太田述正コラム#11331(2020.6.5)
<皆さんとディスカッション(続x4460)>

<太田>(ツイッターより)

 「藤井七段、タイトル初挑戦…<史上>最年少…で…」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59983000U0A600C2GS9000/
 昼前から終局までTV中継を見たが拍手。でも、AIを解説の参考に使う意味がなくなりつつあると感じた。AIのレベルが高くなり過ぎて、プロ棋士でも理解できなくなっているからだ。
 AI使用を止めるかAIに解説も委ねるか、だな。

<太田>

 関連記事だ。
 アユム氏の解説、著作権を気にするあまりか、見る影もない内容になっていてガッカリ。↓

 「これは本当に優秀!永瀬二冠が藤井聡太七段にぶつけた仕掛けが素晴らしすぎた…【最新相掛かり】・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=vCa139HDCHY

 で、止むなくこれ↓で「口直し」。↓

 「感動の決着! 第91期 棋聖戦 藤井聡太七段 vs 永瀬拓矢二冠 ピンポイント解説・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=Hc5ovLrVJj0

 でも、なお満足せず、これも見た。
 この中で藤井七段が指した3六銀が話題になっているが、AIは、これを良い手とはしていなかったが、この手で永瀬二冠は心理的に追い込まれて、以後、時々悪手を出してしまい、敗れる。
 結局、トッププロ級ですら、AIとは棋力に超絶的な差が現在はある、というわけだ。↓

 「藤井聡太七段が指した“怪しい一手”に永瀬拓矢二冠が困惑…。遠山雄亮六段も大絶賛した流れを掴んだ一手とは?・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=Vvig-7XXF7k

 藤井七段への最高の誉め言葉はこれ。↓

 「・・・ 白鳥氏は「私が『りゅうおうのおしごと!』を書き始めた頃、将棋界には『絶対に破られない』とされる記録が2つありました。1つは神谷(広志)先生の(公式戦)28連勝(藤井四段が2017年6月に29連勝をマークし、連勝記録の歴代単独トップ)。もう1つが屋敷先生のタイトル挑戦最年少記録。ラノベなので、そのうちの1つを破らせた設定にしたんですが、現実さんは1人の少年に2つとも破らせちゃうとか…。もう俺ラノベ書かなくていいんじゃないかな」と驚き。・・・」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/06/04/kiji/20200604s00041000440000c.html

<EkmI+nWV>

 藩校的なのなら、義務教育過程で戦争論とか孫子とか六韜三略を授業内容に入れるじゃだめなのですか?

<太田>

 陸軍幼年学校的なものを復活する方法が考えられますが、致命的なのは、学校の管理者や舎監が務まる、縄文的弥生人が現在の日本には払底していることです。
 イギリスのパブリックスクールの管理者や舎監を高給で雇えばよさそうですが、彼らは日本語ができないので、やっぱりダメですね。
——————-
 それに、陸軍もなく、当然、陸士もないんだから、そもそも、幼年学校を設置する意味がありませんよね。

<Py+PKdPN>

 「サムスントップに逮捕状請求 韓国検察、合併不正を捜査・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASN6444RHN64UHBI01G.html
 唐突に慰安婦団体が内部分裂して変だなと思ってましたが、財閥を国有化しようとする文政権に対する財閥側の攻撃だと考えれば、疑問が解けます。

<太田>

 もう少し詳しく説明を。

<太田>

 コロナウィルス問題。↓

 <アレー。↓>
 「コロナで変わるドラマ現場 広告収入7割減で俳優ギャラ削減も・・・」
https://blogos.com/article/462239/
 「マック、5月売上高15・2%増…持ち帰り・宅配好調・・・ァミリーレストランの「ロイヤルホスト」は45・8%減だった。・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/20200604_yol_oyt1t50228/
 <イジキタナ話の続き。↓>
 「持続化給付金委託 公告前にヒアリングに野党「官民癒着」追及 終盤国会の争点に・・・」
https://mainichi.jp/articles/20200604/k00/00m/010/370000c
 <勉強になったわ。↓>
 「・・・中国でも<、かつては、>日本と同じく、食事が個別にお膳などに用意され、じか箸をする必要のない様式でした。個別に食事を分ける様式は、狩りなどで得た獲物を争いにならないよう平等に分けていた時代の名残なのでしょう。
 しかし、宋の時代になると商業が発達し、商人が酒場(酒楼)などで食事をしながら商談を行うことが増え、大皿に盛られた食事をみんなで、じか箸で取りながら、商談をまとめていく風習が広がりました。それが、中国の各家庭にも浸透して現在に至っています・・・
 <でも、>コロナで「取り箸」推奨<へ。>・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/otonanswer_66734/

 それでは、その他の記事の紹介です。

 だっからー、そんな人、殆どいないはずだよ。↓

 「・・・カイロ大学を首席で卒業したと信じて投票した都民の代表として、首席で卒業したことを万人が納得するエビデンスを提示させられるようかねがねお願いし、誠意ある答弁を求め、・・・私の質問といたします」・・・」
https://blogos.com/article/462205/

 議論は寛容な国の具体例を一つくらい出してくれてからだ。↓

 「日本はパロディーに不寛容? 「コロナエンブレム」取り下げ 外国人記者反発・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/18368748/

 日・文カルト問題。↓

 <ギャオー!↓>
 「・・・死者は前日と変わらず計273人だった。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200605001500882?section=society-culture/index
 <元経産官僚やインテリ経営者、どっちも安全保障完全音痴だな。恥ずかしー。。↓>
 「「無理筋だと分かっていて、あえてやっている」「日本メディアは大きく取り上げすぎるな」韓国のWTO提訴手続き再開をどう見る?・・・」
https://blogos.com/article/462389/
 <大根田舎芝居の続き。↓>
 「日本に謝罪を要求する場だった韓国の水曜集会が大荒れ、誹謗中傷飛び交う・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/recordchina_RC_805089/
 「ナヌムの家の寄付、返還求め提訴 元慰安婦へ450万円、学生ら・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/kyodo_kd-newspack-2020060401001505/ 
 「「ナヌムの家」後援者、後援金返還訴訟を提起…「自分たちの実利取りまとめるのに忙しかった」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/266699
 <それにしても、素晴らしい教徒だな。↓>
 「遺族「強制徴用の文喜相案、尹美香が反対して白紙に追い込んだ」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/266692
 <サムスンは文教祖の味方か敵か。↓>
 「サムスン 経営トップ・李在鎔氏の逮捕状請求に「強い遺憾」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/04/2020060480224.html
 「韓国地裁 8日にサムスントップの逮捕状審査・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/04/2020060480248.html
 <これもややこしい動き。↓>
 「崔康旭議員、チョ・グク氏に不利な証言–「チョ・グク氏の息子のインターン確認書、自分は作成していない」…チョ・グク夫妻による偽造疑惑を裏付け・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/04/2020060480097.html
 「「崔康旭氏出演させたKBSのチョ・グク報道批判は不適切」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/04/2020060480095.html
 <文教祖の上に金大教祖一家が・・。↓>
 「金与正氏が非難した日、韓国大統領府「対北ビラは百害無益」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/266695
 <協議すべき何物もないで。↓>
 「徴用問題 「合理的な解決へ日本と協議」=韓国外交部・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/04/2020060480246.html
 「報復措置を示唆した日本の菅官房長官「日本企業保護のため、あらゆる選択肢を検討」・・・」https://japanese.joins.com/JArticle/266682
 <裁判所は文教祖から独立してるのか独立してないのか、どっちにするん?↓>
 「本格化する日本企業資産の現金化 韓日関係悪化へ懸念増大・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/04/2020060480215.html
 「早ければ8月にも「強制徴用」めぐり韓日関係に荒波押し寄せるが…手をこまねく韓日政府・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/266691
 「日本「徴用企業資産売却ならあらゆる選択肢検討」報復を示唆–韓国与党「日本政府の愚かな態度、遺憾」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/05/2020060580001.html
 <そうそう。↓>
 「・・・欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は「構成員を変え、永久的に構成方式を変更するのは、G7議長国の特権でない」と強調した。議長国の資格でゲストを招待することはできるが、メンバー拡大は米国が思いのままにできるものではないということだ。ボレル上級代表の言葉はフランス・ドイツ・イタリアなどG7内のEU加盟国の意見を代弁したものと見なければいけない。・・・
 トランプ大統領の甘い提案を直ちに受け入れる前に、韓国はG7メンバーの共感から確認すべきだった。それが外交実務者の役割だ。トランプ大統領の話だけを信じて「キムチの汁から飲む(=捕らぬ狸の皮算用)」格好になる可能性が現在のところ高いようだ。コロナ防疫の成功に陶酔し、この機会に最高先進国クラブまで進入したいという欲がもたらした外交の恥にならないか心配だ。・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/266676

 作家に聖人君子性を求めてもなあ。↓

 The Mystery of Charles Dickens by AN Wilson review – a great writer’s dark side–Was Dickens’s fiction shaped by the nastiness he never consciously acknowledged? A sprightly retelling of a well-known narrative・・・
https://www.theguardian.com/books/2020/jun/03/the-mystery-of-charles-dickens-by-an-wilson-review-a-great-writers-dark-side

 こんな忙しい時にこんな無意味な行動を習ちゃんが軍にとらせたのには理由があるはずだ、と考えにゃ。↓

 Indian defense minister says there have been ‘significant’ Chinese troop movements amid border tensions・・・
https://edition.cnn.com/2020/06/04/india/china-india-border-standoff-intl-hnk/index.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 ヨユーの習ちゃん。↓>
 「日本が「宇宙作戦隊」新設 専門家「宇宙の軍事利用はすでに趨勢」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2020/0604/c94474-9697478.html
 <ここからは、サーチナより。
 定番。↓>
 「「日本が衰退していると喜んでいた中国人」を、日本は笑って見ていたに違いない=中国報道・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1689989?page=1
 <ニヤニヤ。↓>
 「・・・中国メディアの百家号は・・・台湾の高校の歴史の教科書が、日本を「母国と描写した」と問題視する記事を掲載した。
 台湾メディアの報道によると、台湾の高校の歴史の教科書において、台湾の経済発展の歴史について言及している箇所で「日本を母国と描写した」という。これについて、台湾国民党の蔡正元氏は、日本による植民地時代の台湾総督府と日本の内閣府は「母国と子国との関係ではない」と指摘・・・
 蔡氏によると、日本による植民統治時代に圧倒的大多数の台湾人は「中国を母国」としていたと主張。」
http://news.searchina.net/id/1689990?page=1
 <テーマは定番だが詳しい。↓>
 「・・・中国メディアの百家号は・・・、日本の配達業は「丁寧すぎて効率が悪いが、これでこそサービス業だ」と紹介する記事を掲載した。・・・
 記事は、ある女性配達員の1日を紹介している。この配達員は20代前半の若い女性で、そもそも「若い女性が配達をする」ことに驚いている。中国では配達員というと男性ばかりだが、日本では年齢や性別に関わりなく好きな業種に就けると言えるだろう。この会社では、比較的小さくて軽い荷物を女性が担当しているという配慮もあるようだ。
 さらに、中国と違うのは荷物を仕分けした後だという。荷物の準備ができても「なかなか出発できない」と紹介している。自分が乗る車を磨き、タイヤまで専用の道具でピカピカにし、事務処理をして健康状態を確認して安全指示事項を音読し、出発前にはさらに車の周りと車内を指さしで安全確認をしてようやく出発することができると伝えた。昼休みには、「さぼっていると思われないように」事務所に戻って私服に着替えてから昼食をとり、午後の仕事が終わったらまた事務処理などの点呼を済ませ、やっと1日の仕事が終了だ。
 記事は、車を清潔に保ち職場環境を自分で整える習慣や、配達先に礼儀正しくすること、きちんと制服を着て「非常に厳しい」安全検査を受けることなど、仕事態度がいかにまじめかを伝え、称賛している。中国では全く行われていない多くのルーティンは、一見「時間の無駄」に見えるものの、仕事への態度からは初心に帰って学ぶべきことがたくさんあると締めくくっている。」
http://news.searchina.net/id/1689997?page=1
 <こりゃ新しい。↓>
 「さすがは日本の料理人、こんな小さな魚の小骨まできっちり取るなんて!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1689998?page=1
 <まあまあ。↓>
 「・・・中国メディアの百家号・・・記事は、タイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国はどの国も新型コロナウイルスを抑制できていると指摘する一方、「中国は少なくともオーストラリアより抑制に成功しているはずだ」と主張。また、日本経済に対する影響力という観点でも、「第1弾のリストのどの国よりも中国は大きな影響があるはずだ」と主張する一方で、それでも緩和リストに中国が入っていないのは「米国という要素」が存在しているからだと主張した。」
http://news.searchina.net/id/1690000?page=1
 <結論は陳腐だが・・。↓>
 「似た部分が多い日本とベトナム、・・・記事は、地理的環境や自然環境を見るとベトナムのほうが日本よりもやや優位にあるとしたうえで「それにもかかわらず国力では日本が大きくリードしているのは、日本人がかねてより勤勉さとともに教育を重視してきたからなのだ」と評している。」
http://news.searchina.net/id/1690001?page=1
 <そうね。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、事業を中国企業に売却した後の日本企業を見てみると、売上高や利益の急激な落ち込みは見られず、家電事業を売却して原子力や医療などの高付加価値な事業を育成し、事業構造の転換を果たしたケースが多いことがわかると紹介。つまり、日本企業は「経営が立ち行かなくなって事業を中国企業に売却した」のではなく、構造転換を行って、より多く稼ぐために売却したのだと指摘した。」
http://news.searchina.net/id/1690017?page=1
 <何でも記事にしてるなあ。↓>
 「中国メディア・人民網・・・記事は、新型ウイルスの感染拡大で日本人の外出方法が大きく変化し、東京都内などを中心に「三密」の環境になりやすい電車やバスなどの公共交通機関を避け、自転車で通退勤する人が増えていると伝えた。・・・」
http://news.searchina.net/id/1690019?page=1
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<太田>

 不繊布マスクもティッシューペーパー/トイレットペーパーも通常価格に戻ったけれど、ドンキホーテで買っていた高千穂発酵バターは、コロナ禍以来、店頭から姿を消したままで、ケーキ需要の関係とも思えず、どうしてかと首をひねっている。
 (発酵バターじゃなかったかと思うが、カルピスバターも、最近、ドンキホーテだけじゃなく、前は売っていたスーパーからも姿を消している。
 ま、このバターは高いので、買ったことが、人生で1~2回しかない。)
 糖質制限をしている関係でパンもあんまりは食べていないが、サンドイッチ類は(寿司も食べていることもあり)別として、フツーの食パンは殆ど食べず、従って自宅で製パン器でパンを焼くこともなくなっているが、フランスパン系のパンは時々買ってきて、発酵バターに「高級」ジャムをつけて食べているのだが・・。
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太田述正コラム#11332(2020.6.5)
<末木文美士『日本思想史』を読む(その42)>

→非公開