太田述正コラム#15107(2025.8.4)
<皆さんとディスカッション(続x6336)/映画評論401:ボーダーライン>

<4LOd0XHc>

 「停戦?いや違う。北京の「裏庭」が焼け野原へと化す・・・看中国フォーカス・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=yFTG6zjIInU
 タイのカンボジアへの軍事攻撃は、中共の東南アジアへの影響工作の拠点である魚米回廊を潰すのが目的だった、との興味深い報道がありました。
 その真偽はさておき、中共は正規戦に弱過ぎませんか? 先日のイスラエルのイラン攻撃でも、中共製の防空システムは全く機能していない様でしたし。
 この分だと、超限戦が上手く行っている様に見えるのも、自由主義諸国が無防備過ぎるというだけの理由で、防備を固められたら碌に効果を発揮できなくなるのでは。

<太田>

 一般論として、動画典拠だけに拠るのではなく、必ず、英米、就中英国の主要メディアの記事もチェックするようにされることをお勧めします。

>その真偽はさておき

 デマでしょう。
 お示しのユーチューバーが言っていることで唯一正しそうなのは、これ、カンボジア側が内部矛盾から国民の目を対外紛争によって反らす目的で仕掛けた(軍事的には無謀な)軍事紛争だった、という点でしょうね。
 だからこそ、カンボジア側が、積極的、かつ、一方的に、マレーシア、米国、中共の3カ国を仲介に引きずり込み、早期停戦を図ったのである、と、思われます。↓

 「・・・両国の関係が正式に敵対的になったのは2008年で、カンボジアが係争地にある11世紀の寺院を、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録しようとしたことが発端だった。この動きに対し、タイ側は激しく抗議した。・・・
 軍事力でタイに劣るカンボジア・・・
 <両国>の会談は、トランプ氏が両国に対し、米政府との貿易交渉の前提条件として停戦に合意するよう求めたことを受けて開催された。これにより、タイは方針転換を余儀なくされた。タイ政府は当初、第三者による仲介に反対し、紛争は二国間交渉のみで解決すべきだと主張していた。・・・」
https://www.bbc.com/japanese/articles/crlz8jx00gro

>中共は正規戦に弱過ぎませんか?

 中共は最新のフルスペックの装備を輸出していない、ということじゃないでしょうかね。<(後出参照。)>
 但し、中越戦争以来、まともな戦争経験のない中共軍の実践能力に疑問符が付くのは避けられません。
 弥生性を維持するのは容易なことじゃあありませんからねえ。

<9HPEP5Mm>

 8月1日付けのディスカッションが正しくアップロードされておらず見られません。

<太田>

 タイトルの入れ忘れです。ブログを直しておきました。

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 <民主主義が花開いた輝かしい兵庫県。↓>
 「斎藤元彦知事「支持」は46%、18~29歳の6割や参政党支持層の7割が支持・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250804-OYT1T50036/

 ウクライナ問題/ガザ戦争。↓

 <因果応報。↓>
 「「ウクライナ戦以降、ロシア軍のHIV感染が2000%急増」・・・
 ロシア軍内でHIV感染率が爆発的に増加した原因としては、輸血、野戦病院での汚染された注射器の使用、性的接触、薬物注射用の注射器の共用などが挙げられた。報告書は、特に性的接触や薬物注射器の共用による感染が増えていると独立系ジャーナリストの情報を引用して指摘した。・・・
 報告書は「(HIVの)感染によってロシアが被る人口学的・経済的損失は数十年にわたって影響を及ぼすだろう」とし、「最終的にはウクライナ侵攻による損失を上回る可能性もある」と指摘した。」
https://japanese.joins.com/JArticle/337090
 <どうでもいいから、対ウクライナ軍事支援を増やしな。↓>
 「ロシアは「5年以内」にNATOを攻撃、第三次世界大戦を見据え軍事増強する欧州・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/42f1f9134694cca26e544968385113c2cb188b85

 妄想瘋癲老人米国。↓

 <トラ、既に認知症。↓>
 ・・・Gartner, who during Trump’s first term co-founded Duty to Warn, a group of mental health professionals who believed Trump had the personality disorder malignant narcissism, warned: “I predicted before the election that he would probably fall off the cliff before the end of his term. And at the rate he is deteriorating, you know … we’ll see.
“But the point is that it’s going to get worse. That’s my prediction.”
https://www.theguardian.com/us-news/2025/aug/03/donald-trump-mental-fitness

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 こういう記事はよろしいである。↓

 ・・・8 decades after atomic bombing in Hiroshima, search for missing continues on nearby island–When the first atomic bomb detonated 80 years ago on Aug. 6, thousands of the dead and dying were brought to a small rural island south of Hiroshima・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2025/08/03/japan-ninoshima-island-hiroshima-atomic-bomb-remains/3f55f138-70cf-11f0-84e0-485bb531abeb_story.html

 脳死日本でプロスポーツ花開く。↓

 「山下美夢有が全英女子ゴルフ優勝 日本勢で19年渋野日向子以来・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/sports/golf/%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E7%BE%8E%E5%A4%A2%E6%9C%89%E3%81%8C%E5%85%A8%E8%8B%B1%E5%A5%B3%E5%AD%90%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%95%E5%84%AA%E5%8B%9D-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8B%A2%E3%81%A719%E5%B9%B4%E6%B8%8B%E9%87%8E%E6%97%A5%E5%90%91%E5%AD%90%E4%BB%A5%E6%9D%A5/ar-AA1JPt8Q?ocid=msedg

 日・文カルト問題。↓

 ま、タクシン一族は軍部/王室に対して恨みを持ってるだろうからなあ。↓

 During the call between Ms. Paetongtarn and Cambodia’s de facto leader, Hun Sen, which was to discuss escalating tensions on the border, the Thai prime minister appeared to disparage her own country’s powerful military and to take a deferential tone with Mr. Hun Sen.・・・
https://www.nytimes.com/2025/08/02/world/asia/thailand-protest-leader-cambodia-shinawatra.html
https://www.nytimes.com/video/world/asia/100000010320578/bangkok-thailand-protests.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <邦語媒体より。
 急速に中共の装備改善中?↓>
 「 バングラデシュの首都ダッカ北部で訓練飛行中の中国製戦闘機F-7BGIが私立学校の建物に墜落し、31人が死亡、165人が負傷するという惨事が起きました。・・・
 専門家は単純に古い機種だということ以外にも構造的に安全上の問題があるという指摘が出ています。・・・
 <一方で、>今年5月、インドとパキスタンによる武力衝突の当時、パキスタン空軍が中国製戦闘機J-10Cでインド空軍のフランス製戦闘機ラファールを撃墜し<ました。>・・・
 バングラデシュもJ-10Cの購入を検討してきました・・・」

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/08/02/2025080280007.html

 
         –映画評論401:ボーダーライン–

 今回の「『ボーダーライン』(Sicario)は、2015年の<米>国のアクションサスペンス映画<で、>監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ、主演はエミリー・ブラントが務める<ところ、>原題のSicarioとはスペイン語で『殺し屋』の意」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3_(2015%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)
だが、秀作。
 麻薬犯罪と米国への不法移民の国であるメキシコ(と麻薬/不法移民「受け入れ」国たる米国)の悍ましさをヴィヴィッドに描いている。
 ブラント(Emily Olivia Laura Blunt。1983年~)はイギリス生まれで現在は英米二重国籍者で大学には行っていないところの、自身が克服したどもり対策を含む諸慈善活動にも従事している、しかしながら飛び切りの美女とは言えない女優だ。
https://en.wikipedia.org/wiki/Emily_Blunt

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太田述正コラム#15108(2025.8.4)
<丸橋充拓『江南の発展–南宋まで』を読む(その24)>

→非公開