太田述正コラム#10515(2019.4.25)
<皆さんとディスカッション(続x4053)>

<太田>(ツイッターより)

 ISISが犯行声明。
 死者359名に。
 スリランカ政府、女性を含む9人の自爆犯は、いずれも高学歴で中流、中流上、家庭出身で、うち1人は、英国の大学に留学した後、豪州の大学院でも学んでいる、と発表。
https://edition.cnn.com/asia/live-news/sri-lanka-easter-bombings-investigation-intl/h_a9641ef6ff36926d798330de03fa36f0
 オウム真理教に比し、イスラム教(やキリスト教)は歴史も教徒数もけた違い!

<hjnnNZ5g>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 健康寿命と人間主義との関連はちょっと微妙かな~。
 イギリスより韓国のほうがランキングは上で、1.1歳の差だ。
https://memorva.jp/ranking/unfpa/who_whs_healthy_life_expectancy.php
 人間主義に関して、数値化できる物差しがあるのかわからない。

⇒日本と韓国の健康寿命の差が1.8歳もあることの方をまずは注目すべきだろ。(上掲)
 また、イギリスは、ほぼ人間主義抜きの純粋な個人主義社会である、できそこないのアングロサクソンたる米国、と比較すべきだろ。
 差が、実に、3.4歳もあるぞ。(上掲)
 香港は一都市に過ぎないので、本来、比較対象にすべきじゃないし、健康寿命の話じゃないが、参考まで。↓
 「香港が長寿世界一になった意外な理由・・・
 私自身は、何といっても日々の生活でストレスが少ないこと、医療が発達していることが、香港人の寿命に大きく関係しているように感じている。
 陸続きの中国では、とにかく人間関係に頭を悩ますことが非常に多い。システムや社会的な制度がまだ完全に整っていない中国では、個人的な人間関係やコネで問題を解決しなければならないことが多く、いつも人に気を遣って生活するのが普通だ。相手のメンツを重んじたり、重んじられたりする機会が多く、人間関係が常に生活の中心にある。医療水準も、近年は急激によくなってきているものの、人口が多すぎるため、評判のいい病院では順番待ちが長すぎて、VIP待遇の人以外は、適切な医療をすぐに受けられないこともある。
 だが、香港では97年の返還以前、150年以上もの間、イギリスの植民地だったため、システムや制度はイギリス流に整えられており、ビジネスや日常生活も適度に西洋化されている。地域のコミュニティを残しつつ、人間関係が中国ほど濃すぎないのも、香港のよいところ。むろん、中国の影響も強く受けており、「医食同源」の考え方は残っているが、西洋と中国、どちらも程よくミックスされているのが香港なのだ。こうしたことが香港の長寿を支えているのではないだろうか。」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/11589
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/11615 (太田)

<WATSdxIo>(同上)

 個人的に超面白い話を見つけたから紹介しておく。
 これ太田さんが言うところの中共のホンネがほぼそのまんな載ってるんじゃないかな。

 「中国大陸ネットに「日本軍と共謀した毛沢東」の独自評論出現・・・」
https://www.newsweekjapan.jp/amp/endo/2016/10/post6.php?page=1

 「この評論記事が最初に公開されたのは・・・2014年2月11日で、中国大陸の「百度空間」に・・・記事が出ているのを見つけ出した。作者は「廖波」という作家らしい。
 そこには明確に以下のことが書いてある。
 ――1939年,(ソ連の)スターリンは、ドイツ・ファシストの目を西ヨーロッパ、特にイギリスに向けさせるために、(最大の敵であるはずの)ヒトラーと「友好互助条約」を締結した。そしてモスクワのコミンテルン(共産主義インターナショナル)は(毛沢東のいる)延安に指示を出し、「聯汪反蒋」(汪兆銘と連携し蒋介石に反抗する)あるいは必要なら「聯日反蒋」(日本軍と連携し、蒋介石に反抗する)ことを許した。これはマルクスレーニン主義の柔軟的応用だとして、毛沢東は直ちにその意を飲み込み、その年の10月に最も腕の高いスパイ大将・潘漢年を上海に潜らせ、新しい諜報根拠地を設置させたのである。
 その後、少なからぬ中国大陸のウェブサイトが転載している。
 それでいて削除されていない。
 これはいったい、何を意味するのだろうか?
 関連情報をたどっていくと、2014年8月26日に「大学教材編集出版 薛老師」という人が書いたブログに同じタイトルの論評が転載されており、そこからさらに、公安や司法関係の人材を輩出している中国政法大学の教授のスピーチにたどり着いた。
 それは卒業式における祝辞の一つで、スピーチのタイトルは「中国にはやがて大きな変化が起きる。その時には必ず正義の側に立て」というものである。・・・
 中国の政府高官に『毛沢東  日本軍と共謀した男』を書いたと、正直に告げたとき、彼は「よくぞ書いた! いずれ誰かが書かなければならない真相だ」と言ってくれた。
 今般の潘漢年の記事に関して、「なぜ削除されていないのか?」と聞いたところ、以下の答えが戻ってきた。
 ――共産党の中にも、いろいろある。胡耀邦はかつて言っただろう?「もし中国人民がわが党の歴史の真実を知ったら、人民は立ち上がり、必ずわれわれの政府を転覆させるだろう」と。その時期は、必ず来る。ただ、人民が知っても中共政府が倒されないようにするために、つまり「中共の統治で良かった」と人民が思えるように、貧富の格差を無くし、人民を平等に豊かにしなければならない。それを建党100年目の2021年と考えているのだが、現状では達成されそうにない。インターネットの普及により、言論は統制しにくくなっている。胡耀邦の予言が的中するのか否か、中国はいま試練に立たされている。それがこの記事であり、あなたが書いた本だ。影響は小さくない。・・・」

⇒スターリンの指示だ、という点と、そのこととも関連して、中国共産党の日本(帝国陸軍)との協力開始の時期を遅らせた点、とがウソだけれど、こういう形で、中共人民を慣らしていくつもりなんだろね。(太田)

<太田>

 久しぶりに藤井七段戦をチェック。↓

 「竜王戦 藤井聡太七段ー高見泰地叡王・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=DPcCncBaXJQ

 占領政策の一環だったという認識でいいんじゃないの。↓

 Japan sterilisation law victims get compensation and apology・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-48036732

 芭蕉のあの句にもそんな含意があったのかもね。↓

 「纒向遺跡からカエルの骨 3種12匹、祭祀に使用か・・・」
https://mainichi.jp/articles/20190425/k00/00m/040/046000c

 全ては、コストの問題。↓

 「世界初、窒素と水からアンモニア 東大の研究チーム・・・」
https://digital.asahi.com/articles/ASM4Q721KM4QULBJ015.html?rm=618

 再開しなくていーよ。↓

 「ボーイング機運航停止の影響広がる 再開めど立たず・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44170560V20C19A4TJC000/

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 この記事のココロは?↓>
 「高級志向のコーヒーショップが日本で人気に 舌の肥えた消費者・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0424/c94689-9571557.html
 <どうやら、人民へのコーヒのススメのようね。↓>
 「コーヒーは見るだけでも元気にしてくれる?
http://j.people.com.cn/n3/2019/0424/c94475-9571461.html
 <また、ココロが分かんね。↓>
 「世界庭園巡り 鳥取県の中国庭園「燕趙園」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0423/c94638-9571161.html
 <ここからは、サーチナより。
 人民にウソついちゃダメよ。↓>
 「日本はなぜ自分たちを打ち負かした米国を恨まないのか・・・今日頭条・・・
 記事は、これについて「米国が投下した原爆の被害は大きかったが、それまで神格化されてきた天皇の存在を米国が象徴としての存在へと置き換えた」とし、こうして確立された制度によって現在の日本があると説明。また、日本人は弱者には強く、強者を認め、強者に従う国民性であるがゆえに、自分たちを打ち負かした米国を慕うようになったのではないかと考察した。」
http://news.searchina.net/id/1678166?page=1
 <よしよし。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事の中国人筆者は日本滞在中、「日本人は不注意で他人の足を踏んでしまった場合、踏んだ側はもちろん、踏まれた側も互いに謝る」光景を見たようだ。中国人からすれば踏んでしまった側が謝るのは普通だが、踏まれた側の日本人も謝っているのを見て「日中では礼儀を示す方法がまったく異なっている」と感じたという。
 また、中国人は食事の際、相手への好意を示し、特別な「もてなし」を提供していることを「美味しい料理をたくさん用意し、相手にたくさん料理を食べさせることで示すが、日本では決してそうしてはいけない」と指摘。特に、日本では「渡し箸」というマナー違反となる箸の使い方があるので、自分の箸で相手に料理を渡すことは非常に失礼な行為になると忠告した。
 客が気を使って食べ物に手を伸ばさない場合、中国人は食べ物を勧めるために相手に取って渡す。果物なら皮を剥いて手渡したり、個包装の菓子の封を開けて手渡す。しかし、日本で同じことをすると相手を戸惑わせることもあるので、親切心からであってもマナーの違いを知っておくことも大切だと言える。他にも、日本では人前で激しく鼻をかんだり、咳き込むこと白い目で見られる可能性があることを紹介。」
http://news.searchina.net/id/1678167?page=1
 <ま、そんなところね。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、18世紀から19世紀にかけての日本と中国では置かれた状況に大きな違いがあると指摘しつつも、日中両国に共通していたのは「鎖国」を行っていたことだと指摘。清王朝と同じく、徳川幕府も鎖国を行ってたが、当時の米国は英国が清王朝に行ったことと同じように、武力で日本を開国させようとしたと指摘。この時の日本は半植民地化される危険に直面していた時期と強調する一方、当時の欧米諸国はまだ「貿易」に主眼を置いていたのは日本にとって幸いだったと指摘した。
 また、当時の英国が対象としていた国はイランやインド、中国であり、米国はマシュー・ペリーを派遣して日本に開国を迫ったものの、その後の南北戦争の勃発によって日本を植民地化する余裕はなくなったと指摘。また、スペインやオランダ、ポルトガルといった国も国力を落としていて、日本を侵略できるほどの力を持っていなかったと強調した。
 さらに、アジアで先に植民地化された国では激しい抵抗が起き、それを見た西洋列強は日本を制圧できる可能性を見出せなくなったとしたほか、日本でも尊王攘夷と倒幕の考え方が台頭し、あっという間に明治維新を成し遂げて国力を一気に高めることに成功したと強調。当時の日本は単一民族国家であったため、列強に国力を分断されることもなく、革命を成し遂げることができたのだと論じた。
 結論として記事は、日本が欧米列強によって侵略されず、植民地化されることもなかったのは、様々な要因が積み重なった結果であるとし、その意味で「天の時、地の利、人の和」の全てが揃っていたためだと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1678181?page=1
 <なるほど。↓>
 「・・・中国メディア・科技日報・・・記事は・・・日本企業では先進的な水処理技術が続々と開発されていることを紹介。例としてオゾン発生器を挙げ、異臭のするガスを酸化分解して無臭のガス成分に変えるとともに、ウイルスや細菌などを消滅させるほか、染料の漂白、腐植などの有色成分の分解、有機物や融解物質の効果的な分解など、その効果について伝えている。
 また、セラミック膜を用いたろ過システムによる安全な水の安定的な供給技術についても言及。直径0.1マイクロメートルという非常に細かい穴を持つセラミック膜が水中の異物や微生物、有害細菌をほぼ取り除くと説明したほか、丈夫で科学的に安定しているセラミックを用いることで、ろ過システムの運用が簡便化されるのみならず、コストも抑えることができると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1678183
 <そん中に日産車がどれくらい入ってるのかが心配。↓>
 「ロシアで支持される日本車、中国ネット「ロシアだけじゃない。東南アジアもだ」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1678185?page=1
 <定番だが詳しい。お察しするで。↓>
 「中国メディア・東方網・・・記事は、・・・国産車は長年にわたり、世界最高峰といわれてきた日系のエンジンに対する分解研究を続けているにもかかわらず、現在に至るまでめぼしい結果が出せないでいると伝えた。
 また、エンジンが自動車の良しあしを左右すると言われるなか、日系車が搭載しているエンジンは非常にしっかりとした構造なうえ、燃費も非常によく、世界的にも広く認められている一方で、中国メーカーの多くは依然として比較的形式の古い三菱製のエンジンを利用している状況だとしている。
 このような状況が長年続いている背景として記事は「エンジンを開発するには莫大な資金が必要で、底なしとさえ言える。それゆえ、多くのメーカーが大枚をはたいて自主開発をしようとしないのだ。つまり、現状の中国メーカーは、エンジンを自主開発できるほどの力をまだ持ち合わせていないのである」と解説した。
 さらに、現在は自動車技術の開発サイクルが非常に速く、せっかく努力して技術を開発しても、相手も努力してさらに新しい技術を生み出してしまうためいつまでたっても抜き去ることができない状況だとも説明。「もし他人が一歩進むときにわれわれが二歩進めれば、いつかは超えられる日がやってくるかもしれない」とし、日本を上回る研究開発速度を身に着けないことには日本の後塵を拝し続けるとの見方を示している。」
http://news.searchina.net/id/1678186?page=1
 <同じく。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事の中国人筆者は、最近日本へ行った友人から「建築現場もきれいだ」と聞いたと紹介。・・・中国では都市部になると高層ビルが多く立ち並び、建築中のビルも多くあるが、「ほこりと騒音」がセットなのは当然のことと思われている。では日本ではなぜ「きれいで騒音もない」のだろうか。記事によると、2つの理由が考えられるという。
 1つは「まわりを防音シートで囲んでいる」ことだ。ぐるっと建物全体にシートを張り、「てっぺんまで」囲んでいるために建築現場だとは分からないほどだと感心した。この方法は「利点があり過ぎ」であり、騒音が抑えられ、同時に建設作業で出たほこりも外に出ることがないと称賛している。
 2つ目は「建設車両は洗車」してから車道に出ていること。建設用の車両は泥やほこりが付くので、洗い流してから車道に出るので現場付近がきれいな状態に保たれているのだと分析した。
 最後に記事は、「小さな建築現場を見るだけでも、日本人の理念を垣間見ることができる」と感想を記している。日本では、建設現場において「最も大切なのは人」なので、できるだけ静かに、きれいにするように心がけているという。また、他人に迷惑をかけないことも徹底しており、この点は中国人も学ぶべきだと称賛している。
 この記事に対して、日本の建築現場を称賛するコメントが多く寄せられた。たとえば、「お金の問題ではなく、理念の問題なので中国では永遠に無理」、「まじめな民族と差不多(チャブドー、大体の意味)の民族の違い」、「安全のためにも中国はよく学ぶべきだ」など、良い点は見習うべきだとの意見が多かった。」
http://news.searchina.net/id/1678188?page=1
 <ほぼ同じくだが、引用は省略する。↓>
 「「あるとうれしい」ものがあふれる日本は「細部まで美しい国だ」・・・中国メディアの捜狐・・・」
http://news.searchina.net/id/1678195?page=1
 <同上。↓>
 「日本人は毎日のように生物を食べてもなぜ腹を壊さない? 「裏」を見れば理由は一目瞭然だ・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1678208?page=1
 <肝心の説明、さっぱり分かんねーぞ。↓>
 「日本もドイツも製造業が強い・・・だが競争力の源泉は違うようだ・・・中国メディアの捜狐・・・」
http://news.searchina.net/id/1678182?page=1
 <カラスの勝手でしょ。それよか、習ちゃん、天皇になるかしら。↓>
 「日本の天皇は退位するが、さらに高齢のエリザベス女王はなぜ退位しないのか・・・」
http://news.searchina.net/id/1678203?page=1

<komuro>

≫その後の、我が家のスマートホーム化進捗状況。≪(コラム#10513。太田)

 電源ノイズ対策に凝るオーディオマニアには怒られそうな配線ですが、色々試すのも良いかと思います。
 ちなみに一番電力が大きく、電源ノイズも大きいのがPC本体です。
これを別の電源タップ(できれば強力ノイズフィルター入り)から給電すれば、あまり大きな問題にはならないと思います。
たぶん K.K.さんから適切なアドバイスが来るでしょう。

さらにスマートホーム化を進めていくと、誰もいないはずのピアン部屋から、ピアノを弾く音が…なんてことが起きるかも。

<太田>

 スマート電源タップは、更に、バカチョン電源タップに繋がれており、そのバカチョン電源タップには、更に、iPhone、Echo Dot、ASUSパソコンの電源ケーブル、及び、同じくASUSパソコンのユニバーサル・ドック、が繋がれています。
 ユニバーサル・ドックが機能しておれば、電源ケーブルの方は引っこ抜けるんですがね・・。
 危ないのは、ピアノ部屋に行っている時には、従来からの慣行で、ASUSパソコンを虫干し目的で電源オンにするほか、X299パソコン内の音楽ファイルにアクセスするため、X299パソコン本体の他、スマート電源タップも全面使用状態のままにすることが予想されることです。
 今後は、ASUSパソコンの虫干しは、単独で、別の機会にやった方がよさそうですね。
 なお、今回、チェックしてみて困ったのは、このバカチョン電源タップが繋がれているコンセントを、大掃除覚悟でない限り、視認することができないことです。
 実は、もう一つのバカチョン電源タップから、X299パソコンの本体と2つのディスプレイ(3つ目は違います)、それに、Dellパソコン本体に給電しているところ、こちらの方のバカチョン電源タップも同じ位置にあるコンセントに繋がれているらしいことです。
 そもそも、この2つのバカチョン電源タップが、別のタップに繋がれていることを祈るだけですし、いずれにせよ、ゴミが溜まって漏電やショートを起こさないことを祈るばかりです。 
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太田述正コラム#10516(2019.4.25)
<映画評論57:この世界の片隅に(その2)>

→非公開