太田述正コラム#10886(2019.10.27)
<皆さんとディスカッション(続x4238)>

<太田>(ツイッターより)

 「…10年前と比べて、京大は地元の2府4県…からの合格者の割合は55.3%から47.6%に下がっている…一方、東大の首都圏<4都県>…からの合格者の割合は…43.3%から55.8%に増え、関東ローカル化が進んでいる。…」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E%E3%81%AE%E6%8E%88%E8%B3%9E%E8%80%85%E5%A4%9A%E3%81%84%E4%BA%AC%E5%A4%A7-%E9%A6%96%E9%83%BD%E5%9C%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%90%88%E6%A0%BC%E8%80%85%E5%80%8D%E5%A2%97%E3%81%AE%E7%90%86%E7%94%B1/ar-AAJmUs5?ocid=spartanntp#page=2
 ノーベル賞数効果で、両大学の偏差値逆転も近いかもね。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 大雨による被害についてもお取り上げ。↓

 Japan floods: Death toll reaches 10 after heavy rain and landslides・・・
https://www.bbc.com/news/av/world-asia-50193426/japan-floods-death-toll-reaches-10-after-heavy-rain-and-landslides

 これも、ごもっとも。↓

 「堀内さんはセのDH制導入に反対「DH制だから強いって言ってしまうのもちょっと違うんじゃないかなぁ」・・・」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191026-00000236-spnannex-base

 御伽噺の続き。↓

 <東條も武藤も役者やのう。↓>
 「昭和16年9月6日の御前会議で、昭和天皇が異例の発言に及んだ効果は大きかった。帰庁した陸相の東条英機が「聖慮は平和だ」と声を励ましたのに続き、軍務局長の武藤章も部下を集めて言った。
 「戦争などとんでもない、おれが今から(速記メモを)読んできかせる。これは何でもかでも外交で妥結せよとの仰せだ、外交をやらにゃいかん」
 <この米国の出方を杉山元らは読み切っていて、東條、武藤もその認識を共有してたのよね。↓>
 だが、陸軍の空気を変え、時代の流れを止めることができたのは、1カ月ほどだった。その頃、駐米大使の野村吉三郎から伝えられる米政府首脳の態度が、日に日に硬化していたからだ。
 9月3日、米大統領のルーズベルトは野村に、日本側が提案していた日米首脳会談について事実上拒否する回答を手交。10月2日、米国務長官のハルは野村に、仏印と中国からの全面撤兵を求める覚書を手渡した。・・・
 <杉山元らは、この時点での海軍の出方も読み切っていたはず。↓>
 陸軍からは「海軍が戦争を欲せずと公式にいってくれるのなら陸軍として部下を押さえやすい」(武藤章軍務局長)との声が上がる一方、海軍では「海軍として戦争を欲しないとはいえない。首相の裁断に一任というのが精一杯だ」(岡敬純軍務局長)とするなど、双方とも責任をかぶろうとしなかった・・・
 <逆に、米国が杉山元らの「罠にかかった」、が正しい。↓>
 ・・・政府内からは「米国の罠(わな)にかかったのだ」とする声が強まり、陸軍内の大勢も交渉成立の見込みはないとして、再び開戦に大きく傾いた。
 ・・・近衛<首相>は、中国からの全面撤兵を決意し、10月12日、自身の50歳の誕生日に陸海外相らを集めて協議した。
 及川古志郎海相「今や和戦いずれかに決すべき関頭に来た。その決定は総理に一任したい」
 近衛「今日ここで決すべしというなら、自分は交渉継続ということに決する」
 東条「その結論は早すぎる。見込みのない交渉を継続して戦機を逸したら一大事だ。外相は見込みがあると考えるのか」
 豊田貞次郎<(海軍出身)>外相「条件次第だ。駐兵問題で陸軍が一歩も譲らないなら見込みはない」
 東条「駐兵問題だけは絶対に譲れない」
 <この時点で杉山元は近衛の更迭を東條に指示したことだろう。↓>
 近衛は翌日以降、東条を懸命に説得する。しかし、東条はてこでも動きそうになかった。
 ネックとなったのは、御前会議で決定した「帝国国策遂行要領」だ。10月上旬頃までに日米交渉のめどが立たなければ「直チニ対米(英蘭)開戦ヲ決意ス」と明記されており、その期限がすでに来ている。
 東条は、企画院総裁の鈴木貞一に言った。
 「御前会議の決定を覆すなら、輔弼の責任を果たさなかった閣僚も陸海両総長も全部辞職し、もう一度案を練り直す以外にない」
 原則論としては、東条は間違っていない。鈴木から東条の伝言を聞いた近衛は10月16日、昭和天皇に全閣僚の辞表を奉呈した--。」
https://special.sankei.com/f/society/article/20191027/0001.html

 イラクで騒擾が続いている。↓

 ‘All of Them Are Thieves’: Iraqis Defy Security Forces to Protest Corruption・・・
 protesters surged again toward the bridge and were repeatedly repulsed.
The protests were a resumption of antigovernment demonstrations that started in the first week of October, but paused two weeks ago, after shootings by the security forces killed nearly 150 protesters nationwide, shocking the country and deepening disappointment with the government. ・・・
 “We are the wealthiest country in the world, but we are the poorest. This government is not from our country, it is from a neighboring country,” he said, referring to Iran’s influence.・・・
https://www.nytimes.com/2019/10/25/world/middleeast/iraq-protests.html

 エチオピアでも騒擾が続いている。↓

 67 Killed in Ethiopia Unrest, but Nobel-Winning Prime Minister Is Quiet・・・
https://www.nytimes.com/2019/10/25/world/africa/ethiopia-protests-prime-minister.html
 <これ読んでも、状況がよく分からんわ。↓>
 The crisis began when prominent activist Jawar Mohammed told supporters the government had removed his personal security detail.・・・
https://time.com/5711446/ethiopia-politics-unrest/

 というわけで、この世界中での同時多発騒擾をまとめて説明しようという試みも・・。
 しかし、説得力なし。↓

 Something is going on. From Baghdad to Hong Kong, Santiago to Barcelona, sites around the world have seen major protests over recent weeks.・・・
 Income inequality seems to have added an economic insecurity that helped lead to anger and protests.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2019/10/25/global-wave-protests-share-themes-economic-anger-political-hopelessness/

 スコットランドは欧州だからなあ。↓

 Thar Be Witches, and Us–Scotland’s violent persecutions・・・from 1550 to 1750・・・far outstripped those in Salem, Mass., but were nearly forgotten. That should scare us.・・・
 It’s unclear how many were executed. The interactive map includes data on the deaths of 123 people. Other sources estimate 300 to 2,000.・・・
https://www.nytimes.com/2019/10/25/opinion/sunday/thar-be-witches-and-us.html

 日・文カルト問題。

 <大取材陣を投入したこと自体が韓国の恥。↓>
 「祝意より安倍首相批判 即位礼正殿の儀に大取材陣を投入した韓国メディア・・・」
https://www.sankei.com/world/news/191027/wor1910270001-n1.html
 <健闘を祈る。↓>
 「韓国、GSOMIA破棄の再考を 米国務次官補・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51456570W9A021C1MM8000/
 <肝心のその写真見せてくれなくっちゃあ。↓>
 「100年前の韓国臨時政府「旭日マーク」債権で資金集め!? 韓国の高校教科書に写真掲載も…識者「写真が闇に葬られる可能性ある」・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/00fujifor1910190003/
 <プッ。↓>
 「韓国のパスポートはすべて日本産使用、国産は「不合格」で使えず=韓国ネット驚き「こんなの初耳」「なんとかして国産化を」・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/recordchina_RC_754573/
 <アイゴー。↓>
 「「左右に分かれた韓国、統一を論じるにはまだ早い」・・・太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/10/25/2019102580150.html
 「ニャチャン6万7700ウォン・高雄4万9900ウォン…韓国航空業界、東南ア路線で出血競争・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/10/25/2019102580158.html
 More Realtors Close Businesses Amid Slowing Housing Market・・・
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2019/10/25/2019102501202.html
 Hundreds of Private Kindergartens Closed down This Year・・・
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2019/10/25/2019102500590.html

 ウソだが、そう遠くない将来、ホントに、中共製戦闘機>米国製戦闘機、になるだろね。↓

 「J-20戦闘機の「絶技」が明らかに、F-22戦闘機は比べものにならない・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/recordchina_RC_754740/

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <定番だが、なかなか大変だねえ。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本の小学生の宿題を見れば「日本の素養教育」が見えてくると題する記事を掲載した。
 記事は、日本の小学生の宿題には「素養教育のエッセンスが非常に色濃く反映されている」と紹介。日本の小学生の基礎知識に関する宿題は毎日20分ほどで終えられる量であり、夏休みの宿題に見られるように生活・生産活動・自然観察・マナーの養成と関係している宿題もあると論じた。
 さらに夏休みには興味のあるテーマについて「自由研究」を行うが、これは大学生の卒業論文と同じ方法で取り組む宿題であり、子どもたちの研究能力を育てることを重点としていると説明。また、自由研究こそが「日本教育の精髄」であるとし、日本が自然科学分野でノーベル賞受賞者を数多く輩出できているのは、日本が自主研究を重視する教育を小学校から始めていることと大きな関係があるとし、中国はこの教育方法から学ぶべきだと提言した。
 記事は、中国のネットユーザーから多くのコメントが寄せられており、「現在の応試教育が中国の子どもたちの将来に本当に役立つとは限らないが、中国の親たちが子どもたちに望んでいるのは試験で良い点を取ることであり、こうした環境の中で一個人が教育の改善を願ってもどうにもならない」という発言が見られ、このコメントに最も多くの支持が集まっていた。」
http://news.searchina.net/id/1683754?page=1
 <同じテーマの定番だが、取り上げた材料がユニーク。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本の高校生の実験を見て、「なぜ日本がこんなに多くのノーベル賞を獲るのか分かった」とする記事を掲載した。
 この実験に挑戦したのは、千葉県立生浜高校の生物部「チームピヨちゃん」だ。日本のテレビでも取り上げられたので知っている人も多いだろうが、記事の中国人筆者は最近動画で知ったそうだ。これは、卵の殻を割って「殻なしでもひよこはふ化するのか」という単純かつ一見不可能なテーマに挑んだもので、彼らの成功は「世界初」として多くのメディアに取り上げられた。部活の顧問は生徒とともにこの研究を30年以上続けていたそうで、いかに難しい研究だったかを垣間見ることができる。
 筆者は、「この実験をしたのが高校の部活だったことに着目すべきだ」と伝えている。そもそも、「卵の殻がなくてもふ化できるか」という疑問が起こること自体尋常ではなく、世界で成功例のない実験に挑もうとした日本の高校生について「なんて大胆なのだ」と感慨にふけったそうだ。
 日本の高校生には、なぜそんな「大胆」な発想と行動力があるのだろうか。筆者は、日本では高校の時点ですでに科学を探求する精神があると分析。「チームピヨちゃん」が実験しているときの笑顔が心に残ったそうで、「興味を持って学生が実験に挑む」環境が日本にはあると称賛し、「だから日本にはノーベル賞受賞者が多いのだ」と感心している。
 逆に言えば、中国には「学生が興味を持って科学を探求するという当たり前の環境」がないということだ。筆者は、中国の学校でも実験の授業はあるものの入試対策にとどまり、入試と関係のない実験をすることはなく、「創造性のある実験はあり得ない」と残念がった。」
http://news.searchina.net/id/1683756?page=1
 <定番になりつつある。↓>
 「中国人が日本で買い物をするのは一体なぜ? 「隣の芝が青いから・・・」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1683755?page=1
 <定番。↓>
 「子どもを見ればその国が分かる、日本が給食を通じて行っている「良い教育」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1683757?page=1
 <ヘイヘイ、さようで。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、日本人が羨む中国の長所の1つには「中国の国土面積の広さ」があると説明。中国の国土面積は日本の約25倍に達するゆえに歴史的価値を持つ遺跡が数え切れないほど存在するとした。また、国土の広さと人口の多さは経済成長においても有利であることから、日本人は中国の広大な国土を羨んでいると論じた。
 次に「中国の職場」や「労働環境」は日本よりも気楽であるとし、中国は特殊なポストの人を除いて一般的には私服で勤務できるうえに、女性であれば化粧を要求されることもないと説明。また「中国の歴史」は5000年におよび、自国独特の文字と文明を有していると紹介、日本文化は中国古代文化の大きな影響を受けており、日本人は中国文化を敬慕していると論じた。
 また、中国では住民税を支払う必要がなく、税金も少なくて済むことなども、日本人が中国を羨む点であると伝えつつ、記事は結論の部分で中国人の読者に対して、日本の長所や美点を認める一方で「中国にも日本人が羨むものが存在する以上、中国人はその価値を認めて尊重することも大切である」と提言した。」
http://news.searchina.net/id/1683758?page=1
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<太田>(昨日)

 ついでにですが、秀丸エディタをアンインストール、インストールしてから、複数の秀丸ファイルを起動すると、後で起動した方だけの表示になってしまっています。
 ディスプレイの一番下の開いたソフト表示の秀丸アイコンをクリックすると複数の小画面がポップアップし、邪魔な方のファイルを閉じたりはできるので、これも余り困らないと言えば困らないのですが、「是正」することは可能でしょうか。

⇒現時点での設定が「タブモード」になっているのだと思います。「タブモード」状態で複数のテキストファイルを開いた場合は、下掲リンク画像のように「タブ」をクリックすることで、文書を切り替えられます。
<URL略(太田)>

 「タブモード」をやめたい場合、つまり、ファイル毎に別ウィンドウ表示にしたい場合は、[表示(V)]をクリックして、展開したリストの[タブモード(B)]をクリックして、[タブモード(B)]のチェックを外してください。
<URL略(太田)> (K.K)

 更についでにですが、秀丸ファイルの幅・・一番上に表示されるスケールの幅、と言い換えてもよい・・が狭くなったような気がするのですが、これも「是正」できるものなのでしょうか。

⇒「一行文字数」のことをおっしゃっているのでしょうか。そうだとして、「一行文字数」は下記の手順で変更できます。
1.[その他(O)] ⇒ 展開したメニューの一番上の[ファイルタイプ別設定(C)]の順にクリックしてください。
2.左のフィールドで、[体裁]を選択してください。
3.右のフィールドの[折返し]グループで、[固定(P)]ラジオボタンにチェックが入っていることを確認して、ニューメリックアップダウンリストの値を好みの値に変更してください。
<URL略(太田)>

 設定変更が終わりましたら、添付ファイルの要領で、設定を保存してください。

<太田>(同上)

 全部行いました。
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太田述正コラム#10887(2019.10.27)
<関岡英之『帝国陸軍–知られざる地政学戦略–見果てぬ「防共回廊」』を読む(その4)>

→非公開