太田述正コラム#13527(2023.6.6)
<皆さんとディスカッション(続x5554)>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

 ウクライナ問題。↓

 <やったぜベイビー。↓>
 Russia Says Ukraine Has Launched ‘Large Scale Offensive’ on Five Fronts・・・
https://www.newsweek.com/russia-ukraine-five-fronts-offensive-war-1804430
 「ウクライナ軍司令官「戦車がバフムト方面への攻撃でロシア軍を断ち切った。前進を続けている」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fcbfdbd2dabf3f8e7a76fbe0164fcdb2b396a0b
 「ロシア人義勇兵組織、露西部の集落を制圧か・・・」
https://www.sankei.com/article/20230606-SBZGCVFFDVJ5ZPHWT4ZWTFQ4SE/
 <米国も、これ↑等、黙認へ。↓>
 Biden Administration Shrugs Off Ukraine’s Attacks in Russia–For months, U.S. officials said cross-border operations risked a dangerous escalation. But those fears have ebbed.・・・
https://www.nytimes.com/2023/06/05/us/politics/ukraine-attacks-inside-russia.html
 <カワイソーな露軍兵士達。↓>
 Russian President Vladimir Putin’s military forces have been building a network of trenches throughout Ukraine, but these lines may not be completely effective.
 ”Troops are basically sitting ducks, and the enemy tries to bomb or gas them out,” Guy McCardle, managing editor of Special Operations Forces Report (SOFREP), told Newsweek of trench warfare.・・・
https://www.newsweek.com/russia-reliance-trenches-troops-vulnerable-1804635
 <気持ちは分かるが、経済学のセンセはお静かに。↓>
 The Eyes of the World Are Upon Ukraine・・・
 Seventy-nine years ago Allied paratroopers began landing behind the beaches of Normandy.
 World War II was a long time ago, but it still lives on in America’s memory. And the anniversary of D-Day, on Tuesday, seems especially evocative this year, as we await the moral equivalent of D-Day, coming any day now when Ukraine begins its long-awaited counterattack against Russian invaders (which may have already started).
 <日本には当てはまらないんだぜー。↓>
 I use the term “moral equivalent” advisedly. World War II was one of the few wars that was clearly a fight of good against evil.・・・
https://www.nytimes.com/2023/06/05/opinion/ukraine-war-d-day.html

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 佐々木七段が、AI研究ではやや不利になる順・・絶対に藤井七冠が研究していない順・・にあえてもちこみ、中盤という、藤井七冠がAI研究力(序盤)と詰将棋力(終盤)が発揮できない盤面、で勝負する戦略で臨んだが、中盤力でもやっぱ、藤井七冠に一歩及ばなかった、ということ。
 これは、藤井七冠に、片面的プロレス技を繰り出す余裕まではなかったことを意味する。
 (佐々木七段の現状における棋力は判定できただろうから、次局以降、藤井七冠の対局ぶりが注目される。)
 しかし、AI評価値・・現状ではAI評価値が余り信頼できない場合があることも分かって来たが・・が、起伏こそあれ、一度も佐々木七段側にふれなかったことから、観戦していて余り面白くなかった。
 AI時代に、棋力抜群で生れ落ちてしまったという二重苦を背負ったところの、藤井七冠、の、「面白い将棋」の追求は道半ば、という印象。↓

 「AI最善手炸裂!遠見のレーザービーム「1七角」で佐々木七段を一撃KO 棋聖戦第1局 藤井聡太棋聖vs佐々木大地七段・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=iNxeueyA5Qk ←ヤス氏
 「藤井聡太棋聖 VS 佐々木大地七段 一撃必殺で急転直下!・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=sNxwROk5aoY ←アユム氏
 「【プロも驚愕!!】藤井棋聖と二転三転の名局!佐々木大地七段渾身の勝負手もまさかの「▲1七角」・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=AknajU9Vs14 ←Sugar氏
 「【絶妙手】藤井棋聖が悔やんだ盲点の角!感想戦で判明した佐々木大地七段の勝負勘・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=kfea817E7aA ←Sugar氏
 「ベトナム!開幕!・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=DYLy-mFVtrE ←nanami mizuki(初引用)

 将棋プロは利害関係者、ちゅうか当事者、だから、客観的な評論は出来ない上、そもそも評論家向きじゃない人が多い。↓

 <なんにも変わってないよ。棋力の高い方が勝つ確率が高いってだけ。変わったのは、AIで棋力を磨いたり、形勢判断が(概ね)できるようになったり、の部分。↓>
 「・・・私は、藤井さんの登場で、将棋というゲームの考え方がガラリと変わってしまった気がしています。これまでの将棋は、2人の対局者がどちらも「間違える」ことを前提にしていたところがありました。人間は不完全ですから、必ずミスは出ます。それは仕方のないことであって、もしも自分が先に間違えてしまったら、相手がもっと大きなミスを犯すように仕向ける。そうして、最後にリングに立っているのが自分であれば良い。私は、将棋とはそういうゲームだと考えていました。  藤井さんは、その「人間は間違える」という前提を崩しつつあります。彼はほとんどの局面で、最善と思われる手、あるいはそれに近い手しか指しません。・・・
 <そんなん、驚くほどのことじゃあなく、誰でも考えそうな戦略だよ。今回佐々木七段がとった戦略も同じだ。↓>
 王将戦が始まって、私がまず驚いたのは、第一局で羽生さんがとった作戦でした。なんと、わざわざ自分から不利になるような戦法を選んだのです。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/55cbcc338218c3c38a1b732601759536ee458bd9
 <角換わりに限らないハナシやんけ。↓>
 「・・・研究から外れたところでの小さなミスでリードを奪われ、そのリードをひっくり返せずに終わる。対戦相手からすれば非常にシビアな状況であり、藤井棋聖の角換わりを打ち破る難しさを感じた一局となりました。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/byline/tooyamayusuke/20230606-00352611

 意味不明、中身なし、涙、は、全て事務所と調整済みか?↓

 「櫻井翔 ジャニーさん性加害問題について言及 涙浮かべ、言葉詰まらせ「臆測で傷つく人たちがいる」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0b4bcebab0eda4491f7beb36d8fb1c588870903

 プッ。↓

 「仕事を放りだした部下を捕まえろ!明智光秀が大事な戦いの裏で課されたミッションとは・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/97881bef5bbdbb9f39c3b679a0af8681b2735f75

 へーそうだったのー。↓

 「・・・亀の四男・<奥平>忠明は自立するとき、その鳥居強右衛門の子孫を家臣としてもらい受けています。そのため、鳥居家は奧平松平家の重職となりました。一族には家老を務めた人もいます。
 <感じ方が依然不十分であるようだね、本郷君を始めとする東大系歴史学者の諸君。↓>
 もう一つおまけ。 「強右衛門(すねえもん)」という字は、なかなか読みにくいと思いますが、史料編纂所の名所長といわれたAさんも、教授会でその名前を読めなかった、ということがありました(ぼくもその場にいました)。 しかし、そんな些細なことと比ぶべくもなく、Aさんの業績は卓越したもの。ですので強右衛門を通じて、研究者に大切なのはあくまで「考えること」で、「知ってる・知らない」にこだわるのは無意味だとあらためて感じた……なんてこともありました。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ffd3d4dc02cb4b5d717d39c537567852102c2b2

 下剋上
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E5%85%8B%E4%B8%8A
の初令。(↑出来が良く面白い。)↓

 「・・・初代孝景は、越前守護斯波氏の三家老の一人だった。筆頭の家老というわけではなかったが、守護代の甲斐常治(かいじょうち)が長禄3年(1459)に没して子の敏光(としみつ)が跡を継ぐと、孝景の勢威が強まっていく。応仁元年(1467)に始まった応仁・文明の乱で、主家の斯波氏は、すでに亡くなっていた斯波義健(しばよしたけ)の後継をめぐって、斯波義廉(よしかど)と斯波義敏(よしとし)が争う。そのため、斯波義廉が山名宗全率いる西軍、斯波義敏が細川勝元率いる東軍に属すこととなった。このとき孝景は、甲斐常治の子敏光とともに斯波義廉を奉じて西軍に属している。そして、東軍の斯波義敏方を追い込むなどの活躍をした。しかし、文明3年(1471)、孝景は越前守護の権限行使を認められるという条件を示され、突如として東軍に寝返る。このため、孝景は甲斐敏光と袂を分つこととなり、今度は越前各地で西軍の甲斐氏と戦うことになった。そして、甲斐敏光を加賀に追放すると、加賀の一向一揆とも結び、加賀における西軍の勢力をも駆逐している。こうした孝景の働きもあって、応仁・文明の乱は、東軍優位な形で終結する。そして、こののち、朝倉氏が越前を実効支配する形となり、斯波氏は、織田氏が守護代を務める尾張への下向を余儀なくされた。・・・
 孝景が亡くなったとき、公家の甘露寺親長(かんろじちかなが)は孝景を「天下悪事始行張本也」(『親長卿記』)と評している。つまり、下剋上という悪習をもたらした張本人であるとの評価を与えていたのである。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/59ec8659364f9f640df60e5717fbe49b1c184097

 日・文カルト問題。↓

 <株は水物。余計なお世話。↓>
 「中国から引き揚げられた資金が日本に流入…バブル後最高値を更新・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/06/06/2023060680004.html
 <ご愛顧に感謝させてね。↓>
 「トヨタの自尊心「クラウン」が韓国上陸…迎え撃つ韓独勢に緊張感・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/06/06/2023060680002.html
 「トヨタ「クラウン」 51年ぶり韓国で販売…ヒョンデ「グレンジャー」より1000万ウォン高い価格・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/305188
 <報道価値なし。↓>
 「日本「海底トンネルに海水注入開始」…汚染水放流準備が大詰め・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/305185
 <遅いけど載せないよりはいい。↓>
 「中国の原発、トリチウム排出量は日本の4倍・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/06/05/2023060580091.html
 <こういう記事で日本を引き合いに出すのは止めよう。↓>
 「訪韓外国人観光客、日本より14P遅れ…日本並みに回復すれば成長率0.12P上昇・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/305164
 <こういう日本の記事掲載は〇。↓>
 「長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)は今年6月基準で地球に存在する核弾頭数が1万2520発になると推定し、5日、これを発表した。・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/305187
 <あらゆる意味で冗談キツイわー。↓>
 「核武装に6割賛成 5割超が日本との軍事同盟に同意=韓国調査・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230605002200882?section=politics/index

 リビアを経由する難民分も入っているようだが、かつてのエジプト住民の私としちゃあ、エジプトも落ちぶれたもんだ、と嘆きたくなるわ。↓

 Libya expels thousands of Egyptian migrants・・・
https://www.bbc.com/news/live/world-africa-65495446?ns_mchannel=social&ns_source=twitter&ns_campaign=bbc_live&ns_linkname=647d6915c408bd3c18cbb672%26Libya%20expels%20thousands%20of%20Egyptian%20migrants%262023-06-05T08%3A00%3A03.195Z&ns_fee=0&pinned_post_locator=urn:asset:c083cc24-cabf-420d-a0a0-f1b1aa90e848&pinned_post_asset_id=647d6915c408bd3c18cbb672&pinned_post_type=share

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <ご愛顧に深謝。↓>
 「「鬼滅の刃」時透無一郎の活躍に中国アニメファン歓喜、一方で「物足りなさ」感じる人も・・・中国版ツイッター・微博(ウェイボー)・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b915162-s25-c30-d0052.html
 <健闘を称える。↓>
 「<女子バレー>中国が日本をストレートで破る=中国ネット「8点差逆転、すごかった」「気分爽快」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b915165-s25-c50-d0052.html
 <そうなのよね。↓>
 「華字メディア・日本華僑報・・・文章は「夏でもスーツを着るというのはすでに日本文化の一部分になっている。日本で炎天下の中歩いているサラリーマンたちを見たら、心の中でお疲れさまと言ってあげよう」と結んでいる。」
https://www.recordchina.co.jp/b915035-s25-c30-d0193.html
 <どうもどうも。↓>
 「<テニス>失格の加藤未唯を中国のテニスファンも擁護=「不当な判定」「これはかわいそう」・・・中国版ツイッター・微博(ウェイボー)・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b915187-s25-c50-d0052.html
 <まあまあ。↓>
 「海外強豪サッカークラブの今夏の日本ツアー注目カード目白押し=中国ネットで羨望の声・・・中国スポーツメディアの直播吧・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b915138-s25-c50-d0192.html

<太田>

一 生成AI

 とにかく、典拠をきちんと示してくれなきゃ使い物になんないよー。↓

 「日本語対応したGoogleの「Bard」を試す 新機能は便利だが改善の余地あり?・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%97%E3%81%9Fgoogle%E3%81%AE-bard-%E3%82%92%E8%A9%A6%E3%81%99-%E6%96%B0%E6%A9%9F%E8%83%BD%E3%81%AF%E4%BE%BF%E5%88%A9%E3%81%A0%E3%81%8C%E6%94%B9%E5%96%84%E3%81%AE%E4%BD%99%E5%9C%B0%E3%81%82%E3%82%8A/ar-AA1c8zEf?ocid=msedgntp&cvid=e8109cf644f248569a0951b751bb2541&ei=37

二 iOS

 ウチのiPhone、まだ、アップデートできなかった。↓

 「「iOS 17」の対応機種はiPhone Xs以降、iPhone 8/Xは対象外に・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1983efe9392f43947ebd6760504f710a4beb77d

三 サウンドバー
 
 次は、ヤマハじゃなく、(TVごと)ソニーにすっか。↓

 「ソニーがDENONを追う、今売れてるホームシアターシステム・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/shopping/%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%81%8Cdenon%E3%82%92%E8%BF%BD%E3%81%86-%E4%BB%8A%E5%A3%B2%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%82%8B%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0top10-2023-6-6/ar-AA1caFxy?ocid=hpmsn&cvid=716af26b7d624aeaaa96115949af529a&ei=15

四 三村申吾さん

 昨日書き忘れた。
 仙台勤務をしていた時からの知り合いで、その後青森県知事に就任され、私の落選後にもちょっとしたお世話になり、心の中でエールを送って来たところ、5選を果たし、先般退任されたが、意中の後継者にバトンタッチできなかったことも含め、まことにお疲れ様。
 いまだに年賀状を(しかも常に一筆添えて)、欠かさず送ってこられる政治家は三村さんだけだ。
 いつの間にか、実質完全自民党知事になっておられたよう
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9D%91%E7%94%B3%E5%90%BE
なのは残念だけど、地方で首長を長くかつ円滑にやるためにはそれしかなかったのだろう。
 奥様もお元気でご活躍のようで何より。

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太田述正コラム#13528(2023.6.6)
<太田茂『新考・近衛文麿論』を読む(その45)>

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