太田述正コラム#11571(2020.10.3)
<皆さんとディスカッション(続x4580)>

<太田>(ツイッターより)

 トランプ夫妻がコロナ陽性。
https://edition.cnn.com/2020/10/01/politics/hope-hicks-positive-coronavirus/index.html
 これで、英米政府最高首脳が足並みを揃えたな。
 まさに、前と現の世界覇権国の衰亡の象徴とでも言うべき椿事だよ。
 これで、もうあの滅法オモロイ大統領候補者討論会が開かれない可能性が高まったことはまことに残念だが・・。
 一応夫妻の回復は祈念。

<太田>

 関連記事だ。
 こういう指摘は誤りだ。
 前にも書いたように、バイデン陣営の戦略は、まだ投票先を決めていない層にアッピールすることだけなんだよな。
 議会選で民主党に投票することを決めてる層は、前回の大統領選の時なら、大統領についてはトランプへの投票に切り換えたり棄権したりすることはありえたけど、今回の大統領選じゃあ考えられない。
 民主党支持者なら、右だろうが左だろうが、絶対トランプを再選させたくないと思っているはずだからだ。↓

 「・・・<討論会で>バイデン陣営は戦術ではなく戦略面で大きなミスを犯した。民主党の支持層は中道と左派からなる。この左派切りをしてしまったのだ。「ウォーレンやサンダースとは一線を画す」「左派主導とはならない」「中道路線を行く」と明言してしまった。・・・」
https://blogos.com/article/488398/

<EhMb7eig>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 「【武漢書簡番外編】新型コロナがもたらした思わぬ変化 中国人の「日本観」〈AERA〉・・・
 皮肉にも、巷のうわさではいくつかの製作会社が悲鳴を上げているという。彼らがこの1、2年のうちに巨費を投じて製作した抗日ドラマが全部、政府によって放映禁止となって元を取れなくなったからだそうだ。大いにありそうな話だ。・・・
 中国に対する私の理解では、東アジアには文明国家への進化モデルが二つ、成功例としてある・・・
 しかし、国家装置が少し力を入れて導けば、私たちの遺恨はおそらく完全に、全部アメリカに移されるだろう。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ed7af1cb541a6e219d6c28d38ffb72ffe89b29e

 これ面白かった。
 確かに中共は自国民に色々働きかけてるんだね。
 この阿坡なる人物もエージェントかもしれないけど。

<PI4CDm+/>

 コンパッションはエンパシーに基づく行動?
 ふと「他人を幸福にするのは香水をふりかけるようなものだ、ふりかける時、自分にも数滴はかかる」という格言を思い出した。

<VJ3niRBl>

 「トルコ軍「神風ドローン」500機導入 トルコで開発 敵の顔認識機能も搭載・・・」
https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20200628-00185509/
 「・・・戦闘能力を持った無人機が急速に広まるなか、
その世界市場のシェアは中国、次いでトルコが大きく占めている・・・」
https://trafficnews.jp/post/100391

 トルコがこんなに無人機に力を入れていたとは知らなかった。
 エルドアンは世界と戦う為に、ちゃんと準備をしていたんだね。

<太田>

 コロナウィルス問題。↓

 <またかよー。↓>
 「・・・死者1593人(+11人)・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55811680Z10C20A2I00000/
 <分からないでもないな。↓>
 「心の健康状態が悪いと判定された人 年収が低い人ほど割合が高い結果に・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/18996209/

 それでは、その他の記事の紹介です。

 日本学術会議問題。
 (昨日の私の記述、一か所、大幅な落丁があったのをブログでは直してあるのと、一か所小追記したので、読み返してみてね。)↓

 <私みたいに、まず、手続き問題から始めなきゃ。↓>
 「やっていることが習近平中国共産党政権と同じな菅首相・・・」
https://blogos.com/article/488483/
 <やっぱ、内閣法制局、強姦されてたのね。↓>
 「・・・加藤勝信官房長官は2日の記者会見で、首相の任命権を定めた日本学術会議法について2018年に内閣府と内閣法制局が協議し「解釈を確認した」と明らかにした。・・・」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/59309
 <で、今回、内閣府も強姦されたのね。↓>
 「学術会議候補者、「官邸が覆した」? 内閣府は「そのまま全員を上げた」・・・」
https://mainichi.jp/articles/20201002/k00/00m/010/339000c

 はれー、そうだったのか。↓

 「石原さとみ、突然の結婚発表のウラに創価学会?その意外な背景とは・・・」
https://www.mag2.com/p/news/468657?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000003_fri&utm_campaign=mag_9999_1002&trflg=1

 「友人」は日本人だったー。↓

 「大坂なおみのファッション誌表紙 友人のフォローで実現・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/sports/tennis/%e5%a4%a7%e5%9d%82%e3%81%aa%e3%81%8a%e3%81%bf%e3%81%ae%e3%83%95%e3%82%a1%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e8%aa%8c%e8%a1%a8%e7%b4%99-%e5%8f%8b%e4%ba%ba%e3%81%ae%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%81%a7%e5%ae%9f%e7%8f%be/ar-BB19Eyrr?ocid=UE03DHP

 日・文カルト問題。↓

 <韓国の辛勝。↓>
 「・・・死者は前日から4人増え、計420人となった。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201003000300882?section=society-culture/index
 <なんで日「中」戦争を持ち出すのさ。↓>
 「日中戦争の戦犯らが告白した自らの悪行・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/09/29/2020092980167.html
 <同じく。↓>
 「731部隊の生体実験を告発するというこの場面、日帝の蛮行とは無関係のでたらめな写真です–1910-11年の満州ペスト防疫、1928年の済南事件の解剖写真など…「731部隊の蛮行」として広く使用・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/01/2020100180031.html
 <これもそう。それにしても、日系米人と正反対で支那系米人は過剰非適応だな。↓>
 「・・・米UBLA史学科のロイ・ビン・ワン(王国斌)教授は、明・清時代の伝統中国こそが現代の福祉国家と似ていたと主張した。統治理念が成長よりも分配を強調し、社会的な調和を優先し、財政のために徴収する租税が少なかったという論理だ。・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/270792
 <こういう客観報道はOK。↓>
 「菅改革の第1号は「印鑑廃止」だが…IT担当相が「はんこ議連」会長だった・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/270786

 こういう、具体的な対黒人犯罪への補償を超えて、祖先に奴隷を持つ全ての米国人に補償を!↓

 What a Florida Reparations Case Can Teach Us About Justice in America・・・
https://time.com/5887247/reparations-america-rosewood-massacre/

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

<日本のメディアより。
 さよで。↓>
 「「半沢直樹」が見事に突いた中国人の熱狂のツボ・・・
 なぜ中国人はこれほどまでに「半沢直樹」に熱狂するのか。
 1つ目の理由としては、中国では珍しい銀行業界を舞台にしたビジネスドラマという点が挙げられるでしょう。
 中国で制作されるドラマの大半は恋愛ドラマや時代劇で、こうした現実世界のビジネスシーンを取り扱ったドラマは決して多くありません。会社で働く自分の姿と重なるのか、サラリーマンの成人男性からとくに高い支持を得ています。
 第2の理由としては、このドラマが持つ下克上的な展開が、中国人にとってはとにもかくにもたまらないのではないか、ということです。・・・
 こうした下克上的な展開は、もちろん日本を含む世界各国で一種の王道ストーリーとして成立し、高い人気を得ています。ただそれを考慮したとしても、この手のストーリーに対する中国人の反応は日本人と比べると明らかに強いように感じます。たとえば日常においても、嫌な上司がなにか失敗して追いやられたり、虐められていた下っ端がやり返した、といった話題が出ると、みんな身を乗り出さんばかりに食いついてきます。
社会背景か、国民性か
 下克上ストーリーに中国人が強く反応するのはなぜか。真っ先に考えられる理由は、現代中国の社会背景かと思われます。
 日本でも報じられている通り、現代の中国では大手企業や役人の不正が絶えません。一般市民はそうした行為に腹を立て、非常にストレスを抱えています。それだけに不正をした大手企業関係者や役人が逮捕されたりすると、みんな喝采しながらすぐにニュース記事をシェアし合います。「半沢直樹」は、中国の一般市民の怒りやストレスのはけ口になっているとも考えられるのです。
 また、中国人がこうした下克上に大喜びするのは、そもそも歴史的な国民性であるという見方もできるかもしれません。
 というのも、中国では歴史的に革命や農民反乱が数多く、日本よりも権力の浮き沈みがきわめて激しいからです。・・・
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62240?utm_source=editor&utm_medium=email&utm_campaign=weekendemail&utm_content=20201003
 <次に、人民網より。
 日中交流人士モノ。↓>
 「在日中国人留学生がオンラインで国慶節・中秋節を祝う・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2020/1002/c94475-9766690.html
 <そして、サーチナより。
 定番。↓>
 「失われた20年なんて大げさだ! 日本に行けば分かる「没落した国にはとても見えない」・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1693166
 <同じく。↓>
 「「失われた20年」と言われながら蘇った日本経済に、中国は何を学ぶ?・・・中国のポータルサイト・百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1693173?page=1
 <概ね定番。↓>
 「日本社会は保守的だが「見方を変えれば美点だ」、日本は手を組むに値する国・・・中国メディアの前瞻網・・・」
http://news.searchina.net/id/1693174?page=1
 <「成人アニメグッズ」?↓>
 「高齢者が日本向けに成人アニメグッズ輸出、検察に起訴されて涙・・・中国のポータルサイト・百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1693167?page=1
 <購買力平価なんて、グローバル化世界じゃ、関係ないよ。↓>
 「韓国があわや日本越え! 購買力平価のGDPから「違う光景が見えてきた」・・・中国メディアの騰訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1693170?page=1
 <見通しうる将来にかけてありえんさ。↓>
 「中国は今や日本人が感心するほど清潔になった?・・・中国のポータルサイト・百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1693171?page=1
 <文学者に絞って論じた点は新しいと言えるのでは?↓>
 「日本の本当の強さはお札を見ればわかる! 「文学者がお札になるような国の強さはニセじゃない」・・・中国メディアの百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1693172?page=1
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 一人題名のない音楽会です。
 リストによる編曲曲特集の二回目です。
 今回は、パガニーニ(Paganini)篇です。
☆(過去に取り上げ済み)と★の2曲は、二度登場します。

after Paganini Grandes études S.141 ピアノ:Trifonov
00:00 – No.1 in G Minor
05:12 – No.2 in E-flat Major
10:40 – No.3 in G-sharp Minor, “La Campanella”☆
15:29 – No.4 in E Major
17:22 – No.5 in E Major
20:21 – No.6 in A Minor★
https://www.youtube.com/watch?v=sJqQ3CCl5jQ

after Paganini Etude 3(注)☆ ピアノ:辻井伸行
https://www.youtube.com/watch?v=BFIIJgD_Ym8

(注)Etudes d’Execution Transcendante d’apres Paganini, S. 140(『パガニーニによる超絶技巧練習曲』第3番 変イ短調)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%A9

after Paganini Etude 6★ ピアノ:Alexander Lubyantsev
https://www.youtube.com/watch?v=7Blf8Y527DY

after Paganini “Grande Fantaisie de bravoure sur La clochette”(注)  ピアノ:John Ogdon
https://www.youtube.com/watch?v=tL17Qnx8bVI

(注)『パガニーニの「ラ・カンパネラ」の主題による華麗なる大幻想曲』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%A9 前掲

(続く)
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太田述正コラム#11572(2020.10.3)
<大津透『律令国家と隋唐文明』を読む(その27)>

→非公開