太田述正コラム#10180(2018.11.9)
<皆さんとディスカッション(続x3886)>

<太田>(ツイッターより)

 「…いわゆる「日本軍慰安婦問題」に関して、「近年の米国政府調査による…強制連行の事実がなかった」との報告を米国のジャーナリストが明らかにし…<たところ、>北野幸伯さんは…日中韓という当事国でない第三者的役割の米国による公正な調査報告を機に「問題」の風向きが変わる可能性を<指摘している。>…」
http://news.livedoor.com/article/detail/15562868/
 直前のツイートで紹介したコラム筆者がまた登場したので、既に何度も私が指摘してきたことだが、強制性の有無というより日本軍が売春宿を設置させたこと自体が問題視されているので「風向きが変わる可能性」はない、と再度言っておこう。
 秦本の英訳も同じ事。

<globalyst>

 ・・・コラム#10179<(非公開)>の訂正<:山縣有朋の言の中に出てくる、>日本男児の気象 → 日本男児の気性

<太田>

 山縣は間違っていませんよ。↓

 「気象・・・「気性」に同じ。 「是れ日本国民の--を涵養するに足るもの/日本風景論 重昂」」
https://kotobank.jp/word/%E6%B0%97%E8%B1%A1-50488

<KC>

 <昨>日配信<の>
太田述正コラム#10179(2018.11.8)
<吉田裕『日本軍兵士–アジア・太平洋戦争の現実』を読む(その6)><(非公開)> → (その4)
です。

<太田>

 <いや、そのままでいいんですよ。>
 <昨>日配信した非公開コラムは、同じシリーズのその3、その4、その5、を配信した後に配信すべきなのに、誤って配信してしまったもの<だから>です。
 実は、3本のシリーズを交互に配信するつもりでいたのですが、やむなく、予定を変更して、<本>日から3日連続して、同じシリーズのコラムを配信し、「追いつかせる」ことにするつもりです。
 今週末以降、八幡市セミナー用のPP資料の完成と並行して、しゃべる原稿を準備しなければならず、その間、非公開コラムの新規執筆は困難なので、3本のシリーズ合計で、26日配信分まで、既に大慌てで概成させていたために、こういうミスを招いてしまった次第です。
—————————————————-

付言すれば、これに加えて、12月8日の東京オフ会の「講演」原稿の執筆やそのための資料収集もしていますし、以上の作業と相当部分オーバーラップはするものの、1月26日の第2回八幡市セミナー用PP資料作成をお願いしている文十郎さんへの(過去PP資料が作られたことがなく、一切過去のものの流用ができない)朝鮮論等に係る原材料提供にも、更には、3月23日の第3回八幡市セミナー用PP資料・・新規に作成してもらわなければならないものの割合が最も多い・・の作成をお願いしているUSさんへの日本論に係る原材料提供にも、心掛けなければならない、という状況にあります。

<太田>

 トゥキディデスの罠
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%82%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%BD%A0
に係る興味深い大問題だというのに、「筆者の誤りを指摘してみよ」という私の問題提起(コラム#10178)に反応がなかったのは残念だな。
 みんな、筆者に賛成なのかねえ。

≫中国経済が悪化し続けるのは必然だ…≪(上掲コラム)

 目と鼻の先に日本(や韓国や台湾)という豊かな国があり、その生活水準に追いつきたいという強い気持ちが中共人民の間にある・・その気持ちを中共当局が掻き立てている・・以上、この気持ちが充足されるまでは中共の米国超えの(全体/一人当たり)経済成長は続く。

≫中国の政治体制の脆弱性…≪(上掲コラム)

 かつての英国同様、米国も中共も反民主主義である点では変わりがないわけだが、三権分立で上下両院が対等なので事実上四権分立である米国の政治体制の方が、共産党の一元的統制下にある中共の政治体制よりも機能不全に陥り易く脆弱。

≫戦闘なしの戦争で、中国は勝てない…」≪(上掲コラム)

 科学技術情報が基本的に公開されており、そうでないものも各種手段で盗める以上、戦争ができない現況下においては、人口差により、米国は中長期的には中共に勝てない。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 今話題になってる二人の大臣より、こんな極め付きのバカを副総理にずっとしている安倍チャンの任命責任の方がはるかに大きいで。↓

 「麻生氏のヒトラー発言が影響か、開かれない日米経済対話・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASLC852VXLC8UTFK00C.html?iref=comtop_list_pol_n02 「・・・安倍首相には2人を守る気はない・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/15565679/

 終わり良ければ全てよし?↓

 「解放・安田さんの飛行機代 トルコ航空は受け取らず・・・
 身代金について外務省の関係者は、カタール政府も日本政府も一切、支払っていないと強調しています。」
http://news.livedoor.com/article/detail/15566456/

 絶対に聴くに価したというのに、なんてもったいないことを・・。↓

 「岩崎恭子 相次ぐ講演会中止…金メダルタッチで大人気だった・・・
 取手市での講演のタイトルは「幸せはいつも自分でつかむ」だった。・・・」
https://blogos.com/article/337410/

 産経にしちゃ、おちゃらかし記事にしてないのは評価できるな。↓

 「習主席も「雷鋒の墓」訪問 国難のたびにわき起こる運動が再び・・・」
https://special.sankei.com/f/international/article/20181109/0001.html?_ga=2.213195796.1670738189.1541721791-356938184.1541721791

 東電はニチガスと提携してるようだが、とにかく、東電は本件に関しては、まるで精彩を欠いてるね。↓

 「ニチガス、電力小売りに参入 東ガス対抗一段と・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37533330Y8A101C1TJ2000/?n_cid=DSTPCS001

 頑張ってて何より。↓

 「日本代表ロコ・ソラーレ全勝突破 カーリングPA選手権1次リーグ・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/sports/news/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%bb%a3%e8%a1%a8%e3%83%ad%e3%82%b3%e3%83%bb%e3%82%bd%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%ac%e5%85%a8%e5%8b%9d%e7%aa%81%e7%a0%b4-%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0pa%e9%81%b8%e6%89%8b%e6%a8%a91%e6%ac%a1%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b0/ar-BBPsQzq?ocid=ientp
 <でも、なにこれ?↓>
 「カーリング女子:地元開催の韓日戦、入場無料でも閑古鳥–たった70人…日本からはマスコミ5社が取材・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/11/09/2018110900650.html

 クリントンより得票が少なかったトランプが大統領になり、最高裁判事として保守派達を送り込んで最高裁で多数を制し、今回の選挙でも上院で総得票数が民主党候補者達より少なかったのに多数を当選させ、上院における共和党多数を守った、とさ。
 (ま、米国建国の父達が民主主義嫌いだったからねえ。)↓

 The U.S. is in a state of perpetual minority rule・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/the-us-is-in-a-state-of-perpetual-minority-rule/2018/11/08/9f9f38a0-e2b1-11e8-8f5f-a55347f48762_story.html?utm_term=.970aee2b0d24

 プッ。↓

 「<パキスタンで>北京が「物乞い」に 風刺?テロップ物議、局トップ更迭・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E5%8C%97%E4%BA%AC%E3%81%8C%E3%80%8C%E7%89%A9%E4%B9%9E%E3%81%84%E3%80%8D%E3%81%AB-%E9%A2%A8%E5%88%BA%EF%BC%9F%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%97%E7%89%A9%E8%AD%B0%E3%80%81%E5%B1%80%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E6%9B%B4%E8%BF%AD/ar-BBPuLnW?li=AA570j&ocid=ientp

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 当然?↓>
 「中国国際輸入博覧会の日本団代表「中国市場の潜在力は大きい」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/1108/c94476-9516438.html
 <ここからは、サーチナより。
 ほぼ定番。↓>
 「日本の全国高校サッカー選手権大会が羨ましい! 「だから日本は強い」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1670769
 <これもだ。↓>
 「日本人はなぜワリカンを好むのか? 「もしかしてケチなのか?」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1670777
 <これもまたそうだ。↓>
 「中国人の「日本は軽自動車ばかり」という認識は正確なのか?・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1670787
 <これもまたx2そうだ。↓>
 「日本で河豚を食べてみた! そして知った「本当の絶品とは何かを」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1670818
 <これもまたx3そうだ。↓>
 「日本には自転車にもルールがある! 日本に住むなら「知るべきだ」・・・中国メディアの捜狐・・・」
http://news.searchina.net/id/1670821
 <サーチナ自身が指摘しているようにできのよい記事ではないが、清酒飲めキャンペーンということかも。↓>
 「日本酒と中国の「白酒」を比較して感じる、「白酒」がかなわない点・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1670795
 <定番の話題だが新しい角度から記事にしている。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・道端に落ちていた物に対する日本人の扱い方について「神秘的な脳みその回路に正直敬服する」とする記事を掲載した。
 記事は、「日本では物を落としてしまっても、どんなものでも関係なく大概は戻ってくると言われるが、これは本当なのだろうか」としたうえで、近ごろ日本のネットユーザーがシェアした「かわいらしい落とし物」の写真を掲載し「路上で物を拾った人が、落とし主が気づきやすいようにと物を移動させた場所が非常におもしろい」と紹介した。
 紹介されたのは、パンダの置き物に巻かれたマフラー、歩道の短いポールに着せたダウンジャケット、ガードレールの隙間に突っ込まれたスヌーピーのぬいぐるみ、消火栓の柱に掛けられた眼鏡、透明のビニール袋に入った状態で木に吊るされている麦わら帽子、道路標識から吊るされている片割れのシューズ、三角コーンの根元に巻き付けられた毛皮の襟巻きなどである。
 記事は、「もし、物を落としてしまって取りに戻った時に、こんな風に置かれていたら、ホッコリするのではないだろうか。みんなこういう意識を持つようになればいいなと思う。細かい小さな部分が、人どうしの心を温めるのだ」と評している。
 また、このような配慮や、交番に届ける習慣は日本人が幼稚園の頃から受ける良好な道徳教育の賜物であり、それに遺失物預り所などの社会的なシステムも相まって、初めて「日本では物を落としてしまっても大概は戻ってくる」という現象を可能にしているのだと伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1670822
 <参考になっただー。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・日本人が「世界最強のパスポート」を持つにもかかわらず、海外に行きたがらないという現象が起きているとする記事を掲載した。
 記事は、あるコンサル会社が国際航空運送協会(IATA)のデータをもとに作成した「世界の最強パスポートランキング」で、日本が最も多くの国や地域を便利に訪れることができる「最強のパスポート」発行国に選ばれたと紹介した。
 そのうえで、「しかし、日本人はこのパスポートを利用して海外に出かけるのをあまり好まないようだ。日本人の出国者数は2015年に最低値を記録し、訪日外国人観光客数のほうが多くなった。しかも、日本人の半数以上がパスポートを持っておらず、海外に出かけたことのある日本人も全人口のわずか20%にとどまっている。特に若い人たちは海外に出ることに対してあまり興味を持っていないようで、日本政府は若者の出国を活性化させる対策を練っている」と伝えた。
 そして、日本人があまり海外に行きたがらない理由として、日本のネットユーザーからは「国内が素晴らしいから」、「海外の店員は接客態度が悪いから」、「日本が世界で一番美しく、しかも安全だから」といった声が出ていると紹介。また、日本国内旅行の充実によって、日本人旅行者のニーズが満たされていること、日本が非常に清潔であることも、海外へ赴く足取りを鈍らせている背景にある可能性を指摘している。」
http://news.searchina.net/id/1670840 
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太田述正コラム#10181(2018.11.9)
<吉田裕『日本軍兵士–アジア・太平洋戦争の現実』を読む(その3)>

→非公開