参謀本部が独自に作ったのでは・・・」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13074400.html?rm=150
米軍がやったのか韓国軍がやったのかはともかくとして、南京大虐殺紀念館よりは信頼性が高そうだ。↓
「・・・米軍の蛮行を伝える展示をしている「信川(シンチョン)博物館」・・・は、平壌南方の信川村にある戦争博物館。同地は、1950年10月から12月にかけて米軍の占領下にあり、その間、住民の4分の1にあたる3万5000人余りが米軍の手で虐殺されたと北朝鮮は主張している。
博物館は、7万点余りの遺物や証拠資料、写真でその悲劇を伝える展示をしている。
北朝鮮の学校では、毎年春と夏に同博物館に遠足に行き、子どもたちに反米感情を叩き込むという。
1958年に開館した同館は近年、リニューアルされた・・・」
http://blogos.com/article/238738/
戦間期に、当時、米国市民であったフィリピン人達に、米本土の白人達がどんなにひどいことをしたかが描かれている。↓
<ワシントン州で、1927~1929年にかけて、流入フィリピン人達の追い出し運動が起こった。↓>
・・・Little is remembered today about the anti-immigrant “deportations” of Filipino workers from the fields of Washington’s Yakima Valley in 1927.・・・
The Filipinos were in fact United States “nationals” able to work legally throughout the country. But the white men saw them as “imported labor.” When Congress passed the Oriental Exclusion Act in 1924, residents of the Philippines were not included in the ban on Asian immigration. As a result, hundreds of young Filipino men were soon traveling to Eastern Washington to fill the increasing need for farm labor. And the men of the mob were not happy.
The following night, as clouds blanketed the valley and a light rain fell, 150 white men outside Toppenish piled into more than 30 automobiles and set off for town. They rounded up small groups of Filipinos and ordered them out of the valley under the threat of death. Some were forced onto trains. Others fled on foot, as mob leaders announced they were ready to “go to any length” to rid the valley of “Orientals.”
<逃げなかった者達を保護するために、牢屋に収監した。↓>
By the next afternoon, only a few farmworkers remained, at their peril. Sheriff’s deputies described the mobs as armed and determined to kill every Filipino they found. Those in Toppenish were told that if they were found in the valley after dark, they would be hung. Over a dozen Filipino workers were taken to the county jail for protection. This had all begun on a Tuesday, and by Saturday morning, order had finally been restored. Ultimately, hundreds of Filipino immigrants were reportedly expelled. And the incident, unfortunately, was followed by other mob deportations in the nearby Wenatchee Valley in 1928 and 1929.・・・
http://www.slate.com/articles/news_and_politics/history/2017/08/ninety_years_ago_in_washington_a_wave_of_anti_immigrant_sentiment_resulted.html
ドイツでナチ式敬礼をやると犯罪だとはね。
中共からの観光客2人が逮捕された。
とにかく、現在のドイツもナチ並みにとまでは言わんが、野蛮だわ。↓
German police on Saturday arrested two Chinese tourists for making illegal “Heil Hitler” salutes in front of the historic Reichstag building that houses the German parliament. ・・・
Germany has strict laws on hate speech and symbols linked to Hitler and the Nazis, who ruled between 1933 and 1945. ・・・
http://www.haaretz.com/world-news/europe/1.805294
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
日中交流人士モノ2篇。↓>
「第6回中日友好交流都市中学生卓球交歓大会 北京で開幕・・・
http://j.people.com.cn/n3/2017/0805/c94473-9251507.html
「中国浙江省杭州市と日本の岐阜県岐阜市が中日平和友好を願う碑文を交換してから55周年を迎えることを記念するイベントが、4日に同市で開催された。程永華駐日本中国大使、・・・駐名古屋中国総領事、岐阜市の細江茂光市長、岐阜市議会の代表、中日友好交流団体の代表など約150人が出席した。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0805/c94474-9251513.html
<ここからはサーチナより。
この上もない日本絶賛。↓>
「・・・捜狐網はこのほど、「日本を別の角度から見てみる」と題して、5つの角度から見てみると、本当の日本が見えてくるとする記事を掲載した。
1つ目の角度は総合的な国力だ。中国の25分の1という小さな島国ながらノーベル賞受賞者やノービザで入国できる国の数、食の安全、国民の寿命、就職率、1人あたりのGDP、さらには国民の民度に関する調査などで常に世界のトップレベルを維持し、「中国人が自国に抱く夢を日本はとうの昔にかなえている」と絶賛。日本と中国の国民間の民度の差は50ー80年の開きがあるとも言われているとし、「なぜ中国は他国から学ぶのに、日本からは学ぼうとしないのか」と疑問を呈した。
2つ目の角度として、日本の失われた20年は「ソフトランディングに成功した20年だった」と指摘。不動産バブルが生じていると言われる中国も日本のようにできれば良いが、このままではロシアと同じ「不動産は上がり続け、貨幣価値が下がり続ける」ことになりそうだとした。3つ目は「日本の革新分野」だ。ある調査では、イノベーション企業トップ100のうち、日本が40社、米国が35社で米国を上回ると称賛。そのうえ、今は充電の時期だが、力を発揮すれば世界をはるかにリードできるだろう、と日本にはさらなる潜在力があるとも指摘した。
4つ目は「技術分野」だ。研究開発費がGDPに占める割合などで日本は世界有数の水準にあり、技術力は米国に次ぐ水準にあるのが日本であるとした。5つ目は「見えないところのイノベーション力」だ。世界で人気が高いアップルやサムスンのスマホ製品には日本メーカーの部品が多く使用されており、毎年多くの日本企業がインテルの「プリファード・クオリティー・サプライヤー(PQS)賞」を受賞している。中国がかつて日本へのレアアース輸出を拒んだのも日本の研究開発力を恐れたからだと記事は分析した。」
http://news.searchina.net/id/1641348?page=1
<そのうちの製造業についての絶賛。↓>
「・・・日頭条はこのほど、「日本の製造業は本当に衰退しているのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、日本の製造業の真の実力について考察している。
記事はまず、日本の製造業が衰退していると言われる理由について、「少子高齢化を背景とした労働力の減少により、第一線で働く優秀な職人や技術者が少なくなっていること」や、「円高の影響から多くの企業が海外へ拠点を移してしまった」ことなどを紹介。さらに、自動車メーカーの燃費データの改ざんや、エアバックのリコール問題を例に挙げ、「日本の製造業に対する不信感が広まった」と論じた。
だが、こうした不信感はごく一部の事例によって広まったものであることを指摘し、実際には日本の製造業はまったく力を失っていないと主張。たとえばファスナーやカメラ、スマートフォンの部品など、日本企業が世界的に圧倒的なシェアを確保している分野は非常に多いことを紹介したほか、半導体の製造設備や材料など、日本の製造業がなければ成り立たない分野もあるとし、よって日本の製造業は決して衰退はしていないと論じた。」http://news.searchina.net/id/1641352?page=1
<日本の街の清潔さを絶賛するとともに、中共でも実現できないことはない、と訴えている。↓>
「・・・今日頭条は・・・日本の街中にはゴミ1つ落ちておらず、街にはゴミ箱すら存在しないことを伝えつつ、中国国内には日本と同等の清潔さを実現している場所はまずないものの、「台湾は日本のように清潔だ」と主張した。
記事は、「台湾の街中もゴミが落ちていなくて非常にきれいだが、不思議なことに日本と同様、設置されているゴミ箱が非常に少ない」ことを紹介している。台湾は確かに細い道や古い町でも、中国の都市とは比べられないほど清潔に保たれている。中国は台湾について「あくまでも中国の一部であり、中国の省の1つ」という立場を堅持しているが、記事もこの立場に基づいて「中国にも日本に匹敵する清潔さを維持している場所があった」などと主張した。」
http://news.searchina.net/id/1641347?page=1
<日本の若者達の人間主義的な嗜みを絶賛。↓>
「・・・捜狐の・・・報道によれば、米ロサンゼルスの空港で撮影されたという、日本の学生と中国の学生の行動を比較する写真が中国のネット上で注目を集めている。
その写真に掲載されている日中の学生は、高校生なのか大学生なのかは分からないが、修学旅行のように団体で行動している光景が写っていて、中国の学生たちは自由気ままに行動しているものの、日本の学生は大きなスーツケースを持ちながらも、全員が一列に並んで座っている。
捜狐は、中国の学生たちは「おしゃべりをしている人がいたり、座り込んでいる人がいたりなど、自由気まま」な様子が写真から見て取れると伝える一方、日本の学生は「秩序のもとで整列して座っている」と指摘し、この日中の学生の行動における対比は「中国人が真剣に考えなければならない問題だ」と伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1641349?page=1
<そんな日本を繰り返し訪問せよ、と日本へ行けキャンペーン。↓>
「・・・捜狐はこのほど、日本には何度も訪れたくなる魅力があると伝え、実際に多くの中国人旅行客がリピーターとして日本を訪れていることを紹介、何度も中国人の足を向かわせる日本の魅力について考察している。
記事が日本の魅力として挙げているのは、日本社会で生きる人びとへの様々な配慮だ。以前、中国人旅行客の間で爆買いの対象として人気を集めた温水洗浄便座や、乗客が乗り降りしやすいよう車体が傾く「ニーリング機能」を持つ公共バスなどを挙げ、日本では様々な場面で「心地良い配慮を感じ取ることができる」とし、こうした心地良さは中国では見られない日本ならではの魅力であると伝えた。
さらに秩序ある社会も訪日する中国人に心地良さをもたらしているとし、その例として街の清潔さや、街中にある自転車や自動車が整然と停まっていることを指摘。中国は乗り捨て可能なシェアサイクルの流行で、街のいたる場所に自転車が放置されているが、日本では自転車も自動車も停めて良い場所が決まっていて、雑然とした様子がないことを伝えた。
また、サービスのクオリティも中国人が日本を何度も訪れたくなる要素の1つであるとし、こうした日本の姿を一度でも体験してしまうと、中国人は何度でも日本を訪れてしまうのだと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1641350?page=1
<築地市場を特出しして、日本へ行けキャンペーン。↓>
「・・・今日頭条は・・・日本最大の魚市場である築地市場は、「たとえ徹夜してでも訪れたいと思う」ほど中国人を惹きつける存在であることを伝え、築地市場の魅力について紹介している。
築地市場で販売されている商品の価格は決して安くはないうえ、場内で行われている競りは仲買人以外は参加できない。もちろん中国人旅行客も購入することはできないのだが、市場の競りを見学できる人数が限定されているため、中国人旅行客は好奇心から徹夜で並ぶのだという。
記事は、「築地市場における毎日の取引額は高額だが、建物の作りは質素で、目玉商品のマグロも地面に並べておいてある」と意外な様子。」
http://news.searchina.net/id/1641351?page=1
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太田述正コラム#9261(2017.8.6)
<入江曜子『古代東アジアの女帝』を読む(その24)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x3426)
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