太田述正コラム#11711(2020.12.12)
<皆さんとディスカッション(続x4650)>

<EYhTnUSZ>

 後白河≒太田さんってことでOKですかね。
 違いは血筋か。

<太田>

 私と並べるなんて後白河に対して失礼過ぎるってものでしょ。
 どうやら、私の人生なんぞ、自分の「縄文的弥生」評論能力を、もっぱら自分の楽しみのためだけに費消して終わりそうだし・・。。
 その楽しみのほんのわずかだけ太田コラム読者の皆さんにおすそ分けできたかもしれないが・・。
 もっとも、私に関しては言えば、厩戸皇子に導かれて、日本史そのものを、自分の手で、(二重形容詞になっちゃうけど)科学的なサイエンス・フィクション化しつつ読み耽っているわけだけど、この楽しみは相当なものであることは確かだ。

<太田>

 コロナウィルス問題。↓

 <またかよー。↓>
 「・・・死者は29人増えて計2542人となった。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL250V00V21C20A1000000
 <あれ、まだだっけ?↓>
 「英アストラゼネカ、日本政府と最終合意=1億2000万回分ワクチン供給・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/19368072/
 <アフリカがコロナ禍を相対的に免れている理由も、また、まるっきし分かってないんだね。↓>
 The coronavirus is ravaging the world. But life looks almost normal in much of Africa.・・・
 Youthful populations, warmer climates, less time indoors, less traveling, less obesity and diabetes, immunities derived from other diseases — even other coronaviruses — are all playing a part, we think. But what distinguishes Africa from other places like Brazil that might share those factors, but were still hard-hit, are our human interventions.”
 Almost all African countries closed their international borders early in the pandemic. Many imposed localized lockdowns, curfews and bans on social activities such as bar-going even before notching their first cases. Nsenga and other experts agreed that while adherence to other mandates such as mask-wearing and social distancing may have been lax, their early implementation along with more heavy-handed measures were effective at flattening the curve of infections.・・・
 People learn how to deal with diseases better than countries that have not experienced that kind of thing.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/africa/africa-coronavirus-low-cases-deaths/2020/12/10/e907a1c2-3899-11eb-aad9-8959227280c4_story.html

 それでは、その他の記事の紹介です。

 何も出さなくなってた脳死政府が文書を出したのはエライわ。↓

 「内部文書開示–「外すべき者(副長官から)」下は黒塗り・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASNDC6HSNNDCUTFK011.html?iref=comtop_Politics_02

 日・文カルト問題。↓

 <再び、韓国の大大大勝利。↓>>
 「・・・死者は前日から6人増えて計578人となった。・・・」https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201212000200882?section=society-culture/index
 <トランプに負けるなー。↓>
 「文大統領支持率また過去最低…K防疫に対する肯定的評価も急落–韓国ギャラップ社、大統領職務遂行調査–「よくやっている」38%、「うまくできていない」54%・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/12/12/2020121280006.html
 <なんで日鉄こんなムダをやったんだ?↓>
 「日本製鉄の即時抗告は「理由なし」 資産差し押え認める=韓国地裁・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/12/11/2020121180218.html
 <ご紹介感謝。↓>
 「世界地方空港評価1位の日本中部空港…トヨタ出身社長が建設費20%削減・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/273292

 トランプのクーデタもこれで未遂に確定。↓

 Supreme Court dismisses bid led by Texas attorney general to overturn the presidential election results, blocking Trump’s legal path to a reversal of his loss・・・
https://www.washingtonpost.com/politics/courts_law/supreme-court-texas-election-trump/2020/12/11/bf462f22-3bc6-11eb-bc68-96af0daae728_story.html

 トランプ政権のこの言葉だけで、モロッコはイスラエルと国交を樹立したんだが、とことんトランプからしゃぶりつくしたネタニヤフだわ。↓

 How a Long Insurgency Plays Into Trump’s Move on Morocco–The 45-year-old fight between Morocco and separatists in Western Sahara threatens to return to outright war. By recognizing Moroccan sovereignty, the U.S. has taken sides for the first time.・・・
https://www.nytimes.com/2020/12/10/world/africa/morocco-western-sahara-conflict-explained.html

 よっしゃあ。↓

 「・・・ポリフェノール「フラバノール」が豊富なココアの摂取後に、脳の酸素化反応が向上することが確認された・・・
 チョコレートの製造過程でかなりの量のフラバノールが失われてしまっていることが示唆されている・・・
 ブドウや緑茶、リンゴ、ベリー類などフラバノールが豊富に含まれている他のさまざまな食品を摂取することで、脳や血管機能に対して有益な効果を得るために必要な量のフラバノールを摂取できる可能性<が>ある・・・」
https://consumer.healthday.com/11-30-could-cocoa-give-your-brain-a-boost-2649019571.html

 精子は人間主義的働き者なのね。
 卵子は待ってるだけだもんなあ。
 現代の日本の男と女の原型がここに。↓

 「精子は互いに助け合い卵子を目指す・・・」
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20201203-OYTET50005/?utm_source=yomiuri&utm_medium=yol&utm_campaign=yoltop_yomidr

 ゲホッ!↓

 Tower of human skulls reveals grisly scale to archaeologists in Mexico City–New sections of the tower at the capital’s Templo Mayor Aztec site include 119 skulls of men, women and children・・・
https://www.theguardian.com/world/2020/dec/11/mexico-templo-tower-of-skulls-archaeologists-aztec

 エカテリーナもよー言うよ。
 貴女のロシアは、当時もそうだったであろうところ、未だに病みっぱなしだっちゅうのに。↓

 The Last Libertines by Benedetta Craveri review – dangerous liaisons–Multiple seductions and elegant riddles – how 18th-century French noblemen enjoyed life before the guillotine fell・・・
 As the Comte de Ségur left to return to Paris in 1789, Catherine<(エカテリーナ女帝)> warned him of the “storms whose full extent you do not perhaps see”, and that he would find “France feverish and deeply ill”. Ségur escaped the tricoteuses and went on to serve under Napoleon and Louis XVIII. Not all the others fared as well. Brissac was torn to pieces by the crowd and Lauzun went to the guillotine, but they faced their ends with fortitude. As Hippolyte Taine later wrote: “An all-powerful education had repressed, mollified, enfeebled instinct itself. About to die, they experience none of the reactions of blood and rage … to make an uproar would be in bad taste.”・・・
https://www.theguardian.com/books/2020/dec/11/the-last-libertines-by-benedetta-craveri-review-dangerous-liaisons
 
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 こそばい。
 (そう言えば、華春瑩報道官、パンダみたいだな。)↓> 
 「外交部、日本の人々の「シャンシャン」への心のこもった世話に感謝・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2020/1211/c94474-9798272.html
 <そーでっかー。↓>
 「「多くの日系企業が中国から撤退」の説に根拠なし・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2020/1211/c94476-9798358.html
 <日中交流人士モノ。↓>
 「現代美術家の村上隆がTik Tokにアカウント アートコンセプトを語る!・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2020/1211/c206603-9798308.html
 <ここからは、サーチナより。
 そんなに宣伝してくれなくていーぜ。↓>
 「トヨタの旧車で走行するイベントを目撃! 「ああ、欧州でも日本車は愛されていた」・・・中国の動画サイト西瓜視頻・・・」
http://news.searchina.net/id/1695151?page=1
 <定番。↓>
 「「幹部」、「警察」どちらもルーツは日本だった!・・・中国のポータルサイト・百度・・・」http://news.searchina.net/id/1695161?page=1
 <同じく。↓>
 「圧倒的な差だ! 日本の駅弁と比べると「中国は完敗」・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1695162?page=1
 <概ね定番。↓>
 「患者が徒党を組んで病院に押しかけない日本、その理由に「さすが日本だ」・・・中国の動画サイト西瓜視頻・・・」
http://news.searchina.net/id/1695170?page=1
 <同じく。↓>
 「はやぶさ2で実力を見せつけた日本、驚くべきは「中小企業」が成功を支えていたこと・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1695171?page=1
 <日本から学ぶことは無限。↓>
 「中国の動画サイト・西瓜視頻は・・・日本の市役所について動画で紹介している。
 動画で紹介したのは、日本の一般的な市役所だ。人口6万人程度の都市なので、市役所も大きくはなく、立派どころかやや古びた感じだが、掃除が行き届き、きちんと手入れされているのが分かる。配信者は動画を撮影しながら、建物は古く、壁がはがれている箇所もあるほどだと紹介。そこで働く公務員は、軽自動車や自転車で通勤していて、見るからに堅実で、ぜいたくな暮らしはしていないようだと指摘している。
 市役所のシステムについては、この建物だけで市の業務全体を管理しているほか、市の公共事業に何か不審なことがあれば、誰でも市役所に来て確認できるようになっていると紹介。市民の目が光っていて不正はできないシステムだと伝えた。
 この動画を見た中国のネットユーザーは、特に市役所の建物が地味なことと、不正のできないシステムに感銘を受けたようで、称賛のコメントが非常に多く寄せられた。日本は「アジアの誇りだ」、「世界の模範」、さらには「強くなろうとしないのは、難しいことだ」など、日本は学ぶべきことのある優れた国といった称賛がほとんどだった。
 なかには、「我々の役所はもっと風格がある」、「うちの村長は自転車で出勤などしない」、「我々の頭の中はお金でいっぱいだ」など、中国と比較するコメントもあった」
http://news.searchina.net/id/1695172?page=1
 <同じく。↓>
 「次に投資する価値がある日本の技術はAIを使ったこれだ!・・・中国メディアの百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1695173?page=1
 <そりゃそうでしょ。↓>
 「多くの日本人が中国へ抱くイメージは“爆買い”、“低品質”、“貧富の差”などネガティブでプロトタイプなものが多いが、実際に中国で仕事をする日本人は、それだけでない良い面も見ることになる・・・中国メディアの騰訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1695174?page=1
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 一人題名のない音楽会です。
 パガニ-ニ(Paganini)のヴァイオリン協奏曲の6回目(最終回)です。

Niccolo Paganini: Violin Concerto No. 6 (aka. No. 0) in E Minor, MS 75(注a) ヴァイオリン/指揮:Massimo Quarta(注b) オケ:Genoa,”Carlo Felice” Theater Orchestra
https://www.youtube.com/watch?v=Ou1-aYC0wA4

(注a)実際には最初に作曲されたヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリンとギターのための楽譜しか残されておらず、1973年に出版されたオケ部を含む楽譜(Federico Mompelli作成)に基づいて爾後演奏されている。
https://www.allmusic.com/composition/violin-concerto-in-e-minor-no6-ms-75-orchestral-part-lost-mc0002561291
(注b)1965年~。イタリア人。1991年パガニーニ・コンクール優勝。
https://www.naxos.com/person/Massimo_Quarta_37970/37970.htm

(完)
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<太田>(フェイスブックより)

 同じく、『インターステラー』(2014年)鑑賞。無茶苦茶な筋でしかも長いが何だか感動させる、不思議な映画だ。
 作られたのはまだ米国の本性が露呈していなかった頃なんだが、随分昔の頃のように思えるなあ。
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太田述正コラム#11712(2020.12.12)
<福嶋亮大の日本文化論(その1)>

→非公開