太田述正コラム#15119(2025.8.10)
<皆さんとディスカッション(続x6342)/映画評論407:ミッドナイト・メイズ>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 <ちゃう、日本が米国の属国だからだよ。↓>
 「なぜトランプ関税交渉で赤沢大臣は合意文書を作成しなかったか 対米交渉で鮮明になる日本外交の「甘え」–
 戦後80年間、日本は経済、安全保障ともに米国依存が定着してきた。とりわけ近年では中国への警戒が先にたつあまり、リスク分散もほとんどないまま米国依存を深めてきたが、そのこと自体「友人・米国」への警戒の薄さを示す。」
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/54532428a68b730135dff42e3f706ebe2bc28eb5

ウクライナ問題/ガザ戦争。↓

 <そうそう。↓>
 「「占領者に領土を明け渡すことはない」 ゼレンスキー氏、トランプ氏らをけん制・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbee892968fa6aada1cb81d4a04757acf5925d7b
 <もちろん、こちらがよろし。↓>
 「ウクライナと欧州、米に対案・・・
 (1)領土や和平の交渉よりも完全停戦を優先(2)ウクライナ軍が撤退する場合、ロシア軍も別の地域から撤退する(3)北大西洋条約機構(NATO)加盟の可能性を含むウクライナの「安全の保証」を確約する―こと・・・。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef88ea4eff1980e9be5882d1a708155c76c86656

 妄想瘋癲老人米国。↓

 なし。

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 ご愛顧に感謝。↓

 「・・・香港メディア・香港01・・・記事は、プラボウォ大統領が7月末に国民に対し、今月17日の建国記念日を迎えるに当たってインドネシア国旗を掲げるよう呼び掛けたところ、強権的になっている政権への不満から、あえて国旗ではなく「ワンピース」の海賊旗を掲げる国民が出現したと紹介。主人公ルフィ率いる海賊団が「世界政府の支配に立ち向かい、自由のために戦う」というストーリーである「ワンピース」の海賊旗が政府への抗議の象徴になっていると伝えた。
 そして「海賊旗は、自分の国を熱愛しているものの、政府の政策すべてに同意しているわけではないことを象徴するものだ」という市民の声も紹介する一方、一部国民の行動に対して与党・ゴルカル党の議員からは「国に対する反逆罪になる可能性がある」との声が出ており、プラボウォ大統領の右腕とされるアフマド下院副議長も「国家分裂を企図する行為であり、みんなで抵抗しなければならない」と述べたこと伝えている。
 記事は、ハディ官房長官が5日に、プラボウォ政権が海賊旗について決して反対しているわけではなく、「創造的な表現」の一種だと認識しているとコメントしたことを紹介する一方で、大統領執務室は「国旗の価値を軽んじたり、国旗といっしょに並べて比較したりはすべきでない」との声明を出していると報じた。」
https://www.recordchina.co.jp/b958213-s43-c10-d0193.html

 「日本軍の過ち」→「日本軍の狙い」、「病理的体質」→「凄さ」。また、引用文中最後の問いかけに対する答えは、戦後の中共政権に日本非難の材料を提供することで、欧米の黄禍論再発現を防止することさ。↓

 「・・・日本軍の蛮行のなかに、日本で下積み生活を余儀なくされていた者が、その憂さ晴らしに、何の統制もなく好き勝手をしたという一面がある・・・。それを将校がまったく制止しなかったところに、日本軍の過ちがある・・・。むしろ日本軍はそれを放置しながら、「聖戦」を説きつづけたのである。・・・
 私は、昭和陸軍の病理的体質という視点から徹底的に検証を加えなければならないと思う。南京大虐殺があったか否かという問題ではなく、昭和陸軍はなぜ、あのような蛮行を働いたのかという視点である。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd66a7f52bfb5ec26332d2cd9a2edb56ddd77911

 こういう観点からだけ、享保の改革、田沼時代、寛政の改革、各時代を見てはいけない、という話を次のオフ会「講演」原稿で行うつもりなのだが・・。↓

 「・・・将軍直属の密偵とも言われる幕府御庭番の1人・梶野平九郎は、・・・
 倹約令こそ山師がはびこった要因であると報告しています。田沼時代というと、前述のように活気があり、消費生活も華やかとイメージされがちですが、倹約令が出された時代でもあるのです。
 幕府は財政悪化を受けて、倹約令を出したのです。小普請(旗本・御家人のうち、家禄3000石以下で無役の者)の植崎九八郎は、意見書の中で「御入用金(幕府の支出)を出さないことを第一の勤めとしているので、諸役人はおのおの互いに争い、御益と称して幕府の収入を少しでも増やすことを御奉公だと思っている。よって、その場その場で取り立てを厳しく行い、その手柄により転役」していると主張しています。
 つまり、幕府の役人は、倹約や取り立てに血眼になり、それがうまくできた者は出世しているということです。
 ちなみに、取り立てにより利益を上げようとする者は、先程の「山師」ということもできるでしょう。倹約と利益追求が同時に行われていたと見ることができます。
 さて、その田沼時代を主導したのが、意次ですが「大立者にしては一体の仕打ち小さく、金銀の世話事細か過ぎて、とかくこせついて見えます」との批判もありました。要は、お金のことにこだわり過ぎという非難です。
 旗本や大名家の財政と、幕府の財政を同列に置いたような財政運営を意次はしていると非難されることもありました。
 田沼時代は、商品生産の発展により、貨幣経済が拡大し、大都市を中心にして豊かで華やかな暮らしが営まれていたのは、一面の事実ではあります。しかしその一方で、幕臣(旗本・御家人)や諸藩の藩士は経済的苦境に立つことがありました。
 江戸時代の初期は、幕府の財政は非常に豊かでした。天領(幕府直轄領)からの年貢、金銀の鉱山からの収益、外国貿易により、財政は潤っていたのです。
 ところが、明暦3年(1657)、江戸で大火が発生し、甚大な被害を与えます。いわゆる明暦の大火です。江戸城や大名屋敷、市街が焼かれ、その再建に多くの金銀が必要でした。元禄時代(1688〜1704)は、5代将軍・徳川綱吉の治世ですが、この頃、物価の上昇、寺社の造営、贅沢などにより、幕府の支出はどんどんと増えていきます。
 それにもかかわらず、鉱山は枯渇、貿易は縮小していたので、収入は減っていき、幕府財政は赤字になってしまうのです。幕府の収入は、鉱山収入と貿易収入が減少したことにより、天領(元禄時代には400万石)からの年貢収入が拡大していきます。天領を増やすこと、年貢を増やすことが課題となるのです。
 8代将軍・徳川吉宗の享保の改革(1716〜1735)においては、厳しい倹約令と共に、年貢増徴策が推進されました。新田開発も奨励されました。
 こうした政策により、天領は463万石、年貢量は180万石(1744年)にまで増加するのです。厳しい倹約令の甲斐もあって、幕府の財政も黒字となります。
 しかし、成長には限界もありますし、年貢増徴策にも限界があります。年貢量も徐々に減っていくのです。
 田沼時代が始まる前には、10万石も年貢量が減っていたと言われています。幕府財政をどうするかということが、意次に突きつけられた課題でもあったのです。もっと言うと、年貢以外からの財政収入をどのように増やすかが課題でした。そのための方策としては、新たな鉱山開発、輸入品の国産化、新産業の創出などがありました。」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E3%81%B9%E3%82%89%E3%81%BC%E3%81%86-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B9%95%E5%BA%9C%E3%81%AE%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%83%AF%E3%82%B1/ar-AA1Kc2TW?ocid=msedgntp&cvid=3b9d54d82c2b4c698ac3434128ee74b6&ei=62

 日・文カルト問題。↓

 <ご心配頂き・・。↓>
 「ヨソのことまでトヨタに最大の痛み…トランプ関税で世界自動車業界に118億ドルの損失・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/337372
 <文カルト健在?↓>
 「日韓国交正常化60年の「未来志向」、「過去を忘れずに歴史直視を」と・・・革新系のハンギョレ新聞<の>国際部長名のコラム・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b958160-s39-c10-d0059.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

                                         なし。                                   

<太田>

一 『気狂いピエロ』

 表記は高校の同級生だった黒田敏正君に誘われて大学1年生の時・・彼は文III、私は文I・・に見に行った映画であり、なんじゃこりゃ、と、いう記憶だけが残っている。
 当時が、フランスの文化絶頂期であり、その後、日本の経済絶頂期になるが、どちらも、もはや遠い昔の挿話でしかなくなった。
 (私見では、フランスのそれそのものがフィクションだったのに対し、日本のそれは現実だった。)↓

 「映画「気狂いピエロ」が果たした〈映画の革命〉終章で重なる画家・ニコラ・ド・スタールの絵、ゴダールが浮かび上がらせたこととは・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/582cb09b844bb1e199adf57e3ffab155f996ded9

二 速歩き

 私が毎日やってる表記は、厳密にはhigh-intensity interval walkingじゃないが、それに類したものとは言えそう、と、勝手に納得。↓

 ・・・While high-intensity interval walking has recently become popular on TikTok, where enthusiasts share videos of themselves earnestly striding around town parks, the idea goes back more than 20 years when scientists in Japan began studying it in middle-aged and older adults.・・・

https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2025/aug/09/japanese-interval-walking-the-viral-exercise-trend-that-could-put-a-spring-in-your-step

 
          –映画評論407:ミッドナイト・メイズ–

 今回の『ミッドナイト・メイズ』(Locked In)は、2021年の米アクションスリラー映画で、カルロス・V・グティエレス脚本・監督、演はミーナ・スヴァーリ、ジャスパー・ポーリッシュ、ジェフ・フェイヒー」
https://ameblo.jp/asukagirara/entry-12915032723.html
だが、出来は暇つぶしになる程度。
 スヴァーリ(Mena Suvari。1979年~)は女優、制作者、ファッションデザイナー、モデルの往年の美人。
https://en.wikipedia.org/wiki/Mena_Suvari
 グティエレスについては、情報が全く得られなかった。
 同じ原題の2023年の英仏映画があり、混乱させられた。
https://en.wikipedia.org/wiki/Locked_In_(2023_film)

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太田述正コラム#15120(2025.8.10)
<丸橋充拓『江南の発展–南宋まで』を読む(その30)>

→非公開