太田述正コラム#2466(2008.4.4)
<皆さんとディスカッション(続x102)>
<TK>
 一部の途中からですが、トークライブ、見に行きましたよ~
 観客は左っぽい人が多かったですね。メモとか熱心に取りながら皆さん勉強熱心でした。
 鎌田慧さんは、「三菱重工の防衛利権問題を解決するには、民需(平和産業)に転換するしかない」ということをおっしゃっていましたが、見事に結論だけは太田さんと逆なんですよね~
 太田さんの苦悩がよく分かりますね(笑
 講演自体はとても楽しかったですね。太田さんの皮肉っぽい話が左の人たちは、理解できないのはポカンとしていたのはかなり笑えました。
<太田>
 わざわざご足労いただき、恐縮です。
<コバ>
 コラム#2464を読みました。
 日本語、英語、中国語で記事を書く朝鮮日報って凄いメディアですよねえ。日本のメディアも自前で韓国語による記事を書くとか、少しは朝鮮日報を見習ってもらいたいです。
<太田>
 オヨヨ!
 そんなこと考えてみたこともなかったなあ。
 当然、朝鮮語で書かれた印刷版朝鮮日報の記事を各国語に翻訳しとんのとちゃいます?
<バグってハニー>
 コラム#2464ですが、
>しかし続いて、今年米国の有名大学に合格した韓国人の数が、どの大学でも軒並み下がったという、同じ朝鮮日報の記事・・を見て、これは韓国の優秀な高校生の米国崇拝熱が冷めたせいではないか、と考え、私は、韓国の大衆は反米から親米へ、知識層は親米から反米へとふれつつある、ということではないかととりあえず総括しています。
 こういうニュースを見つけたんですよ。単に高倍率のあおりを外国からの留学生が食ってるだけなのでは?
米名門大、記録的な「狭き門」に=学費免除で志願者殺到 (時事通信)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/n_the_states3__20080403_2/story/080402jijiX416/
 ハーバード大には過去最多の2万7462人が願書を出し、1948人が合格。競争率は、米最古の私大として1636年に創設されて以来最高の約 14倍(昨年は11倍)に達した。スタンフォード大も競争率11倍、エール大が12倍と、いずれも各校史上で最も「狭き門」になった。 
<太田>
 私が引用した朝鮮日報記事
http://english.chosun.com/w21data/html/news/200804/200804030016.html
では、韓国人学生が増えすぎたので、米国の有名大学が韓国人学生向け枠を減らしたのではないか、また、韓国の留学希望者向け学校同士が互いに相手の悪口を言い合ってきたことに米国の有名大学が嫌気を覚えたのではないか、という二つの理由を挙げていましたが、いずれも説得力に乏しいので、こりゃ志願者の質が下がったに違いない、と思った次第です。
http://www.nytimes.com/2008/04/01/education/01admission.html?_r=1&oref=slogin&ref=education&pagewanted=print
。4月4日アクセス
を読むと、競争率が過去最高になった最大の理由は、過去約15年にわたって高校卒業生の数が増え続けてきた(ここ一両年でピークに達しその後減っていく)ためであるとした上で、副次的理由として、電子出願が容易になってきていること、学費支援制度が拡大されたこと、より広範な生徒向けに積極的な募集が行われるようになってきたこと、掛け持ち志願が増大してきていること、を挙げているので、時事の捉え方はやや歪んでいると思います。
 このことから、過去一貫して伸びてきた韓国人合格者が今年突然大幅に減少した理由として、太田説も依然十分成り立ちうるのではないでしょうか。
 以下余談ですが、上記NYタイムス記事を読むと、ハーバード大学志願者に関しては、合格者1,948人に対し、27,462人が志願したところ、うち全大学共通試験であるところのSATの英語の成績が満点の者が2,500人、数学が満点の者が3,300人、高校での成績が全校1番の者が3,300人以上いたというのですから、合否の判定を各種枠を設けてやらざるをえなくなっているであろうことは明白ですね。
 SATの難度をもっと上げるか、各大学が独自の試験を実施するか、何らかの改革が必要かもしれません。
 
<神戸の発明家>
 日頃よりお世話になっています。
 コラム#2374「日本論記事抄(その3)」を読みました。
 標記のメールを読ませて頂きました。
 少なくもと小和田恆氏の性格の一部はメールから感じ取れました。
 従って、皇太子妃雅子(1963年~)様のセレブな性格も類推できました。
 伊吹文明氏と言い、日本には庶民離れした人が中枢で、陣を張っている事実も実感できました。
 大変ですが、頑張って下さい。
 共にですが、頑張りましょう。
 以上、取急ぎ連絡します。
<太田>
 伊吹文明氏については、コラム#1686、2082で取り上げていますよ。
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太田述正コラム#2467(2008.4.4)
<先の大戦正戦論から脱する米国?(続)(その3)>
→非公開