太田述正コラム#9822(2018.5.14)
<皆さんとディスカッション(続x3707)>

<太田>(ツイッターより)

 チャンネルは忘れたが「一、米中首脳会談時に習もシンガポールに行く可能性あり、二、安倍・習電話会談の際、習が米国にアジアはまかせられない、中米が提携しなければ、と言明」と報じていた。
 前者は裏付けられた
https://www.sankei.com/world/news/180512/wor1805120005-n1.html
が、後者については誰か典拠を教えて欲しい。
 僕の見方に合致。

 北朝鮮は中共の気まずい同盟国であって言いなりになる属国ではない。
http://www.atimes.com/article/china-north-korea-remain-reluctant-brothers-in-arms/
いや、両国共、日本文明継受中、というディープな部分で志を同じくしていて、北は中に兄事している中属国。
継受優先順位だけ相違。先軍政治(北)≒党軍(中)、だが、天皇制(北)v.日本型経済体制(中)。

<太田>

 関連記事だ。
 これは、もっとズレとるわ。↓

 Kim Jong-un brings Beijing to heel・・・
http://www.taipeitimes.com/News/editorials/archives/2018/05/13/2003692972

 日本に対する「脅威」だけは残せ、と習ちゃんから指示されている正恩坊や?↓

 「北の核実験場取材、6か国協議参加国で日本だけ招待されず–北朝鮮、23-25日に実施予定の核実験場爆破に5か国取材陣を招待・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/05/13/2018051301781.html

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 内閣支持率が上がる怪奇。夏はまだだぞー。↓

 「・・・柳瀬唯夫元首相秘書官の国会答弁に関し「納得できない」が75.5%に達した。納得できるは14.7%だった。・・・
 内閣支持率は38.9%で、4月14、15日の前回調査から1.9ポイント増。不支持は50.3%だった。(共同) 」
https://mainichi.jp/articles/20180514/k00/00m/010/011000c

 BSだけがTVにもタブレットにも出力できなくなり、仕方なく、時間を変えて(タブレットで)地上波で鑑賞したが、その後で再度試みたら、回復していた。↓

 「「西郷どん」大河超異例の日本語字幕にネット反響 ロケ地・奄美大島の雰囲気生かす・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14709340/

 AI作曲・・編曲・歌詞は人間・・だって(SONY頑張ってるね)。ビートルズ風。↓
https://youtu.be/LSHZ_b05W7o
 <今度はバッハ風。↓>
https://www.youtube.com/watch?v=QiBM7-5hA6o
 <ヤマハも頑張ってた。↓>
 「弾くだけで似た曲がHIT!–ヤマハの「弾いちゃお検索」が自作メロディの“かぶり検索”に使えると話題–作曲をしている人には心強い味方となりそう。・・・」
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1805/12/news029.html

 有料記事何でちょっとしか読めないのが残念。↓

 「愛媛・遺跡–縄文の犬は人間と一心同体 最古の埋葬犬分析・・・」
https://mainichi.jp/articles/20180514/k00/00m/040/044000c

 リバイバルだが・・。
 マハティールにしても、李登輝にしても、それぞれの「国」益の観点からの主張であることに注意しようね。↓

 「「日本人よ誇りを持て」 日本の高校生を泣かせた、92歳マハティール首相のスピーチ・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14710587/

 ISIS、インドネシアで、一つの家族全員を使った対キリスト教テロ攻撃。↓

 SURABAYA, Indonesia — Coordinated suicide bombings carried out by members of the same ¬family struck three churches in Indonesia’s second-largest city・・・
 ・・・the father detonated a car bomb; two sons, ages 18 and 16, used a motorcycle for their attack; and the mother and two daughters, ages 9 and 12, wore explosives.
 Karnavian said the family had returned to Indonesia from Syria・・・
 ・・・the Islamic State・・・asserted responsibility for the attacks in a statement carried by its Amaq News Agency.・・・
https://www.washingtonpost.com/classic-apps/police-members-of-a-family-bomb-3-indonesian-churches/2018/05/13/79ba063c-56e9-11e8-8836-a4a123c359ab_story.html?noredirect=on&utm_term=.6dd32e7efb82

 米国の属国日本の「外交」の「自由」度の限界がこのあたり。↓

 「5月13日、イスラエルは、在イスラエル米大使館のエルサレム移転・開設を翌日に控え、ネタニヤフ首相主催の記念式典を開いた。・・・
 イスラエル政府によると、招待された86カ国のうち、33カ国が参加を表明。トランプ政権に追随して、イスラエルにある大使館をエルサレムに移転することを決めたグアテマラやパラグアイが含まれる。
欧州からはハンガリー、ルーマニア、チェコの代表が出席したが、西欧諸国は軒並み参加を見送っており、欧州連合(EU)内での対応の違いが浮き彫りになった。・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/14reutersJAPAN_KCN1IF01I/
 「・・・日本を含む多くの国々は、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」に配慮してテルアビブに大使館を置き、「移転しない」としている。」
https://www.asahi.com/articles/ASL5D7SY2L5DUHBI02T.html

 マルクス主義の核心=日本文明の核心たる人間主義、であることに思い当たり、「マルクス主義の支那化」を断行したのが毛沢東で、それが成功しつつあることを内外に向けて宣言したのが習ちゃん、という趣旨なんだからね。↓

 「・・・1月の党中央委員会第2回総会(2中総会)のコミュニケには、習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想について「マルクス主義の中国化の成果」であり、「現代中国のマルクス主義<は>、21世紀のマルクス主義である」と明記されている。
 社説でも、現代中国において「マルクス主義を発展させたのが、習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想だ」と強調、習氏の思想こそ「21世紀の中国のマルクス主義だ」と主張した。
 <習ちゃんは、更なる日本文明の継受のため、北朝鮮に大幅に遅れたけれど、自らが「犠牲」になって、支那に天皇制を導入しようとしてるだけだよ。↓>
 中国がマルクス生誕200周年を祝う理由がここにある。習氏の権威付けのためにほかならない。」
https://news.infoseek.co.jp/article/sankein_wor1805140013/

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <日本文明総体継受宣言。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本の長所を学び、自らを強くしようではないか」とする記事を掲載した。作者の主張は、多くの中国ネットユーザーの共感を呼んだようだ。
 記事は、「ずいぶん前、日本人が中国人にしたある話に関する文章を見たことがある」とし、その内容が「あなたたち中国人はわれわれを敵視し、貶めているが、これまでわれわれのことを『団結しない、モラルがない、向上心がない』と言わないでくれていることに感謝している」というものだったと紹介した。
 そして、「歴史的な恨みは一旦置いておいて、日本人には確かにわれわれが学ぶに値する点があるのだ」とし、日本人には団結、モラル、向上心という今の中国が学ぶべき3つの要素があるとしている。
 <この下のパラグラフの前段を書かないようにそろそろ決断を!↓>
 団結については、「歴史上においてこの意識が過剰になり極端な道を進んでしまったが、日本は代々非常に強い団結意識を持っているのだ」と説明。モラルについては、「災害が発生した際の避難場所の秩序正しい光景には敬服、さらには恐怖さえ感じる」とした。
 さらに、向上心については、「戦後の日本が飛躍的な経済発展を遂げた背景には米国による支援もあったが、やはりこの世代の日本人の努力が欠かせなかった」と説明。「歴史は忘れてはいけないが、相手の優れた点を吸収して相手を制するという、先人が残した真理を忘れてはいけない。恨みによって両目を塞ぎ、前進を妨げてはいけないのだ。超越するため、そして相手に大きく差を付けるために学ぶのだ」と結んでいる。」
http://news.searchina.net/id/1659216?page=1
 <これは非の打ちどころがないね。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本は中国の歴代王朝に対する従属国となった経験はあるのだろうかと疑問を投げかける記事を掲載し、中国人の見解で考察している。
 記事はまず、「中国には日本が古代中国の従属国だったと主張する人もいる」と主張する一方、宗主国と従属国に関する概念は複雑だと指摘。日本が中国の従属国だったという一部の見方は正確ではなく、日本と中国王朝が宗主国と従属国の関係であったかどうかは非常に曖昧だと論じた。
 記事は、現代より前の東アジアでは中国と周辺国の関係は「上下関係」があったとし、これは、中国の各王朝が自らを守るために国境周辺の国に積極的に介入してきたのが背景にあると指摘。明確な従属国もあったが、日本に対しては中国の各王朝の影響力は限定的であったと指摘し、それは海で隔てられた日本に対して脅威を抱く必要がなく、各王朝も日本に対して積極的に介入する必要がなかったためであると主張。それゆえ日本は中国各王朝の従属国ではなかったのだと論じた。
 一方、日本は長期にわたって古代中国に学び、日本が過去の王朝に対して朝貢していた時期もあったと指摘しつつも、「朝貢の事実だけで宗主国と従属国の関係が成り立つわけではない」と強調、これが事実であると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1659217?page=1
 <ここからは、今日頭条記事以外の引用。
 新しい話題でもって日本に学べキャンペーン。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・中国のネット上でしばしば指摘される、日本の文化財保護の取り組みについて、150年前の明治初期から努力を続けてきた成果であるとする記事を掲載した。
 記事は、「日本の文化遺産保護は19世紀の明治初年から始まった。日本は経済を発展させると同時に、伝統文化に対する保護も忘れなかったのだ」とした。そして、1871年には政府が古器物の保存を命じ、1897年には「古社寺保存法」を、1919年には「史跡名勝天然紀念物保護法」を、29年には「国法保存法」、33年には「重要美術品などの保存に関する法律」を、といったように一連の文化遺産保護法規を続々と施行していったことを紹介している。
 また、第2次世界大戦によって日本の文化遺産は著しく破壊されたが、時の政府は国の再建とともに日本の伝統文化を復興する戦略方針を打ち出したと説明。おりしも46年1月に奈良の法隆寺金堂が消失したことで国内の文化遺産保護意識が高まり、50年には文化財保護法が制定されたと伝えた。同法は54年に「重要無形文化財指定基準」などが追加され、非常に整った文化財保護法規となったとした。
 さらに、「日本は科学的な認定プロセスを経て、重要無形文化財と人間国宝を指定している。中でも、最も特色を持つのが人間国宝だ」と指摘。人間国宝は重要無形文化財を保持する数少ない人物であり、認定されれば、政府からその芸術や技術の保存、伝承のため特別資金が支給されるようになると説明した。文化庁の統計によれば、これまでに芸能分野57人、工芸技術分野57人の計114人が人間国宝に指定されたと紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1659219?page=1
 <従前からの話題での日本に学べキャンペーンだが、充実している。↓>
 「・・・中国向けの農林水産物・食品の輸出総額も年々増加し、2017年には香港、米国に次ぐ第3位で1007億円(前年比12.1%増)に達したという。
 中国メディアの快資訊は・・・日本を「世界の農業強国」だと評価し、日本はどのように農業の競争力を高めて、ここまで強くなったのかについて分析する記事を掲載した。
 記事は、東アジアは土地が小さくて人口が多く、欧米諸国と比べると農業には不利であると指摘。日本は、厳しい状況のなかで「農業強国」となった成功例であると紹介した。
 その理由について記事は、1つには政府の農業競争力強化プログラムがあるとした。これにより、農業の構造改革と同時に、良質で低価格な農業資材の供給や農産物流通等の合理化が実現できたとしている。記事はまた、生産コストを下げ経営の効率化を図ることができると評価した。
 さらには、日本は農業の6次産業化にも成功しているという。農家などの生産者が作ったものを自ら製品に加工し、販売まで行うことで食品の付加価値を高め、同時に文化の継承、環境保護、観光にまでつなげていると感心している。また、量よりも質にこだわることで、日本の食品をブランド化し、海外における需要を確保していると紹介した。
 記事は最後に、日本の成功には政府主導の改革によるところが大きいようだと締めくくった。」
http://news.searchina.net/id/1659220?page=1
 <定番の日本車買えキャンペーン。↓>
 「「精日」と罵られる可能性があっても、中国人が日系車を買う理由・・・中国メディアの易車・・・」
http://news.searchina.net/id/1659240?page=1
 <定番の日本・日本人称賛。↓>
 「日本に偽札がない理由、知れば「中国人は誰もが敬服し、親指を立てる」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1659248?page=1
 <全く同趣旨の記事があったようななかったような・・。↓>
 「・・・中国メディアの快資訊は・・・日本が漢字を廃止しなかった理由を分析する記事を掲載した。韓国やベトナムを見ると、「日本が漢字を廃止しなかったことは正しかった」と言えるのだという。
 日本にも、明治維新の時などに漢字廃止論があった時期がある。いわゆる漢字廃止論者は、何千もの漢字を覚えるのが負担となり学問の発展を遅らせていると考えていたようだ。実際、漢字が多すぎるので「制限」するとして1946年に当用漢字表が交付されたが、結局廃止には至らなかった。
 では、なぜ日本では漢字が廃止されなかったのだろうか。記事は、家を建てる時と同じで、日本人の使う文字は漢字という土台の上にあるため、増やしたり減らしたりすることはできても漢字をなくすことはできないと論じた。千数百年にわたって使用してきたため、家の土台のようになっているのだという。
 記事はまた、その土台を無理やり壊したベトナムと韓国では、漢字を廃止した結果多くの混乱が見られ、日常生活にも支障が出たと指摘。古代文献は漢字で書かれているため、自国の歴史を知るのも困難になったと言えるだろう。それで記事は、「日本の決定は正しかった」とした。」
http://news.searchina.net/id/1659254?page=1
 <これもだ。↓>
 「 中国メディア・新浪は・・・「ワールドカップに6大会連続出場したことよりも、これこそが日本サッカー最大の成功だ」として、子どもからお年寄りまであらゆる階層を網羅した、日本国内におけるサッカー大会の充実ぶりを紹介する記事を掲載した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1659256?page=1
 <はてさて?↓>
 「日本人、中国人、韓国人、最も勤勉なのは誰?・・・韓国人・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1659224?page=1
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太田述正コラム#9823(2018.5.14)
<眞壁仁『徳川後期の学問と政治』を読む(その67)>

→非公開