太田述正コラム#2638(2008.6.29)
<皆さんとディスカッション(続x179)>
<ライアン・コネル>
 –「WaiWai」が五年以上にわたって海外に向けて流していた記事についての問題–
英文サイト「毎日デイリーニューズ」上のコラム「WaiWai」の問題についてご存知ですか?
ウェブ魚拓
http://s01.megalodon.jp/2008-0627-2208-45/mdn.mainichi.jp/culture/archive/news/2008/04/20080419p2g00m0dm001000c.html
http://s01.megalodon.jp/2008-0627-2215-43/mdn.mainichi.jp/culture/archive/news/2008/03/20080308p2g00m0dm002000c.html
http://s04.megalodon.jp/2008-0627-2217-14/mdn.mainichi.jp/culture/archive/news/2008/04/20080412p2g00m0dm002000c.html
http://s01.megalodon.jp/2008-0627-2217-24/mdn.mainichi.jp/culture/archive/news/2008/02/20080202p2g00m0dm002000c.html
オーストラリアのサイト
mainichiの記事を元に多数のスレッドが立てられている(現在元記事は毎日側が削除)
http://www.railpage.com.au/f-p983145.htm
みだらな表現に抗議受け、毎日新聞が英文サイト一部閉鎖 – 読売オンライン
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080624-OYT1T00418.htm
まとめwiki
http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/33.html
 この問題について太田氏の見解を聞きたいのですが。
<太田>
 いやー、堪能させていただきました。
 世界のどこにでもある類の記事ばかりですが、日本以外の世界の一流紙のサイトには絶対載らない記事ばかりでもあります。
 「娯楽に関して、子供と大人の間に境界線が引けないだけでなく、欧米においては、大人の隠微な世界に属する「性」が、堂々と・・しかも子供にまで・・開陳されているのも江戸時代の日本人の「民族的特性」の一つですが、これも現代の日本にそのまま受け継がれています。」とコラム#1513で申し上げた通りですね。
<コバ>
クリントンが選挙戦で抱えた債務の一部肩代わりを、オバマが献金者に要請しました(
http://keitai.cnn.co.jp/i/jp/special/us_election/K0209806260983.php?uid=NULLGWDOCOMO
)。選挙はカネがかかるというけれど、民主党の候補指名のためだけなのに10億円以上の債務を負ってしまうなんて本当にスケールがすごい。米国で選挙に勝って政治家になれるのはあらゆる面でエリート中のエリートなのかなと思いました。日本は小さい国なのだから、カネのかからない、無駄の少ない選挙システムを作れないものでしょうか…。
<太田>
 今は、そんなことを言っているより、まずは民主党に献金しましょう。
 民主党は大量の候補者を抱え、金穴状況ですよ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080529/stt0805290026000-n1.htm
(5月29日アクセス)
<久保>
 新大阪でのオフ会では、多分皆様の意見が飛び交うのに圧倒されて、静かに聞き入っているばかりかも分かりませんが、楽しみにしています。
 日本の教育問題についての、筆を執っていただきたく思います。教師の職業ゆえ。
 ゆとり教育世代と向き合っている今の感想は、「憶えこまされたことが少ない。=知識が少ない。ゆえに、考える力も育っていない。幼い。
 きちっとしていない。しまりがない。(円周率3.14を3で教えては、仕方がない)」といったところです。生徒が幼く感じるのは、こちらが年を取っていくので仕方ない事かも分かりませんが、いったい日本はどうなるのだろうとも思います。
 また、英語力がしっかりしていない生徒とそうでない生徒のあいだには、今後大きな収入格差が現れるだろうと思っています。
 秋葉原事件は、いつも感じている、生徒と接していて感じている不安感が、現実化したといったものでした。無邪気に、教室で話したり、笑ったりしている生徒たちですが、高校時代に少々勉強を怠り三流大学に行くと、大学をでても、低収入の負の連鎖に巻き込まれていく可能性が非常に高い世の中になったと思っています。その事に、はたと、気づいた時に、その人が次の取る行動への不安感が募ります。
<太田>
 日本の教育の平均的水準の低下がその格差社会化の亢進をもたらしているという重要な問題提起をされておられる、と受け止めました。
 久保さん、ぜひご自身でコラムにしてください。
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太田述正コラム#2639(2008.6.29)
<皆さんへの感謝>
→非公開