太田述正コラム#13129(2022.11.20)
<皆さんとディスカッション(続x5358)>

<太田>

 安倍問題。↓

 <こんな男とつるんだ岸信介の罪は余りにひどい。↓>
 「・・・1920年に現在の北朝鮮で生まれた文は1953年に釜山で避難生活をしている時、17歳の高校生をレイプし、男の子が生まれたが、その子を部下の朴普煕の子として朴に育てさせた。アメリカで育ったサミュエル・パクというこの子は、文に人生を台無しにされたとして、文や統一教会を訴えたりしているという。・・・
 2019年に常滑市の愛知県国際展示場で「考情文化祝福フェスティバル 名古屋4万名大会」という統一教会系のイベントが行われたが、安倍晋三を撃った山上徹也はそこで韓鶴子をねらうつもりだった。しかし、検問が厳しくて入れず、標的を安倍晋三に替えた。
 それはともかく、・・・そのイベントに東海地方と信越地方の一部の国会議員や地方議員が200人も参加した・・・。そして、その地方議員の中から36組の夫婦が選ばれて「既婚祝福」(すでに結婚している夫婦が改めて愛を誓う行為)という教団の儀式を受けた<。>・・・」
https://www.mag2.com/p/news/557820?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000125_sat&utm_campaign=mag_9999_1119&l=lya063889f&trflg=1
 <信介が調べたら、(昨日も紹介したが、)文教祖がこんなことを言っていることだって分かったはずだ。↓>
 「・・・〈日本の天照大神のルーツは韓国にある。百済の2番目の女王が日本に逃げてきて、天照大神になったんです〉(第239巻より)  
 〈西郷隆盛のような人も九州人だったので韓国人だったんです。吉田松陰という日本の啓蒙家も韓国人でした。それを知っていますか? 彼らの先祖が韓国と大陸につながっていたからです〉(第377巻より)  
 〈明治維新以前の日本人は野蛮人でした。苗字もありませんでした。(略)それを吉田松陰を中心として訓練、教育したのは韓国人なんです。西郷隆盛も韓国人です〉(第444巻より)  朝鮮半島と地理的に近い地域出身の人々のルーツは朝鮮半島にある、だから薩摩や長州の人々も韓国人であると文氏は主張しているのだ。  
 信者との間で様々なトラブルを引き起こし問題となっている献金について語った記録もある。  
 〈自分の財産は必要ではありません。全部売って投入しなさいということです。一文無しになっても、神様の力で生きることができます〉(第318巻より)  
 〈日本責任者はここに4億ドルを補充しなさい。(略)献金を出すのを急き立てたのか? 2000人ずつ連れてきたら、一人あたり100万ドルだといくらになる? 20億ドルになるんだ。20億ドルがいま私に必要だ〉(第375巻より)
 第375巻では、同席している教会の日本法人幹部が詰め寄られる場面も記録されている。  〈小山田! お前も倭奴だろう? あいつも調子よく『はい、はい』と答えるが、日本人の性質にはひどいところがあるな〉  文氏は’81年に「日韓トンネル」の建設を提唱し、翌年には「国際ハイウェイ建設事業団」(現・財団)を設立した。これは韓国の釜山と日本の佐賀県唐津市を結ぶ全長200km超の海底トンネルを建設するプロジェクトで、実現のために3億円以上の多額の献金をした信者もいるという。  また、日韓トンネルプロジェクトを実現するため、’08年には鳩山由紀夫元首相をはじめとして民主(当時)・自民・公明・社民の議員ら9人が「日韓海底トンネル推進議員連盟」を結成していた。  
 文氏は、この日韓トンネルの経由地点の候補となっている対馬について、こんな発言をしている。  
 〈釜山から対馬が見えるでしょう。対馬は韓国の領土なんです〉(第487巻より)  
 〈小さな島から進んでいけばいいでしょう。対馬に朝鮮総連と民団(在日本大韓民国民団)が移住すれば、自動的に韓国と連結されるのです〉(第434巻より) ・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/69847ac8e5f66b7c4302aeceb50ca9d4f7a75035
 <岸田首相がやるわけないよ。↓>
 「12月解散・総選挙シミュレーション 旧統一教会汚染議員が大量落選、自公過半数割れも・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4acc459412b28c9327c455773095091f2fa0ce3b

 ウクライナ問題。↓

 <来春までにはクリミアを取り戻すってさ。↓>
 ・・・Ukraine・・・’s deputy defense minister Volodymyr Havrylov・・・added “my feeling is that by the end of the spring, this war will (be) over.”
https://www.newsweek.com/ukraine-russia-crimea-black-swan-havrylov-1760819
 <でも、人々は大変。↓>
 With nearly half of Ukraine’s energy grid knocked out, Zelensky says 17 regions face a ‘difficult situation.’・・・
https://www.nytimes.com/2022/11/19/world/europe/with-nearly-half-of-ukraines-energy-grid-knocked-out-zelensky-says-17-regions-face-a-difficult-situation.html
 <野蛮。↓>
 「・・・現在のウクライナは、主に4つの宗教界に分かれています。詳しくは後述しますが、モスクワ正教会の管轄下にあるウクライナ正教会と、2022年に離脱したウクライナ正教会、2018年に・・・コンスタンティノープルの総主教によって独立の承認を得<て>・・・独立したウクライナ正教会、それにカトリック教会(東方典礼カトリック教会)です。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a74fc56625c7746b998abe6c95cea2ba88713244
 <プーチンの数少ない功績。↓>
 Opposition to Russian aggression has helped Poles and Ukrainians put bitter 20th-century history behind them・・・
https://www.theguardian.com/world/2022/nov/19/eastern-poland-putin-war-russian-aggression-poles-ukrainians-history
 <血沸き肉躍るスネーク島の物語。↓>
 ‘Russian warship, go fuck yourself’: what happened next to the Ukrainians defending Snake Island?・・・
https://www.theguardian.com/world/2022/nov/19/russian-warship-go-fuck-yourself-ukraine-snake-island

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 経済犯罪のデパート、電通。↓

 「東京五輪事業で電通などに談合疑い…贈賄側が特捜部に説明、テスト大会入札で受注調整か・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4348b7be7c6a3f20646eded102d521f62fbe07dd

 なーるほどほど。↓

 「里帰り「九五式軽戦車」の実像 なぜ旧陸軍は「軽」戦車を使い続けたのか・・・
 速度重視で開発された九五式軽戦車は時速40kmを発揮してトラックにも追従でき、故障も少なかったので重宝されました。
 しかし太平洋戦線では、緒戦こそマレー半島進撃作戦で速力を発揮した「日本版電撃戦」を演じましたが、以降は苦戦を強いられることになります。それでも軽戦車の開発が続けられたのは、限られた資源を艦船や航空機に振り向けなければならなかったという台所事情のほかにも、「強くて速くて」に追加して「軽い」ことも重要だったからでした。輸送船の荷役能力と、本土決戦を想定し国内の貧弱な道路や橋梁でも耐えうる重さに留めなければならないといった、インフラ上の事情があったのです。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E9%87%8C%E5%B8%B0%E3%82%8A-%E4%B9%9D%E4%BA%94%E5%BC%8F%E8%BB%BD%E6%88%A6%E8%BB%8A-%E3%81%AE%E5%AE%9F%E5%83%8F-%E3%81%AA%E3%81%9C%E6%97%A7%E9%99%B8%E8%BB%8D%E3%81%AF-%E8%BB%BD-%E6%88%A6%E8%BB%8A%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%84%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B/ar-AA14jfz8?ocid=msedgntp&cvid=3155b5d4258b4e69b41e4a37cde14f92

 日・文カルト問題。↓

 <こういうコラムを文在寅政権下で載せなかった朝鮮日報よ、その怯懦をいかんせん。↓>
 「・・・米国の海軍理論家、アルフレッド・T・マハンのシーパワー(Sea Power. 海洋権・海洋権力)論が19世紀末に世界を強打した。マハンの理論は「海を制する者が世界を制する」という言葉に要約される。これを受けて国家戦略を変え、帝国へと成長した国が米国だ。日本にも大きな影響を与えた。露日戦争を勝利に導いた秋山真之(さねゆき)は、マハンに師事した海軍参謀だ。日本は海の戦略的価値に目を留めた。陸軍中心の武力を海軍中心に変えて列強へと跳躍するため、マハンの理論を日本の戦争史に適用した。ところが当時、日本に海軍の英雄はいなかった。そこで敵将・李舜臣を引っ張り出し、反面教師のような形でシーパワーの価値を主張したのだ。司馬遼太郎は、日本がシーパワー論を内在化する過程について「黒砂糖を白砂糖にする精製作業」と書いた。李舜臣の叙事は“漂白剤”の役割を果たしたのだ。・・・
 司馬遼太郎はさまざまな著書で、旧帝国海軍の将校が、ロシアのバルチック艦隊との決戦のため出港する際、李舜臣の魂に向けて祈りをささげる場面を描いた。作家の想像ではなく事実だ。日本のエリートの一部は李舜臣を研究し、尊敬していた。これを一つの動力として戦争に勝ち、遂には韓国を併呑した。韓国の歴史において最も逆説的で、悲劇的な場面だと私は考える。・・・
 日本を知れば、韓国のミステリーも解ける。当時、韓国は海を知らず、知ろうともしなかった。中国中心の狭い世界観に閉じ込められ、自国の近海すら守れなかった。陸軍の英雄は満ちあふれていても、海軍の英雄を有する国はごく少数だ。海の近代的価値が分からなかったから、李舜臣の近代的価値も分からなかった。だから抗日英雄の救国叙事すら日本に奪われた。狭い世界観がつくり出した悲劇だ。・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/11/18/2022111880121.html
 <確かに・・。↓>
 「米本土狙ったICBMを日本に落とす…金正恩の無謀な挑発・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/297911
 <それを機に、娘をデビューさせるとは。(写真が一杯。見事に父母を足して2で割った感じ。)↓>
 North Korea’s leader Kim reveals his daughter in rare appearance・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-63685497

 モチ、納得。↓

 「飛行機のトイレで出たモノはどこへ…実は200km/h超で配管を爆走! でもナゼ? 納得の仕組み・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A9%9F%E3%81%AE%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%81%A7%E5%87%BA%E3%81%9F%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%B8-%E5%AE%9F%E3%81%AF200km-h%E8%B6%85%E3%81%A7%E9%85%8D%E7%AE%A1%E3%82%92%E7%88%86%E8%B5%B0-%E3%81%A7%E3%82%82%E3%83%8A%E3%82%BC-%E7%B4%8D%E5%BE%97%E3%81%AE%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF/ar-AA14i5Np?ocid=msedgntp&cvid=b06d027f6b574676a7384976749f9aa8

 私のヤマハのサウンドバーの後継・・になるワケないお値段のがあったー。↓

 「800Wのアンプが自宅サウンドを進化させる。Bang&Olufsenの極上サウンドバー「Beosound Theatre」・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/shopping/800w%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97%E3%81%8C%E8%87%AA%E5%AE%85%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%92%E9%80%B2%E5%8C%96%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B-bang-olufsen%E3%81%AE%E6%A5%B5%E4%B8%8A%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%BC-beosound-theatre/ar-AA14fx4v?ocid=msedgntp&cvid=dbe04898060a4d4b998bb614aa43f07c

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <邦語媒体より。
 とにかく、日本との縁だらけ。↓>
 「・・・毛沢東は第一師範学校で、恩師との出会いも果たしています。「修身」と「教育学」を担当した楊昌済です。
偉人から学ぶ
 楊昌済は、日本やイギリスでの留学経験を持ち、ドイツにも滞在していました。講義はそんな海外経験が生かされたもので、古今東西の名著や偉人の言葉から、エッセンスを抜き出すというものでした。
 なかでも中国清代末期の軍人である曽国藩の言葉を頻繁に取り上げたそうです。言葉の解説に日本の偉人を引き合いに出すこともありました。
 例えば、曽国藩の日記から「架空の事をしない」という言葉に着目して、こんな解説を行ったこともありました。
「着実に一歩一歩、仕事をするということである。日本人の福沢諭吉が慶応大学を設立したように、教育を天職とし、名を求めず、利を求めない」
 毛沢東はのちに「近い時代では、曽国藩のみを尊敬する」と述べています。それだけ恩師の影響を色濃く受けたということでしょう。・・・」
https://diamond.jp/articles/-/313095?utm_source=wknd_dol01&utm_medium=email&utm_campaign=20221120
 <ここからは、レコードチャイナより。
 日本人と嗜好が同一化しつつある?記事↓>
 「華字メディアの日本華僑報網は・・・、1人の日本人女性の終活についてつづった「藤井さんの終活」と題する文章を掲載した。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b904374-s25-c30-d0190.html
 <饅頭怖い路線放棄?↓>
 「対立緩和の動きか、日本で米中韓など各国海軍上層部を招いてシンポジウム開催・・・香港誌の亜洲週刊・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b904731-s38-c100-d0198.html

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太田述正コラム#13130(2022.11.20)
<工藤美知尋『海軍大将 井上成美』を読む(その29)>

→非公開