太田述正コラム#10408(2019.3.3)
<皆さんとディスカッション(続x4000)>

<太田>(ツイッターより)

 「…ホンダ<は>…経営危機寸前の崖っぷちに立っている…
 メインバンクが同じ三菱自動車とホンダ…
 日産など3社+ホンダで「非トヨタ連合」結成?…」
https://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%81%AA%E3%81%A93%E7%A4%BE%ef%bc%8b%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%81%A7%E3%80%8C%E9%9D%9E%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E9%80%A3%E5%90%88%E3%80%8D%E7%B5%90%E6%88%90%ef%bc%9f-%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E6%A5%AD%E7%95%8C%E5%86%8D%E7%B7%A8%E3%81%8B/ar-BBUhkD3?ocid=spartanntp#page=2
 栄枯盛衰は世の習いとは言うものの、げに世の動きの速きことかな。
 さあて、果たして、これ名案なりや、はたまた迷案なりや?

<US>

 太田さん、<スライド>#8 を作ってみました
<URL不表示。(太田)>
 陸軍の方はおそらく喋る流れが
1) 板垣、松井らアジア主義の話
2) 東條、小磯、阿南らが政府の中心となっていた裏に杉山がいた話
3) そして、さらにその一つ外側から杉山構想実現を支援していた岩畔、田中の話
と考え、左から右へその順で並べてみました。
 陸軍以外はそれぞれのトピックが独立していると思い、並べ方に何の意味もありません。
 ご助言があればお願いします。

<太田>

 鈴木貞一を陸軍と陸軍外(陸軍外部の「部」をトル)にまたがる形で描けませんか?
 また、牧野のすぐ右に木戸と廣田を持ってきましょう。
 (宮中、政府部内、の順序、ということです。)
 (陸軍外部分での鈴木の位置ですが、政府部内ということで、廣田の右あたりでいかが?)
 で、登場していない近衛文麿を、新たに、その廣田の左(木戸の右)に入れて見ましょう。
 首相を2回(3期)もやっていますし、無能なロボットとはいえ、形の上では廣田より重要な役割を果たしたのですからね。
 但し、できればですが、近衛の無能性を示唆すべく、写真をグレーアウトっぽく加工していただきたいものです。

<US>

 修正してみました。
<URL不表示。(太田)>

>鈴木貞一を陸軍と陸軍外(陸軍外部の「部」をトル)にまたがる形で描けませんか?

 陸軍内部、陸軍外部、ではなく、陸軍 のみ囲み内とし、その囲み外については何も書かないことにしました。
 近衛ですがグレー化するのは難しく他写真より小さくし、名前もカッコ書きとして、協力者としてここにあげるのは躊躇しているっぽさを出してみました。
 でも役割が大であるなら写真は大きく戻してあげて名前だけカッコというのでも良いかと思いました。

⇒そうしましょう。(太田)

 また、杉山構想実現において杉山とシンクロしていた(同時代において同一の方向を見ていた)と思われる東條、小磯、阿南、岩畔、鈴木を杉山の写真と被らせて配置しました。
 さらに小磯以外は役割も大きかったとして少し大きめにしました。
 ご確認をお願いします

<太田>

 未定稿の<「武藤<信義>こそ、杉山構想の生みの親である可能性が大だ」と指摘した箇所を含む>続きです。
 ご参考まで。
 <以下、省略。>

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 ついに日中の緊密度、日韓を抜く。↓

 「海上幕僚長、中国海軍の観艦式に出席へ 前回は招かれず・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASM3251B3M32UHBI01M.html?iref=comtop_8_03

 薬剤師業消滅へ。↓

 「日本初「ロボット薬局」誕生 営業時間外も処方薬お渡し・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASM2X4VXHM2XPLBJ004.html?iref=comtop_list_api_n03
 本日のNHK杯羽生・丸山戦もそうだったけど、AIソフト的な手で、それぞれ、羽生、豊島が一方的な勝ったという印象。↓

 「第77期順位戦A級9回戦  ▲豊島将之二冠 対 △久保利明九段・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=lbXvjGWBIEs&t=308s

 全然、キャッシュレスじゃないじゃん。↓

 「指かざすだけで決済 日立と東芝、2020年実用化へ–生体認証とPOS端末を連携・・・利用者は店内の専用端末に現金をチャージしておけば、クレジットカードやスマートフォン(スマホ)が不要になる仕組み。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41976370S9A300C1MM8000/

 三浦某、この上もなく卑怯な自死だったな。↓

 「平成の事件ジャーナリズム史–(7)ロス疑惑報道が残したもの・・・」
https://mainichi.jp/articles/20190227/mog/00m/040/011000c

 去年の記事だが、731部隊は無差別殺人も行ったし、それを日本の学界も全面的にサポートしていた、ってわけだ。↓

 「・・・<以下、731部隊のK・Jは、>40年10月4日および27日の、寧波(ニンポー)など中国中部へのペスト菌による細菌戦試行を含む、日本軍による試行例6件について紹介している。K・Jの見積もりでは、6件での死者は695人、使用した「PX」と称するペスト菌に感染させたノミは約11.7キログラムとしている。
 K・Jが東大に学位申請をしたのは44年12月15日、東大が審査の教授会を開催したのが48年11月10日、東大が文部省に学位認可の上申をしたのが48年11月25日、文部省が認可したのが49年1月10日だった。・・・その間4年というの<は>異例だ。
 異例の長さは、この論文が細菌戦についての研究であり、審査をした東大が申請者の戦犯の可能性を考慮したのではないかと考えることができる。また可能性としては、審査で合格とすれば東大自身が戦犯扱いとなる恐れを感じていたかもしれない。
 当時東大は、東京裁判の成り行きを見ていたのだと思う。その判決言い渡しが11月4日に始まり、戦犯訴追の恐れがなくなったと判断し、満を持して11月10日を学位審査日として、一連の手続きを開始したと思われる。
 K・Jは学位請求前に東大で2年間研修を受けており、論文提出時には学位が約束されていたのだと思う。ところが敗戦で情勢が変わり、戦犯訴追の可能性から、審査開始まで長い時間がかかったのだと推測できる。・・・」
https://ironna.jp/article/10456

 いつできたんだろ。↓

 「・・・首都デリーに建つチャンドラ・ボースの銅像・・・」
https://ironna.jp/article/10454

 杉山元らは全てお見通しで、このソ連の動きの全てを最後まで利用しつくしたのだよ。↓

 「・・・45年2月、ヤルタ会談において、ルーズベルト大統領は、ソ連の対日参戦の見返りとしてソ連による極東の支配をスターリンに約束する。しかし、ヤルタ会談での密約は所詮、紙切れに過ぎない。スターリンからすれば密約を確実に実現するためには、なんとしても対日参戦に踏み切り、軍隊を侵攻させ、満洲や千島列島などを軍事占領する必要があった。・・・
 スターリンの立場からすれば、ソ連が太平洋戦線に参戦し、軍隊を東に移動し、戦後のアジアに関する要求を確実にできるような軍備拡張をする時間を稼ぐため、日本の降伏を遅らせることが不可欠だった。この点において、完全な亡国に至らずに済むような何らかのアメリカとの和平案をスターリンが日本の同盟国として仲介してくれるのではないかと信じた─あるいは望んだ─日本は、スターリンの術中に陥っていたのである。(中略)また、アメリカの特定集団がアジアで「過酷な」和平を要求し続けたことも、日本の降伏を遅らせるのに役立った。・・・
 この「特定集団」とは、トルーマン政権に近い民間シンクタンク「太平洋問題調査会」のことだが、・・・この研究員の多くがソ連の工作員であったことが判明している。
 「ソ連の対日参戦を実現するまで日本を降伏させるな」。ソ連のスターリンのこうした意向を受けた終戦引き延ばし工作が、日本に対してだけでなく、アメリカのルーズベルト、そしてトルーマン政権に対して行われていた。その工作の結果、ソ連の対日参戦が実現し、中国や北朝鮮という共産主義国家が誕生してしまった。・・・」
https://ironna.jp/article/10455

 この限りではまさにその通り。
 全ては、杉山元らのおかげなのだよ。↓

 「・・・今世界で人口が1億を超える先進国は日本とアメリカだけだが、第二次大戦に突入する段階で日本のGDPは世界第6位で、既に日本には教育、工業力、技術力など先進国としてのインフラがあった。そして、第二次世界大戦の終結時から現在までの間、日本の人口は倍近くに増えたが、当時日本よりもGDPで上位にいたイギリス、フランス、ドイツ、ロシアなどの列強諸国は日本ほど人口が増えなかった。だから、日本はそれらの国を抜いて世界第二の経済大国になったというだけ・・・」
https://blogos.com/article/361490/

 そうだったのかあ。↓

 「・・・ケンペルは1690年から2年間、日本に滞在して、帰国後、『日本誌』を著します。
 この『日本誌』の中で、ケンペルは「日本には2人の皇帝がおり、その2人とは聖職的皇帝の天皇と世俗的皇帝の将軍である」と書いています。天皇とともに、将軍も「皇帝」とされています。1693年ごろに書かれたケンペルの『日本誌』が、天皇を「皇帝」とする最初の欧米文献史料と考えられています。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/16101482/

 ようやくアメちゃん達も、トランプが自分達の鏡像であることを認め始めたな。
 人間の本性は落ちぶれた時に現れるのさ。↓

 As Michael Cohen made clear, this is the land of the fraud and the home of the knave.・・・
https://www.nytimes.com/2019/03/02/opinion/sunday/trump-cohen-theranos-fraud.html?login=email&auth=login-email

 恐らくは英語でなされたところの、印パイロットとパ住民達との「対話」。また、住民達が火器で武装してることも分かる。
 それにしても、印、パにやられっぱなしで無様だねえ。↓

 Abhinandan: Villagers recount dramatic capture of pilot・・・
 On reaching the site, he heard the pilot ask some of the villagers whether he had landed in India – and one of them, a quick-thinking young boy, said yes. ・・・
 ”He unbuckled himself from his parachute and raised patriotic slogans but the boys around him responded by saying, ‘Long live Pakistan!’ That is when he pulled out his gun and fired in the air to scare them.”
But, Mr Chaudhry added, this caused the men around the pilot to become aggressive. He said they picked up stones and as they hurled them at him, he started to run while firing more shots in the air.
“The boys chased him until he fell into a stream and one of my nephews who was also armed shot him in the leg,”・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-47397418

 迫力不足。↓

 「【寄稿】韓日は運命共同体、対決ではなく協力の道を模索すべき・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/03/01/2019030180048.html
 「【コラム】日本人・大坂なおみに対する韓国社会の視線・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/03/01/2019030180046.html

 これ、朝鮮日報記者の指摘だが、むしろ、習ちゃんの歯噛みしている心中を見事に代弁してるね。↓

 「・・・日本人に会うたび、「米国が北朝鮮の核を事実上、容認したら、日本はどのような選択をするのか?」と質問しているが、ほとんどの人がこの前提そのものを受け入れてくれない。米国は容認しないよう最善を尽くしているというのだ。「万が一のこと」と仮定して強引に答えを求めると、「それでも米国に頼るだろう」と答える。米本土と同じ保護を受けるため、米国にさらに接近するとのことだ。接する日本人の範囲が広くないためか、「日本は日米同盟を揺るがして独自で核を開発する」と答えた人はいない。日本人の核兵器に対する拒否感は、外部から感じるものよりもはるかに強い。安倍首相もこの障壁を乗り越えられていない。今の日本の選択は「親米」しかない。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/03/01/2019030180049.html

 北朝鮮も台湾も、習ちゃん、思うように操縦してるね。↓

 <笑いをかみ殺していることが伝わってくる2記事。
 米朝会談の結果に満足しきってる習ちゃん。↓>
 「朝米対話に着実な歩みを期待・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0302/c94474-9551507.html
 <こんな調子だもんな。↓>
 「米韓の大規模な合同軍事演習、中止決定 米朝交渉に配慮・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%B1%B3%E9%9F%93%E3%81%AE%E5%A4%A7%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E3%81%AA%E5%90%88%E5%90%8C%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E6%BC%94%E7%BF%92%E3%80%81%E4%B8%AD%E6%AD%A2%E6%B1%BA%E5%AE%9A-%E7%B1%B3%E6%9C%9D%E4%BA%A4%E6%B8%89%E3%81%AB%E9%85%8D%E6%85%AE/ar-BBUiDyc?li=BBfTvMA&ocid=spartanntp
 <日本を台湾の安全保障に引っ張り出そうと動き出した台湾総統。↓>
 Tsai eyes security dialogue with Japan–FIRST LINE OF DEFENSE:Taiwan, as part of the first island chain, should emphasize its geopolitical necessity, Tsai said, calling on Tokyo to seek collaboration with Taipei・・・
http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2019/03/03/2003710741

 その台湾だが・・。↓

 「・・・台湾では「留学や仕事で外国へ行きたいと思っている」と回答した人が多く、「行きたい国」のトップはやはり日本が第1位だったという。台湾では若い世代でも親日家が多いことが見て取れる結果となった。・・・
 2018年に日本を訪れた台湾人の数は前年比4.2%増の475万7300人に達した。台湾の人口が2358万人であることを考えれば台湾人の5人に1人が18年に日本を訪れた計算になる。・・・」
http://news.searchina.net/id/1676239?page=1

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 日中交流人士モノであることは間違いないが、なんじゃこれ?↓>
 「「2019年国際婦人デー記念パーティー」が在日本中国大使館で開催・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0301/c94475-9551221.html
 <ここからは、サーチナより。
 へっへ、そんなに気にすることないのよ。↓>
 「日本の神社とお寺、お参りの方法が違うって知ってた?・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1676237?page=1
 <定番。↓>
 「経済規模で日本を超えても、中国人が「日本こそアジアで最も発展した国」と認識する理由・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1676241?page=1
 <これもだ。↓>
 「一生に一度は乗るべき! 日本の寝台列車は「その価値がある」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1676242?page=1
 <スゴイ観察眼。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本の病院のトイレを紹介する記事を掲載し、「中国に不足しているのは備え付けのトイレットペーパーだけではない」と論じる記事を掲載した。
 記事は、中国ではたとえ病院であっても無料のトイレットペーパーは設置されていないとし、その理由は「民度の低い人が持ち去ってしまい、いくら設置しても足りないから」だと主張。だが、トイレットペーパーを無料で提供するくらい、大したコストはかからないはずだとし、結局のところは「サービス意識が欠けている」のだとし、中国の病院でトイレットペーパーが無料でないのは「サービス意識の遅れ」を体現したものであると論じた。
 続けて、日本の病院と比較して見れば、「中国の病院に不足しているのは無料のトイレットペーパーだけではないことが分かる」と主張。日本の病院では感染症科や小児科、婦人科など、診療科目に応じてトイレの構造や設備が異なっていると紹介し、「これは患者によってトイレに求める機能が異なるからである」と主張、こうした日本の取り組みは「中国人なら誰もが驚くはずだ」と論じた。
 さらに、小児科のトイレは子どもが楽しい気分になるよう色鮮やかで、トイレの便器も子ども用であることを強調したほか、予備のトイレットペーパーなどの各備品は誰もが手の届く場所に設置されているなど、中国ではとても見られない配慮が溢れていると紹介。そのほか、病院内の表示は障がいがある人でも分かるように色や形で明示されていると伝え、「日本と中国の病院のトイレを比べてみれば、その国や国民の生活の質や文明のレベル、さらには使用する人や管理する側の教養にも大きな差があることがわかる」と主張した。」
http://news.searchina.net/id/1676240?page=1
 <やれやれ。↓>
 「・・・中国メディア・・・の鳳凰網は、「日本人がまた新たな結婚観を生み出した」と題した記事で、結婚相手が自分という「自分婚」をした日本人女性の例を紹介した。

 記事はまず、昨年11月にバーチャルアイドル「初音ミク」と結婚した日本人男性を取り上げた。男性は35歳の公務員。「ミク」にちなんで、結婚式には39人の友人・知人が出席し、新郎新婦(?)の門出を祝った。「二次元キャラとの結婚は、日本人が初めてだろう」と記事。「だが、日本ではこれに続く新たな結婚観が生まれている。自分と結婚する『自分婚』だ」と驚きをもって伝えた。・・・」
http://news.searchina.net/id/1676244?page=1
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太田述正コラム#10409(2019.3.3)
<ディビット・バーガミニ『天皇の陰謀』を読む(その4)>

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