太田述正コラム#10490(2019.4.13)
<皆さんとディスカッション(続x4041)>

<太田>(ツイッターより)(昨夜)

 大学時代のクラス会(大きい方)から帰還。
 会場が新宿駅南口の甲州街道沿いだったので、私の最初の官舎のすぐ近く。
 代々木駅から通勤の帰路を歩いてみたのだが道順をさっぱり思い出せず。
 でも着いた。四階建ての建物群は30年前の通り。
 でも完全閉鎖され関東財務局の立看が。
 二重の感傷旅行になったな。

<g2V7aE6g>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6320174
 やっぱ力がないと国際社会じゃ生きていけないねぇ。

⇒そういうことでもないだろ。
 同じリクツで韓国等の水産物等を輸入禁止にすりゃいいだけのこと。
 なお、韓国も驚いてるな。↓
 「水産物禁輸、一審覆したWTO判決に韓国専門家も驚き「意外だ」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/04/13/2019041380014.html (太田)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 そんな実態はなかったんじゃねーの?
 (「林銑十郎陸相が、美濃部説は承認できず、学説としても消失を希望するが、その処置については他の関係と共に慎重に考究する、と・・・教育総監の真崎仁三郎<に>・・・述べた」
https://www.ndl.go.jp/modern/cha4/description04.html )↓

 「・・・陸軍はもともと機関説を批判して<いた>・・・」
https://special.sankei.com/f/society/article/20190413/0001.html

 100年前のアムリットサル事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B5%E3%83%AB%E4%BA%8B%E4%BB%B6
に関し、いまだに謝罪を拒み続けている英国。↓

 Amritsar, 100 years on, remains an atrocity Britain cannot be allowed to forget・・・
https://www.theguardian.com/commentisfree/2019/apr/12/britain-amritsar-massacre-centenary-1919-india

 前法王が、カトリック神父達の性犯罪を引き起こしたのは穢れた世間のせいであって、教会のせいではない、と書いたのが批判されている。
 (だっからー、その矛先を、キリスト教、ひいてはアブラハム系諸宗教全体に向けよってのー。)↓

 Pope Benedict shows us how the Catholic Church went so terribly off-course・・・
 When the emeritus — or superfluous — pope steps in to offer a shield against the necessary accountability and humility, it’s clear the church has a problem. Two popes is one too many.
https://www.washingtonpost.com/opinions/pope-benedict-shows-us-how-the-catholic-church-went-so-terribly-off-coursee/2019/04/12/47d4c456-5d49-11e9-a00e-050dc7b82693_story.html?utm_term=.feaf1e90c1b9

 アサンジュに対するまっとうな批判。↓

 Julian Assange isn’t a journalist or a Daniel Ellsberg. He’s just a ‘cypherpunk.’・・・
 Assange’s process・・・is largely to dump secrets in the town square and let the scavengers sort it out. No filter. No conscience.・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/julian-assange-isnt-a-journalist-or-a-daniel-ellsberg-hes-just-a-cypherpunk/2019/04/12/93dfb850-5d68-11e9-a00e-050dc7b82693_story.html?utm_term=.7dba9a7a0417

 北朝鮮の「国家元首」が交替したんだね。
 (日本のメディアは報じてないが。)
 金正恩「天皇」は、国家を超越した存在なワケだ。↓

 North Korea Chooses a New ‘Head of State,’ Latest of Longest-Serving World Leaders to Leave
https://www.newsweek.com/north-korea-new-head-state-1394646

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 ご熱心なことで。↓>
 「第15回中日韓FTA交渉が開催 RCEP以上を目指す・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0412/c94476-9566331.html
 <はぁ?↓>
 「「かかとで床ドン!」が骨粗しょう症に予防効果 日本の研究・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0412/c95952-9566108.html
 <トランプにも気をつかっちゃってー。↓>
 「かつて中国人に救われ、日本初空襲に参加した最後の元米兵が死去・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0412/c94475-9566339.html
 <日中交流人士モノ。↓>
 「日本の学者が香港中文大学に香港軍票訴訟関連の歴史資料を寄贈・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0412/c94638-9566282.html
 <ここからは、サーチナより。
 ムム。↓>
 「「月落ち烏啼いて霜天に満つ」から始まる張継の漢詩「楓橋夜泊」は、日本では古典の教科書にも長きにわたり掲載されている有名な作品だ。・・・中国メディア・東方網は・・・漢詩の傑作は数あれど、なぜ日本では「楓橋夜泊」がこれほど有名なのかとする記事を掲載した。
 記事は、日本と中国は海を隔てた隣国どうしであり、文化的に非常に長い交流の歴史を持つと紹介。深い関わりを示す代表的な事例が、日本における漢詩の浸透であり、日本の学校教科書にも少なからず杜甫、李白、白居易といった人物の漢詩が掲載されていると紹介した。
 そのうえで、杜甫や李白のような超有名人ではない張継という人物の作品である「楓橋夜泊」が、日本で長きにわたり深く愛されていることを指摘するとともに、その理由について3つの点から考察している。
 1点めは、故郷に対する淡い恋慕という感情的の基礎的な部分が日本と中国で共通しているとした。「楓橋夜泊」では、試験に失敗した挫折感と故郷に帰りたいという思いが入り混じり眠れぬ夜を過ごす中で、寒山寺の鐘の音が鳴るのを聞いたという情景が描かれているとしたうえで、日本人にも中国人同様に家や故郷に対する深い思い入れがあり、特にこの詩に対して共感を覚える部分が強いのだと解説した。
 2点めは、静けさを打ち破る音の余韻を味わう美意識を挙げた。「古池や蛙飛び込む水の音」という俳句に代表されるように、日本人には静けさを破る音によって、その静けさを一層味わう感覚を持っており、月夜の静寂を打ち破る寒山寺の鐘の音は、まさに日本人の心に響くものだったとしている。
 そして、3点めは、月に対して日本人がほの暗く美しい哀愁を感じる点を挙げた。「月が落ちる」という言葉で自らの物憂げな心情を表現しようとした作者の感覚に、日本人が大きな共感を覚えることも、この詩が日本で広く親しまれる要因の1つになっていると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1677785?page=1
 <そうだよー。↓>
 「岩塩に酵素・・・中国人が日本から買って帰りがちな「ガッカリ商品」・・・中国メディア・東方網・・・
 いつまで日本で「知能税」を支払い続けるのかと問いかけ、世間の噂や口コミに惑わされることなく、自身の価値観をしっかり持って冷静にショッピングを楽しむべきだ・・・」
http://news.searchina.net/id/1677790?page=1
 <いや、杉山元らによって、無理やり弥生化させられた縄文人達が経済の第一線から退き、本格的な縄文モードに入ったからだよ。↓>
 「・・・今日頭条は・・・1990年代の経済転換期に「日本は何を間違えて20年も停滞してしまったのか」と題する記事を掲載した。・・・
 日本は、米国に追随して利上げをした結果、投資家が次々と不動産市場を撤退し不動産市場は値崩れをはじめ、一気にバブルが崩壊した・・・」
http://news.searchina.net/id/1677795?page=1
 <はてさて。↓>
 「墜落したF-35は失敗作? それは「理解不足による的外れな批判だ」・・・
 今日頭条・・・記事は・・・全体的には「F-22に次ぐ高性能」であり、高額ではあるもののそれだけの価値があると高く評価した。」
http://news.searchina.net/id/1677807?page=1
 <苦笑。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、日本を高速鉄道の「元祖」と高く評価しながらも、国土面積が小さすぎて中国の高速鉄道のようにはなれないとした。新幹線の営業距離も「すでになかなかのもの」だが、国土面積に限りがありこれ以上建設を進めると「国外に出てしまい」、速度にも限界があり、これ以上の発展は見込めないと主張している。
 ただ、日本にはもう1つ注目すべきところがあるという。新幹線の導入に尽力した「新幹線の父」十河信二氏を、高速鉄道史に名を残す重要人物として紹介。「こうした人物は求めても得られるものではない」と、蒸気機関車を設計した「鉄道の父」ジョージ・スチーブンソンとともに、恭しく敬意を表している。」
http://news.searchina.net/id/1677811?page=1
 <定番になりつつある。↓>
 「・・・中国メディアの捜狐・・・日本でも宿泊時にデポジットを求める施設があるが、大抵の場合は何事もなくチェックアウトに至る。しかし、中国の宿泊施設ではチェックインの際にデポジットが請求され、退室時には先に従業員による室内検査が行われ、問題がなければチェックアウトすることができる。・・・」
http://news.searchina.net/id/1677812?page=1
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 一人題名のない音楽会です。
 Itzhak Perlmanのヴァイオリン演奏の映画音楽小特集です。

Morning of the Carnival – From Black Orpheus
https://www.youtube.com/watch?v=2JqPrfi3CfM

Will Wait For You – From the Umbrellas of Cherbourg
https://www.youtube.com/watch?v=pKSkp2Qqbqo

Tango Por Una Cabeca(注) – From the Tango Bar
https://www.youtube.com/watch?v=dsU9zmnZ37g

(注)カルロス・ガルデル作曲(1935年)。セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年)でも用いられた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%99%E3%82%B5

Love Theme – From the Cinema Paradiso
https://www.youtube.com/watch?v=9Aqj6u_7kFM

Theme – From the Schindler’s list
https://www.youtube.com/watch?v=0yYikshdLcw

 オマケ2曲。

Shalom Aleichem
https://www.youtube.com/watch?v=MfYk6hO-k-Q

(注)16世紀末~17世紀初に生まれたユダヤ教の典礼詩(liturgical poem)にユダヤ系米国人のIsrael Goldfarbが曲を付けたもの(1918年)。
https://en.wikipedia.org/wiki/Shalom_Aleichem_(liturgy)

When the Rebbe Elimelech becomes so very merry(注) 指揮:Dov Seltzer? オケ:The Israel Philharmonic Orchestra?
https://www.youtube.com/watch?v=PD2JihmAxu4

(注)ユダヤ歌謡で作曲者不詳。
https://www.discogs.com/Itzhak-Perlman-The-Israel-Philharmonic-Orchestra-Dov-Seltzer-Tradition-Itzhak-Perlman-Plays-Popular-/release/10914550