太田述正コラム#13815(2023.10.28)
<皆さんとディスカッション(続x5696)>

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

 ウクライナ問題。↓

 <ニュース、そんだけ?↓>
 「ウクライナ軍、今月10日以降で「ロシア軍の死傷者5千人」…装甲車400台破壊・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E8%BB%8D-%E4%BB%8A%E6%9C%88%EF%BC%91%EF%BC%90%E6%97%A5%E4%BB%A5%E9%99%8D%E3%81%A7-%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%BB%8D%E3%81%AE%E6%AD%BB%E5%82%B7%E8%80%85%EF%BC%95%E5%8D%83%E4%BA%BA-%E8%A3%85%E7%94%B2%E8%BB%8A%EF%BC%94%EF%BC%90%EF%BC%90%E5%8F%B0%E7%A0%B4%E5%A3%8A/ar-AA1iWXLM?ocid=hpmsn&cvid=b2210df4bd6641919eea97cc4b577417&ei=26

 ガザ戦争。↓

 <常識的には、already underway だろ。↓>
 Israel Intensifies Gaza Strikes and Says It Is Expanding Ground Activity–Cellular and internet service abruptly vanished for much of the territory, stoking fears that a full-scale invasion was imminent — or already underway.・・・
https://www.nytimes.com/2023/10/27/world/middleeast/israel-gaza-raid-hamas.html

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 この記事、気付かなかったなあ。
 「面白い将棋」→「楽しんでいただける将棋」、ってことは、さては、片面的プロレスはしばらく封止して年度勝率更新に向けて驀進しますって宣言だったか?↓

 「藤井聡太竜王「楽しんでいただける将棋に」 伊藤匠七段と第3局前夜・・・」
https://digital.asahi.com/articles/ASRBS73RFRBSUCVL04M.html?iref=comtop_IgoShougi_05

 実は、次のオフ会「講演」原稿・・支那思想がメインテーマ・・において、横道に入り、荻生徂徠論を従来とは全く異なる視角から展開する予定だ。↓

 「・・・徳川時代から近代へとつながる思想の系譜を生み出した学者たちが、いずれも統治権力から独立して、家塾をみずからの学問実践の場とした「民間学者」であったことを、小林は強調する。現代の思想史研究における見解とは異なって、全宇宙を貫く抽象的な「理」を中心とした理論体系である朱子学が、徳川家康の時代から公儀の「官学」として君臨していたと小林は考えていた。これに対して、荻生徂徠は「歴史」の激しい変化や、出来事の一回性、人間一人ひとりの個性といった多様性を強調する。また本居宣長は、徂徠の学問方法論を継承しながら日本の古典に向かい、繊細で複雑な人の「情(こころ)」の動きに目をむけた。こうした、歴史の変動、社会の複雑さ、出来事の個別性、人の心の複雑な動きをとらえ、柔軟に対処する知恵が、徳川時代の「私学」において育てられ、近代に向かう動きを準備した。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1ab9940cb2922195c8b43070566e8111f01655b

 関ケ原の戦い、今頃・・(1600年の)10月21日・・だったんだね。↓

 「・・・「治部少(石田三成)に過ぎたるものが二つあり 島の左近と佐和山の城」と謳われた石田三成の腹心・島左近・・・
 関ヶ原の戦いで・・・島左近・・・は討ち死にを遂げるのですが、その詳細はよくわかっていません。左近の首も死体も発見されておらず、その最期にはさまざまな説があります。少なくとも合戦のはじめは、左近は石田隊を率いて陣頭で戦い、その最中に黒田長政隊からの狙撃で負傷したというところまでは確かなようです。その後、再び出撃してからは、よくわかっていません。田中吉政隊の狙撃で倒されたという説もあれば、戸川達安という武将に討ち取られたという説もありますが、いずれも確証がありません。
 この時の左近の戦いぶりがいかに凄まじかったかという逸話が残っています。関ヶ原の戦いに出陣し、左近と戦った武将たちがその時の左近について記憶をたどって話し合ったらしいのですが、左近の指物、陣羽織、具足に至るまで全員の記憶がバラバラで、「恐ろしすぎてちゃんとおぼえていない」と皆が嘆息したと言います。このとき61歳という老齢だった左近が、いかに勇猛であったかを表しています。
 首も死体も見つからなかったことから合戦後、左近が生きているという情報が飛び交ったようです。特に京での目撃情報が相次ぎました。家康は当然、その探索を命じたと思われますが、左近が見つかることはありませんでした。いまでも、その京や浜松、熊本、滋賀などで左近の生存説が残っています。
 左近は、その前半生はほとんど筒井家の家臣として過ごしました。筒井家の中では武勇のほまれは高いものの重臣の中での序列は高くはありません。50歳になって三成の家臣になってからも、華やかな働きはありませんでした。左近が最も強く輝きを放つのは、関ヶ原の戦いまでの1年です。
 左近にとって関ヶ原は、まさに人生を総括する晴れ舞台だったのかもしれません。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/861a7482eb7a9bb86c90f17d4da34db74404def8

 日・文カルト問題。↓

 <区と市の姉妹都市、なーんてのがあるのね。↓>
 「江西区議2人、小樽市との姉妹都市提携10周年式典で殴り合い /ソウル・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/10/28/2023102880010.html
 <ズレまくってる、文カルト教祖。↓>
 「文在寅前大統領「韓国の経済成長率が日本を下回ったことに衝撃」・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/10/28/2023102880001.html
https://japanese.joins.com/JArticle/310704
 <文カルト健在?↓>
 「朴裕河教授に「親日」の烙印を押した人々、韓国大法院判決に立場を表明せず–共に民主・李在明代表、城南市長時代に「親日残滓」と批判–共に民主・李元旭議員「ゲッベルスの友」・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/10/27/2023102780035.html
 <意味不明。↓>
 「・・・歴史学者ではない人文科の教授が書いたこの本・・・
 朴裕河の著書は、見事な研究書ではない。「(慰安婦の役割は)性的慰撫(いぶ)を含む故郷の役割だった」というような文章は、性搾取を「哀愁」で包装しており、飲み込むには難がある。・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/10/27/2023102780148.html

 そうだったんかー。↓

 「・・・中東シリア北部の古代遺跡「アブ・フレイラ」。ユーフラテス川に近いこの遺跡は現在、ダム湖の底に沈んでいるが、水没前に掘り出された地層や遺物を放射性年代測定などで詳しく分析した。すると約1万2800年前の地層から、高温で溶けた鉱物や、地球の岩石にほとんど含まれないイリジウム、プラチナなどが高濃度で検出された。さらに、その前後約700年間に栽培されていた品種の変化を調べたところ、温かく湿った気候で育つ野生のマメ科植物やベリー、梨などの果実が1万2800年前を境に無くなり、代わりに大麦や小麦などの穀物や豆類が増え始めたことがわかった。乾燥に強い植物の割合が増えたり、羊などの家畜化を始めた痕跡も出てきたりしていることから、この時期を境に人々が狩猟採集から農耕牧畜へ生活様式を大きく変えたとみてとれるという。・・・
 彗星の破片が広範囲に大量に落下。大気は大量のちりとすすで覆われて太陽光は遮られる。爆発の熱で氷床が解けだし、海洋の熱循環が変わり、長い寒冷期が到来。広範囲が涼しく乾燥した気候に変わった――。空中爆発が起きたアブ・フレイラ周辺では大型動物が消え、植生も変化したのだろう。「今まで食べていた動植物が手に入らなくなり、人々は飢餓を逃れるため、狩猟採集をやめ・・・たとみられる」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bad6ed7310e0a64f5eb693561e4b0a50b5f3d86

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <総体継受継続中。↓>
 「・・・中国のSNS・微博(ウェイボー)で17万のフォロワーを持つ同ブロガーは26日、「日本の小学生、中学生は一般的に(午後)3時30分には授業が終わる」とつづり、夕方、帰宅途中と見られる児童や生徒らの下校風景を写した写真を複数枚投稿した。
 中国の小中学校の授業終了時間は地域差もあるがおおむね午後4時30分~5時30分ごろと言われており、その後に補習や、大量の宿題、自習に取り組むことになる。
 日本の状況に中国のネットユーザーからは「いいなあ」「日本も学力競争が激しいんじゃなかったのか?まぼろしだ!まぼろしに違いない!(泣)」「青春って感じがする(涙)」「日本の子たちの制服もいいなあ(※中国の制服はジャージが一般的)」「うちの小学校は午後6時に授業が終わる。7時前に夕食を食べて10時まで宿題やってお風呂に入って寝る」「これが、日本がスポーツで強くなる理由でもある。放課後に好きなスポーツができるから」といったコメントが寄せられた。
 また、「日本の会社はもしかして8時間勤務なのか?」「日本には7.5時間勤務の会社もあるよ」とのやり取りがある一方、「日本でも学力を伸ばしたければ、この後に塾に行くんだよ」「日本の学校には(中国の学校のような長時間の)昼休みがないからさ」「北京にも3時半に終わる学校があるよ」といった声も。
 このほか、中国では保護者が学校への送り迎えをすることが一般的なため、「誰が送り迎えするの?自分で帰宅するの?」「日本の保護者って子どもの送り迎えしないの?」など、児童・生徒だけで下校する様子に驚くユーザーもいた。」
https://www.recordchina.co.jp/b922774-s25-c30-d0052.html
 <でも、クシュン。↓>
 「中国ニュースポータルの今日頭条・・・記事は、「日本がかつて輝いていた時代に、多くの華人は希望を抱き、経済的機会を求めてこの東方の国への移住を選択した。しかし日本がさまざまな試練に直面する中、多くの華人が、祖国へ帰ることを検討し始めている。この決断は恐らく、日本経済の衰退、インフレの拡大、消費力の低下、失業率の上昇などを受けてのものだ」とした。
一方で、「中国系日本人にとって、祖国へ帰ることは、一律に論じられるものではない。日本国籍を取得した華人にとって、祖国へ帰るのは、慎重に検討した上での決断が求められる。現下の緊迫した国際政治情勢においては、潜在的な国家安全保障上のリスクを無視できない。人にはそれぞれの背景と動機がある。中国政府は、祖国に戻った華人がスムーズに社会に溶け込めると同時に、国家の安全と資源のバランスも維持できるよう、慎重に慎重を重ねる必要がある」とした。」
https://www.recordchina.co.jp/b922605-s25-c30-d0192.html
 <せめて旅行者はどんどん来たれ。↓>
 「処理水放出の影響なし!9月の訪日香港人、コロナ前の水準に回復・・・香港メディアの香港01・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b922763-s25-c30-d0052.html
 <・・・。↓>
 「・・・中国ポータルサイトの騰訊網に・・・、「中国の富豪が日本に押し寄せホテルやリゾートを爆買い」とする記事が掲載された。
 日本への投資を計画している香港のある富豪によると、財産は香港だけでなくアジアの他の場所にも配分しなければならない。シンガポールは小さすぎるし暑すぎる。現時点で良い選択肢なのが日本だ。・・・
 日本の不動産投資に占める海外投資家の割合は現在30%だが、1年前は15%に満たなかった。」
https://www.recordchina.co.jp/b922664-s25-c20-d0192.html
 <ご心配なーく。↓>
 「・・・今月13日、「一帯一路」提唱10周年を記念する国際シンポジウムが東京で開催された。・・・ 
 仏RFI(中国語電子版)・・・論評は「こうしたことから、今回のサミットフォーラムに対する日本の冷淡さをうかがい知ることができる。日本政府・与党の要人は出席せず、出席したのは鳩山元首相だけ。鳩山氏は民主党政権の元首相で、退任後は一貫して政権に反対の立場を取ってきた。サミットフォーラムへの参加は、公式に任命されて派遣されたわけではなく、個人としての行動にすぎない」とした。
 論評は、「一帯一路」に賛同していた唯一のG7加盟国であるイタリアが離脱の意思を示したことに言及。「日本は、『第三国のインフラ整備分野での日中協力』という主張の下で覆い隠された中国との『一帯一路』での協力から徐々に離脱するのか、『一帯一路』で中国と徹底的に関係を断つのか、関係を断つとしたらどのように、という点が大いに注目されている」とした。」
https://www.recordchina.co.jp/b922695-s25-c100-d0192.html
 <おんやまあ。↓>
 「李克強前首相の死去に日本大使館がSNSで哀悼、コメント殺到もすべて「消失」・・・台湾メディアの三立新聞網・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b922787-s25-c100-d0052.html

一人題名のない音楽会です。
 Villain(悪役)のクラシック曲の第2弾です。

Chausson(コラム#12731) Concert for Violin, Piano and String Quartet, Op.21(注) ヴァイオリン:Janine Jansen 44.05分
https://www.youtube.com/watch?v=_1odrF_SOts

(注)「作曲者によって協奏曲(Concert)と銘打たれた本作であるが、実質的な楽器編成はヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏という六重奏である。事実、ヴァイオリンとピアノが独奏楽器風に扱われる一方、弦楽四重奏がトゥッティの役割を果たす室内協奏曲ととらえることは可能であり、またヴァイオリンソナタやピアノ六重奏曲のような側面も持ち合わせている。楽器の扱いを考慮するならば「弦楽四重奏伴奏つきのヴァイオリンとピアノの二重奏曲」といえるだろう。他にも「Concert」という言葉は現代的な「協奏曲」を指すのではなく、ジャン=フィリップ・ラモーやフランソワ・クープランの作品(コンセール)と精神的に通じるものであるとする見解もある。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%80%81%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%81%A8%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%9B%E9%87%8D%E5%A5%8F%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2
 「トゥッティ (tutti) は、イタリア語で「全部」の意味で、楽語としては全奏者による「合奏」である「総奏」を指す。演奏している全ての奏者が同時に奏すること。ソロ (solo) の対義語。」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3

<太田>

 私自身は、中学生の時にピアノを止めちゃう1年ちょっと前に自宅のピアノをアップライトからグランドピアノに切り換えることができたのだが、今にして思えば、全く大倉卓也氏の言う通りだ。
 ピアノ曲は、基本、ピアニストによって、グランドピアノを自分で弾きながら作ったものであって、ピアノに正対して座って弾く人間・・別の場所に座って聴く人間ではない!・・自身に最高に甘美な時間を過ごさせるためのものだからだ。
 (あえて言うが、アップライトピアノはグランドピアノの模造代用品でしかない。)
 ただし、ピアノを弾くことだけを職業にしている人、には同情を禁じえない。
 (少なくとも私にとっては)1時間も弾けばあきてきてしまう営みだというのに、指の筋肉維持のために、毎日、2時間以上は弾き続けなければならないからだ。↓

 「・・・そもそもピアノを習う人たちの「電子ピアノ、アップライトピアノ、グランドピアノ」という楽器の変化は、子どもが習う場合、途中で辞めてしまった場合、その費用が無駄になることからきているという
 グランドピアノに比してアップライトはタッチ感が軽いので、「小さな子だとグランドの鍵盤を弾く力がない」(大倉氏)という事情もあり、電子ピアノ、アップライト……と、段階を踏むのが定番となったのかも知れない。
 そうすると、大人からピアノを始めるとなれば、環境と経済的事情さえ許せば、大人の初心者でも、まずグランドピアノを購入、それから相性の合うピアノ講師を選ぶという順序が効率的にみえる。その点について大倉氏に訊いた。
 「そうなんです。何も制約がなければ最初からグランドを購入してピアノを始めることはとても効率的です。ただ、なかなかそれは難しいことですが……」・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%A4%A7%E4%BA%BA%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E-%E3%81%8C%E5%AF%86%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%A0-%E5%88%9D%E5%BF%83%E8%80%85%E3%81%A7%E3%82%82%E6%A7%98%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E7%B7%B4%E7%BF%92%E6%B3%95%E3%82%92%E7%8F%BE%E5%BD%B9%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%8C%E4%BC%9D%E6%8E%88/ar-AA1iW781?ocid=msedgntp&cvid=c1733b7713394af8b113a08a83c26a60&ei=12

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太田述正コラム#13816(2023.10.28)
<渡邊義浩『漢帝国–400年の興亡』を読む(その24)>

→非公開