太田述正コラム#9446(2017.11.7)
<皆さんとディスカッション(続x3519)>
<太田>(ツイッターより)
 「…世界60都市を対象に、サイバーセキュリティー、医療・健康環境の安全性、インフラの安全性、個人の安全性の4部門に分け、49の指標を評価し、指数を算出…「世界で最も安全な都市」1位東京、ソウルは14位<(2015年は24位)>…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/11/06/2017110600830.html
 北朝鮮情勢が緊迫化している今、どうしてソウルの順位が躍進するんだよ。
 なお、東京に続き、シンガポール、大阪、トロント、メルボルン…21位からロンドン、ニューヨーク、一つおいてワシントン、パリ。
 北京は32位、上海は34位。
 ま、欧米製にしちゃ、珍しく、比較的歪みの少ないランキングだ。
<1xJB2RA2>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫具体的にどこがおかしいと思うの? 俺は概ねまともだと思ったけど。≪(コラム#9444。UI4br/QE)
 「日米同盟が変な形になっている原因は憲法9条なので、」(池田信夫。以下同じ)
⇒自民党政治家がそれを言い訳に使ってきたというだけであって真因ではない。
 「安倍さんはそれを改正しようとしていますが、」
⇒何をどう直すか明示されていないのに改「正」というのはミスリーディング。むしろその中身を議論しなさいよ。
 「条約のゆがみを憲法で直すことはできません。」
⇒ここだけ捉えればその通りだが、関係のないものを関連付けて語る必要はない。
 「逆にいうと「解釈改憲」で間に合うなら、憲法を改正しなくてもいいのですが、」
⇒現に今までそうしてきたという事実を無視して、改変の内容を問わずに、やるやらだけ論じる姿勢は意味不明。
 「日米同盟の意味がわからない野党やマスコミが「安保法制は憲法違反だ」と騒ぐので、これをすっきりさせるには改正したほうがいいでしょう。」
⇒ここに来て内政の筋論を整理するのが目的だと唐突に池田は言いだし、これまでの文脈がひっくり返る。
 「現代のミサイル戦は早ければ数日で終わるので、武力行使に「国会の事前同意」が必要な法律は、日本国民を危険にさらすのです。」
⇒逆にこれのどこがまともだと思ったの?
<UI4br/QE>(同上)
 俺が「概ねまとも」と評したのは、いわゆる日米同盟は片務性ゆえに同盟ではない、と言っている点だ。↓
 「日米同盟<は>・・・、普通の同盟とはちがいます。軍事同盟はお互いの国を守る約束ですが、安保条約にはそれが書いてないのです。・・・
 アメリカは台湾や韓国などとは相互防衛条約(Mutual Defense Treaty)を結んでいますが、日本は憲法9条で戦力をもてないので、相互に防衛する条約が結べず、安全保障条約(Security Treaty)というあいまいな名前になりました。・・・
 アメリカから見ると日米同盟は、米軍が一方的に防衛義務を負う不平等条約なので、日本にもっと責任をもってほしいという話が根強くあります。」
 太田さんと同じだろ?↓
 「米国が同盟諸国(Allies)の中に日本も入れているので日本側でもちゃっかり日米同盟という言い方をするようになったのですが、とんでもない話です。
 双務性がなければ同盟ではないからです。
 日米安保条約は、米国が一方的に日本を守る(protectする)片務的な保護条約であり、同盟条約ではありません。」(コラム#2308。太田)
 あと念のため、細かい点(というほど細かくもないが・・)を言えば、「アメリカは日本のどこにでも基地を置けるが日本を守る義務はなく」と「アメリカから見ると日米同盟は、米軍が一方的に防衛義務を負う不平等条約なので」は完全に矛盾する意味不明の主張だから、この池田何某は全く評価に値しないという<1xJB2RA2クン>の主張には、完全に同意するよ。
<1xJB2RA2>(同上)
 それは枝葉じゃん。
 概ねというからには彼のエッセイが全体的にまともだという意味じゃないの?
 既に示したように、全体的には内政の(自称保守と自称リベラルの不毛な)筋論と外交をごっちゃにした出来悪エッセイに見えるが?
<UI4br/QE>(同上)
>概ねというからには彼のエッセイが全体的にまともだという意味じゃないの?
 そうだよ。
 「エッセイ」の前半部は<前に>引用したいわゆる日米同盟が「変な軍事同盟」であることの説明だよね?
 で、後半部(結論部)だ。↓
 「日本は軍事的な「血」の代わりに財政の「金」で安全を買っているわけですが、これは軍事同盟としては変則的で、いざというときアメリカが守ってくれるかどうかあやふやです。・・・
 そういう問題をはっきりさせて集団的自衛権が使えるようにし、日米同盟を相互防衛条約に近づけようとしたのが安保法制です・・・。・・・
 日米同盟が変な形になっている原因は憲法9条なので・・・すが、・・・「解釈改憲」で間に合うなら、憲法を改正しなくてもいい・・・。」
 これも太田さんの主張に近い。↓
 「私は、改憲論者ではありません。
 ただし、ずっと以前から、集団的自衛権行使を禁ずる政府憲法解釈を改めるべきだと主張してきたところです。
 それは、憲法改正が極めて困難であること、第9条の政府解釈は変遷を重ねてきていること、集団的自衛権を行使できるようになればそれでほぼ十分であること、からです。」(コラム#3981。太田)
 これが「出来悪エッセイ」なのは、太田さんほど明確に問題の本質を捉えていないからだよ。
 (あるいは敢えて言葉を濁しているだけかも知らんが、まあ、単純に論理的思考力に不足があるからだろな。)
<1xJB2RA2>(同上)
 部分的に太田さんの言ってることと符合しているからって・・・木を見て森を見ずじゃん。
 池田論が「概ねおかしい」のは、
>日米同盟が変な形になっている原因は憲法9条なので、<(池田)
と、論の前提となる原因をはき違えていることだよ。
 彼が取り上げている「事実」に多少符合するものがあったからって、前提がコケてたら全体としてはダメであることに変わりはない。
 まあ、そもそも池田の言う改憲なるものが具体的に何をどう変えることを指しているのか池田は何も示していない。
 カードの裏を隠したままともかく変えた方がいいなんて言うのは無責任な話で、どう見ても概ねおかしいのです。
<豊丘時竹>(2017.11.5)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20171105
 国のために戦うと答えた人11%・・・
URL;http://blog.ohtan.net/archives/52265941.html
⇒一昔前なら、有事になって手を挙げてくれても、今や、自衛隊/軍隊の装備等が高度化しており、すぐには物の役に立たないし、日本の人口から言って、11%でも大きな数字になるので、それで十分、と負け惜しみを言ったことでしょうが、段々気が短くなってきたこともあり、後方支援等で、いくらでも人手は必要なので、多ければ多いほどいいというのに、手を挙げようという人が余りにも少ない、と声を大にして訴えたいですね。
 もっとも、(核ないし化学弾頭付きの弾道弾による攻撃を除き、)日本が侵略を受ける事態など、基本的にありえない以上、全ては頭の体操に過ぎませんが・・。(太田)
 アセアンの発展にもっとも貢献した国・・・
 日本の評判がいいのは宗主国に悪役の仕事を押し付けているからだ、と太田さんは言っているのである。
URL;http://blog.ohtan.net/archives/52265909.html
<山本>
 FFFTP開発終了。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1710/26/news112.html
 乗り換えるなら。↓
FileZilla
https://filezilla-project.org/
NextFTP
https://www.toxsoft.com/nextftp/index.html
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 いやいや、金秀恵さん、トランプ観と対中戦略に関して(だけ)は、韓国の過半の人々の方が、相対的にはまともなんだぜ。↓
 「・・・日本人はイバンカ・トランプ氏に熱狂し、<米国識者達の大部分すら嫌っている>トランプ大統領を見てはうれしそうに手を振っている。これを苦々しく思う韓国人にプライドがあり、日本人にプライドがないのがその理由ではない。日本を数年にわたり観察してきた外交・安全保障の識者たちは数年前から「日本における全ての出来事の背景には中国がある」と指摘する。日本の政治家たちと長く関係を築いてきた韓国の政治家、外交の現場を経験した元外交官、軍事問題に詳しい研究者たちなど誰もがこの点では一致している。
 目と鼻の先にある中国が徐々に巨人に生まれ変わるのを目の当たりにしている安倍首相は、遠くの米国とより強固な関係を結び、これにインドやオーストラリアまで引き入れ「日米豪印」でスクラムを組もうとしている。これが安倍首相の戦略であり世界観だ。安倍首相は今年2月、トランプ大統領に「短期的な脅威は北朝鮮、中長期的な脅威は中国」と訴えたそうだ。
 実はトランプ大統領も同じような考えを持っているが、この現実が韓国であまり注目されていないのは問題だ。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/11/07/2017110700911.html
 トランプとピコ太郎の懇談をガーディアンもお取り上げになっただ。↓
 Pen-Pineapple-Apple-President: Donald Trump meets Pikotaro・・・
https://www.theguardian.com/world/2017/nov/07/pen-pineapple-apple-president-donald-trump-pikotaro
 バッカモン、日米安保の片務性を何とかしろ、と言え。
 その方が、もっと米国製の武器を日本に売りつけられるってのに・・。↓
 「・・・トランプ氏・・・最新鋭ステルス戦闘機F35Aなど米国の防衛装備売り込み 大統領「大量購入が望ましい」・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/13855397/
 バッカモン、ここまで「歴史を知ら」ない、恥ずかしーい日本の財界人がいるとは・・。↓
 「戦争の大問題―それでも戦争を選ぶのか。 [著]丹羽宇一郎・・・
 日本は安全保障上、「敵」をつくるべきでなく、むしろ軍事とは別の論理をもつ特別な国になれとの結論が導きだされる。歴史を知らずに大人になり有権者となる不幸という指摘は、まさに著者の心底からの叫びと解するべきだろう。」
 なんまんだ。↓
 「タカタ負債額、1兆500億円規模に 製造業で戦後最大・・・
 中国の「寧波均勝電子」傘下の米自動車部品メーカー、キー・セイフティー・システムズにほぼすべての資産と事業を譲渡する計画・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASKC63Q17KC6ULFA00G.html?iref=comtop_list_biz_n05
 天皇は日中比共通の「元首」なんだから当然の心情。↓
 「「暴言王」が大感動 ドゥテルテ比大統領 陛下との会見の喜びを語る・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/13856398/
 英米じゃ、日本における女性差別・・実は男性差別・・に興味津々。↓
 Women face deep-seated challenges in Japan’s work culture, all the more difficult for single moms. But amid a nation-wide demographic crisis, some particularly hard-hit areas are reaching out to these families with relocation programs, hoping that both sides can benefit.・・・
https://www.csmonitor.com/World/Asia-Pacific/2017/1102/In-Japan-these-single-moms-and-shrinking-cities-are-trying-a-new-start-together
 浮世絵が、だろうけどね。↓
 「・・・葛飾北斎・・・が西洋美術に与えた衝撃はすごかった・・・」
http://www.sankei.com/column/news/171107/clm1711070007-n1.html
 勤め人時代ならすぐ買ったかも。
 でも、ノーアイロンのYシャツじゃダメなんかしら。↓
 「まるで人間! つり下げ型衣類乾燥機が品切れの人気–シワも伸ばし、アイロンがけが不要に・・・」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/1032181/103000098/?s_cid=nbpbpn_mled_dml&rt=nocnt
 
 既に事実上属国化した韓国に、中央の決定事項を周知させる措置をとるってワケだ。↓
 「中国が韓国にも特使派遣へ、党大会結果説明で・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/11/07/2017110701163.html
 こういう韓国人(?)によるオプエド・コラムをワシントンポストが載せるってのは、米国に嫌韓感情があるからこそだろな。↓
 Is South Korea’s Alliance with the United States Worth It?・・・
https://www.nytimes.com/2017/11/06/opinion/trump-south-korea-alliance.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=rank&module=package&version=highlights&contentPlacement=2&pgtype=sectionfront
 米国の宗教状況のデータが示されている。↓
 <無宗教者が今や1/4。↓>
 ・・・In the United States, whose population is more devout than that of most rich democracies, the number of people who identify with no religious group has tripled in the last 25 years, reaching about a quarter of the population. Meanwhile, Americans who express trust in organised religion now amount to only four in 10 of the poulation, compared with around seven in 10 in 1975.・・・
 <でも、2/3以上が宗教感情は抱いている。↓>
 29% of Americans are both spiritual and religious, and 31% are neither: this latter category includes people who formally adhere to a faith but without much enthusiasm. But that still leaves large groups of people outside that binary split: those whose transcendent feelings don’t prompt them to sign up to any particular faith (18%), and those who pray or fast but have little real interest in the numinous (22%).
 Because they seem to be growing, demographers, marketing strategists and political consultants will probably pay particular attention to the “spiritual but not religious” segment.
 In fact, most (seven in 10) of these spiritual floaters do have some nominal religious allegiance, presumably one that has ceased to have much significance for them. About one in five belongs to a mainline (theologically moderate) Protestant church, and the same share is formally Catholic.
 <無宗教者だが宗教感情は抱いている人は、高学歴者、女性に多い。↓>
 Politically they lean leftwards. Four in 10 of the spritual-but-not-religious (let’s call them SNR) identify as liberal, compared with a quarter of the total population. The SNRs are relatively happy people: some 61% are very or completely satisfied with their lives, compared with 47% of those who are neither spiritual nor religious. But those who are both spiritual and religious report even greater felicity, at 70%.
 The SNRs are also disproportionately female (54% of the total), but the female proponderance is greater (at 59%) among those who are both spiritual and religious. The SNRs are relatively well-educated; about four in ten have a college degree, and 17% have done post-graduate work. The “religious but not spiritual” segment is at the other end of that spectrum; only 24% of them have a college degree.・・・
https://www.economist.com/blogs/erasmus/2017/11/spiritual-not-religious?cid1=cust/ddnew/email/n/n/2017116n/owned/n/n/ddnew/n/n/n/nap/Daily_Dispatch/email&etear=dailydispatch
 上のような米国内の状況が、下のようなコラムを流行らせてるが、近代的なのは釈迦の考えであって仏教じゃないのだよ。↓
 Buddhism Is More ‘Western’ Than You Think・・・
https://www.nytimes.com/2017/11/06/opinion/buddhism-western-philosophy.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=stream&module=stream_unit&version=latest&contentPlacement=4&pgtype=sectionfront
 パラダイスペーパーにアップルが・・。↓
 Paradise Papers: Apple’s secret tax bolthole revealed・・・
http://www.bbc.com/news/world-us-canada-41889787
 サウディアラビアの皇太子はやり過ぎだという声が米国で噴出。↓
 Saudi Arabia’s crown prince is getting reckless・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/global-opinions/saudi-arabias-crown-prince-is-getting-reckless/2017/11/06/62401134-c325-11e7-aae0-cb18a8c29c65_story.html?utm_term=.cd5316d85e42
 ‘Game of Thrones’ Comes to Saudi Arabia・・・
https://www.nytimes.com/2017/11/06/opinion/crown-prince-saudi-arabia.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=stream&module=stream_unit&version=latest&contentPlacement=3&pgtype=sectionfront
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <エヘン!↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、中国の「富二代」は富をひけらかすことを好む一方、日本の「富二代」は控えめな傾向にあると伝え、同じ富裕層の子息であっても性格が日中で大きく異なると伝えている。
 記事は、日本で莫大な資産を持つ上場企業の社長であっても、その子息の名前や職業はほとんど知られていないケースが多いと指摘し、社長の親とその子どもはあくまでも「別」の存在として扱われると指摘した。」
http://news.searchina.net/id/1647407?page=1
 <ほぼ同趣旨。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本のリッチな家庭が極めてシンプルな居住空間で生活していることを紹介する写真記事を掲載した。記事は「これは裕福な日本人の家だ。内装は白と黒を基調としたシンプルさが追求されており、日本人の勤勉で慎ましやかな性格にマッチしている」とした。
 また、リビングやダイニングキッチンには雑多な家具が置かれておらず開放的な空間が演出されている一方で、キッチン台に使用されているステンレスは重厚なもので「見たところとても高級感がある」と評価。トイレの空間も広いと説明している。・・・
 記事を見た中国のネットユーザーは「中国人はまだ物の豊かさを追求する段階にある」、「われわれが豪邸や高級車を追い求めるなか、彼らは水や食べ物、食器や洗面用品にこだわっている」、「シンプルな物こそ高級なんだよね」といったコメントが寄せられた。
 一方「ひんやりとしていて、なんだか病院みたい。リラックスできなさそう」「これって日本が不景気だから物が少ないんじゃないの?」といった否定的な意見も見られた。・・・」
http://news.searchina.net/id/1647454?page=1
 <定番。↓>
 「・・・日本の学校で靴を履き替えることについて、>・・・今日頭条・・・記事は、は、日本の学校で行われる人格教育は、複雑化する社会のなかで「子どもたちにとっての最初の社会勉強」と言えるほど大切な事柄だと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1647377?page=1
 <同じく。↓>
 「代金を支払っておしまいじゃないの? 日本で車を買ったら必要になる「重要なモノ」とは・・・車庫証明・・・」
http://news.searchina.net/id/1647410?page=1
 <定番だが、人民の声が面白い。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本の祭りを見たら「受け入れられない」と思う人がいるかもしれないとする記事を掲載した。
 記事は「もし日本に旅行に行って、こんな格好をした人たちを見たら、あなたはそれを受け入れられないかもしれない」としたうえで、日本を代表する大きな祭りの1つである博多祇園山笠を紹介。「実際に見た人なら分かるだろうが、このお祭りに参加する人はズボンを履いていないのだ」と伝えた。
 そして「別に大したことではないではないかと多くの人が思うかもしれない。しかし彼らはズボンを履かずに、布で局部の周りを囲っているだけなのだ。目のやり場に困るではないか。日本は環境や建築物が美しいが、受け入れがたい部分も存在するのである」と評している。
 記事が指摘しているのが「ふんどし」であるのは言うまでもない。・・・
 記事を読んだ中国のネットユーザーは、作者の意見に否定的だ。「水着よりいいと思うが」、「文化の違いを見てこその旅行だろうが」、「だったら行かなきゃいいだろう」、「現地人の風習を見て、慣れないからといって文句を言うのはおかしい」、「ふんどしは通気性が良くて蒸れないんだぞ」といったコメントを寄せている。」
http://news.searchina.net/id/1647426?page=1
 <まあ定番。↓>
 「・・・今日頭条は・・・漫画「スラムダンク」の舞台である湘南を「聖地巡礼」のために訪れたという中国人の手記を掲載した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1647403?page=1
 <同じく。↓>
 「東京の通勤ラッシュは凄すぎる・・・日本人が密集する光景は「まさに驚き」・・・」
http://news.searchina.net/id/1647408?page=1
 <これもまあ定番。分析には(意図的な?)不十分さが見られるが、狙いは習ちゃん自身のタテマエ上の戦略の正当化だろ。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本が明治維新の改革に成功して富国強兵の道を実現した理由について、3つのポイントから説明する記事を掲載した。記事は「明治維新が成功した理由について同時期に中国で起きた洋務運動と比較してみると、主に次のような大きな要素が存在する」としたうえで、3つの理由を示した。
 1つ目は「改革の目的が強烈だったこと」だ。「西洋諸国が植民政策による領土拡張、工業革命を実現すると世界の中心は西洋へと移動した。そして東洋諸国へと食指を伸ばしていき、当時鎖国政策をとっていた日本は中国同様に『いじめ』の対象となった。その最たるものは1853年の黒船襲来であり、米国は日本に対して強引に不平等条約を結ばせた。一方中国は2度のアヘン戦争を経て列強から不平等条約を結ばされており、中国の状況を見た日本は改革こそが唯一の活路と悟ったのだ」と説明している。
 2つ目は「強い中央集権によって改革の障害が排除されたこと」を挙げた。記事は「欧米列強の圧力を受けた徳川幕府を倒す運動が各地で発生し、1868年年に徳川幕府は完全に敗北を喫して数百年ぶりに天皇が国政の実権を握る明治時代が幕を開けた。まず旧来の政治体制の弊害が取り除かれ、天皇にすべての権力が集中する中央集権の政治体制が作られた」と解説した。
 一方、中国では実権を握っていた西太后が洋務運動への支持を途中でやめて権力や快楽を貪ったために近代化改革は失敗に終わったと指摘。日本の明治維新が上から下まで社会の各階層が全力で賛同し、支持するなかで進められたのとは対照的な状況だったことを伝えた。
 そして3つ目は「改革を徹底的に実現したこと」とした。記事は「改革の内容から言えば、実は日本と中国の洋務運動は同様で、先進技術の取り込み、軍事・民間工業の発展、陸海軍の発展、国民生活の発展、教育の発展などが行われた。しかし日本は最終的に、1894年の日清戦争で自らの改革が成功したことを証明したのだ。そして、日本はアジア最大の強国となり、第2次大戦では米英などの大国との戦いに挑み、中国民族も滅亡寸前まで追いやられたと論じている。」
http://news.searchina.net/id/1647404?page=1
 <ここからは今日頭条記事以外の引用。
 習ちゃんの、日本文明総体継受戦略と安倍改憲をさせない政策の下での公式見解だがなかなか出来がよろしい。↓>
 「・・・中国メディア・環球時報は2日、「右翼、軍国主義」と紋切り型化した対日感情や日本観を改め、良きライバルとして敬意を抱くべきだとする評論記事を掲載した。
 記事は「右翼政府、歴史問題、米国の弟、軍拡や改憲による軍国主義復活」といったレッテルで日本を見るのが中国人にとって「流行のスタイル」になっているとし、短絡的な日本観であると批判。「総合的な国力で日本を上回り、日本がリードしている分野の差も縮まっている。それでもわれわれは安倍首相のようなライバルに対して、多少なりとも敬意を持つべきなのだ。日本による侵略は永遠に忘れてはならないが、時代に伴って競争の舞台も変わった。ライバルとして、日本はなおも中国人が学ぶべき点をたくさん持っている」と指摘した。
 そのうえで「今日の複雑な東アジア情勢において、権力構造は中国に有利なように変化しつつある。それゆえ、これまで大国の座に就いていた日本は戦略的に中国とのバランスを取ることを選んだのだ。冷戦後の日本が平和主義を歩むか、民族主義に転向するか葛藤を続けるなかで、安倍首相は西側の自由主義と憲法平和主義に庇護された大和民族主義を明確に選んだのだ。そして、安倍首相の選択によりまさに中国の強力なライバルという特性を呈しつつある日本についてわれわれはもっと深く知り、理解する必要がある。簡単なレッテルで日本を見下せば、変化しつつある日本に対する客観的かつクリアな認識を失うことになる。日本というライバルが戦略的かつ長期的な姿勢で中国とのバランスを取ろうとすることを、われわれのほうがむしろ力に変えていくべきなのだ」と論じている。
 記事は最後に「日本は中国にとって最も重要な隣国という宿命は変わらない。安倍政権下の日本は、われわれにとって強力なライバルだ。ライバルは、必ずしも敵とは限らない。現代の国際関係はけん制と均衡、競争と協力、衝突と制御が基本要素だ。可能な限り日本というライバルにふれ、影響しあうことが、われわれの日本に対する認知の姿勢を転換するうえで必要なステップなのだ。結局のところ、日中関係はぶつかり合いながら前に進んでいくのである」と結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1647442?page=1
 <一種の日本の匠礼賛。↓>
 「・・・中国メディア・環球網は・・・日本のワサビについて紹介する記事を掲載した。
 記事は、日本のワサビ生産量80%を誇るという静岡県の伊豆半島にあるワサビ田を紹介。「豊富な湧き水と砂、穴の開いた石がワサビの生育の基礎。水清く緑深い場所でなければ良質なワサビは育たない。肥料は使わず、防虫に使用する農薬も最小限。それゆえ高価であり、食材界の貴族と言える」とした。
 また、鮮度が大切なワサビは輸出が難しく、国内での消費をさらに増やすため、静岡県では専門の研究機関や農家、メーカーなどが協力してワサビの新たな食べ方や新商品を開発し、売り出していると説明。現地の飲食店などではワサビご飯が供されるほか、ワサビの麹漬けをクラッカーと合わせる、焼肉にワサビをつけて食べる、あんことワサビを組み合わせるといった食べ方が開発されていること、ワサビを日本酒に漬け込んだワサビ酒もあり、独特の風味でおいしいことを伝えている。
 さらに、現地の食品メーカーではワサビマヨネーズ、ワサビのオイル漬け、ワサビせんべいなど、数えきれないほどのワサビ関連食品を製造販売していると紹介。メーカーの社長が「食品の多様化で、若者のワサビ離れが進んでいる。若者が受け入れやすい加工食品を多数開発するとともに、新しいタイプのワサビおろし器も作っている」と語ったとした。・・・
 記事は「実際、日本におけるワサビの需要は多く、決して危機を感じるほどではない。しかし度重なる自然災害の洗礼を受けてきた日本人には強い危機意識が備わっており、未然に防ぐ策を講じることが習慣化しているのだ。静岡の人びとによるワサビに対するたゆみない努力に見られるように、日本人は事物に対して常に『道半ば』の精神を持ち、前進し続けるのだ」と評した。」
http://news.searchina.net/id/1647444?page=1
 <まあ定番。モチ、日本の空母保有を期待しとんのよね。↓>
 「・・・中国メディアの捜狐はこのほど、日本には世界最先端の造船技術があると伝え、空母だってその気になればすぐに建造することができるはずだと主張する記事を掲載した。
 記事は、四方を海に囲まれた日本は明治維新以降、海上戦力の強化を積極的に行ってきたと主張し、第二次世界大戦までは軍艦の建造においても世界有数の実力を保持していたと主張した。さらに、日本の民間における造船業界は今なお世界最高峰の技術力を持つとし、民間であっても高い技術力を持つことは軍艦の建造において有利に働くと主張した。
 また、日本は専守防衛の原則があるため空母は保有していないものの、いずも型護衛艦のようなヘリコプター搭載護衛艦は「準空母」と呼ぶべき存在だと主張。しかも、日本はいずも型護衛艦を短期間で建造することができると伝え、すでに技術的な蓄積を持つ日本は、空母についてもその気になれば建造することは可能なはずだと主張した。
 一方で記事は、イージスシステムに代表される艦載武器システムは米国に依存しており、戦闘機の開発についても遅れを取っていることから日本独自の艦載武器システムならびに日本独自の空母を建造することは難しいと主張。だが、米国は日本の軍事的制限を徐々に緩和していると主張し、中国は日本の動向から目を離すことは絶対にできないと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1647383?page=1
——————————————————————————-
<太田>(昨日)
 AmazonでOffice365soloを「追加購入」し、導かれるまま、現在、IE上で、Microsoftの下掲の頁が開いています。
————————-
Office 365 Solo インストール
Office をダウンロードしてインストールする
Office for Windows 言語: 日本語
[インストール]
⇒今頃気付いたのですが、この[インストール]ってのを押してインストールする必要があるんでしょうか?(太田)
⇒⇒これも含めて、放置しておけばよい、と思い当たりました。お騒がせしました。(太田)
⇒⇒⇒とりあえず、放置でOKです。確認の為にそのページに飛ばされただけだと思います。新しいパソコンに、Office365Soloをインストールする時にも、そのページにアクセスします。その時にEpsonパソコンに関しては「非アクティブ」にすれば、新しいパソコンでも認証されると思います。(K.K)(本日)
インストールのサポートが必要ですか?
言語、32/64 ビット、その他のインストール オプション
インストール情報
PC、Mac、Windows タブレットのインストール
コンピューター名 EPSON-TY1100S(Microsoft Windows 10 Pro)
インストール日 2017年3月1日
使用者: 本人
[非アクティブ化]
コンピューター名 DELL-XPS8300(Microsoft Windows 10 Pro)
インストール日 2016年9月16日
使用者: 本人
[非アクティブ化]
——————————-
質問1:Epsonの方を非アクティブ化しておきましょうか?
質問2:Microsoftから下掲のメールが届きました。これは、「追加購入」したけれど、「更新」扱いになります、ということなのでしょうかね。
——————–
太田 述正 様、こんにちは
サブスクリプションの自動更新をご利用いただき、ありがとうございます。
Office 365 Solo のサブスクリプションは、現在のサブスクリプション期間終了
時に更新され、サブスクリプションのサービスを引き続きご利用いただけます。
サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
Microsoft Office チーム
———————-
<太田>
 二番目のSSD装着作業は想像を絶する困難さです。
 で、結論的に言うと、ソケット用のネジ2個のうちの一つを紛失したので、一旦、マザーボードにつけていたケーブルを全部はずし、マザーボードを逆さに振る作業を行う必要があります。
(マザーボード上で紛失したとは考えられないのですが、前回の例があるので・・。)
 ただ、SSDをソケットと共に押し込むことに成功した・・最初、SSD単独で押し込むことに、これまた、悪戦苦闘の末に成功したのですが、ソケットは後から装着できそうもないことに気づき、装着した上で、再び悪戦苦闘してSSDを押し込むことに成功した次第・・のに、またまた、SSDをはずした上でマザーボードを外さなければならないとなると暗澹たる気分です。
 また、それでもネジを発見できなければ、ネジ各種を先般買いこんだので、その中から探すことになりそうです。
 但し、そもそも、これまた何度も何度もネジを回したのですが、ネジが合っているとは思えないほどうまく行きません。
 新しく買った<磁石付き>精密ドライバー、大いに役立っていてネジ穴が見えている状態で、その真上にネジを乗っけるところまではうまくいくのだけれど、どれだけドライバーを回しても、入って行かないのです。
 これ、両面テープか接着剤で代用するわけにはいかないんですかねえ。
—————————————-
 正面ディスプレイを乗っけてあったマランツのUSB-DACの下でネジを発見しました!
 これで、マザーボードをはずす必要はなくなりましたが、ネジが入って行かない、いや、ひょっとするとネジが短すぎるのかも、という問題は残っています。
 明日、同じ規格のネジで、長さだけがもっと長いのを、ネジセットの中から探してみましょう。
<K.K>(本日)
 「深刻な報告」という件名に一瞬ビビりましたが、「致命的」では無いようで安心しました。
 パソコンに使用されるネジには、インチネジとミリネジがあります。
 ↓左がインチネジ、右がミリネジ(長さはいろいろあります。)
https://imgur.com/a/Gio8B
 それで、先日購入しましたネジセットでは、下掲画像の緑で囲んだネジがミリネジで、他の4種はインチネジです。
https://imgur.com/a/xv9LB
 インチネジは4種ありますが、ネジの頭と長さが違うだけです。
 2台目のSSD固定用の垂直ブラケットの固定に用いられるのは、インチネジかミリネジか、はたまた別のネジかは分かりません。
 最悪、ネジ穴が馬鹿になってしまったとしても接着剤と用いるという手法はありますが、ソケット(コネクター)の方が馬鹿になってしまうと修理になってしまいますから、あまりSSDをソケットに入れる/外すということはしない方がベターだと思います。
 垂直ブラケットをネジで固定しようとする時、若干ドライバーをマザーボード側に押し込むようにして、ネジとネジ穴が噛み合うようにならないか試みてください。
 初期不良の交換期限が、10日や2週間の部品もあると思いますが、そうそう初期不良に当たるとも思いませんので、急がずに完成させるという感じでお願いします。完成したパソコンはそうそう簡単に陳腐化するスペックではありませんし。
—————————————————————————————————————————————–
太田述正コラム#9447(2017.11.7)
<定住・農業・国家(その18)>
→非公開