ハイドン

ソナタ(Hob.ⅩⅥ):オランダのホーボーケンは20世紀後半にハイドンの全作品を整理したが、ソナタは全53曲である。ハイドンの三楽章形式ソナタには、ベートーベン以降のような大きな構想力はないが、その簡潔さと静謐さは、古典ピアノ曲の一つの極致である。

モーツアルト

ピアノ協奏曲イ長調(K.488)第二楽章アダージョ:ホロビッツによる演奏はまさに入神の域に達していた。
ソナタ(K.545):明朗ですがすがしい。さわやかな朝、この曲を聞くと心が清められる。
ソナタ(K.331):三楽章のトルコ行進曲が特に有名で、モーツアルト中期の傑作。
変奏曲(キラキラ星):「きらきらひかる…」メロディーを発展させて変奏曲形式となっている。モーツアルトの曲は無心に弾くことが求められるが、これが意外と難しい。

ベートーベン

エリーゼのために:エリーゼは、ベートーベンが好きだった女性テレーゼのことだが、印刷で頭文字のTが抜け落ちて、エリーゼとして親しまれる事になった愛らしい小品。
ピアノソナタ第八番(悲愴):月光・熱情と共に、ベートーベンの3大ピアノソナタ。1960年代ののケンプ・バックハウス、その後のアラウ・グルダーからブレンデルなどが一世を風靡した。
ピアノソナタ第十四番(月光):一楽章全体がゆったりしていて、月の光が地上に玲瓏に降り敷く様を現している。
ピアノ協奏曲第三番:五曲あるベートーベンのピアノ協奏曲の中でも力強い傑作である。

ショパン

ピアノ協奏曲第一番:ショパンの二曲ある協奏曲のよりポピュラーな曲。甘美で訴えるようなメロディーが随所に出てくる第一楽章が魅力的である。アルゲリッチの圧倒的な演奏は当代随一である。
ワルツ全曲:子犬のワルツや告別のワルツが有名。コルトーの演奏が絶品。
ノクターン全曲:18曲ある。ノクターンとは、夜想曲の意味。最も有名な二番のノクターンをはじめ、テンポがゆったりしているのが特徴なので、一つ一つの音の美しさが重要にだが、この点、ルービンシュタインの名演が心に残る。
エチュード(op.10-3別れの曲、op10-12革命):エチュードとは、練習曲の意味。Op.10の12曲の中に、有名な第三番別れの曲や第十二番革命がある。ポリーニの名演が当代随一。
幻想即興曲:華麗で華やかな弾き回しは、ショパンの代表曲の一つと言える。
ポロネーズ第三番(軍隊)、ポロネーズ第六番(英雄):ポロネーズは全部で7曲あり第三番の軍隊、第六番の英雄、第七番の幻想の3曲が有名である。ポロネーズとは、ポーランドの民族舞曲リズム(三拍子)の曲。
ソナタ第二番中の葬送行進曲:ソナタは、全部で三曲あり、二番と三番がポピュラー。二番の冒頭の音楽が、葬送行進曲として有名である。
バラード第一番:物語風な曲、ショパンは全部で四曲バラードを作曲した。ツィメルマンが当代随一であろう。

チャイコフスキー

バルカローレ(舟歌):四季(1月~12月)の第6曲の6月。ロシアの重厚な情念がメロディアスに展開する。

グリーク

ピアノ協奏曲イ短調:グリークの唯一の協奏曲でポピュラーな曲。

ラフマニノフ

ピアノ協奏曲二番:三曲あるラフマニノフの協奏曲のうちで、最も有名なもの。