太田述正コラム#2843(2008.10.11)
<皆さんとディスカッション(続x272)>
<MS>
 –お願い–
オフ会参加予定の皆様、
 先日連絡させていただきましたとおり、11月1日のオフ会一次会では、2名ほどの参加者にそれぞれ10分程度(変更可)で何か発表していただけないかと思っています。しかし、残念ながら今のところ手を挙げられた方がいらっしゃいません。
 もしご賛同いただける方がいらっしゃいましたら、ご協力いただけると大変有り難いです。
 たとえば、どなたかIT関係に詳しい方がいらっしゃいましたら、コラム#2837でコバさんと太田さんが議論されている英国の「Interception Modernisation Programme」(
http://www.web-tab.jp/article/4552
)に関連する内容を発表していただけないでしょうか?発表に際してはプロジェクターないしフリップをこちらで用意することも可能です。希望者が2名に達さない場合は、私のほうで科学もしくは情報関係の発表をすることも考えています。
 もちろんこの企画そのものに反対の場合も、ご意見をお寄せいただけると助かります。
 オフ会まで三週間しかありませんが、何卒よろしくお願いいたします。
<太田>
 MSさん、大変お世話になっております。
 さて、正面切って「お願い」をされると、なおさらのこと、手を挙げる方、なかなか出てこないと思いますよ。
 投稿にすら典拠を求める私の前で「発表」するとなると、太田コラム並の典拠を踏まえた話にしなければならない、と尻込みされるんじゃないでしょうか。
 ご自分の経験談を「発表」されれば、典拠はいらないわけですが、今度はご自分のプライバシーを明かすことになることからこれも逡巡されるでしょうね。
 ですから、私との質疑応答の際にやろうとお考えになっている太田コラムに係る感想、ご意見、ご質問等を少し長めにやっていただく、といった軽いノリでいかがでしょうか。
 仮にMSさんご自身がおやりになるとしても、そんな感じの方がよろしいのでは?
<KS>
太田述正さんは国の中枢にいらっしゃた優秀な著名人であり、防衛問題を実態を踏まえて議論されるプロ中のプロであるという認識が、太田述正さんのブログに集う方々の基本認識であってほしいと思います。
 以上を前提に、また主宰者でもあられますので、太田述正さんのご意見・ご判断に敬意を払う態度を基本的に持って欲しいと思います。
 その上で、<掲示板等が>闊達な議論の場となることを希望しております。
<太田>
 冷や汗が出そうなお言葉ですが、太田コラムを始めてから7年になるところ、最初の6年は掲示板がどんなに「荒れ」てもどなたもこんなことおっしゃっていただけませんでしたね。
 もちろんKSさんがそうだということではありませんが、昨年末、私がマスコミに派手に登場したことで私の株が上がったのだとするとちょっと悲しいです。
 視聴率を稼ぐことが頭の中の大部分を占めているプロデューサーの判断やもっぱら旬のニュースだけを追いかけるデスクの判断よりも、皆さんご自身の判断で私を評価していただきたいものです。
<文十郎>
 –太田 述正 (著), 兵頭 二十八 (著) “属国の防衛革命”–
 アマゾンで注文したのですが、商品か確保出来なくて発送予定日が遅れる、との連絡が来ました。 実は隠れたベストセラーなんでしょうか?
 だったらいいのですが・・・。
<太田>
 既に店頭から(売れなくて?)姿を消しているという話もありますが、一体どうなっているのでしょうね。
 ところで、朝鮮日報が日本人のノーベル物理学賞と化学賞受賞を大々的に報道しています。
 英米や中共の主要メディアと違って今年の物理学賞受賞者を「2」人ではなく「3」人としているところはまさに旧日本帝国のメディアですが、記事の一部をごらんに入れましょう。
 「日本では今年、ノーベル物理学賞受賞者3人と化学賞受賞者一人が誕生した。これで、科学分野における日本人のノーベル賞受賞者は合計13人に増えた。一方、韓国は科学分野のノーベル賞受賞者を一人も輩出できずにいる。なぜ、科学分野のノーベル賞で、韓国は日本に「13-0」の大敗を喫しているのだろうか。・・・
 日本の学界には何代にもわたり家業を受け継いでいく“職人魂”が浸透している。これが日本の基礎科学の底力<となっている。>・・・
 <また、>日本には巨大な粒子加速器 や地下の宇宙粒子検出装置など、世界的なビッグサイエンス(巨大科学=宇宙開発・原子力開発・核融合実験など巨額の資金と大量の人材を要する大規模な科学 技術)の実験装置が多い。02年度のノーベル物理学賞受賞はこうした試験装置があったからこそ可能だった。理論研究でノーベル賞を受賞、実験で立証し、再びノーベル賞を受賞するという好循環構造が確立されている・・・
 最近国際学界で最もよく引用されている論文研究者約5000人には、<韓国人研究者>の3人が含まれている。だが、 同じ5000人の中に日本人研究者は258人も含まれている。」 (以上、
http://www.chosunonline.com/article/20081010000045
http://www.chosunonline.com/article/20081010000046
http://www.chosunonline.com/article/20081010000047
(いずれも10月11日アクセス)による。)
 「・・・益川氏は英語と国語の成績が悪く大学院入学が難しいと思われたが、坂田博士は外国語試験を免除するという「特別措置」を講じたという。・・・」(最初の典拠)というのも面白いですね。
 私が文系人間の理念型だ(コラム#2501)とすれば、益川氏は理系人間の理念型ってところですね。
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太田述正コラム#2844(2008.10.11)
<ソ連における米国棄民(その1)>
→非公開