太田述正コラム#13191(2022.12.21)
<皆さんとディスカッション(続x5389)/映画評論76:RUN/ラン>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なしと言えばなし。

 ウクライナ問題。↓

 <華々しく散りたまえ。↓>
 「ロシア政府、ウクライナ「再攻勢」巡り内部で意見対立か・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/675e887d8eb7e38a9691efedc9d9a1d2f11cab8d
 <だからー、以下同文。↓>
 「プーチン氏、併合4州の状況は「極めて困難」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/23a43ce52d5ec4935f42896150c1e5a8ee53d410
 <だって、つい最近までSFの中だけに存在していた戦い方をウクライナ軍は米国等の人的・(衛星を含む)物的支援下でやってんだからね。↓>
 Two Ukrainian military officers peer at a laptop computer operated by a Ukrainian technician using software provided by the American technology company Palantir. On the screen are detailed digital maps of the battlefield at Bakhmut in eastern Ukraine, overlaid with other targeting intelligence — most of it obtained from commercial satellites.
 As we lean closer, we see can jagged trenches on the Bakhmut front, where Russian and Ukrainian forces are separated by a few hundred yards in one of the bloodiest battles of the war. A click of the computer mouse displays thermal images of Russian and Ukrainian artillery fire; another click shows a Russian tank marked with a “Z,” seen through a picket fence, an image uploaded by a Ukrainian spy on the ground.
 If this were a working combat operations center, rather than a demonstration for a visiting journalist, the Ukrainian officers could use a targeting program to select a missile, artillery piece or armed drone to attack the Russian positions displayed on the screen. Then drones could confirm the strike, and a damage assessment would be fed back into the system.
 This is the “wizard war” in the Ukraine conflict — a secret digital campaign that has never been reported before in detail — and it’s a big reason David is beating Goliath here. The Ukrainians are fusing their courageous fighting spirit with the most advanced intelligence and battle-management software ever seen in combat.・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/2022/12/19/palantir-algorithm-data-ukraine-war/
 <但し、ウクライナ軍が専守防衛を強いられているため、こういうことに・・。↓>
 ・・・The paradox of the Ukraine conflict is that it combines the World War I nightmare of trench warfare with the most modern weapons of the 21st century.・・・

 <他方、日本のムネオ君の友の方々は、ますますヒステリックに・・。↓>
 「本格攻勢に出始めたロシア軍と崩壊寸前のウクライナ軍・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cb8e9bf8bfee391223f0c45d1f61f91442fc3d0

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 早指し戦だからプロレス部分が無かった可能性があるが、負けてもいい片面的プロレスを藤井五冠を仕かけ、それに付け入りつつも豊島九段が力不足で敗れたのかもしれない。↓

 「大逆転!絶妙手4六桂 藤井聡太竜王 VS 豊島将之九段【銀河戦準決勝棋譜ハイライト】・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=XX9vAMSrFCg

 米国型セクハラ事件やね。↓

 「谷賢一さんからセクハラ「怖くて仕方がなかった」 女性が実名で会見・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7073f3c9e05dd556f02d7e3912f794e22dc0afc4

言われてるなあ。↓

 Faxes and floppy disks: Japan’s bureaucracy needs an upgrade・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2022/12/20/japan-digital-taro-kono-modernize/

 ナスカ絵群の発見で山形大が世界デビュー。↓

 Researchers discover 168 mysterious carvings in Peru’s ancient Nazca plain–A general view shows mapping of the Nazca Lines images found on Peru’s southern Pacific coast, as part of research led by Peruvian and Japanese researchers from Yamagata University.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2022/12/20/nazca-lines-peru-geoglyphs/

 出たとこ勝負史観の横行は、まっこと、どーしょーもないね。↓

 「・・・第一には、政党と軍部の政治的台頭である。両者は師団増設をめぐって衝突するが、それは単なる政策問題を超えて、両雄の政治的ヘゲモニーをめぐる争いに発展する。第二には、元老の政治威信の低下である。山県は政党内閣と陸軍の調停に失敗した。それは結果として元老の政治力の減退を(実態はともあれ)印象付けるものになるだろう。
 さて、かくして西園寺内閣は総辞職した。・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b9ec98932ab324156a48fc7e6717a92ff0dd855

 仮にそうだったとしても、単に、暗殺の手間が省けただけだったと思うが・・。↓

 「・・・明治天皇の祖父にあたる中山忠能は、当時の病死を不審がる言説に対しては、「例の雑説、採るに足らず」と一蹴していることも注視すべきだろう。筆者の結論としては、病死としておきたい。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd3803b17a25c174c9835a2ec02f96057847f2f7

 さすが、当時の(残忍にして謀略好きの)縄文的弥生人のカガミ。↓

 「・・・見つかった書簡は、斉昭が幕府の海防参与の職にあった1853~55年頃に書かれたとみられる。
 「夷人(いじん)焼殺ノ件」と朱書きされ、黒船で江戸の手前まで乗り付けたペリーら米の使節を「墨夷(ぼくい)」と呼び、抹殺する案を詳細に書き付けている。
 書簡で斉昭は「仕掛けをした屋敷に入れてしまえば一度に焼き殺せるのではないか」「江戸城内の大広間で上官らに酒をたっぷりと飲ませて頭をはね(中略)品川の辺りに待機したものには狼煙(のろし)を上げて知らせる。船中に残ったものも残さず切り捨てられる」といった計画を記している。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E6%B0%B4%E6%88%B8%E8%97%A9%E4%B8%BB-%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E6%96%89%E6%98%AD%E3%81%8C%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%83%BC%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E3%82%92%E8%A8%88%E7%94%BB-%E6%94%98%E5%A4%B7%E3%81%AA%E3%81%A9%E7%A4%BA%E3%81%99%E6%9B%B8%E7%B0%A1%EF%BC%91%EF%BC%96%E7%82%B9-%E5%80%89%E6%95%B7%E3%81%A7%E7%99%BA%E8%A6%8B/ar-AA15vnaA?cvid=f6e3b4f81e844284b6b6668ad883343e

 日・文カルト問題。↓

 <隣の国の方が大騒ぎ。↓>
 「日本が15年ぶりに事実上利上げ、「超低金利」に終止符・・・」
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20221221/3840073/1
 「日本、超低金利10年の固執破った…アジアの金融市場が動揺・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/299014
 「日銀の国債保有比率が50%突破…全世界で例がない状況、その理由とは・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/12/21/2022122180042.html
 <「日帝強占期」という言葉も何とかしてくんない?↓>
 「日帝強占期に労働者が居住していた仁川「旧三菱社宅」…文化財登録を推進・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/299015
 <日韓交流人士モノ。↓>
 「KARA、きょうデビュー15周年を迎えて日本アルバム発表・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/299045
 <日本を引き合いに出すなー記事。↓>
 「米経済誌の「カタールW杯ソフトパワー評価」で韓国が2位、日本は・・・4位・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/12/20/2022122080308.html
 <とにかく、サッカーでも、そろそろ日本離れをしてちょ。↓>
 「サッカー韓国代表DFキム・ミンジェはなぜ日本をうらやんだのか…その秘密は日本のスポーツ政策にあった–韓国国会立法調査処、日本政府のスポーツ政策分析–日本、2大会連続W杯16強入り…五輪総合3位–スポーツ庁、スポーツ振興センターなどを通じ集中–生活体育とエリートスポーツの連携が有機的–韓国は政権が変わるたび政策変更・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/12/21/2022122180001.html

特殊部隊の士気・能力がこんだけ高けりゃ、パキスタンは国として今後とも存続できそうだな。↓

 「パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の警察関連施設に収容されていた国内のイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」のメンバーらが、職員を人質に取り3日にわたって立てこもった。政府によると、特殊部隊が20日施設に突入し、人質全員を救出。解放作戦に伴い容疑者33人が死亡した。・・・
 特殊部隊員2人が殉職したという。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%AB%8B%E3%81%A6%E3%81%93%E3%82%82%E3%82%8A%E5%AE%B9%E7%96%91%E8%80%85%EF%BC%93%EF%BC%93%E4%BA%BA%E6%AD%BB%E4%BA%A1-%E7%89%B9%E6%AE%8A%E9%83%A8%E9%9A%8A%E7%AA%81%E5%85%A5-%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E7%84%A1%E4%BA%8B%E6%95%91%E5%87%BA-%E3%83%91%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3/ar-AA15uWsh?cvid=4141407928b541cea846eb441af0375a
 確かに・・。↓

 「やる気は”スイッチ”ではなく”エンジン”だった…世界最先端の研究が導き出した「最初の5秒」の重要性・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/money/career/%E3%82%84%E3%82%8B%E6%B0%97%E3%81%AF-%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81-%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%8F-%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3-%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F-%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E5%85%88%E7%AB%AF%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%8C%E5%B0%8E%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%81%97%E3%81%9F-%E6%9C%80%E5%88%9D%E3%81%AE5%E7%A7%92-%E3%81%AE%E9%87%8D%E8%A6%81%E6%80%A7/ar-AA15vlFw?ocid=msedgntp&cvid=6b8c7dc1b6444367b9e88dc0a5742c83

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <BBCより。
 杉山らはインドにも注目してぞー。↓>
 India v China: Is becoming the most populous country a boon or curse?・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-india-63957562
 <次に中央日報より。
 宋ナニガシなんかじゃなく、習ちゃん、日本の再軍備諦めたんかよー。↓>
 「・・・中国の立場を代弁してきた軍事専門家の宋忠平氏はグローバルタイムズ20日付のインタビューで「数十年間にわたり続いてきた平和主義から抜け出そうとする日本政府の長期的な野望を見せるものだ」と指摘した。
 宋氏は「日本ではロシア、中国、北朝鮮など外部の脅威を誇張して反撃能力保有に賛成する声があるが、これは日本が自らが災難の種をまく行為だ」と非難した。
 また「日本が必要だと判断する時に他国に『反撃』をすれば、どうやってその国が反撃しないと確信できるのか」とし「こうした状況で日本はその結果に対応できなくなるだろう」と主張した。」
https://japanese.joins.com/JArticle/299046
 <お、習ちゃんの代理?↓>
 「北朝鮮外務省、日本「敵基地反撃」採択に「行動で見せる」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/298996
 <今度は、人民網。↓>
 <「専門家」だなんて、なんじゃらほい?↓>
 「専門家「日本の『反撃能力』保有は地域の安全保障を破壊」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2022/1220/c94474-10186228.html
 <ここからは、レコードチャイナより。
 無署名記事じゃあ、それこそ、何の意味もないで。↓>
 「日本が中国を「これまでにない最大の戦略的挑戦」と位置付け、本当に危険なのは誰なのか・・・環球網・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b906307-s25-c100-d0193.html
 <日中交流人士モノ。↓>
 「奇跡的!1200キロ離れた日本から「貴局の電波を受信しました」の手紙=中国ネット「心温まる」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b906399-s25-c30-d0193.html
 <激励ですな。↓>
 「5ナノもないのに…日本の2ナノ自主開発は「非常に難しい」・・・台湾TSMCの経営トップ・・・快科技・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b906304-s25-c20-d0193.html
 <こりゃ、豪気やねえ。↓>
 「来年の中国は「V次回復」?世界の投資銀行「GDP成長率5%超」と予測・・・人民網・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b906389-s6-c20-d0189.html

                    --映画評論76:RUN/ラン--

アマゾンプライムで、昨夜、表記の2020年配信の米国映画を鑑賞。
 「見入ったけれど、後味が悪い映画。」
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2428880&id=48839834 ←私のmixiコミュニティ
というのが私の最初の感想だったが、改めて、こりゃ、アングロサクソンを中心とするゲルマン系の人々が、北米、豪州等、で原住民達、とりわけその子供達、に対してやらかしたところの、善導という名目/意図の下での殺人を含む諸虐待行為に対する糾弾映画であると言えそうだな、と、思った。
 関心を持ったむきは、直接、鑑賞されたい。
 なお、事前に、この映画のウィキペディア群等はご覧にならない方がよい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/RUN/%E3%83%A9%E3%83%B3
https://en.wikipedia.org/wiki/Run_(2020_American_film)
 とりわけ、英語ウィキペディア↑は、完全ネタバレになってしまっている。
 私が上記した改めての感想を抱いた後に調べてみたら、この映画の脚本は、アニーシュ・チャガンティとセヴ・オハニアンの共作であるところ、前者・・監督を兼ねている・・はインド人2世、後者はアルメニア人2世・・但し、両親はドイツから米国に移住したもの・・だったが、この2人がそういう狙いも込めたのかどうかは別として、この2人の潜在意識下に私の改めての感想的なものがあったであろうことは否定できないのではなかろうか。
 なお、この2人のウィキペディアを添付しておく。↓
Aneesh Chaganty
https://en.wikipedia.org/wiki/Aneesh_Chaganty
Sev Ohanian

https://en.wikipedia.org/wiki/Sev_Ohanian

<太田>

一、かかりつけ医

 医者に行ってきたが、降圧剤2種、降コレステロール薬、降尿酸薬、の服用を続けているという条件下だが、2カ月前に受けた定期健診の結果は、腎機能が年齢相応に衰えてきている以外は異常なし。

二、私の名前

 本日、たまたま某氏に送ったメールを転載しておく。↓
 「・・・実は、私、述正というのは通称で、戸籍上は逑正です。
これ、ひどい話で、オヤジが、述の正字が逑だと思い込んでいてそっちで届け出をしちゃったんですよね。
 「のぶまさ」は、安藤信正から取ったんだそうです。
 なんで、彼なんだと聞いておけばよかったんだけど、不明です。
 なお、逑正はのぶまさとは読めず、逑は「きゅう」という読みしかありません。」

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太田述正コラム#13192(2022.12.21)
<安達宏昭『大東亜共栄圏–帝国日本のアジア支配構想』を読む(その18)>

→非公開