太田述正コラム#10517(2019.4.26)
<皆さんとディスカッション(続x4054)>

<太田>(ツイッターより)

 「…ゴーン…保釈…保釈条件には…妻…との接触制限も…特捜部は極めて異例となる最高裁への特別抗告も検討する。…」
https://www.sankei.com/affairs/news/190425/afr1904250042-n1.html
 「検察幹部…裁判所は完全にひよっている…」
https://www.asahi.com/articles/ASM4T5GJCM4TUTIL03J.html?iref=comtop_8_01
 いやなに、検察と裁判所が練り上げた欧米世論対策シナリオに沿って演じてるだけだろさ。

<太田>

 関連記事だ。
 擦り切れたレコードがまた鳴っている。↓

 「“ゴーン氏再保釈”、「人質司法のカード」を失った検察・・・」
https://blogos.com/article/373376/

<US>

≫これは、それなりに意味ある記事。↓
 It isn’t exactly Y2K, but the country is scrambling to reconcile its systems with the ancient demands of an imperial calendar.・・・≪(コラム#10513。太田)

 確かに、IT業界はこの対応に追われています。
 Microsoftも頑張っているようですがGW前に正式版が出せるかどうか。。。
https://dekiru.net/article/18391/
 しかしながら実際のところ、平成31年05月01日が令和元年05月01日と表示されないだけの事ですのでコンピュータプログラムとしては大きな問題は起きないです。
 システム関係者がそれよりももっと恐れているのは、10連休です。
 10連休明けに動くバッチプログラム(大量データをまとめて処理するプログラム)を心配しています。
 例えば金融機関の振込処理のプログラムなどには、土日祝日は動きませんが月曜日の朝などに土日祝日に依頼のあった分をまとめて処理していくものが多いです。
 ATM等で受け付けた振込依頼は、GW期間中処理されません。7日早朝に一斉に処理されます。
 これが想定以上の処理量(10日もあるので想定以上であることが想定されているのですが。。)、
 プログラムがキャパオーバーで止まってしまったり、動いたとしても7日始業時間までに終わらないのでは、と恐れています。
 いくつかの金融機関側は大事を取って、GW期間中、ATMを利用停止にしそもそも依頼がたまらないようにしています。
 おそらく平日にしか動かない処理というのは金融機関以外にも多数あります。
 そのような処理がないか各社チェックし、必要な策を講じてきていますが、5月7日は5月1日以上にドキドキなのです。

<r046WeLK>

 久しぶりにブログみてたら太田さんの、大英帝国(アングロサクソン見習え)、大韓民国(大陸からの防波堤で日本より立派だ)、中華人民共和国(独裁政権の共産主義) 、の昔の考えが今では正反対になってた。
 でも亜米里加だけは糞国家と一貫してる。
 というか昔よりも先鋭しているように感じる。

<太田>

 会田雄次がそうだったんじゃないか、と示唆したことはあるけれど、私自身は、アングロサクソン文明と日本文明のどちらがより上位で普遍性のある文明か決しかねていたんだったと思ってんだけど・・。
 中共の評価については、おっしゃる通り。
 韓国については覚えていないが、コラム#は?

<r046WeLK>

 コラムは覚えてないのですが、日本に干渉してくる事も、大陸からの影響を防いでくれている事を思えば可愛いもんだ。
 属国日本に比べれば国家として独立しているとのコメントしていた。
 でも中共の評価が変われば必然と韓国の評価も変わりますね。

<hfyYayys>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫どこかで手塚が先の大戦の話を取り上げているかもしれないので、ご存知の方は教えて欲しいものです。(コラム#10514。太田)

 「アドルフに告ぐ」が思いつきます。
 「陽だまりの樹」「ブッダ」と並ぶ手塚晩年を代表する長編作品です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%81%AB%E5%91%8A%E3%81%90

⇒そりゃ、私も断片的には読んだことのある作品で、(私の書き方が舌足らずだったけれど、)「先の大戦」は「先の大戦」でも大東亜戦争の方じゃないんで、違うんだなあ。(太田)

<komuro>

≫スマート電源タップは、更に、バカチョン電源タップに繋がれており、…このバカチョン電源タップが繋がれているコンセントを、大掃除覚悟でない限り、視認することができないことです。≪(コラム#10515。太田)

 これは以前のオーディオ仲間の部屋と、そっくりな状況です。
 2年前に私は強硬手段に出て、この部屋の配線を4時間掛けて整理しました。
 そうしたら家族の方から、とても感謝されました。
 暫くすると、部屋のエアコンが入れ替わっていました。
 それまで足の踏み場もなく、エアコンの交換すら出来なかったワケです。
 太田家のPC部屋はここまで酷くありませんが、いずれは整理しないとPCの不調は解決しないと思います。
 ちなみにPC部屋で鳴っているスピーカーは、その友人が使っていたものです。
 これも何かの縁なのかな。

<太田>

 Echo Dotに音声入力することによって、これまで通りTVの電源だけを入れることのほか、本日、新たにSTBとTVの電源を一挙に入れることができるようになったが、TVだけしか電源を切ることができないまま、という、理解しがたい中途半端な状態。
 でも、大いなる前進と言える。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 習ちゃん、エライ、サービスしたもんだと思ったら・・。↓

 「二階幹事長、習主席との会談後「米国の顔色をうかがうべきでない」・・・」
https://www.sankei.com/world/news/190424/wor1904240036-n1.html
 <それどころじゃなかったわ(2頁目の写真参照)。二階幹事長、舞い上がっただろな。↓>
 「習近平主席「中国の改革開放への日本の深い参加を歓迎」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0425/c94474-9571985.html

 なかなかの人物だねえ。↓

 「「LINEは日本企業」、韓国親会社トップが言明・・・」
https://business.nikkei.com/atcl/report/16/060900044/071600007/?P=1

 BBCの日本フェチ記事。↓

 Japan emperor: Why a woman can’t take the throne・・・
https://www.bbc.com/news/av/world-asia-48034515/japan-emperor-why-a-woman-can-t-take-the-throne

 前段はホンネ、後段は前段の論理的帰結。↓

 「20代女性の半数「本当は専業主婦になりたい」 「女性が社会で働くには不利な点が多い」が7割・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/16373316/

 英仏とも時代錯誤だなあ。↓

 French warship passed through Strait・・・
http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2019/04/26/2003714065

 だろうなあ。↓

 Americans Are Among the Most Stressed People in the World, Poll Finds・・・
https://www.nytimes.com/2019/04/25/us/americans-stressful.html?action=click&module=Well&pgtype=Homepage&section=Health

 ウクライナの新大統領がユダヤ系、それに加え、前政権の首相もユダヤ系だって。
 その背景部分だけを紹介しておく。↓

 ・・・only 5 percent of Ukrainians surveyed would not accept Jews as fellow citizens, compared with 18 percent of Poles, 22 percent of Romanians and 23 percent of Lithuanians. Ukraine now has the world’s third- or fourth-largest Jewish community, but estimates of its size vary wildly, ranging from 120,000 to 400,000 people, depending on who is counting.・・・
https://www.nytimes.com/2019/04/24/world/europe/volodomyr-zelensky-ukraine-jewish-president.html

 その通り。
 あらゆる人間をうつけ者にしてしまうのが教義宗教なんだよ。↓

 ・・・there are many factors that are seen as creating a risk of radicalisation. When they combine, the risk becomes a clear and present danger. Terrorism, abhorrent though it may be, is a social activity. Ideas spread and are reinforced among peers, married couples, old schoolfriends and families. These ideas are simple. They explain complex events, identities and histories through a rudimentary and binary narrative. Neither education nor wealth is proof against them, and nor is poverty or ignorance.
https://www.theguardian.com/world/2019/apr/25/why-sri-lanka-attackers-wealthy-backgrounds-shouldnt-surprise-us
 <スリランカ同時多発自爆テロ犠牲者数、約100名多く数え間違いだったとさ。↓>
https://www.bbc.com/news/world-asia-48059328

 教義宗教と暴力・戦争とは関係ない、という結論は、教義宗教社会内での研究だからさ。
 日本の平安時代と江戸時代の非暴力・平和を思え。↓

 ・・・“There is no evidence to indicate that particular religious traditions are, by virtue of their theology, more prone to violence or more likely to lead to conflict or peace than others,” they wrote.
 “We must be careful not to give undue prominence to religion in all instances,” they added. “It is not a major factor in every conflict and there is a risk that it can sometimes come to obscure more deeply rooted causes and motivations.”
 More locally, for example, a study of trial evidence for Australia’s first convicted Islamist terrorist, Jack Roche, also concluded that “religion plays a far lesser role in radicalization toward violent extremism than the policy response contends and this has implications for counterterrorism programs that aim to address the drivers of violent extremism.”・・・
https://www.nytimes.com/2019/04/25/world/australia/christchurch-sri-lanka-religion-violence.html

 そんなにぼやきなさんな。
 今頃、米国と2プラス2をやってる方が恥ずかしーことなんだぜ。↓

 「「韓米2プラス2」失踪事件・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/04/25/2019042580056.html
 <ぼやきたくなる気持ちは痛いほど分かるが・・。↓>
 「文大統領がG20大阪サミット出席、日本より先に露大統領側近に伝達・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/04/26/2019042680009.html 

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <人民網より。(二階関係は上述。)
 広義の日中交流人士モノ。↓>
 「滴滴出行 日本の東京・大阪でタクシー配車サービス開始・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0425/c94476-9572153.html
 <いまだに、どうやって鑑賞しているのかよう分からんが、こんな話まで、日本に学べチックになっちまってんのは笑っちゃうね。↓>
 「ドラマ「わたし、定時で帰ります。」が中国で話題に 生きがいは余暇?それとも仕事?・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0425/c206603-9572093.html
 <こんなん、誰が読むんや。↓>
 「安倍首相夫妻がイタリアで日本食レセプションに参加・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0425/c94638-9571947.html
 <卓球・サッカーフェチ記事。↓>
 「東京五輪の卓球混合ダブルスに中国が「最強タッグ」結成・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0425/c94475-9571981.html
 <ここからは、サーチナより。
 ハイ、よくできました。↓>
 「・・・中国メディア・東方網は・・・明治維新からの約30年間におよぶ「改革開放」により清国を破る原動力となった、3つのポイントについて紹介する記事を掲載した。
 1点めに挙げたのは、天皇を中心とする中央集権制の確立に成功したことだ。江戸時代までは幕府が政権を掌握し、天皇には全く権威がなかったと紹介。これを明治新政府は天皇を主体とする強い中央集権国家へと変革させたとした。一方で当時の清国では漢族と満族の対立など内部紛争が深刻化し、国としての足並みが全く揃っていなかったと指摘している。
 2点めは、様々な人材の輩出と、人材登用の妙を挙げた。明治維新期における日本の人材は世界への意識、強い意志、そして驚くべきほどの才華にあふれていたとするとともに、当時の日本は人材の登用にも非常に長けており、適材適所で各人材がその能力を思う存分発揮できたと説明。最も顕著な例は伊藤博文であると伝えた。
 そして、3点目は、「富国強兵、殖産興業、文明開化」の実現だ。この3つのキーワードは明治期におけるスローガンであるとし、「最も恐ろしいのは、日本がこの3つを概ねやり遂げたことだ」と評価。江戸時代の身分制度の廃止、通貨の統一、西洋の近代的な工業技術の導入、日本銀行の設立、大規模な西洋書籍の翻訳、教育の普及、留学生の大量派遣、経済と軍事の積極的な発展といったトピックをすべて網羅する、さまざまな改革を実現したことで、国力を急速に向上させたと紹介した。
 記事は一方で、当時の清国が「内患外憂」のなかで衰退の一途を辿ったことを、日本の改革と対比する形で伝え、それが1894年からの日清戦争で日本が清国に勝利するという結果につながったとの見方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1678213?page=1
 <定番。↓>
 「日本を訪れるならまずルールを知ろう「恥ずかしい思いをしなくて済むし」・・・」
http://news.searchina.net/id/1678214?page=1
 <引用した部分だけが新しい。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本で生活していくうえでしてはいけないことを紹介する記事を掲載した。
 まず記事は、「もし日本人形が家にあっても決して気軽に捨ててはならない」と紹介。日本では人形にも魂が宿っていると考えられているためであると伝え、処分したい場合にはお寺や神社で供養してもらう必要があると強調した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1678228?page=1
 <米国の部分だけが面白い。↓>
 「日本と米国と韓国、それぞれの国の教科書は中国の歴史をどう扱っているのか・・・中国メディアの快資迅・・・」
http://news.searchina.net/id/1678227?page=1
 <さよか。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は結論として、「ラーメンは中国由来の食べ物だが、日本で変化を遂げて別の食べ物になった」としている。これは、海外に広まったイタリアのパスタと同じで、日本のラーメンにはもう「中華料理の影が残っていない」ほど違うと感じるそうだ。こしのある麺に「ラーメンの魂」とさえ言われるこだわりのスープ、そして精緻で手を抜かないトッピングなど、日本のラーメンは簡単な麺料理である中国のラーメンを、美食の域にまで高めたと称賛した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1678229?page=1
 <どちらかと言えば客観記事。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「なぜ日本人はスーツを好んで着るのか」という疑問を投げかける記事を掲載した。・・・記事は、「日本人は規則を厳格に守る」ためだと伝え、社内の規則でスーツ着用が定められているためだとし、たとえ暑いとしても私服で勤務することは「社内の秩序を乱す人」と見られてしまうと伝えた。
 また、日本人は自分の仕事に誇りや責任感を抱いていて、自分の仕事に合った服装をするためでもあると分析したほか、他人に良い印象を与えるためであり、また取引先への礼儀としてスーツを着用する人たちも多いと指摘した。」
http://news.searchina.net/id/1678232?page=1
 <卓球・サッカーフェチ記事。↓>
 「張本智和、中国人と戦う前に韓国のダークホースに撃沈・・・中国メディア・新浪体育・・・」
http://news.searchina.net/id/1678233?page=1
 <日本に学べ。定番トピック。↓>
 「どんどん進化していく、日本の公共交通のバリアフリー設備・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1678248?page=1
 <日本に学べ、ダイキン篇。↓>
 「・・・今日頭条は・・・空調分野で世界標準を定めた企業としてダイキンを紹介する記事を掲載した。
 記事が紹介している「空調分野の世界基準」とは、新冷媒のR32のことだ。これは、現行のR410Aに代わるもので、環境負荷が小さい特徴があり、エネルギー効率、安全性、経済性において優れているとされる。とりわけ、二酸化炭素の排出削減に大きな効果が期待され、「世界をリードしている」と記事は手放しで絶賛した。
 ダイキンの公式サイトによると、2012年11月にR32を使用した家庭用空調機を日本で販売したのを皮切りに、現在ではR32を使用した空調機を1700万台以上世界に投入しているという。他メーカーもそれに続き、R32を使用した空調機の販売台数はこれまでに6800万台以上になると推定され、二酸化炭素の排出抑制効果は約1億トンになると試算されている。
 記事は、世界的に見たダイキンの販売台数は少なく感じるものの、重要なのは「台数ではなく貢献度」にあると指摘。特に「EUではダイキンのR32が業界規格となっている」ほか、インドやロシア、台湾などでも広く採用されていると伝えた。
 ダイキンはこの技術について、無料で特許を開放しているが、このおかげで販売台数と知名度を上げ「一石三鳥」になっているという。特に欧州における「発言権」は大きく、日本企業全体もその恩恵にあずかっているそうだ。記事は、「中国や韓国の企業は現時点ではまねができない」と称賛。日本では同業の企業同士で助けあう傾向が見られるが、互いに足を引っ張り合う中国ではまねできないことだと感心している。
 記事は結論として、ダイキンの成功は技術だけでなく「グローバル化に向けた戦略」にあると指摘。中国では、「日本の家電は終わった」と言われているものの、それは表面的な姿に過ぎず、日本企業の本質からは学ぶことが多いと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1678231?page=1
 <だそうです。↓>
 「任天堂のゲーム機が中国で販売? 中国人も堂々と遊べるようになる可能性・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1678253?page=1
 <例示はともかく、定番的な軽いガス抜き。↓>
 「日本の街には「変な中国語が存在する」 笑わずにはいられない・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1678257?page=1
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太田述正コラム#10518(2019.4.26)
<映画評論57:この世界の片隅に(その3)/映画評論58:奇跡がくれた数式>

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