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日本属国論

589 太田述正 2017/02/23(木) 10:45:26 ID:09qIkv4l
>ピアノへのこだわりが、将棋からは感じられない

 そりゃ、単に、コラムでYoutubeで私が聴いた曲を定期的に紹介するようになり、自ずから、若干土地勘が他の楽器よりあるピアノの演奏の良し悪し、好み、に触れる機会が生じたってだけだであり、将棋の対局を定期的に紹介するようになっていたとすれば、将棋についても「こだわり」を感じさせるようなことを書いていたはずですよ。
 (そもそも、どうして、唐突にYoutube云々を始めたか、ですが、いささか機微にわたるので控えさせていただきます。)

>最善手を追い求める棋士はたくさんいると思いますが、トッププロ棋士をも魅了する将棋を指せるのはごく少数です。その代表格が谷川将棋だと、私は考えています。

 「最善手を追い求める棋士はたくさんい」ても、それで・・それだけで(?)・・トップ棋士になれる人は例外中の例外であり、だからこそ、「魅了」されるのだ、というのが私の見解です。

>複数の勝ち筋がある局面で(最善手かどうかはともかく)より鮮やかな手順を選ぶのが谷川将棋だと考えます。

 これも、単に、複数の勝筋がある中で、谷川が最善手と思って選んだ手順が、その他のプロ棋士を含む我々に「鮮やか」に映った、ということだと私は考えています。
 10年以上前まで、たまにフリーソフトの電脳ソフト相手に将棋を指すことがあったのですが、いつも、ソフトの指し手が「鮮やか」で「魅了」されたところ、これぞまさに谷川将棋の棋譜解説を読んだり、対局をTV観戦した時の印象と同じだな、と受け止めていた次第です。
 蛇足ながら、升田将棋と谷川将棋の違いについてです。
 升田のウィキペディアには、「「魅せる将棋」を大切にし、既成の定跡にとらわれず「新手一生」を掲げ、常に序盤でのイノベーションを数多く起こした」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%87%E7%94%B0%E5%B9%B8%E4%B8%89
とあるけれど、升田は「「魅せる将棋」を大切にし」たわけではなく、究極の最善手であるところの将棋必勝法を追求しただけだったのではないでしょうか。
 やがて、そんなものはない・・少なくともまだ電脳将棋ですらそんなものは発見されていない(典拠省略)・・という認識が一般化した中で、序盤では不利にならないように指し回し、中終盤で、最善手を発見して一気に勝ちにもっていくことを目指したのが谷川だ、と私は考えています。
 ですから、私は、例えば、下掲のような見解は間違いだと思うのです。↓

 「谷川の棋風はよく「光速流」と呼ばれ、とにかく終盤のスピードに定評がある。独特の美学があって、おそらくそれが谷川の強さとなっている反面、その美学が邪魔をして勝ちに拘りきれずどこかで限界になっているのだと思う。」
http://after-carnival.seesaa.net/article/143511748.html

 現に、「美学」(?)なるものが「邪魔」して「限界」に直面するようなことなく、谷川はトッププロ棋士の座を5年以上にわたって維持したのですからね。
 前回の繰り返しですが、問題は、「中終盤で」あろうとなかろうと、「最善手を発見」する能力が衰えるのは、大山型の能力に比して相対的に早い、という冷厳たる事実なのです。

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