太田述正コラム#11995(2021.5.3)
<皆さんとディスカッション(続x4792)>

<太田>(ツイッターより)

 1.およそ憲法なるものは憲法なき英国に対する自国卑下宣言、
 2.日本国憲法に規範性なし(だから改正0回)、
 3.同第9条は非独立(保護国)宣言、
 4.この9条の政府解釈を変更し再軍備しない限り論理必然的に日本は米国から中共へと宗主国移行。
 以上の憲法常識を知らぬ極楽とんぼ的な大部分の日本人達。

<太田>

 関連記事だ。

 9条について政府解釈を固定化する改正が憲法改正の中に入ったものだから、何の意味もなくなった世論調査を含む憲法論議。
 (こりゃ笑い話にすらならんわ。ただただ失笑するのみ。)↓

 「・・・9条を改正して自衛隊の存在を明記することに「賛成」は51%で「反対」の30%を上回った。・・・」
https://mainichi.jp/articles/20210502/k00/00m/010/141000c
 「・・・憲法を変える必要があるかを聞くと、「変える必要がある」45%(昨年調査は43%)、「変える必要はない」44%(同46%)だった。憲法第9条を「変えないほうがよい」61%(同65%)が、「変えるほうがよい」30%(同27%)を上回った。・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASP52632JP47UZPS009.html?iref=comtop_7_01
 「・・・<菅>首相は3月の自民党大会で「憲法改正は党是だ」と表明した。ただ、2020年の改正憲法施行を訴えた安倍晋三前首相と異なり、期限を明示せず抑制的に対応している。」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e5%9b%bd%e6%86%b2%e6%b3%95-%e3%81%8d%e3%82%87%e3%81%86%e6%96%bd%e8%a1%8c74%e5%b9%b4-%e8%87%aa%e6%b0%91-%e6%94%b9%e6%86%b2%e8%ab%96%e8%ad%b0%e3%81%ae%e9%80%b2%e5%b1%95%e7%8b%99%e3%81%86/ar-BB1ghESs?ocid=UE03DHP

<太田>

 コロナウィルス「問題」。↓

 <うーん、ビミョー。↓>
 「・・・死者は59人増えて計1万385人となった。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL250V00V21C20A1000000/
 <こりゃ、心配してくれて当然。↓>
 How Can the Olympics Protect 78,000 Volunteers From the Coronavirus?–They are being offered little more than a couple of masks, some hand sanitizer and social-distancing guidance that may be hard to abide by.・・・
https://www.nytimes.com/2021/05/02/world/asia/olympics-volunteers-coronavirus.html

 関連記事だ。

 それでは、その他の記事の紹介です。

 NHK大河ドラマ関連。↓

 「「青天を衝け」吉沢亮、圧巻の号泣シーン!演出・黒崎博、舞台裏明かす・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/movies/%e3%80%8c%e9%9d%92%e5%a4%a9%e3%82%92%e8%a1%9d%e3%81%91%e3%80%8d%e5%90%89%e6%b2%a2%e4%ba%ae%e3%80%81%e5%9c%a7%e5%b7%bb%e3%81%ae%e5%8f%b7%e6%b3%a3%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%b3%ef%bc%81%e6%bc%94%e5%87%ba%e3%83%bb%e9%bb%92%e5%b4%8e%e5%8d%9a%e3%80%81%e8%88%9e%e5%8f%b0%e8%a3%8f%e6%98%8e%e3%81%8b%e3%81%99/ar-BB1ghlmt?ocid=UE03DHP
 <故島津斉彬≒松平慶永(春嶽)≒島津久光、だと、慶喜は分かっていただろうか?↓>
 「愚痴多いけどクール「徳川慶喜」ずば抜けた慧眼 後ろ盾が攘夷派でもなびかない聡明な開国派・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/money/career/%e6%84%9a%e7%97%b4%e5%a4%9a%e3%81%84%e3%81%91%e3%81%a9%e3%82%af%e3%83%bc%e3%83%ab%ef%bd%a2%e5%be%b3%e5%b7%9d%e6%85%b6%e5%96%9c%ef%bd%a3%e3%81%9a%e3%81%b0%e6%8a%9c%e3%81%91%e3%81%9f%e6%85%a7%e7%9c%bc-%e5%be%8c%e3%82%8d%e7%9b%be%e3%81%8c%e6%94%98%e5%a4%b7%e6%b4%be%e3%81%a7%e3%82%82%e3%81%aa%e3%81%b3%e3%81%8b%e3%81%aa%e3%81%84%e8%81%a1%e6%98%8e%e3%81%aa%e9%96%8b%e5%9b%bd%e6%b4%be/ar-BB1ggVDY?ocid=UE03DHP

 ついに、犯人が自供。↓

 「一転、事務局長が書き写し依頼認める「署名集まらず焦り 高須院長に恥かかせられなかった」 愛知県知事リコール不正・・・」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/102050

 分かりにくい記事だが、政府のコロナ支援のおかげ、というか、コロナ支援が過剰ってこと?↓

 「・・・サイゼリヤは・・・・・・2021年8月期の通期業績の予想では、経常利益と最終損益こそ黒字になると見込んでいるが、営業利益は7億円の赤字で着地するという見通し・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/20128785/

 日・文カルト問題。↓

 <ホント?↓>
 「・・・死者は前日から1人増えて計1834人となった。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210503001800882?section=society-culture/index
 <これも分かりにくい記事だ。日本人は嫌いなものをあえて食っている?↓>
 「日本人は日本で作られた「キムチ」を韓国産キムチよりも好み、台湾人は台湾で作ったキムチよりも韓国から輸入したキムチの方を好むことが分かった。日本は韓国のキムチ輸出の49%を占める最大の輸入国であり、台湾は4位(4%)だ。日本人は辛さ控えめの日本化されたキムチを、台湾人は本来のキムチの味を好んでいるものと見られる。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/05/03/2021050380002.html
 <とにかく品が悪い記事。↓>
 「1年前の悪夢がまた襲撃…720人乗った日本クルーズ船で感染者・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/278262
 <この記事は、中共と並びだし、中共がメインなのでOK。↓>
 「「もうこれ以上は耐えられない」爆発…中国・日本は観光地が「人・人・人」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/278265
 <半島→列島、に関してどんな説を唱えようと自由だが、列島→半島、の説が皆無ってのがねえ。↓>
 「日本の「万葉集」の秘密、新羅郷歌がカギだ・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/278258?sectcode=440&servcode=400
 <それがなにか?↓>
 「・・・米国の教材専門出版社「Cognella Academic Publishing」<は、>・・・教材『東アジアで韓国の形成:韓国史(The Making of Korea in East Asia:A Korean History)』を昨年12月に出版して販売してきた・・・。
 教材は「一部の女性は朝鮮人の仲介人にだまされたり拉致されたりもしたが、残りの女性は自ら売春したり家父長制度で仮想の借金を返したりするために前払金を受けて2~3年間売春をするという契約書に署名した」と記した。
 この他に日本の植民地支配に対しても「1931年から1936年まで宇垣一成朝鮮総督時代の朝鮮人は文化的成長と楽観主義の時代を引き続き享有した」と記した。・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/278283
 <報道ご苦労。↓>
 「日本防衛省・自衛隊が、尖閣諸島など南西諸島に対する中国軍の侵攻に対応して専門輸送部隊を2024年に新設すると、日本経済新聞が2日報じた。
 同紙によると、防衛省と自衛隊は、中国が最近尖閣諸島周辺の日本領海を随時侵入するなど軍事的な脅威を強めているのに対抗し、有事に出動する兵力に燃料や装備品、弾薬、食料などを緊急に運ぶ輸送部隊を創設することにした。
 陸海空自衛隊が合同で編成する海上輸送部隊は、積載能力2000トンの中型輸送船1隻、積載能力1000トン未満の小型輸送艦艇3隻を配備し、空輸しにくい重火器や重装備も輸送する予定だ。・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/278285
 <同じく。↓>
 「WTO事務局長上級補佐官に日本人外交官が就任…在韓日本大使館勤務経験も・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/278288
 <初耳の話の紹介ありがと。↓>
 「・・・『韓国<(朝鮮)>での虐殺』はピカソを代表する反戦画とされている。ただし、故国スペインの内戦(『ゲルニカ』)やナチスによるユダヤ人虐殺(『納骨堂』)など、ヨーロッパを題材にしたそれまでの作品とは違い、縁遠い極東の戦乱を取り上げた点で独特だと言える。この作品は、6・25<(朝鮮)>戦争を扇動に利用しようとしていたフランス共産党の要請で、共産党員だったピカソが制作することになったというのが定説だ。フランス国立ピカソ美術館と協力して韓国での展示を成功させた展示企画者ソ・スンジュ氏(58)は「共産党が圧力を行使したものだ」「ピカソは戦争に対する明確な認識が難しい状態で、どちらか一方の味方をすることについて困り果てていた」と説明した。作品は大まかに言うと右側の武装兵士たちが左側の女性・子どもたちに銃を向けている構図だが、米軍だという識別は全くつかない。共産党がひどく失望した理由はそこだ。一方、このようなあいまいな表現でも米国は激怒した。当時、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のアルフレッド・バー館長は「ピカソが言い訳しても明らかな反米宣伝作品だ」と一喝した。
 この作品は、ピカソが尊敬したフランシスコ・ゴヤの代表作『マドリード、1808年5月3日』の構図をそのまままねたという分析が一般的だ。ナポレオン軍(右側)によるスペイン良民(左側)の処刑場面が描かれた名作だ。だが、『韓国での虐殺』に対する評価は全く違う。ソ・スンジュ氏は「ピカソ特有のキュビズム的な個性が作品の上段にしか現れていないなど、独創性や完結性の面で落ちる作品だ」と言った。共産陣営が「米軍は(北朝鮮の)黄海南道新川で民間人3万人を虐殺した」と主張する「信川虐殺事件」を描いたという話もあるが、北朝鮮が事件を攻勢の目的で世界に知らしめたのは作品完成の翌年からなので説得力に欠けるし、学界でもこの事件は米軍の介入ではなく、地域内の左翼・右翼闘争の結果だという解釈が支配的だ。ピカソの評伝を出した小説家キム・ウォンイル氏(79)は「時事性はあるが芸術性を高く買うのは難しい作品だ」と語り、最高齢の現役画家と言われるキム・ビョンギ氏(105)は「戦争をあまりにも表面的に見ている」とピカソを指弾する文「ピカソとの決別」を書き、1951年に釜山で朗読した。
 ピカソ美術館のキュレーター、ヨアン・ポプラル氏は「ピカソが表現しようとしたのは特定の戦争ではなく、戦争そのものだった」と話す。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/05/03/2021050380032.html

 キャメロンとジョンソンが並ぶ写真は、二人ともキャラが立ち過ぎてて傑作だが、引用した、Visible~、という点に限っては、イートン校の学生、かつての日比谷高校生と全く同じだわ。↓

 Britain’s overgrown Eton schoolboys have turned the country into their playground
 The reckless disdain of Boris Johnson and David Cameron is evidence of the institutional elitism blighting our politics・・・
 Visible effort is mocked at my school – the trick is to achieve without seeming to try.・・・
https://www.theguardian.com/commentisfree/2021/may/02/westminster-eton-schoolboys-boris-johnson-david-cameron

 ナポレオン評価なんてことよか、コルシカ独立運動、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%AB%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E6%88%A6%E4%BA%89
再燃すりゃ面白いんだけど。↓

 Napoleon’s legend is alive and as divisive as ever Two hundred years after his death, debate continues over whether he was a tyrant or reformer・・・
https://www.ft.com/content/b7876e55-1f00-4a86-9942-a9c712effa5c

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <小せえ小せえ。↓>
 「・・・中国メディアの快資訊・・・記事は、日本刀はこの「横刀」の弟子のようなものだと主張した。「白村江の戦い」で敗れた日本は、「唐の作刀技術を学び、日本刀を作り出した」と主張している。しかし、日本は「横刀の真髄を学ぶことはなく、簡素化した作刀方法に変えたので、日本刀はもろくて横刀ほど使い勝手が良くはなく、切れ味も横刀には及ばなかった」と主張した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1698857?page=1
 <概ね定番。↓>
 「植民地になったことのない日本、清との違いは何だったのか・・・中国メディアの捜狐・・・」
http://news.searchina.net/id/1698858?page=1
 <同じく。↓>
 「トリチウム君だけではない、日本の奇抜すぎるマスコットたち・・・中国のポータルサイト・新浪・・・」
http://news.searchina.net/id/1698860?page=1
 <処理水輩出問題で習ちゃんが矛先を米国に向けたな。↓>
 「中国のポータルサイト・新浪に・・・「汚染水の海洋放出という点で米国は日本よりもさらにひどいことをしてきた」とする記事が掲載された。
 記事は、4月初めに米フロリダ州で大量の工業汚染水が溢れ出す事故が発生して近隣住民が避難、緊急事態宣言が発出される事態となったことを紹介。汚染水が海に大量放出されれば、近隣海域の生態系が汚染され、マナティなどの生物が大量死する可能性があるとの分析も出たと伝えた。
 その上で、米国では1947年から61年の間にカリフォルニア州ロサンゼルス付近の海域で767トンの有害物質であるDDTが入ったタンクを捨て、タンクの中身が海中に流出して太平洋海域に広がる事態を招いたという最近の海外メディアによる報道に言及。近年米国のハクトウワシの個体数が減少の一途を辿っている原因について科学者が、体内にDDTを蓄えた魚をハクトウワシが食べるという悪循環が続いていることにあるとの見解を示したと伝えるとともに、米国は海に拡散したDDTを除去する方法を見つけられていないとした。
 また、DDTは発がん性を持つ物質であり、生態系への影響だけでなく、人類の日常生活にも大きな影響を及ぼす可能性があることから、科学者たちが問題解決に向けた研究に日々取り組んでいると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1698859?page=1
—————————————————————————————–
 休日の臨時一人題名のない音楽会です。
 欧米のクラシック的歌謡曲・クラシック的軽音楽補遺集です。
 後者は映画音楽のかなりの部分でまだ生き残っている感じですが、前者は既に生きも絶え絶えの状況かも。
 前にも書いたことがあるはずですが、平均率によるメロディーの可能性が尽くされたからなのかもしれませんね。

一 クラシック的歌謡曲

<英語篇>
Love Is Blue(L’amour est bleu=恋はみずいろ)(1967年) 歌唱:Veronica Lake 仏作詞・英訳詞:Pierre Cour 作曲:Andre Popp
https://www.youtube.com/watch?v=8ZfPCOZF29A

I’ve Been Kissed Before(1952年) 歌唱:Rita Hayworth 作詞:Sidney Keith Russell 作曲:Lester Lee
https://www.youtube.com/watch?v=1_tOll47T9A

<仏語篇>
Mon mec à moi(わたしの彼氏) (1987年) 歌唱:Patricia Kaas 作詞:Didier Barbelivien 作曲:François Bernheim
https://www.youtube.com/watch?v=2bAMyiaIwNk

Hier Encore(1964年) 歌唱:Nara Noïan 作詞・作曲:Charles Aznavour
https://www.youtube.com/watch?v=Iint8LEYko0

Etrangère au Paradis(1953年) 歌唱:Gloria Lasso 作詞・編曲:Robert Wright & George Forrest 作曲:Alexandre Borodine
https://www.youtube.com/watch?v=tBqDFcxjq7E

<ポーランド語篇>
Zamiast(その代わりに) 歌唱:Edyta Geppert(注a)
https://www.youtube.com/watch?v=HyO-OwHzipk

(注a)1953年~。父がポーランド人で母がハンガリー人のポーランドの歌手。
https://en.wikipedia.org/wiki/Edyta_Geppert

Szukaj mnie(私のために見て) 歌唱Edyta Geppert
https://www.youtube.com/watch?v=jpQyuAMkSnA

Nie Chce Wiecej(もういらない) 歌唱:Michal Bajor(注b)
https://www.youtube.com/watch?v=6qfxrt3s_i0

(注b)1957年~。ポーランドの俳優・歌手。
https://en.wikipedia.org/wiki/Micha%C5%82_Bajor

<ロシア語篇>
Песня Золушки(シンデレラの歌)(1969年) 歌唱:Ludmila Senchina(注c) 作詞:Ilya Rakhmielevich Reznik 作曲:Igor Arkadievich Tsvetkov
https://www.youtube.com/watch?v=KzJgTb2sRxQ

(注c)1948~2002年。ソ連時代のウクライナ生まれでロシアで死去したソプラノ歌手。
https://en.wikipedia.org/wiki/Lyudmila_Senchina

二 クラシック的軽音楽

Femmes (1975年) 編曲?:Fausto Papetti(注d)
https://www.youtube.com/watch?v=an10cDOUZWw

(注d)1923~1999年。イタリアのアルト・サクソフォン奏者。
https://en.wikipedia.org/wiki/Fausto_Papetti

Concerto Pour La Fin D’un Amour(恋の終わりのコンチェルト) (注e)(1969年) 作曲:Francis Lai
https://www.youtube.com/watch?v=rUUo7RTnaBk

(注e)映画『あの愛をふたたび』の挿入曲。
https://ameblo.jp/utrillo-714/entry-12152623658.html
—————————————————————

太田述正コラム#11996(2021.5.3)
<藤井譲治『天皇と天下人』を読む(その4)>

→非公開