太田述正コラム#11647(2020.11.10)
<皆さんとディスカッション(続x4618)>

<七氏>

 いやー、久々の投稿がこれとは。
 鬼滅の刃。映画を昨日観賞しました。
 この映画はPG12(「※:親または保護者の助言があれば12歳未満の方でも鑑賞できます」)に指定されています。
 んま、これは鬼を惨殺する描写がエグいからではないかと思います。
ただ、うちの娘の5歳2歳ともに、アニメを観てそんな指定をものともせずに、好きです。アニメの方ですが。
 そんな前提をもとにしますが、映画を観た感想です。
 「陰(悪)と陽(善)のそれぞれの局地を出し、しかし人間としては善を好むのは必然であり、よってこの振り幅により(https://s.weddingpark.net/magazine/846/)、(メインキャラクターたちの生き方に)共感を呼んだことが人気の理由」。これが、一番しっくり来ました。
 登場の鬼は、陽にあたると死にます。そのため、鬼との戦闘は夜にしかありません。
 かつ、鬼がとにかくグロい。気持ち悪い。もちろん夜なので画は暗い。「陰」。
 この「陰」を局地に、メインキャラクターである登場人物は、「陽」で、とにかく明るく前向き。
 今回の映画で、炭次郎の心の「核」が描かれていますが、まぁ〜「陽」としか表現しようがない、晴れやかな核でした。
 他の近い仲間の2人も明るく、鬼との戦闘がメインである中で、ギャグを飛ばしたり、全体の緊張感あるストーリーの中で落ち着きと安らぎを与えています。
 あれだけ鬼とかつその鬼との戦闘シーンが暗くエグいのに、なぜハマるのか。そこがとにかく疑問でした。
 アニメも観ましたが、映画も観た結果、そういった「陰」を凌駕させる「陽」が、ストーリーとメインのキャラクター達に付与されていることにより、全体として「陽」にもっていっている、という印象を受けました。
 でないと、あんなグロい描写なのに、女性がはまるとは思いません。映画館では、たぶん10代後半ですが、女子が泣いてました。
 あの鬼を惨殺する描写は、私の世代だと「北斗の拳」のアニメを想起しました。今、これ地上波では放送できないような噂もあります。
 私は、この「拳」以上の残虐描写を「刃」で感じました。皆さんどうですか?
 なんで、なんでこんな描写の作品がこれだけの人になぜ観られるのか。非常に疑問でした。ので、映画観てみました。
 いやー、大スクリーンで観るには良かったですね。
 ちなみに、映画を観たのは5歳の方だけですが、感想は「伊之助がおもしろかった」、です。
 映画を観た周りの数少ない人ですが、違う感想としては、「映像がきれいだった」を聞きました。
 「アナと雪の女王2」もそうでしたが、水関連の描写が3Dかつ本物に近いものでした。なんか流行りなの?と。

<太田>

 ま、要するに、(私の言うところの)縄文的弥生人を描いたアニメ映画ってことのようです。↓

 「・・・鬼と戦っていく中でも、ひたすら人を救うことを一義に置く炭治郎は、「利他的」であり、「共感型」です。『ワンピース』が利己的というわけではありませんが、個人の目標を達成するために自分が中心となって活躍するルフィと比べると、炭治郎はとても利他的であり、他者への共感力にあふれています。これが、女性にもファンが広がった最大の理由だとみています。
また、「これを達成するぞ!」というビジョン型は、ビジョンに賛同する人を惹きつけられればうまくいくけれど、ひとつ間違うと「勝手にやれば?」となってしまう。現代のように先の見えにくい時代にはとくに、「ビジョン型」よりも仲間と一歩ずつ進む「共感型」のほうが支持されるのかもしれません。
 共感の対象は仲間だけに向かうとは限りません。いままでのアニメであれば、敵を倒したあとはスカッとした余韻にひたっていればよかったのですが、『鬼滅の刃』では鬼自身の後悔や深い悲しみに対して、炭治郎がいちいち共感します。さらに映画のクライマックスでは、中心的な登場人物が究極の利他的な行動をします。そのシーンでは、映画館のあちこちからすすり泣きが聞こえてきました。・・・」
https://blogos.com/article/496679/

<太田>

 関連記事だ。

 宮崎駿の『風立ちぬ』も、実在した一種の縄文的弥生人を主人公とする映画のようで、この際、彼にも敬意を表しておきたい。
 遺憾ながら、この2作品、いずれも、日本から縄文的弥生人が絶滅した後で登場したわけだが・・。↓

 「宮崎駿、『鬼滅の刃』大ヒットは「僕には関係ないこと」複雑な胸中を明かした・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/19196001/
 <でも、次回作は、縄文人映画みたいね。↓>
 「宮崎駿の次回作『君たちはどう生きるか』どんな内容なの?・・・」
https://smart-flash.jp/lifemoney/27876

<OF.VCVOw>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 「「負けました」の言えない韓国 米大統領選の陰で失われた“対日カード”とは・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9bf0600953e1024a77bdf4edbb924365210ab676?page=1
 トランプ政権が続くとしたら、アメリカは間違いなくWTOを混乱させたうえで脱退していたことがうかがえる話である。
 ムン政権の志向もわかりやすくなかなか読ませる。

⇒確かに、朝鮮日報/中央日報/東亜日報、のレベルを超えてる。(太田)

<太田>

 コロナウィルス問題。↓

 <悲劇。↓>
 「・・・死者1835人(+12人)・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55811680Z10C20A2I00000/
 <世界の株価を一挙に上げたニュース。↓>
 「新型コロナウイルスの「画期的な」ワクチン、9割以上に効果・・・」
https://www.bbc.com/japanese/54869478

 それでは、その他の記事の紹介です。

 応じたところで、共産党が、一般の公務員任命前の共産党関係者排除問題を、骨を切らせて肉を絶つ決意で暴露し、追及する決意でもしない限りは、何の進展もないさ。↓

 「菅総理が「陰の総理」こと杉田副長官の証人喚問に応じるしかない訳・・・」
https://www.mag2.com/p/news/473433?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000003_mon&utm_campaign=mag_9999_1109&trflg=1

 梅田穣市長、世界の名士に。↓

 Joe Biden had quite the week. So did Japanese mayor Jo Baiden.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2020/11/09/joe-biden-had-quite-week-so-did-japanese-mayor-jo-baiden/

 日・文カルト問題。↓

 <韓国の辛勝。↓>
 「・・・死者は前日から5人増えて計485人となった・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201110001700882?section=society-culture/index
 <とにかく、進行が遅過ぎる。↓>
 「三菱重工の韓国内資産売却 公示送達の効力が10日午前0時に発生 挺身隊訴訟・・・」
https://www.sankei.com/world/news/201109/wor2011090028-n1.html
 <面白い経歴の人物ではある。↓>
 「まさかの「菅・文在寅宣言」案が飛び出した…バイデン当選で苦しい韓国、ついに日本に歩み寄るか・・・
 8日、韓国政界の重鎮、朴智元国家情報院院長が電撃的に来日した。
 翌9日には、懇意の仲といわれる二階俊博自民党幹事長と面会。この席で、1998年に発表された「日韓共同宣言」(小渕・金大中宣言)に続く、日韓の新しい第2のパートナーシップ構想が提案されたと韓国の毎日経済新聞が報じた(11月9日)。・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/19198329/
 <とにかく、おみやげの中身が問題だ。↓>
 「朴智元国情院長、きょう菅首相に会い「文在寅親書」渡す方向で調整–韓日関係改善、東京五輪協力「文在寅・菅宣言」提案の可能性・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/11/10/2020111080006.html
 <じゃあ、訪日せず、教祖に言いな。↓>
 「韓日議員連盟会長「両国の懸案、一括で妥結すべき」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/11/09/2020110980298.html
 <確かに、バイデンにおねだりする方が賢明かも。↓>
 「「バイデン氏の外交路線は同盟・多者」…韓日米連携復元に圧力かけるはず」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/272103
 <こんな手があったかあ。それにしても、教祖、シツコイねえ。↓>
 「在日朝鮮人の帰国事業は「強制移住」 国連に調査要求=韓国団体・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/11/09/2020110980204.html

 トランプ去就問題。↓

 <てな状況ではあるが・・。↓>
 「米大統領選で勝利した民主党のバイデン前副大統領の陣営は8日、連邦政府一般調達局(GSA)のマーフィー局長に対し正式な政権移行を承認するよう求めた。・・・
 GSAの報道官によると、マーフィー氏は「(大統領選の)勝者がはっきりした」とは判断していない。同氏は2017年にトランプ氏が任命した。
 GSAの承認がないとバイデン陣営は数百万ドルの政府資金を使ったり情報機関などの高官と会ったりすることができない。同報道官はいつ決定が下されるかについて明言を避けた。
政権移行に詳しいマーサ・ジョイント・クマー氏によると、バイデン陣営は政権移行法に基づいて商務省に執務スペースを確保したが、GSAの判断がなければ人件費などを公費で賄うことができない。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%83%90%e3%82%a4%e3%83%87%e3%83%b3%e9%99%a3%e5%96%b6-%e7%b1%b3%e6%94%bf%e5%ba%9c%e6%a9%9f%e9%96%a2%e3%81%ab%e6%ad%a3%e5%bc%8f%e3%81%aa%e6%94%bf%e6%a8%a9%e7%a7%bb%e8%a1%8c%e3%81%ae%e6%89%bf%e8%aa%8d%e6%b1%82%e3%82%81%e3%82%8b/ar-BB1aPoUB?ocid=UE03DHP
 <早晩、トランプは敗北を認めるだろうとするのが圧倒的多数説。
 悪さは続けるだろう、としつつも・・。↓>
 Will Trump accept defeat and leave the White House? Yes, experts say–President may try to use his power to push for more conservative court appointments or environmental deregulations・・・
https://www.theguardian.com/us-news/2020/nov/09/will-donald-trump-leave-office-and-accept-defeat-experts-explain
 <でもー、共和党議員達の大部分は依然トランプを応援してるってのに、そうホントに運ぶのかねえ。↓>
 ・・・Senator Mitch McConnell of Kentucky, the top Republican in Congress, on Monday threw his support behind President Trump’s refusal to concede the election, declining to recognize President-elect Joseph R. Biden Jr.’s victory as he argued Mr. Trump was “100 percent within his rights” to challenge the outcome.・・・
https://www.nytimes.com/live/2020/11/09/us/joe-biden-trump
 Top Republicans back Trump’s efforts to challenge election results・・・
https://www.washingtonpost.com/politics/trump-republicans-election-challenges/2020/11/09/49e2c238-22c4-11eb-952e-0c475972cfc0_story.html

 ハミルトンも、積極的な奴隷保有者だった。
 米独立の父達は、ことごとくトランプ的人物だったってこと。
 つまり、米国の現状は逸脱ではなく、デフォルトの顕在化ってだけのことなのよね。↓

 Alexander Hamilton, Enslaver? New Research Says Yes–A paper by a researcher at the Schuyler Mansion finds overlooked evidence in letters and Hamilton’s own account books indicating that he bought, sold and personally owned slaves.・・・
https://www.nytimes.com/2020/11/09/arts/alexander-hamilton-enslaver-research.html

 アルメニアがアゼルバイジャンに完全敗北。アーメン。
 一目で分かる、ナゴルノ・カラバフ関係地図が載っているのが貴重。↓

 Armenia, Azerbaijan and Russia sign Nagorno-Karabakh peace deal・・・
https://www.bbc.com/news/world-europe-54882564

 タラレバ現代地図集が載ってて楽しい。
 でも、タラレバじゃない、ホントの、杉山元が既に実現させたところの(太田コラム読者には常識の)新現代地図が載ってないな。↓

 The intriguing maps that reveal alternate histories・・・
https://www.bbc.com/future/article/20201104-the-intriguing-maps-that-reveal-alternate-histories

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 読み解く手間をかけるだけムダ。そもそも、何もないんだから。↓>
 「菅義偉政権の政策を読み解く4つのキーワードとは?・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2020/1109/c94474-9778211.html
 <ここからは、サーチナより。
 定番。↓>
 「日本は夜に女性が1人で出歩ける? 中国人女性の答えは・・・<イエス。>・・・中国の動画サイト・西瓜視頻・・・」
http://news.searchina.net/id/1694206?page=1
 <これもそう。↓>
 「日本の製造業の実力を正しく認識せよ! そうしなければ追いつけない・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1694213?page=1
 <これもまたそう。↓>
 「中国には少ない老舗企業、日本には圧倒的に多く存在する理由・・・中国メディアの騰網・・・」
http://news.searchina.net/id/1694227?page=1
 <これもまたまたそう。↓>
 「日本の女性はどうしてこんなに長生きできるのか・・・中国のポータルサイト・百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1694228?page=1
 <概ね定番。↓>
 「日本の幼児教育は最高! こんなところがレベルが高い それに比べて中国は・・・<メディア?>・・・」
http://news.searchina.net/id/1694211?page=1
 <同じく。↓>
 「日本で生活する外国人がため息、日本には「暗黙のルール」が多すぎる!・・・中国メディア・新浪網・・・」
http://news.searchina.net/id/1694214?page=1
 <そんなアホの話知らんがな。いずれにせよ、本件に関してだけは西太后を褒めたいね。↓>
 「 中国のポータルサイト・百度に8日、「清の時代、ある人物の進言が却下されなければ日本は滅んでいたかもしれない」とする記事が掲載された。
 記事は、その人物が清末から中華民国期の思想家で、共和民主を提唱した宋育仁であると紹介。開明的な思想を持っていた宋は、日清戦争の前段階において清国内の有識者らが日本の最終目標は朝鮮だと考える中で、唯一中国が目標であるとの認識を持っていたとし、朝廷に対して日本に攻め込むよう進言したと伝えた。
 そして、開明的な人物として周到な考えを持っていた宋は日本に攻め込むための綿密な作戦計画を持っており、まず英国から十分な船を購入したうえで2000人の精鋭兵士を集めてエリート部隊とし、英国商船と偽ってフィリピンから東京に向かい、日本を急襲するものだったと説明している。
 一方で、この計画は清の官僚に受け入れられなかったため、西太后に直訴したところ西太后が「身の程知らずが日本人を挑発しようとしている。朝廷に要らぬ面倒が降りかかることになる」と激怒し、直ちに計画の中止を命じたと紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1694224?page=1
 <こりゃ、一部、勉強になったわ。↓>
 「中国メディア・網易・・・記事は、多くの中国人にとって「支那」という言葉は「抗日神ドラマ」を通じて見聞きしたことのあるものだろうと紹介。中国人にとって侮辱的なニュアンスを持つとされるこの言葉は明治維新以前の日本にはなく、辛亥革命によって中華民国となった時期に用いられるようになったものの、当初はあくまで「China」の音訳に過ぎず、侮蔑的な意味あいはなかったと伝えた。
 その上で、「中国への侵略が始まると、侮蔑的なニュアンスを持つようになった」とし、その背景には「中国、中華という言葉は世界の中心を意味するものであり、『支那』に用いるにはふさわしくない」という日本人の考え方があったと分析している。そして、北洋軍閥や国民政府は国力の弱さから「支那」という言葉を用いることに抵抗できず、1930年に国民政府が「日本政府が公文で支那の文字を用いた場合には、断固受け入れを拒否する」との通達を発表するに留まったとしている。
 記事は、この通達によって日本は公式な外交文書で「支那」を用いることはなくなり、「中華民国」と称するようになったものの、それ以外の場面では依然として使い続けたとし、1945年の日本の無条件降伏により「この呼称はついに死を迎えることになった」と伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1694234?page=1
 <分からんでもないな。↓>
 「中国のポータルサイト・網易に・・・「日本の研究者はどうして欧米に行かずに、続々と中国に行って研究を続けるのか」とする文章が掲載された。・・・」
http://news.searchina.net/id/1694235?page=1
 <前に似たような記事があったようななかったような・・。いずれにせよ、あらゆる意味で出来が悪い記事。↓>
 「「あっという間に先進国になった日本」の模倣が難しい理由・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1694242?page=1
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太田述正コラム#11648(2020.11.10)
<坂井孝一『承久の乱』を読む(その31)>

→非公開