太田述正コラム#2586(2008.6.3)
<皆さんとディスカッション(続x153)>
<ライサ>
本当に正直で上品で気弱な方(コラム#2582)ですね!
 私のような頭の悪い人間にも、総てとは言いませんが、きちっと反応してくれて有り難うございます。かなり前に読んだ「人間を幸福にしない日本というシステム」をお読みになったことは有るでしょうか。その本に書いてあるように根本的に日本のシステム及び日本人の心のあり方を改善しなければ、日本人は、自ら、この不幸な時代を送り続けなければならないのでしょうね。その改革に、太田さんが正論として日本の体制全体を根本的に批判、警鐘を鳴らし続けていることは非常に有益なことだと思います。早く多数の方がその正論を認識してくれることを熱望しています。しかしそのためには、太田さんの存在そのものをもっと知らしめなければ、ただの評論家=批評家、悪く言えば、引かれ者の小唄に成り続けることになります。私は江戸っ子なので、気が短いのかも知れませんが、早く知名度を上げ、「あいつの言っている事は正しい、だけど…」の状態から抜け出られることを願っています。
<太田>
 本当にそう思われるのなら、有料会員になる、カンパをする、拙著を買い上げる、太田コラムの客員執筆者になる、IT支援グループに入る、私の講演会開催の仲立ちをする、オフ会を企画する、他サイトで私のことを話題にする、友人に私のコラムを勧める、等、何でも良いのでご自分でできることをしていただけると助かります。
 今まで何かされましたか?
<ライサ>
>こういう状況下で私は、民主党から与えられた選挙資金を私が考えられる限り最も効果的に使って、全力投球で選挙運動を行いました。・・・何らやましいところはありません。・・・大橋氏と私を比べてください。・・・
 みんな全力投球をします。当たり前です。それ以上のことを目論まなければ無理でしょう。
 他人と比較して自己満足・自慰をしても普通の人は認めません。それで良いのだと仰るのなら、評論活動も止めた方が良いですね。無駄です。あの文は、どう解釈しても裏切りです。
<太田>
 選挙の際に訴えたことの実現のために、一貫して政治活動を続けている私の何が有権者への「裏切り」なのでしょうか。答えられないでしょ。
 それともロシア人なので、言語感覚が違うのかなあ。
<ライサ>
>仮に当選していたとしても、私一人の力でできることには限りがあったでしょう。
 よく政治家の方が「…仮の質問・仮定の質問には答えられない…」と言って都合の悪い場を切り抜けようとしますが、世の中のことは総て仮( = 予定、予測、予算…)を元に動いていくので、あまり説得力はなく、「こいつ、逃げたな!」と思いますが、惻隠の情で敢えて深追いはしません。しかし、当選していたのと、ただの平民?とは権力の違いが有り活動の範囲も断然違います。貴方だって、役所時代の自分の権限と現在でと必要な情報量が違うのは認識するでしょう。格段の差が有るはずです。だから、こういう言い方は自慰にすぎないように聞こえてしまいます。このような自慰的表現は可能限り謹んで貰いたいです。そこがまた可愛いところでありますが、貴方に活躍をして貰いたいと望む者にとっては、例え、余計なことだと言われても言わずにはいられません。
 貴方は負けず嫌いですね。それはそれで結構で、必要なことですが、他人を認めることも、自分の状況を有利にし、情報を得るのに有効な場合も有りますよね?
<太田>
 インターネット上の英語と日本語のサイトで、タダで、私の活動に必要な情報の99%は得られます。
 後の1%をどうしても入手したい時は、個人的な伝手で入手すれば足ります。
 役所時代には、この99%の方を入手する時間がほとんどありませんでした。
 とにかく、お節介ばあさんのような投稿を書き散らかしているヒマがあったら、具体的な社会的貢献をしましょう。
<読者AH>
 貴コラムは毎号興味深く拝読しております。
 わたくしには、漠然と長年懐いてきた「常識」があります。
 最近の例で言えば、『#2577 竹山道雄抄』、『#2562 最近の日本の論説等に思う』のうちのアダムスミス論に触れると、その「常識」の根底が揺るがされます。
 「朽ちたる木では雕刻にならぬ。腐植土を積んだ垣根では上塗りができぬ」という言葉が論語(宮崎市定訳)にあるそうです。(原典未確認)
 この言い方を借りれば、貴コラムは、「彫刻すべき木」や、「上塗りすべき垣根」を作ることに貢献するものであるといえると思います。
 今後もわれらの「共同体」のために、ご健筆を振るわれんことを。
<sq>
http://www.asahi.com/politics/update/0602/OSK200806020023.html
 「職員からは切実な訴えが相次いだが、橋下知事は「今回は緊急避難的にやむを得ない」と理解を求めた。」
 あるいは
 「うなずきながら耳を傾けていた橋下知事は「改革のスピードを緩めるのは簡単だが、集中改革期間の3年で必ず展望が見える」と協力を要請。」
 知事の頭の中では一時的な措置にしようとは思ってるということでしょうか。
 ただ3年後に改革の成果が見えなければ……。
 それどころかさらなるカットもあり得るかも?
 職員側にしてみればこの状態では将来がどうなるか不安ですね。
<スワン>
 なんとなくわかってきたのですが、基本的に「ディスカッション」上でないと、返信コメント頂けないってシステムなんですよね?
<太田>
 英米では授業中の学生と教師との質疑応答や議論が極めて重視されます。
 それによって、学生全員が裨益するからです。
 同じことを私はやっているつもりです。
 (自分を「教師」と言わせていただいたけど、もちろん私自身も裨益してます。ただ、議論は、何度も申し上げているように、体験または典拠に基づいて行って下さいね。)
<スワン>
>私、ルソーも嫌い(コラム#64、66、71、516、1122、1161、1256、1257、1259、1592、1594)なんですが・・。ま、引用されたルソーの言についてはコメントは差し控えましょう。(コラム#1122をご覧下さい。)
 文藝春秋誌とルソー、両方地雷だったとは・・・失礼しました。
 中共の教育の実態について知りたいです。今後、執筆のご予定はありますか?
<太田>
 適当な記事にでっくわしたら、当然取り上げます。
<読者YS>
 さて、コラム#2580を読んで、私が太田さんのHPを巡回するようになったのは、太田さんが厳しい状況にあったときだったのかとちょっと感傷的になってしまいました。
 (そのせいで、カンパもプラスして入金してしまった、、)
 それから今まで、私にとって質、量ともに断トツで充実した内容を提供いただき、感謝しております。
 (カンパ代の見返りと言ってはなんですが、)コラムのリクエストがあります。
 最近の国際穀物相場の高騰と保護貿易的傾向を時代の変換点とみるかどうかについての論考、なければ現在の食糧危機に関する何らかの論考がありましたら、紹介いただけると嬉しいです。
<太田>
 米国を含む先進自由民主主義諸国の経済力の相対的低下が急速に進行している時代にわれわれは生きているということだと思います。
 まだ材料不足だけど、今晩のコラム(非公開)でちょっと取り上げましょうか。
<読者YS>
 朝生は期待(どおり)はずれでしたが、桜チャンネルは楽しみに期待しております。
 全くの興味本位ですが、太田さんはいわゆる「速読」を身につけていらっしゃいますか?膨大な文書量を日々こなしておられるようなので。
 気が向いたら教えてください。
<太田>
 私は速読を意識して身につけたことはありませんし、斜め読みもほとんどしません。
 いずれにせよ、毎日英文、日本文を大量に読んでいると、自ずから読むスピードは速くなっていると思います。
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太田述正コラム#2587(2008.6.3)
<凋落した米国>
→非公開