太田述正コラム#10480(2019.4.8)
<皆さんとディスカッション(続x4036)>

<太田>(ツイッターより)

 「…詩人で作家の廖亦武…氏…は、自分の夢は中国が「10ほどの国々に分裂」することだと語り、「今日の中国は、世界全体にとって脅威になっているからだ」と説明した…
 「30年前、私たちは(中国は)民主化に向かっていくかもしれないと考えた。だが今は金もうけのことばかりだ。…」
 前段はそれを言っちゃ御終いだ。
 後段は、単に順序、優先順位の問題だし、中共人民に対する批判とも読めてしまう。
 もとより、中共当局批判を中共出身者が外国から行うことに意味はある。
 でも、その外国が(属国化してしまったこともあって)日本ではないのが、戦前とは違って、不幸なことだ。
http://news.livedoor.com/article/detail/16277891/

 「大阪W選は維新が2勝へ…」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%A4%A7%E9%98%AAw%E9%81%B8%E3%81%AF%E7%B6%AD%E6%96%B0%E3%81%8C2%E5%8B%9D%E3%81%B8-%E9%83%BD%E6%A7%8B%E6%83%B3%E6%8E%B2%E3%81%92%E8%87%AA%E6%B0%91%E7%B3%BB%E7%A0%B4%E3%82%8B/ar-BBVHqBL?li=BBfTvMA&ocid=spartanntp
 どうでもいい争点だったが、唯一の意義は、維新v.他の全政党の戦いになったことで、大政翼賛会体制が日本に厳存している事実を炙り出したこと。
 「独立」を旗印にする政党が、大政翼賛会体制に戦いを挑む日が一日も早く訪れることを願って止まない。

<太田>

 関連記事だ。

 中央政府より、大阪の方が、候補者達、学歴高いね。↓

 「【大阪都構想・最終章へ】引退覚悟も…菅長官「だめだ」・・・」
https://www.sankei.com/politics/news/190408/plt1904080024-n2.html
https://www.sankei.com/politics/news/190408/plt1904080024-n1.html
 <どうでもいい争点ながら、残念ではあったね。↓>
 「維新、大阪市議会は過半数届かず・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/16281150/
 <公明党の終わりの始まり、であって欲しいな。↓>
 「大阪ダブル選、維新コンビが圧勝した理由と「それでも消えない不安」 今後も政争が繰り返されるのか?・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/16282459/

<太田>(ツイッターより)

 「一線越えた中国軍機の挑発飛行 中台緊張は新段階に…
 中国軍機が中間線を越すのは、2011年に米軍機を追跡中のスホイ27戦闘機2機が約2分間、侵入して以来…
 中国の挑発行動に対して日米が一致して非難を表明…」
https://www.sankei.com/world/news/190408/wor1904080001-n1.html
 日本のせいでフィリピンにも台湾にもご迷惑お掛けしてまっす。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 ゴーンゴーンと無常(無情?)の鐘は響き続ける。↓

 <こりゃ愉快だね。↓>
 「・・・今回は日産の司法取引によってゴーン、ケリーの両氏は刑事被告人の身となった。しかし、今回の事件で違法とされている行為の多くは、日産が会社として承認したものだったことは知られている。そのため、実際に検察と司法取引をした日産の2人の社員は免責されているが、法人としての日産はこの事件の被告となっているのだ。
 これはつまり、公判の場では日産の代表者である西川廣人CEOがゴーン、ケリー両被告とともに被告人席に並んで座ることを意味している。つまり、刺した側と刺された側が被告人として同じ席に座ることになるのだ。
 これだけでも十分に異様なことに聞こえるはずだが、もし裁判が実際にこのような形で進むことになると、公正な裁判(フェアトライアル)が期待できないと弘中氏は言う。なぜならば、検察が出してくる供述調書などの証拠に対し、いくら弘中氏が不同意の意思を表明しても、既に検察と司法取引をしている日産は、すべての証拠を認めてしまうことが必至だからだ。
 弁護側が根拠を持ってある証拠の採用に反対し、それが認められた場合、本来、裁判官はその証拠を見ることがない。・・・」
https://blogos.com/article/369207/
 <妻はともかく、ゴーン、(前妻の)子供達との結びつきもカネだけかもな。↓>
 「ゴーン容疑者の妻出国 特捜部が聴取要請も応じず・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%AE%B9%E7%96%91%E8%80%85%E3%81%AE%E5%A6%BB%E5%87%BA%E5%9B%BD-%E7%89%B9%E6%8D%9C%E9%83%A8%E3%81%8C%E8%81%B4%E5%8F%96%E8%A6%81%E8%AB%8B%E3%82%82%E5%BF%9C%E3%81%98%E3%81%9A/ar-BBVGHkj?li=BBfTvMA&ocid=spartanntp
 「ゴーン前会長の妻の尋問請求 地検特捜部が地裁に・・・」
https://mainichi.jp/articles/20190408/k00/00m/040/012000c
 「ゴーン容疑者のオマーン友人、「カルロス」と呼ぶ蜜月関係・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/16280762/
 「代理店への送金、毎年500万ドル 実績無関係、「報奨金」偽装裏付け・・・」
https://www.sankei.com/affairs/news/190407/afr1904070008-n1.html
 <英米での関心は依然高い。↓>
 Ghosn: Bail conditions revealed by lawyer・・・
https://www.bbc.com/news/business-47844810

 情けない後輩達だ。↓

 「防衛次官が保険へ続々天下りのなぜ 知られざる深い関係・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASM3Y3S3KM3YULFA00G.html?iref=comtop_8_06

 カワイソねー。↓

 「30代、1割が性交渉未経験=男性は低収入と関連・・・」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019040800255&g=soc

 文政権批判のためとはいえ、安倍内閣を持ち上げるなっての。↓

 「安倍内閣は米朝会談決裂の可能性を察知していた…韓国と対照的・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/04/07/2019040780027.html
 <海自が英海軍に花を持たせたんだろうが、英国も余計なことに首を突っ込まず、EU離脱に専念しな。↓>
 「英海軍と日本の海上自衛隊、東シナ海で「瀬取り」北船舶摘発・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/04/08/2019040880006.html

 習ちゃん天皇化プロジェクト、ITも使って着々と進行中?↓

 ・・・Since its debut this year, Study the Great Nation has become the most downloaded app on Apple’s digital storefront in China, with the state news media saying it has more than 100 million registered users — a reach that would be the envy of any new app’s creators.
 But those numbers are driven largely by the party, which ordered thousands of officials across China to ensure that the app penetrates the daily routines of as many citizens as possible, whether they like it or not.
 Schools are shaming students with low app scores. Government offices are holding study sessions and forcing workers who fall behind to write reports criticizing themselves. Private companies, hoping to curry favor with party officials, are ranking employees based on their use of the app and awarding top performers the title of “star learner.”
 Many employers now require workers to submit daily screenshots documenting how many points they have earned.・・・
https://www.nytimes.com/2019/04/07/world/asia/china-xi-jinping-study-the-great-nation-app.html?action=click&module=News&pgtype=Homepage&login=email&auth=login-email

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <少し前の記事の使いまわし。↓>
 「日本でリュックサックを背負った人が少ない理由に、感心した!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1677559?page=1
 <ちょっと前の記事の使いまわし。↓>
 「世界制覇したと言っても過言じゃない日本車、なぜ欧州だけは制覇できないのか・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1677560?page=1
 <引用部分だけは新しい。↓>
 「日本の宿泊施設の「細やかな規則」、窮屈に感じるが本質を理解すると驚嘆する・・・今日頭条・・・
 連泊の際、ドアに清掃員の入室を拒否するサインを出すと、「中国では何のサービスもされないが、日本では新しいタオルとアメニティーが用意されてドアに掛かっている」と紹介し、中国との違いを指摘。「サービスを拒否してもサービスは止まらない」と形容し、日本の宿泊施設には細かな規則があるが「それはすべて宿泊客の快適さのためなのだ」と感心・・・」
http://news.searchina.net/id/1677562?page=1
 <日本に学べキャンペーンの一環だが、新しい視点。↓>
 「中国メディア・東方網・・・記事は、「最良の愛国主義教育は旅行であり、子どもたちに自国の自然や歴史、文化を見せることだと思う」としたうえで、日本に行くといつも各観光地で多くの日本の小中学生を見かけると紹介。それは必ずしも週末にプライベートで訪れているわけではなく、しばしば学校が子どもたちを引き連れて文化遺産や名勝古跡を訪れる活動を行っているのだと伝えている。
 そして、京都の二条城を訪れた際、3-4年生くらいの小学生に数多く遭遇したエピソードを紹介。子どもたちは外国人向けに日本語と英語を使った簡単なアンケート活動を行っていたとし、「これほど小さいころから子どもたちを社会に出し、見知らぬ人や外国人と接触、交流させる様子を見て、日本の教育の長期的な視点に敬服を覚えざるを得なかった」と評した。
 また、日本旅行で最も印象深かったエピソードとして、金閣寺の外でバスを待っていた時の話を披露。「1台のトラックが目の前に停まると、突然人が2人勢いよく降りて来て、自分の背後にある巨大なゴミ箱に向かっていった。彼らはゴミ収集の作業員で、2人で絶妙なコンビプレーを見せながら20秒以内にゴミを車に入れ、新たなゴミ袋をゴミ箱にセットして車に戻りその場を離れたのだ」とし、そのスピードは2人の顔をはっきりと見る暇もないほどだったと説明している。
 そのうえで「日本というアジアの島国が、資源に乏しく国土面積も少ない中でこれほどまでの経済大国になれたのか」とし、2人の動きからその理由が垣間見えたとの見方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1677563?page=1
 <これもだ。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・夜中に静かになった日本の街を歩いてみると、日本が決して特別な国や社会ではないことに気づくとする記事を掲載した。
 記事は、日本で深夜の街を歩いてみると、閉店間際の店舗が清掃や片づけをする様子を見かけるとし、その様子にモラルの高さ、教育レベルの高さへの好感を抱かざるを得ないと紹介。「賑わいが過ぎ去り、静かになった深夜の街は、その街の真実の姿を教えてくれるのである」とした。
 また、日本のゴミの分別をはじめとする高い環境保護意識や、モラルの高さは、しばしば中国をはじめとする海外からの高い賞賛を浴びるとしたうえで「実はそれは非常に日常的な、当たり前のことであり、必要以上の賞賛を与える必要もなければ、必要以上に貶める必要もないのだ」と指摘。地域や文化の違いこそあれ、現在の社会においては基本的にみんな「より良い生活を送りたい」という気持ちで行動しているに過ぎないのだと説明している。
 そして、日本にも実際は他国と同様に暗い部分やマナーに欠ける部分も多少なりともあり、単にその頻度が中国よりも低いだけなのであるとし、独居老人、ホームレスのほか、家を買えない苦悩、仕事のプレッシャー、家庭の問題などそれぞれの人が心に苦しみを抱えているのだと紹介。それが特に夜中に際立って見えてくると伝えた。
 そのうえで記事は「中国にしろ日本にしろ、客観的に物事を認識しなければならない。良い面を見たのであれば、足りない部分についても思いを巡らせる必要がある。平常心をもって旅をしてこそ、異なる風景を見つけることができるのだ」と論じている。」
http://news.searchina.net/id/1677565?page=1
 <ほぼ定番。↓>
 「知ってた? 日本で売られている野菜は「わが国と違って洗剤で洗わなくて良いらしい」・・・中国メディアの捜狐・・・」
http://news.searchina.net/id/1677573?page=1
 <だからどうした。↓>
 「こんなにおいしいのに・・・日本人はヒツジ肉があまり好きではないらしい・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1677580?page=1
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太田述正コラム#10481(2019.4.8)
<ディビット・バーガミニ『天皇の陰謀』を読む(その26)>

→非公開