太田述正コラム#11463(2020.8.10)
<皆さんとディスカッション(続x4526)>

<太田>

 コロナウィルス問題。↓

 <だめだだめだだめだ。↓>
 「・・・死者1048人(+5人)・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55811680Z10C20A2I00000/
 <さあて。↓>
 「・・・今まで日本の重症者、死亡者が少ないといってきましたが、世界の感染者は5月から5倍に増えていますが、死亡者は2.7倍、回復者は9.6倍と明らかに新型コロナウイルス感染症(COVIDー19)の振る舞いが変わってきています。・・・
 原因に高齢者の割合、治療法の進歩、ウイルスの変異<が>あげ<rっふぁれる>。そして高齢者施設についても<・・。>・・・
 アビガンがロシアでは効いた・・・」
https://blogos.com/article/477093/

 面白ーい。↓
 
 「【ゆっくり解説】藤井聡太に対するプロ棋士の評価をまとめてみた【藤井棋聖、将棋、藤井七段】・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=Aoc7f1lY5vQ

 台湾では大きく報じられている。↓

 Japanese delegation led by Yoshiro Mori visits Lee Teng-hui memorial・・・
 <でも、この個所・・Annie・・で、改めて(コラム#省略)、「台湾を英領時代の香港化した」李登輝に幻滅。↓>
 Mori presented flowers and offered his condolences to Lee’s daughter, Annie Lee (李安妮).・・・
https://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2020/08/10/2003741411

⇒で、少し調べてみた。↓
 「・・・李登輝<の>・・・二人の娘は日本語が話せるとか、日本留学をしたことはない。もちろん、多少の日本語は解するが、台湾の知識人の水準からいえば標準レベルだと思う。2014年の訪日時、同行した台湾メディアが「それぞれの日本語力は?」と姉妹に聞いた。姉の安娜が「小さい頃から、家庭内で両親の日本語はよく耳にしていたから、習ったことはなくても3割くらいは分かる」と答えたのに対し、妹の安妮は「聞く力は20%」くらい、と答えている。・・・
 李登輝<は、>・・・やはり台湾の戦後に暗い影を落とした「白色恐怖」が無意識のうちに李家から日本を遠ざけていたのではあるまいか。・・・
 娘たちはそれぞれ英米での教育を選択した。姉の安娜は現在、台中でアメリカンスクールの理事長として切り盛りしているし、妹の安妮は英ニューキャッスル大学で社会政策の博士号を取得した。現在はシンクタンクの研究者として勤務する一方、政治の世界にも携わ<ってきた。>・・・
 憲文はきょうだいの一番上であり、唯一の息子だった。長じた二人の妹たちがあまり日本語を解さないのに対し、憲文はかなり日本語を身につけていたようだ。文化大学を卒業し、新聞記者となった傍ら、日本への旅行で見つけた『権力複合態の理論 : 少数者支配と多数者支配』の中国語版を翻訳出版している。
 憲文は同級生と結婚した3年後、1982年にガンで32歳の若さで亡くなっている。」
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/16549
 娘達を米英に留学させたことはともかく、(いくら李登輝本人も、そして恐らくは娘達もクリスチャンで、クリスチャンネームは持っているとはいえ、)日常的に、クリスチャンネーム・・AnnieはAnna等の簡略形であり、Annaはヘブライ語のHannahから来ている。・・
https://en.wikipedia.org/wiki/Annie_(given_name)
https://en.wikipedia.org/wiki/Anna_(given_name)
を使うことを娘に「許可」した李登輝は、生涯日本人の精神を持ち続けた人物である、などとは、いかなる意味においても言えない。
 あえて言えば、彼、アングロサクソンの買弁政治家として(、戦後の)生涯を送った、ということだ。
 長男は、そんな父親に反発したまともな「戦後生まれの日本人」だったらしいね。(太田)

 ホッ。

 「船座礁「全力挙げて解決」 商船三井副社長が陳謝・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%e8%88%b9%e5%ba%a7%e7%a4%81-%e5%85%a8%e5%8a%9b%e6%8c%99%e3%81%92%e3%81%a6%e8%a7%a3%e6%b1%ba-%e5%95%86%e8%88%b9%e4%b8%89%e4%ba%95%e5%89%af%e7%a4%be%e9%95%b7%e3%81%8c%e9%99%b3%e8%ac%9d/ar-BB17KiMp?ocid=hplocalnews

 とにかく、支持率が高過ぎる! いずれにせよ、コロナ対応はフツーだろ。↓

 「内閣支持37%、不支持54% 本社世論調査…コロナ対応「評価せず」66%・・・
https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20200810-OYT1T50041/

 宗主国乗り換え中なんだから、そろそろ、もうチョイ大物を起用したら?↓

 「駐中国大使に垂秀夫氏 外務省前官房長・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62482380Z00C20A8PE8000/

 ロシアとは講和条約も結ばれていないんだから、抑留等と併せ、賠償請求をしたらどうか。↓

 「悲劇の生存者「贖罪に時効はない」 終戦前日、旧満州にソ連が襲撃「葛根廟事件」 <つなぐ 戦後75年>・・・」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/48044

 とにかく間違いなんだよな。
 日本が降伏するかどうかは、当時、帝国陸軍が決定権を持っており、その帝国陸軍があの時点で降伏を決めたのは原爆投下のためなんだから。↓

 Why America shouldn’t have nuked Japan–US belief that atomic bombings were necessary to obviate even deadlier invasion of Japan is as false 75 years later as it was at the time・・・
https://asiatimes.com/2020/08/why-america-shouldnt-have-nuked-japan/

 日・文カルト問題。↓

 <韓国の隔絶した勝利。↓>
 「・・・新たな死者はなく、計305人となっている。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200810001600882?section=society-culture/index
 <客観報道なのはよろしい。↓>
 「日本、「東京変種」コロナにやられた–国立感染症研究所「遺伝子配列違う…6月以降の再拡散に影響及ぼした可能性」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/10/2020081080003.html
 <同じく。↓>
 「絶景の観光地モーリシャスを覆う油の帯…座礁した日本の貨物船から流出・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/10/2020081080001.html
 <これもそう。↓>
 「安倍首相、終戦記念日に靖国神社への直接参拝見送り・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/269000
 <これもまたそう。↓>
 「「逃亡者」カルロス・ゴーン氏、ホームレスに・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/269001
 <これもまたまたそう。↓>
 「日本メディア「日本製鉄への即時抗告の理由は『株主の反発を懸念』・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/269002
 <柳井さんがそんなにお気に入りなら、ユニクロのボイコットを止めろと記事に書きなよ。↓>
 「「あまりに悠長だ」、ユニクロ創業者・柳井正氏の<安倍首相>一喝・・・」
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20200810/2146615/1/%E3%80%8C%E3%81%82%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%AB%E6%82%A0%E9%95%B7%E3%81%A0%E3%80%8D%E3%80%81%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%83%AD%E5%89%B5%E6%A5%AD%E8%80%85%E3%83%BB%E6%9F%B3%E4%BA%95%E6%AD%A3%E6%B0%8F%E3%81%AE%E4%B8%80%E5%96%9D
 <選択的不買運動は恥ずかしいことだという自覚がどうしてないのかねえ。↓>
 「日本製品不買運動から1年 ビール・車などの輸入減続く=韓国・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/10/2020081080013.html
 「止まらない日本製不買運動1年…ビール84%・乗用車51%輸入減少=韓国・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/269015
 <オヨヨ、どうしてそんなに判定が少ないのか、よっく考えてみようね。↓>
 「・・・GATT第21条と関連したWTO判定<は>1995年のWTO発足以降1件にすぎない・・・。昨年4月にWTOはロシアとウクライナの紛争でロシアの手を上げた。2014年にロシアがクリミア半島を侵攻した当時ウクライナの物資移動を制限したことは正当だという判断だった。この唯一の判定でWTOが規制国の手を上げたことは日本に有利に作用する可能性がある。
だがソウル大学法学専門大学院のイ・ジェミン教授は、「当時ロシアとウクライナは準戦時状況だった。逆に言えば準戦時状況でなくては安全保障上の例外措置を認めにくいということ」と分析した。イ教授はまた「当時裁判所が『別の目的があるのにカムフラージュするために安全保障を理由に上げたのでないのか調べなければならない』と指摘したのも注目すべき部分」と話した。
当時法律審理過程で第三者として意見を出した日本側は「GATT第21条は必須国益を保護する特別な条項で国の裁量を認めなければならないが、この裁量は無限でなく極度に慎重に行使されなければならない」と強調したりもした。
https://japanese.joins.com/JArticle/269003

 旧宗主国なら、勧進元などやらず、フランスが全部出す、とでも見えを切ったらどうだい?
 ところで、援助に手を挙げた諸国はこれで全部じゃあないのかもしれないが、日本の姿が見えないね。(中共の姿も見えないが・・。)
 ゴーンの件があるから、それはそれでいいが・・。↓

 International donors have pledged a quarter of a billion euros in aid for Lebanon five days after the explosion which devastated a swathe of Beirut.–But an online donor summit arranged by France called at the same time for reforms to be made.・・・
Among promises made during the summit were:
European Union – extra €30m ($35m, £27m), on top of €33m promised earlier
・UK – additional £20m; £5m aid package announced earlier this week
Germany – €10m; €1.5m earlier
France – reconstruction material, medical and food aid
Spain – to send wheat, shelters, medical supplies
Switzerland – $4.38m
US – $15m so far
Qatar – $50m
Kuwait – $40m
Denmark – €20m
Norway – €6.5m ・・・
https://www.bbc.com/news/world-middle-east-53710556

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <定番。↓>
 「日本製品の称賛は「ステマじゃない!」 だって日本製品に「ステマなど必要ないんだから」・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1691724?page=1
 <同じく。↓>
 「中国の伝統文化を伝承し、世界に認めさせたのは・・・「日本だった」・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1691726?page=1
 <これもそう。↓>
 「中国人「うちのトイレはリビングまで臭うのに、なぜ日本のトイレは臭くないの?」・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1691727?page=1
 <これもまたそう。↓>
 「実際に1度行けば分かる、「日本のコンビニに行くべきだ」という理由・・・中国のポータルサイト・百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1691729?page=1
 <概ね定番。↓>
 「冷淡に見える日本人「中国人が納豆なら、日本人はまるでタピオカ」・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1691728?page=1
 <前段は新しい。↓>
 「・・・中国メディアの百家号はこのほど、中国の喪服と日本の花嫁衣装はそっくりだと論じる記事を掲載し、着用するシーンは大きく異なっているのに、なぜデザインや配色はそっくりなのかと疑問を投げかける記事を掲載した。
 記事は、中国の喪服といえば「白で、フードのような帽子をかぶる」ことが一般的で、まるで日本の「白無垢」のようだと指摘。日本には中国から伝わった文化や習慣が数多く存在するが、中国の喪服の文化が間違った形で日本に伝わったのだろうかと疑問を投げかけ、着用するシーンが正反対でありながら、デザインや色だけは似ている中国の喪服と日本の白無垢の奇妙な一致に首をかしげた。
 また、日本と中国の「似ているようで、似ていない文化」は喪服だけではない。たとえば「花輪」もこれに該当し、日本ではお店の新装開店の際に、賑やかな色あいの花輪を送る文化があるが、中国では派手な花輪を「葬式」の時に贈る文化がある。」
http://news.searchina.net/id/1691725?page=1
 <遺伝子レベルで睡眠時間が少ないってだけだろ。↓>
 「日本人の睡眠時間が世界的にも少ない理由・・・中国のポータルサイト・百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1691733?page=1
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 休日の臨時一人題名のない音楽会です。
 イタリアのクラシック的歌謡曲(カンツォーネ)のアンソロジーをお送りします。
 最初に登場する曲(「アメリカかぶれ」!)とTintarella di luna(月光浴→月影のナポリ)を除けば、我々誰もが知っている昔の諸曲はともかく、戦後のものと思しきイタリアのクラシック的歌謡曲には見るべきものが殆どない、というのが、このアンソロジーを始めとする諸アンソロジーを聴き比べてみた、私の率直な印象です。
 (Milordはシャンソンですからね。)
 (形式的にはイタリアの場合そうではありませんが、)先の大戦の主要敗戦国である、イタリアとドイツにこのことは共通しているように思います。
 日本だけは、相当長い期間持ちこたえたけれど、平成に入ってからはイタリアとドイツに右に倣えした、とも。↓

The Best Italian Songs of all Times

00:00 Renato Carosone – Tu vuo’ fa’ l’americano
03:27 Nilla Pizzi – Grazie dei fior
07:15 Fred Buscaglione – Buona sera signorina
09:53 Fausto Cigliano – Te vojo bene assaje
12:43 Mina – Nessuno
14:56 Fred Buscaglione – Guarda che luna
17:20 Nicola Arigliano – I Sing Ammore
19:44 Enrico Caruso – O sole mio
22:58 Teddy Reno – La più bella del mondo
25:56 Domenico Modugno – Nel blu dipinto di blu (Volare)
29:35 Marino Marini – ‘na voce ‘na chitarra
32:09 Renato Carosone – ‘o sarracino
35:19 Teddy Reno – Piccolissima serenata
38:29 Mina – Tintarella di luna
41:29 Fred Buscaglione – Che bambola!
43:53 Dalida – Milord
47:43 Nilla Pizzi – Vola colomba
51:12 Renato Carosone – Malafemmena
54:00 Don Marino Barretto – Come prima
56:22 Claudio Villa – Corde della mia chitarra
59:16 Beniamino Gigli – Ti voglio tanto bene
1:02:06 Celentano – Il tuo bacio è come un rock
1:04:05 Emilio Pericoli – Torna a Surriento
1:07:26 Peter Van Wood – Tre numeri al lott1:10:08o
1:10:08 Johnny Dorelli – Boccuccia di rosa
https://www.youtube.com/watch?v=2S7BvkDN0hw
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<太田>

 いつ、iPhoneがぶっ壊れるか分からないので、昨日、X299パソコンとアップルに二重にバックアップを取ったのだが、iPhoneが熱を持った。
 前にも、充電中に熱を持ったことがあったが、充電したり使用したりする場合に、いつも熱を持つわけではなさそうだ。
 それにしても、燃えだしたり爆発したりしないことを祈っている。
 そこで、iPhoneの新機種が出たら、購入しようとネットを調べたら、昨日、こんな記事がアップされていた。
 少なくとも10月までは待たなければならないし、10月になったらすぐ買える保証もないそう。↓
https://mobilelaby.com/blog-entry-iphone-12-uwasa-matome.html
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太田述正コラム#11464(2020.8.10)
<高橋昌明『武士の日本史 序・第二章以下』を読む(その29)>

→非公開