太田述正コラム#13941(2023.12.31)
<皆さんとディスカッション(続x5760)>

<qhbShjm.>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 赤穂事件の対立軸<は、>主君の仇を討つことは正統か、敵討として認められるか<。>
 広義で言えば、秀吉が光秀を討つのも敵討だが、敵討のほとんどは親族による復讐だけが現状だった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B5%E8%A8%8E
 日本三大仇討ちも赤穂事件を除いて、親族によるものである。しかも、赤穂事件は主君が司法に裁かれての切腹であるので、そもそも敵討なのかという疑問さえ残る。敵討は鎌倉時代から武士の慣習として認められてきて、江戸期に法制度に組込まれて一応の完成をみた。主君の仇を討つことは、武士道精神の奨揚という点から見れば正統であるが、幕府から見れば、大名に死罪や改易を行ってきた幕府も敵討の対象になりかねず、争乱の元になるものである。赤穂事件の結末は、大石らの切腹となったので、主君の仇を家臣が討つことは法的には違法と確定した。

⇒先鞭をつけてくれたことには敬意を表するが、そもそも、それ、新説とは言えないでしょ。
 私が「ウィキペディアを2~3読めば導き出せる」とコラム#13937で書いたことが重要なヒントなんだな。
 この「2~3」は、赤穂事件に係るものとして誰でも開くであろうウィキペデア2つ、と、この2つを読んでこれ新説かもと閃いた場合に、その裏付けを探すためにこれまた誰でも最初に開くであろうウィキペディア1つ、を指している、というのが更なるヒントだ。
 ただ、警告しておくが、それでもって、対立軸は「」です、と言うだけじゃ、半年以上の「応募期間」に結果的になっちゃった今回においては、もはやダメだからね。
 その思想的背景まで踏み込んだ解答にして欲しいのよね。
 おおまけにまけて、もう一つの超大ヒントを。
 一体、私の次のオフ会「講演」原稿のテーマはなんだったっけ?(太田)

<20qp3GtI>(同上)

 コラム#13863にて目的があらゆる手段を正当化するのが宗教の危険性と批判しているという事は、
人間主義を守るためなら何をしても構わない、
人間主義の拡散の為なら何をしても構わない、
という立場には立っていないという事ですか?
 コラム#13633で武力を用いた人間主義の世界への普及に嫌悪する勢力に毛利が含まれていて、コラム#13259では岸が毛利の元家臣筋でもあるというなら、岸は毛利家の悲願を達成した忠臣になるのですか?

⇒私が二重基準じゃあないのか、という鋭い指摘ですね。
 形の上ではその通りです。
 但し、人間主義以外のあらゆる教義宗教、思想、イデオロギー、類、は、本来の人間の姿から目を背けたフィクションたる主義、であるのに対し、人間主義は、科学的裏付けがあるところの、本来の人間の姿、のままでいる、ないしは、これらフィクション類を脱ぎ捨て(させ)て本来の人間の姿へと回帰する(させる)、「主義」、である点において決定的な違いがある、というのが私の考えです。
 だから、私は実質においては二重基準ではない、ということにしておいてください。(太田)

<太田>

 安倍問題/防衛費増。↓

 なし。

 ウクライナ問題。↓

 <因果応報。↓>
 「・・・西部ベルゴロド州へのウクライナの攻撃による死者が18人、負傷者は111人になった・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%A5%BF%E9%83%A8%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%AD%E3%83%89%E6%94%BB%E6%92%83%E3%81%AE%E6%AD%BB%E8%80%8518%E4%BA%BA%E3%81%AB/ar-AA1mfuGt?ocid=msedgntp&cvid=2d9c434ad7454df6be93b362eee83209&ei=27
 Russia blames Ukraine for deadly strikes in city near border・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2023/12/30/belgorod-russia-ukraine-war/

 ガザ戦争。↓

 なし。

 それでは、その他の国内記事の紹介です。↓

 うーん、次の次・・次の次の次?・・のオフ会「講演」原稿の参考にあんましならなさそうな・・。↓

 「「日本人の神経がどんどん小さくなっている」インド仏教1億5000万人の頂点に立つ日本人僧、佐々井秀嶺氏が語る「今の日本に足りないこと」・・・」
https://bunshun.jp/articles/-/67773
 「「インドが俺を人間にしてくれた」女を捨て成功者を妬み、三度の自殺未遂を経てインド仏教を復興させた“日本人僧”佐々井秀嶺が語る「今こそインドに学ぶこと」・・・」
https://bunshun.jp/articles/-/67774

 その典拠は、『土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)』である
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E7%A9%82%E4%BA%8B%E4%BB%B6
ところ、これは、1967年に刊行さえされており、その後も、長年にわたり忠臣蔵はテレビをにぎわせ続けたのだから、筆者が言っていることは眉唾だ。↓

 「・・・内匠頭は決して悲劇の主人公ではなく、感情に流されて暴挙に走ったあげく家臣を路頭に迷わせた、トンデモない人物だったのだ。この事実が明るみに出たことも、忠臣蔵がテレビから消えつつある要因かもしれない。・・・」
https://diamond.jp/articles/-/335952?utm_source=wknd_dol&utm_medium=email&utm_campaign=2024newyear

 へー。↓

 「・・・徳川6代将軍・家宣・・・、7代将軍・家継に仕え、猿楽師から老中にまで大出世を遂げた人物がいる。相模・厚木藩主、上野・高崎藩主、越後・村上藩間部氏初代藩主の間部詮房である。猿楽とは室町時代に成立した伝統芸能だ。
 寛文6年5月16日(1666年6月18日)に、甲府藩主・徳川綱重の家臣である西田清貞の子として生まれた。当初は猿楽師・喜多七太夫の弟子だったが、貞享元年(1684年)に徳川綱豊(6代将軍・家宣の初名)の小姓に抜擢され、出世街道がスタート。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E8%8A%B8%E8%83%BD-%E7%8C%BF%E6%A5%BD%E5%B8%AB-%E3%81%8B%E3%82%89%E8%80%81%E4%B8%AD%E3%81%AB%E4%B8%8A%E3%82%8A%E8%A9%B0%E3%82%81%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2%E4%B8%8A%E5%88%9D%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%89%A9%E3%81%AF-%E5%B9%B4%E5%8F%8E50%E5%84%84%E5%86%86-%E3%81%AE%E8%B6%85vip/ar-AA1mftcR?ocid=msedgntp&cvid=2d9c434ad7454df6be93b362eee83209&ei=21

 日・文カルト問題。↓

 <健闘を祈る。↓>
 「「素材・部品・設備大国」日・独に挑む韓国・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/12/11/2023121180003.html
 <文カルトの息の根を止めてから言っとくれ。↓>
 「「克日の時代は過ぎ去った」と韓国紙、「並んで歩く方法を自ら探し出さねば」とも・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b926137-s39-c20-d0059.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <邦語媒体より。
 今更遅いが、習ちゃん、行動を!↓>
 「習氏「1ミリも領土は譲らない」 尖閣諸島の闘争強化を指示・・・」

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%BF%92%E6%B0%8F-1%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%82%E9%A0%98%E5%9C%9F%E3%81%AF%E8%AD%B2%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84-%E5%B0%96%E9%96%A3%E8%AB%B8%E5%B3%B6%E3%81%AE%E9%97%98%E4%BA%89%E5%BC%B7%E5%8C%96%E3%82%92%E6%8C%87%E7%A4%BA/ar-AA1meOfA?ocid=msedgntp&cvid=2d9c434ad7454df6be93b362eee83209&ei=31

<太田>

一 Amazon Prime Video

 昨日、『ヒート』と『Lasko』の間に、『サンディトン』
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%88%E3%83%B3-%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA1-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88/dp/B08CZW1H25
の鑑賞を始めたのだが、途中で休憩したおり、これがTVミニシリーズの1回目であることを知り、引き続きの鑑賞を取りやめた。
 道理で、進行がばかにのんびりしてるな、と思った。
 そんなものを見始めるくらいなら、現在、なお提供されているところの、『アップロード』の途中回から最終回までを鑑賞した方がマシだ。
 それにしても、メインパソコンがダウンしたおかげで、映画三昧の年の瀬を過ごすことができた。
 買ったばかりのヤマハの新システムが大活躍をしてくれたことにも満足。

二 セブンカード

 セブンカードに申し込んだのは27日午前だったが、本日(31日)午前、なんとカードが届いた。
 Amazon/ヨドバシカメラ並みに、恐るべき速さだし、カード審査(手配)、配送状況まで分かる、というお手並みに目を丸くした。
 本日、さっそく、コンフォート・マーケット視察に行ってくるつもりだ。

三 紅白歌合戦

 メインパソコンがまだ使えないので、タブレットでもってながら表記観戦をする予定なのだが、果たして、タブレットが機能してくれるか・・。

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太田述正コラム#13942(2023.12.31)
<映画評論108:ヒート>

→非公開