太田述正コラム#9948(2018.7.16)
<皆さんとディスカッション(続x3770)>

<太田>(ツイッターより)

 「…「習近平同志の写真やポスターを全て撤去せよ」。…
 習氏の宣伝用物品を職場などに飾ることを禁じる公安当局の緊急通知の写真が出回った。
 通知の真偽は不明だが、写真は会員制交流サイト(SNS)などで一気に拡散された。
 同時期に国営通信の新華社(電子版)は、毛沢東の後継者として党主席に就任した故華国鋒氏が個人崇拝を進めたとして党内で批判を受けた経緯を詳述する記事を伝えた。
 党が80年に「今後20~30年、現職指導者の肖像は飾らない」と決定したことにも触れた。
 記事はすぐ削除された…」
http://www.sankei.com/world/news/180715/wor1807150017-n1.html
 「共同」、仕事してるねえ。
 でも、ハッカーは国内、国外、のどっち?

 ワールドカップ優勝チームは23名中19人が移民ないし移民の子供。
 それを知ってか知らずか、トランプがフランスの優勝を祝福。
https://www.newsweek.com/trump-praises-team-immigrants-winning-world-cup-france-1024951
 この前、ベランダから落ちかかっていた子供を救ったのも移民だったし、彼らの存在はテロの恐怖を補って余りある、と仏国民は受け止めてるんだろうな。

<Tsuzu>

 太田さん、久しぶりのオフ会、楽しかったです。
 下記記事ですが、あくまでも駐在員にとっての物価の高い都市なんです。
 しかもこの駐在員というのは、欧米系駐在員目線です。
 なので、日本人駐在員の物価感覚とは全くかけ離れています。
 日本が物価が高いのも、麻布に住んで紀伊国屋で買い物すれば高いでしょう。
 バンコクですが、日本人にとって非常に暮らしやすい都市です。
 日本食も充実、鳥、豚は安くて上手い、ビールも安い。
 しかし、欧米人駐在員にとっては、大変物価が高いということになります。
 牛肉、羊肉は欧米人しか食べない為、大変高価です。
 ウイスキー、ワインは輸入品なので、これまた高い。
 なので、洋食系のレストランに行くと、びっくりするほど高いです。
 基本欧米人駐在員向けなので、日本人駐在員は自腹では滅多に行かないです。
 その一方で、ヨハネスブルグは物価が安いということになります。
 肉はすべて安く、ステーキ、イタ飯等も安価です。
 ビール、ワイン、ウイスキー等の酒類はすべて安い。
 その反面、日本食は大変高価です。
 日本人経営の日本料理店は2件しかありません。
 醤油1Lで1000円以上します。
 マーサー社のレートで駐在員手当を決めている会社が多いのですが、バンコク駐在員の手当てがロンドンより高かったり、ヨハネスブルグは大変安かったりと、変な状況になっています。
 他国からスライドしてきた駐在員仲間はヨハネスに来たら手当が減ったとぼやいてます。
 マーサーのレートを思考停止して採用する日本企業がアホなんですけどね。

<太田>

 いや、実は、大体のところは承知の上で、ああいう風に書いたんですよ。(汗)
 しばらく、東京が上位から陥落してたのが復活したこともあるんですが、旧英系と旧日系が2対2で揃ったので面白いと思って・・。

<太田>

 それでは、その他の」記事の紹介です。

 あちゃ、科学技術・学術政策局長にも権限なかったんだー。
 じゃあ、前(コラム#9940)に書いたこと、訂正せにゃアカンが・・。↓

 「・・・「私立大学研究ブランディング事業」の補助金先の決定は、文科省の高等教育局私学部私学助成課の所掌事務であるから、官房長の権限ではないと言えそうである。
 しかし裁判所は、法令による職務とは無関係に、職務権限を認めることもある。例えば、最高裁平成7年2月22日判決(刑集49巻2号1ページ)では、運輸大臣が民間航空会社に特定航空機の選定購入を勧奨する行為について収賄を認めている。皆さんも、ご存じのロッキード事件の裁判である。
 さらには職務に密接な関連を有する行為についても「職務に関し」と認定している(最高裁平成17年3月11日判決 刑集59巻2号1ページ)。警察官が告発状の書き方について指南をした事件である。・・・」
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/series/tanabe/201807/556948.html

 数字で議論してくれよな。↓
 「ビールの人気は本当に冷え続けているのか・・・
 クラフトビールも7割以上のメーカーが前年より売上を伸ばしているという結果が出ているし、都内ではいま自家醸造ビールを飲ませる「マイクロブルワリー」が雨後のタケノコのような勢いで増えている。「ナショナルブランドにあらずんばビールにあらず」という時代はもう過去のものと言っていい。・・・」
http://blogos.com/article/311227/

 悪いやっちゃ。↓

 Elon Musk calls British diver in Thai cave rescue a ‘pedo’ in baseless attack ・・・
https://www.theguardian.com/technology/2018/jul/15/elon-musk-british-diver-thai-cave-rescue-pedo-twitter

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <レコードチャイナより。
 そう来なくっちゃ。↓>
 「長生きする食習慣とは?日本人の食習慣は長寿の助けになる・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/15017150/
 <ここからはサーチナより。
 新しい材料が結構入っているので・・。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・「日本に行く前に知っておいたほうがいいこと」を紹介する記事を掲載した。紹介しているのはおもに、短期間で日本を訪れる人よりも、これから日本で生活しようと考えている人が知っておくべき情報だ。
 まずは、「収入が多い一方で、その分物価も高い」とし、リンゴが2つで200円、スイカが半分で1000円といった値段で売られていると紹介。「1000円もあれば、中国ではスイカなど山になるぐらい買える」とした。
 続いては、日本で部屋を借りる時の慣例について言及。「部屋を借りるには、お金のほかに人も必要だ。通常は不動産会社が仲介し、外国人は日本人あるいは永住資格を持つ外国人を保証人に付けなければならない。そして、契約の際には敷金や礼金、仲介手数用が必要となり、初期費用は家賃の6倍にもなることがある」と説明している。
 また、「自動車本体の価格は高くないが、駐車場代が非常に高い。コインパーキングでは10分単位で料金が加算される場所もあり、大都会では1回の駐車で数千円になることもあるのだ」としたほか、引っ越しで業者に依頼する場合は最低でも1週間前に連絡しないと間に合わず、引っ越し後のインターネット整備には半月程度かかることが多いと伝えた。
 さらに、「花粉症に罹る人が非常に多く、春には3000万人あまりが花粉症の憂き目に遭う。日本では、花粉を付着させない衣服、顔を覆うマスクやゴーグル、目の洗浄液、抗アレルギー薬など、花粉関連の産業も発展している」と紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1663264?page=1
 <それに、日本の「侵略」前に気付けってんだ。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「農家が掘り出した第2次世界大戦中の日本軍の補給箱、開けてみたら感嘆した」とする記事を掲載した。
 記事は、「中国のある農家が山で仕事をしていたところ、奇妙な箱を発見した。農家が興味津々で開けてみたところ、中には弾丸や水筒、紙などに加え、缶詰も入っていた。この箱は、専門家の分析によって第2次大戦で日本軍が残していった補給箱であることが分かった」と紹介した。
 そして、「専門家が、この補給箱に入っていた数十年前の缶詰を開けてみたところ、驚いたことに中の食品が全く変質しておらず、まだ食べられそうな状態だった」と説明。「缶詰は日本製で、その密封技術によって食品は何十年もの時間保存することができた。数十年前の日本の缶詰から、日本人の一寸の乱れも許さない精神が垣間見え、これには敬服を覚える」と伝えている。
 そのうえで、「第2次大戦期、日本は侵略戦争を発動してわが国に大きな害をもたらしたした。その一方で、この補給箱からは当時の日本が確かにしっかりした国だったことが見て取れる。われわれはその匠の製品については学ぶべきだ。絶えず学んでこそ、われわれはさらに進歩することができるのだ」と評した。」
http://news.searchina.net/id/1663265?page=1
 <「原因」がちゃうだろが・・。↓>
 「まるで過去の日本製品のようだ「中国で韓国製品の影がめっきり薄く」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1663266?page=1
 <オヨヨ! でも考えさせられちゃうな。↓>
 「・・・今日頭条は・・・中国の軍人に対する日本をはじめとする各国の評価について紹介する記事を掲載した。日本人の評価は、他国の人とは明らかに異なるものになっているという。
 記事は、「この30年、中国経済は猛烈に発展し、今や米国に次ぐ世界第2の経済大国にまで成長した。これと同時に軍事力も猪突猛進の勢いで発展している。ただ、中国の軍人に対する評価は、各国で大きく異なるようだ」とした。
 そのうえで、米国人は「中国の軍人は始末に負えない」とし、英国人が「中国人は巨大な龍の新たな牙であり、軍事力も大国の名にふさわしい規模になっている」と評したと説明している。
 さらに、同じアジアの国では韓国人が「中国の軍人はとてもすごいが、われわれの軍人も非常に優れている」、ベトナム人が「戦闘の意志が強く、非常に恐ろしい」、インド人が「中国軍の実力の強さは、米国さえもが一目置いている」と語ったことを紹介した。
 その一方で、日本のある専門家が「中国の軍事力はそこまでではない。なぜなら、一人っ子政策により中国人の死に対する体制が弱まり続けたからだ。そして、経済発展に伴って生活レベルが向上し、戦いへの意志も低下した」評したことを指摘。「日本の評価は他国と大きく違う」と伝えた。
 これに対して、中国のネットユーザーは「日本人の見方が全面的で、的を射ている」、「日本の評価が客観的だ」、「日本人の話がもっとも正しいと思う」、「日本が恨めしいが、日本人の言っていることは本当だと思う」といった感想を寄せている。」
http://news.searchina.net/id/1663267?page=1
 <定番。↓>
 「将来への投資を怠っていない日本を決して見くびるべきではない・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1663280?page=1
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 休日の臨時一人題名のない音楽会です。
 ピアノの可能性シリーズの落穂拾いです。
 ピアノめいた音が入っていれば、という基準で選びました。

 冒頭に登場する(常連の)川井郁子も飛び切りの美人だが、2度(3度と言ってもよい)登場するLoLa Astanovaのファッションと容姿は衝撃的だ。
 器楽演奏の分野で、例外的に女性が男性並みに活躍していることが不思議でならないが、容姿で得をしている部分があるとしか考えられない。

ベートーベン 月光(1801年) ピアノ:前田憲男 ヴァイオリン:川井郁子
https://www.youtube.com/watch?v=1Ddzce7c9CM

Scott Joplin(注a) The Entertainer(1902年) 編曲・ピアノ:Waldemar Malicki(注b) 指揮:Bernard Chmielarz オケ:
https://www.youtube.com/watch?v=PbA8CAacNZ4

(注a)1867/68~1917年。「<米>国のアフリカ系アメリカ人の作曲家、ピアノ演奏家。ラグタイムで有名な演奏家・作曲家であり、「ラグタイム王」(King of Ragtime)と呼ばれている。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3
(注b)1958年~。ポーランド人。
http://en.chopin.nifc.pl/chopin/persons/text/id/115

Francis Lai Love Story(1970年) ピアノ:LoLa Astanova(注c) チェロ:Stjepan Hauser(注d)
https://www.youtube.com/watch?v=XA6WSrazyRs

(注c)1985年~。アルメニア人。ショートドレスとハイヒールで演奏!
https://en.wikipedia.org/wiki/Lola_Astanova
(注d)1986年~。クロアチア人。
https://en.wikipedia.org/wiki/Stjepan_Hauser

Pierre Bachelet(注e) Emmanuelle 編曲:Ernesto Cortazar II(注f)
https://www.youtube.com/watch?v=WeFyeD0oHrw

(注e)1944~2005年:フランス人。
(注f)1940~2004年。メキシコ人。
https://en.wikipedia.org/wiki/Ernesto_Cort%C3%A1zar_II

Stavros Lantsias(コラム#9566) The Death of the Bull(1999年) ピアノ:Stavros Lantsias その他:省略
https://www.youtube.com/watch?v=XRY_FdMhb-U

Gary Ayvazian(注g) Prelude “Irina”(I Love The Rain !) (?年)
https://www.youtube.com/watch?v=6GHr_VJLbkQ

(注g)アルメニア人。(上掲)

Rolf Lovland Sad Edema(?年) ヴァイオリン:Rolf Løvland その他:シークレット・ガーデン 
https://www.youtube.com/watch?v=3Exl_gGMzpE

Justin Hurwitz(注h) Mia & Sebastian’s Theme(from La La Land)(2016年) ピアノ:Lola Astanova
https://www.youtube.com/watch?v=P-LdcDEkAYo
 ローラの独演。
https://www.youtube.com/watch?v=bcyQb-l30HQ

(注h)ハーヴァード大卒。両親はユダヤ系移民。
https://en.wikipedia.org/wiki/Justin_Hurwitz
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太田述正コラム#9949(2018.7.16)
<松本直樹『神話で読みとく古代日本–古事記・日本書紀・風土記』を読む(その27)>

→非公開