太田述正コラム#15123(2025.8.12)
<皆さんとディスカッション(続x6344)/映画評論409:あのこと>

<HUg.99f.>(「たった一人の叛乱(避難所)」より)

 「なぜ歴代天皇は「伊勢神宮」を無視してきたのか? 消された「本当の皇祖」とアマテラスの真実・・・
 <『日本書紀』によれば、持統天皇は臣下の諌めも聞かず、伊勢行幸(692年)を強行している。目的は、竹澤秀一氏の著書『伊勢神宮と天皇の謎』によれば、「自分がアマテラスとして振る舞うことを伊勢神宮に報告し、あわせてその許しを得るためだった」とか。
 ただし、それ以降、明治天皇の前代に至るまで、歴代天皇は誰一人として伊勢神宮への参拝を行っていない。それこそが、アマテラスが本当に皇祖でなかったことの証なのではないかと、そう思ってしまうのである。・・・>」
https://www.rekishijin.com/42825 <※>
 アマテラスの考察はどうでもいいようなシロモノなのだが、多分、結論だけは正しいのだと思う。
 歴代の天皇が伊勢に行かなかったのは、天皇家の皇祖は本当はアマテラスではなかったからだ。
 崇神天皇(神武)が、勾玉だけを残し、剣と鏡の形代を造って本物を外に出したのは、勾玉が大き過ぎて形代が造れなかったのと勾玉に呪物性がなかったからであり、剣と鏡は呪物として恐れたからである。
 三種の神器の奇妙さは、継承しながら皇族も見ることを許されない点である。
 元々は、初期の祟りを恐れる心理が背景にある。↓
 「三種の神器・・・」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E7%A8%AE%E3%81%AE%E7%A5%9E%E5%99%A8
 なぜ、鏡と剣を呪物として恐れたのか?
 それは崇神(神武)が本当はアマテラスの血筋ではなく、実質的に王権の簒奪者だったからだ。
 これこそが、日本史の最大の秘密だと思います。

⇒※に、「「天の岩屋」を邪馬台国に見立て、そこで起きたことを「卑弥呼の死」と「台与の出現」とみなす説(白鳥庫吉氏)もある」とも出てきますが、私も、それ、まんざら否定できないように思います。
 また、崇神=神武、ではなく、応神=神武、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B4%87%E7%A5%9E%E5%A4%A9%E7%9A%87
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%9C%E7%A5%9E%E5%A4%A9%E7%9A%87
だと思われるけれど、いずれにせよ、ヤマト王権は、邪馬台国の簒奪者っぽい気はしますね。
 三種の神器論はとりあえずパス。(太田)

<fsKcJ0hE>(同上)

 石破総理大臣には、このまま続投してほしいです。
 自民が溶解していく様をみるのは、最高です。

⇒それはともかく、日本の物理死をなんとか食い止められるといいんですが・・。(太田)

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 <脳死中央政府だもん、いずれ文系も・・。↓>
 「国家公務員技術系、定員割れ2年連続・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e46ac26985bf68283d5ff599a2ee2de4b83b1596

ウクライナ問題/ガザ戦争。↓

 <私自身は、この動きに反対の立場だが、いまや、米国に同調する独立国は皆無になりつつあるな。最後まで米国に追随するであろう属国日本。↓>
 Here are countries that recognize a Palestinian state — or may do so soon–Anger over starvation in Gaza has left Israel increasingly isolated as key U.S. allies move toward declarations of Palestinian statehood.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2025/07/31/palestinian-state-recognition-countries-list/

 妄想瘋癲老人米国。↓

 なし。

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

アカン。今や日本は愚者の楽園だね。↓

 「日経平均株価 一時4万2800円台、最高値更新 米関税懸念が後退–
 。米トランプ政権の関税措置を巡る不透明感の後退や連休中の米国株式市場が堅調に推移したことに加え、円安進行の追い風もあり、半導体関連株や輸送用機器を含む輸出関連株など多くの銘柄に買い注文が出ている。・・・」
https://mainichi.jp/articles/20250812/k00/00m/020/047000c

 まあ、米国じゃあそうなんだろな。↓

 My ancestors fought in WWII. Hiroshima is plagued by shallow reading.
Eighty years after the U.S. dropped an atomic bomb on Hiroshima, few consider how Americans were feeling.・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/2025/08/08/world-war-ii-hiroshima-history-memories/

 日・文カルト問題。↓

 <日韓交流人士モノかねえ。↓>
 「韓国人が育てた「囲碁界の二刀流」一力遼九段(28)「韓国に追いつくのが目標」 LG杯朝鮮日報棋王戦決勝進出・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/08/09/2025080980038.html
 <どっちから見ても片面的日韓交流人士モノ?↓>
 「来韓した小泉農水相が韓国外相と会談、日本産水産物の輸入規制撤廃求める–韓国政府「信頼回復が優先」・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/08/12/2025081280021.html
 <文カルト健在。↓>
 「横領した寄付金を返済しない尹美香元議員の特別恩赦に慰安婦支援団体反発–裁判所からの寄付金返済勧告に応じず–「寄付した支援者を愚弄する恩赦に反対」・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/08/12/2025081280057.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <邦語媒体より。
 日中交流人士モノ。↓>
 「中国出身の芸人・いぜん(27)が11日深夜放送の日本テレビ「大悟の芸人領収書」(月曜後11・59)に出演。理解しがたい日本のお笑いのネタを打ち明けた。
 北京大学附属高校を卒業後に来日した、いぜん。現在は東京大学大学院で研究に励みながら芸人活動をして<いる。>・・・」
https://mainichi.jp/articles/20250812/spp/sp0/006/125000c
 <次に、人民網より。
 同じく。↓>
 「中国侵略日本軍「栄1644部隊」の細菌戦の証拠を公表した隊員遺族・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2025/0811/c94474-20351584.html
 <一応だが、これもそう。↓>
 「明治大学の山田朗教授は・・・、市民団体主催の「戦争の加害パネル展」の期間中、戦争中の加害責任を直視し、歴史修正主義的な考え方の拡大に警戒し、軍国主義の復活を防ぐよう呼びかけた。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2025/0811/c94474-20351545.html
 <欧米向け謀略。↓>
 「国防部「第ニ次世界大戦の歴史を歪曲し、侵略戦争を美化する企ては決して成功しない」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2025/0811/c94474-20351528.html
 <ここからは、レコードチャイナより。
 日中交流人士モノ。↓>
 「<卓球>張本智和の「苦言」が効く?今度は中国監督にしっかり握手してもらう=「自ら勝ち取った」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b958389-s25-c50-d0052.html
 <これもそう。↓>
 「あの孫穎莎が日本のスーパーで買い物、中国ネットで話題に・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b958298-s25-c50-d0052.html

<太田>

 –電気シェーバー–

 表記、本体の充電がそもそもできなくなっていたことが判明し、さんざん迷った挙句、結局、9月1日に後継機種が出る直前の、同じパナソニックのES-L570D-K(充電器付)、をヨドバシカメラで発注した。
 現在のは、コラム#11767(2021.1.9)で届いたことが出てくるので、まだ、4年半ちょっとしか経ってないないのに完全ダウンとは・・。

 今まで、さんざんパナソニックには泣かされつつも腐れ縁が切れない私。

 
          –映画評論409:あのこと–

 今回の「『あのこと』(L’Événement)は、2021年のフランスのドラマ・スリラー映画<で、>監督はオードレイ・ディヴァン、出演はアナマリア・ヴァルトロメイとルアナ・バイラミなど<であり、>アニー・エルノーの自伝的小説『事件』を原作とし、中絶が違法だった1960年代のフランスを舞台に、・・・第78回ヴェネツィア国際映画祭<で>・・・最高賞である金獅子賞を獲得した。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8 ←筋
というものだが、映画そのものよりも、フランスのカトリシズムの影響の強さとそれに由来する残酷性にむしろ衝撃を受けた。
 主演のヴァルトロメイ(Anamaria Vartolomei。1999年~)はルーマニア生まれの、出稼ぎ労働者の娘で、「ソルボンヌ大学への入学を認められたが、子役出身で女優としてのキャリアを優先するため入学はしなかった」ところの、まあ美人。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%82%A4
https://www.hawtcelebs.com/anamaria-vartolomei-at-chanel-show-at-paris-fashion-week-03-03-2020/ ←写真

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太田述正コラム#15124(2025.8.12)
<丸橋充拓『江南の発展–南宋まで』を読む(その32)>

→非公開