太田述正コラム#2746(2008.8.23)
<皆さんとディスカッション(続x230)>
<読者KY>
 グルジアの件ですが、なんとなく反ロシア的な雰囲気が無いでもないBBCですら、侵攻作戦を発動したのはグルジア側であると明記されております。
“THURSDAY 7 AUGUST
Georgian forces and separatists in South Ossetia agree to observe a
ceasefire and hold Russian-mediated talks to end their long-simmering
conflict.
Hours later, Georgian forces launch a surprise attack, sending a large
force against the breakaway province and reaching the capital Tskhinvali.”
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/7551576.stm
 支持率が低迷していたサーカシヴィリ大統領が反ロシアで国論をまとめて人気回復する機会と見たとしても、全く不思議は無い筈です。そして、実際に支持率は回復しました。 東欧をフラフラと周った経験のある人なら、「反露」で簡単に結束する国が多く、グルジアがその典型なのは自明でしょう。
 それともう一点、今回は交戦国であるグルジアの軍隊を米国空軍がイラクより輸送しました。この時点で米国政府は明確にグルジア側を軍事的に支援している訳です。そんな時に、米国側からの何らかの教唆も無かったと考えるのは、少々無理ではないかと。日清戦争時の「高陞号事件」の時は、あくまで英国籍の商船が勝手に清兵を輸送していて、東郷平八郎に沈められただけですが、今回は米国は戦時禁制品を堂々と国策で輸送した訳ですから、それこそロシアが当該輸送機を撃墜しても一切文句は言えなかったでしょう。米国が止めるのも聴かずに勝手にグルジアが開戦したのなら、そこまで米国がグルジアに肩入れしますかね?
 結局は、折角没落した筈のロシアが復活して来るのが気に入らないアメリカが、例の「民主主義連合」的な発想で封じ込めようとしているだけだと思います。そして、そういう行動を正当化するためには、「悪の帝国」の存在は便利です。
 ついでに、ロシア人の間には、ソ連崩壊以来自分達が西側、特に米国から侮辱され続けて来たという、強い怨念があります。ロシアの政権にしても、「不当な干渉を排除した」という実績は、国民に対して大きな宣伝になります。この辺りはネットでプラウダ英語版でも(笑いながら)読んでいれば、誰でもわかります。
 そして、その程度のしょうもない戦争ですから、ロシア相手に喧嘩を売った小国グルジアも亡国には至らず、ロシア軍も比較的早く手を引き始め、アメリカも口先介入に毛が生えた程度以上の行動はせず、なんとなく終了してしまいました。
 出来の悪い八百長試合でも見せられた様なものです。
 陰謀の余地なんて何処にも見えない私が愚鈍なだけでしょうか?
<太田>
 あれまあ、在英のKYさんまで「米国/グルジア側の陰謀=ロシア側非陰謀」説ですか。
 後に出てくるバグってハニーさんの投稿をお読みいただきたいが、このような説をとる読者の方がこれほど多いということは、やはり、日本国民の多くが、先の大戦の経緯に由来する強い潜在的反米意識をお持ちであること(コラム#249)を「証明」しているように思えてなりませんねえ。
<海驢>
 バグってハニーさん、コラム#2744での再度のコメントありがとうございます。
>私が唱えているのは海驢さんのと対立するような可能性であって、「米国はグルジアの軍事行動を後押ししたどころか、むしろ押しとどめようとした」というものです。そして、しつこいですが、私はいくらでもこの可能性を裏付ける具体的情報を挙げることができます。
 ご意見は分かりますが、ご提示の情報には以下の問題があります。
1)情報は3つともすべて「ソース=米国国務省」
⇒例え複数の人間の発言だとしても、これを別々の情報とは見做せないのは明白。
 「いくらでも挙げることができます」と言うなら、もう一方の当事者であるグルジア政府・軍関係者の証言か、対立陣営(ロシア・イラン)またはアルジャジーラのような中立性の高い(笑)メディアの報道を挙げる必要があるでしょう。ありますか?
2)情報は3つともすべて「ソース=米国国務省」(その2)
⇒つまり、「容疑者の自己弁護」に相当するわけですね。
 窃盗の容疑者が「私は盗んでいません」と言っているからといって無罪と判定できないのと同じでしょう。いつ?、どこで?、誰が?という具体的情報があったところで、他の裏付けなしにはあまりアテにならないですよね。
 もしかしたら事実かもしれませんし、事実じゃないかもしれない。軍事衝突前の8月7日以前の報道であれば、有力な情報足り得るのでしょうけど。後出しでは・・・
3)情報は3つともすべて「ソース=米国国務省」(その3)
⇒つまり、「大本営発表」の御用報道なわけです。
 これは何度もご忠告しましたが、イラク開戦の時と同じ轍を踏むのですか?
 報道が事実ではないと言っているわけではなく、現段階では事実でない可能性も考慮して受けとるべきであると申し上げているのです。
 先の投稿(コラム#2744)で「事実はいずれ明らかになるでしょうから・・・」と述べましたが、今すぐに・ここで・事実を明らかにする必要などありませんし、投稿者の誰もその能力を持ち得ないのですから、もっと謙虚になる必要があるのではないですか?
>・・・それなのに、何ゆえに米国は新たな火種を欲したのですか?ただでさえロシアにかまっていられない時に、イランを攻撃すればロシアとの関係が悪化するのはわかっているのに、何ゆえ逆にロシアを挑発しようとするのですか?
 「陰謀論」で考えると、意外とコレだったり(笑)
<以下、引用>
 グルジア紛争で国際安全保障への関心が高まったことも、軍事・安保政策に強いマケイン氏への追い風となっている。紛争の最中に休暇を取っていたオバマ氏には指導力への不安感が指摘されている。
<引用終わり>
※参考:支持率世論調査 マケイン氏、オバマ氏を逆転 グルジア紛争追い風(産経新聞) – goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/e20080821011.html
 冗談はさておき、米国はロシアを悪者にして、国際的非難を浴びる境遇に落とし込めば満足だったのではないですかね。さっそくポーランドとMD配備で合意したそうですし(コラム#2741(未公開))、少なくとも米欧において一定の反露感情の醸成に成功し、今後の米露対立の際(例えば、イラン空爆)にロシア側からの非難を逸らすための名分を得たのかもしれません。
 変わったものとしては、以下のような分析もありました。
<以下、引用:【グルジア紛争】「黒幕のブッシュは、NATO加盟をエサにグルジア大統領をそそのかし、そしらぬフリして北京開会式に出席」…カストロ前議長>
 キューバのカストロ前議長は、南オセチアを発端とする紛争の危険性や原因を分析した論考を11日付で発表した。
 「8月8日の夜明けまでは、グルジア政府は、いわゆる法の秩序が回復していた南オセチアの首都に軍を投入しようなどとは決してしなかった。しかしブッシュは、サーカシビリ大統領に『グルジアのNATO加盟を支援する』と先月ブカレストで約束した。
 南オセチアのロシア部隊は国際的な平和活動のために駐留していたのであり、理由もなく発砲したのではない。
 なぜグルジアは、北京五輪が開幕する8月8日を選んで南オセチアの首都を占拠したのか?
 その日は、地球上の40億もの人々が中国の開会式をテレビで見ていた。ただ、アメリカの人々だけは、そのエキサイティングな友好のフェスティバルをライブ放送で楽しむことができなかった。
 9億ドルを放送権として支払ったため、CM料の最も高い時間帯で放送したい独占放送局の意向だ。しかし、その競合企業は、誰も独占権を持っていないコーカサスで起こった戦争を中継し、同等の利益を得た。
 ブッシュは公式ゲストとして開会式を楽しみ、2日半経った10日の日曜まで国旗を振って、平和の王者であることを装い、優秀なアメリカのアスリート達の勝利を喜ぶ準備をしていた。そして、空いている時間を使って、ワシントンの高官や脅迫されたロシアと長時間会談を行い、国連安全保障理事会の米国代表を通じて屈辱的なスピーチでロシアを攻撃した。
 ロシアの部隊が平和維持軍として駐留する南オセチアに、サーカシビリ大統領は自分だけの力でグルジア軍を派遣するような冒険をすることはありえない。核戦争は、もてあそぶものではなく、報酬が得られない市場に兵士を投入することはない。
 ブッシュが午後5時半(キューバ時間)に発言した際の所見は、既に原稿として書かれていたものだ。しかし、彼が何を言おうとも、我々がここで分析しているものが変わることはない。たとえ、米国政府による今日のメディア戦がより激しいものだとしてもだ。毎回おなじみの既成の戦略では、もはや誰もだませない」(抜粋意訳 http://www.solvision.co.cu/english/Nat_news/fidel_reflection_cannon_fodder_0120808.html
<引用終わり>
※参考:http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1218762641/l50
 また、紛争直前に「米軍が1000人増派」したという情報もありました。まだまだ余力があったようですね、米軍。
<以下、引用:スラブ研究センター [スラブ・ユーラシアの今を読む-第1回]>
 今回の紛争の直前である7月半ばにアメリカ軍は1000人もグルジアに増派されていたのである。米軍の増派とグルジアの紛争は全く無関係だとされているが、それを証明することはできない。
<引用終わり>
※参考:http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/center/essay/20080812hirose.html
 以上、ダラダラ書き連ねましたが、もともと当方の投稿趣旨は、今回の紛争で米露どちらがより多く得点したのでしょうね? ということですし、有料でコラムを書いているわけでもないですから、現時点では証明できない事実追求のための「典拠原理主義」に巻き込むのはこれ以上ご勘弁いただきましょうか。
 事実はいずれ明らかになるでしょうから(笑)、その時に事実を掴み損ねないよう、皆で注意を払う(憶えておく)ということで。
<Pixy>
 コラム#2742でライサさんが紹介されてた Herald Tribune 紙の記事「Washington’s hypocrisy」By Dmitry Rogozin、目を通しましたが面白いですね。
 記事中の、グルジア軍の攻撃で1,500人以上の市民が犠牲になったと言っている点について
「市民の死者数について著しい誇張があり、デマゴギーに近いことにほぼ間違いない(#2742太田)」
と太田さんからツッコミがあり、本記事終了。という扱いですが、記事を通して言いたいことは
 「つまり、アメリカやNATO は、彼らが望む場所で荒々しく武力を行使できるが、一方ロシアは、たとえ何千という自国民が射殺されても武力行使は控えろと言うことですか?もしこれを偽善といわないのなら、偽善とは一体なんなんでしょうか。」
最後の締めのこの部分でしょう。コレが全てだと思います。
 「大事なのは、数ある可能性の中でどれが一番もっともらしいか、一番説得力があるのか、一番可能性が高いのか、という程度を議論(コラム#2744。バグってハニーさん)」とするならば、21世紀に主権国家に侵攻するなんて許されない!とのたまったブッシュよりは、この記事の主張の方に説得力があると感じちゃいますね。
 「アメリカやNATOは手前勝手な理屈をこねて好き勝手やってきたのに、何で俺たちが同じことしたら一方的に非難されるの?不公平でしょ!?民族自決原則を唱えてコソボの独立がOKなら、アブハジアも南オセチアも同じ理屈で独立OKでしょ?」って感じでしょうか。
>私としては、分離独立しようとしている側に対し、母国側が非人道的行為をどれだけやったか、そしてその母国側と分離独立しようとしている側の相互の相対的自由・民主主義度が、分離独立しようとしている側をわれわれが支持、支援すべきか否かのメルクマールだと思っています。(コラム#2730。太田)
 もちろん太田さんのように上記の判断基準で考えるならば、コソボとアブハジアを単純に民族自決・主権・領土保全等の原理原則で一律に同じように論じるのは難しく、ケースバイケースの判断になるのでしょうけど、ここで問題なのは、従来の国際法等の原理原則以外のそんな目に見えない判断や考え方、例えば主権国家に対する人道的介入はどこまで認められるのかについての共通理解なんかは毛頭無いから、仮にそれがどんなに思慮深い対応であっても、結局は、それは西側の恣意的な対応であって、Pro-Western/democratic な陣営のみ優遇されて、その以外は不当に扱われるダブルスタンダード以外の何物でもないように見えてしまう(現にそう受け止められている)ってことです。
 ただ、これもある種当たり前というか、過去において、対話により相互理解を深めてコンセンサスを得ようする努力を怠って、その場その場で都合が良くて利用できるフレーズやら文句を並べて正当化し、強行してきた訳ですから、自らまいた種で自業自得とも言えます。
 「グルジアの主権、領土保全は尊重されねばらなない」
 確かにその通りでしょう。でも、コソボを独立させた時は、民族自決原則うんぬんでこれは例外だと言ってましたが、何を持って例外なのか、どのような考え方、判断、条件に基づいてセルビアの主権、領土保全を無視することが許されるのか、未だに納得できる説明を聞いたことがありません。そんな有様で、今度は、南オセチア、アブハジアの民族自決でなく、グルジアの主権、領土保全が大切だと言って、誰が納得するんでしょうか。
 別に今回のグルジアの件は、私は盗人(米・英・露)同士の内ゲバに過ぎないと思っているので、ロシア側に肩入れするつもりは無いですが、ロシア側の言い分も至極ごもっともであって、西側も自分の事は棚にあげて、一方的にロシアを非難するのではなく、ロシアが何でそういうことを言っているのか、どういう経緯なり過去があるのかをきちんと考えて西側の過去の行動に問題はないのか、努力が足りず傲慢な対応もあったんじゃないのか、自分も改めるトコは改めるべきなんじゃないの?ということです。
 ガーディアンのロシア民兵の残虐行為の記事を含め、英米メディアの情報を原則として「事実」認定される(先の第2次世界大戦での日本=軍国主義の侵略国家、原爆投下も是の認識は除く)のは、太田さんの過去のご経験に基づいた判断でしょうし、グルジア政府がシンクタンクやらPR会社に資金うんぬんの記事も言及された上で仰られている以上、もう言っても詮無きことかとは思いますが、一応正直にいわせていただくとロシア民兵の残虐行為の記事を留保も付けずに信用されるのは、民兵がごろつきの集まりだとしても、例えば、警官と泥棒の両者の言い分が違う場合に、きちんと事実関係を調べもせずに、何らかのバイアスがかかった判断で、常に警官の言い分が正しいと言って、結局は、傲慢な英米の片棒を担いでいる(ように見えるから)どうも引っかかって癪にさわるということです(笑)
<太田>
 コソボと南オセチア等の事情の「違い」について比較を詳述したコラムがスレート誌に載っています。
http://www.slate.com/id/2197704/
(8月19日アクセス)
 ご参考まで。
<バグってハニー>
 海驢さんへのお返事です。
 ちょっとまじめに穴埋めコラムを書かなきゃならないので一時的に投稿のペースが落ちるかもしれないです。
 はじめてまともな反論が返ってきたようで、大変うれしいです。仰るとおり、8月7日深夜のサアカシビリと米国のやり取りは今のところ全て国務省筋発の情報なので、その点に関しては弱いです。でも、サアカシビリは大変おしゃべりな人なので(参照:
http://www.civil.ge/eng/article.php?id=19162
すでに具体的アクションをとらなかった西側諸国をめたくそに非難してます)
 そのうち、このやり取りがサアカシビリの口から裏付けられることを期待しています。 米軍とか米国防総省とか外交以外のチャネルでどういうやり取りがあったのかも興味のあるところです。今の時点では、何もないより何か具体的情報があるほうがましだろうとしか私からは言えないですね。
 フィデル・カストロ・キューバ前議長の陰謀論ですか?なんだかオールスター陰謀論の趣、どんどん豪華になってますね。ほんとのこと言うと私も陰謀論大好きなんですよ。911でもずいぶんたくさん陰謀論が出てきて、中にはUFOが起こした、なんてのもありましたよね。この間も911は実は米国政府ではなくて英国政府の陰謀だった、という陰謀論を知りまして嬉々として調べていたところです。田中宇氏のメルマガも、太田さんが言うように、壮大なギャグとして読めばなかなかどうして楽しめますね。ネオコンに陰謀を起こさせるという、半ネオコンの陰謀だった、という彼の陰謀論を超えるものはなかなか出てこなさそうです。
>また、紛争直前に「米軍が1000人増派」したという情報もありました。まだまだ余力があったようですね、米軍。
 だったら、何で米軍はまだその余力をグルジアに派兵してないんですかwロシアとガチで戦争したい国なんてどこにもないですよ。指導者がサアカシビリみたく向こう見ずでない限り。
 あと「増派」って何ですか?7月の時点ではまだフル・スケールの戦争になってないですよ?「増派」ってこれのことです。
 7月中旬には米軍兵士1650人がグルジア軍と合同訓練を実施したが、グルジアとロシアの対立が過熱したころには米軍はすでにグルジア国外へ退去していた。
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2505280/3206532
 合同訓練ないし演習と呼ばれる類のものです。日本の識者は太田さんみたく軍事的素養が備わっているとは限らないので注意が必要です(7月に行われた米―グルジア軍の合同訓練は太田コラム#2741(未公開)でも少しだけ言及されています)。
 そんなこと言えば、同時期ロシア軍もグルジアのすぐ北側で8,000人規模の軍事演習をしているのですが(AFPの同記事や他の太田コラム参照)。「米軍の増派とグルジアの紛争は全く無関係だとされているが、それを証明することはできない」けど、ロシア軍による軍事演習は今回の衝突とは無関係なんでしょ?陰謀論ウォッチャーとしては、ロシア側の陰謀論がほとんどないのが私にはやや不満ですね。
<太田>
 依頼したコラムご執筆ご苦労様です。
 Seed誌に載った、人間の動機付けに係る
http://www.seedmagazine.com/news/2008/08/a_new_state_of_mind.php
には大変興味を覚えました。
 すぐでなくても結構ですが、解説していただければありがたいです。
 また、これはバグってハニーさんのご専攻からは遠いけれど、同じSeed誌に載った、音楽の数学的分析に係る
http://www.seedmagazine.com/news/2008/07/the_shape_of_music.php
も、数学の部分を誰か易しく解説してくれないかなあ。
 蛇足ですが、「米国/グルジア側の陰謀=ロシア側非陰謀」説の方々は、今次グルジア「戦争」の結果、ロシア側が悪者にされてしまった(つまりは、米国側が得点した)とお考えの方がおられるようですが、これだけロシア側が憎まれっ子的行動をとること(例えば、コラム#2741(未公開))まで、米国側が予想できたはずがありませんよ。
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太田述正コラム#2747(2008.8.23)
<グルジアで戦争勃発(その8)>
→非公開