太田述正コラム#2962(2008.12.9)
<皆さんとディスカッション(続x330)>
<michisuzu>
≫これは異なことをうけたまわる。私のいかなる説が自民党の説(政策)と一致し、民主党の説とは大きく違うのでしょうか。具体例を挙げてみてください。≪(コラム#2960。太田)
 
 一例ですが、全く無駄な防衛費を何兆円も使っていると言われながらその防衛費を削減しようと言われないことが何よりの根拠ではないでしょうか?
 少なくとも民主党なら意味の無い費用は例え防衛費でも削減しようとする姿勢を持つのではないでしょうか?
 私は民主党支持者ですが必ずしも自民党を全否定しているわけではありませんし、太田様の適性をからして自民党に近いと素直に思ったので失礼かと思いましたが書いたのです。
<ベラドンナ>
 そりゃ自分のことしか考えれないなら予算を削ったほうがいいと思うでしょうね。すぐ隣りでひもじい思いをしてる人がいるのに、引きこもっておいしくご飯が食えるのがこの属国なんですから。
<コバ>
 日本政府が集団的自衛権を認めず、自衛隊に全くミッションを与えないのならば、予算を大削減すべきだと過去のコラムにあったような…。国土守備隊にしてしまったほうが良いとも(コラム#0038)。
 官のあっせんによる天下り癒着を廃してムダを無くし、自衛隊にミッションが与えられるならば、現状の予算に見合うということではないでしょうか?
 また、海外で自衛隊に軍隊としてのミッションを与えないなら規模を縮小し、防衛費に大なたを振るうべきと、コラム#2356で主張されています。日本の防衛力をめぐったコラム#0058も非常におもしろいです。
 安全保障の超スペシャリストを冷遇する日本が惨憺たる状況なのは当然の報いですね…orz
<太田>
 michisuzuさん、過去の私のコラムやTV出演(ユーチューブ)をもう少しチェックしてから疑問、批判を投げかけるようにしてください。
 なお、私による、日本の防衛費は半分にできる、いや四分の一にだってできる(「太田総理・・」での私のスタンス)、いやゼロにできる(最近のコラム)、という発言は、「接待なんて高級官僚ならみんな受けている」同様、皆さんにショックを与えることが目的です。
 気の利いた方なら、ショックを受けただけでは終わらず、それを契機に、私が本当は何を言いたいかを考え始めてくれます。
 私はそれを期待しているのです。
 michisuzuさんは、直感的に、防衛費を大幅に削ることができる、というのは私のホンネではないことに気付かれているのかもしれませんが、直感ではなく、考えてこの私のホンネに到達して欲しいですね。
 蛇足ながら申し上げておきますが、属国である限りは、大幅な防衛費カットは宗主国米国が許しませんし、独立日本がそれをやれば、日米安保は形骸化し、恐らく米国は日本列島及び韓国から米軍を撤退させ、日本は大慌てで大軍拡に乗り出さざるを得ない羽目に陥ることでしょう。
<まこっちゃん>
 –カウントダウン?–
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20081208-438020.html
 いや~、来るところまで来ましたね~。
 安倍氏より経験豊富で、福田氏より明るくやる気を表に出すタイプだし、
総裁に4回チャレンジしたり、小泉内閣の大部分と安倍内閣では閣内や党の要職にいたので、もうちょっとまともかと思ったのですが・・・。
 このままだと小泉氏以上に自民党をぶっ壊しそうな勢いですね。
 とは言え、この状況に至るも民主党が自民党に代わる受け皿になっていないのが
何とも歯がゆい限りです。
<太田>
 「・・・今回、麻生官邸では、漢字の読みという些細な出来事から同じような状況が発生するようになっている。ただ深刻なのは、麻生首相への敬意を失ってしまった3人の閣僚が、鳩山邦夫、中川昭一、与謝野馨という最側近の大臣たちだということだ。
 3人に共通しているのは、受験戦争の勝者でもある東京大学<法学部>卒業という点だ。東大受験組からすれば、あの程度の漢字すら読めないというのは、敬意を失うに十分な根拠となるのである。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/3926535/
(12月4日アクセス)
 という記事は面白いですね。
 私はかねてから、日本の法学部を卒業しただけの人は短大卒相当でガクがない、と指摘してきましたが、ガクがないからこそ麻生氏の人物評価もできず恥を天下に晒した上、ガクがないくせに他人をガクがないと嘲る、という滑稽な姿まで晒したってわけです。
 なお、この3人のうち2人が二代目政治家でもあることは、皆さん、よくご存じですよね。
 
<KT>
 自分の父親は家庭の維持に務める酒乱でした。
 中学(あそこを学び舎と呼ぶのも疑問ですが・・)の時、塾に通って、ひたすら九大を出たことを誇らしげに語る塾長も「違和感」をもち、全く尊敬できませんでした。
 高校に入り、普通科という場所は塾とやっていることは変わらない「大学へ行くための授業」でした。もうなにもかもが嫌になる「閉塞感」に悩みました。ひきこもってから「いつか必ず絶対に間違いなくやってくる死」について考えました。それが嫌になったら逃げました。でもそれが本質なのでまた考えました。カウンセリングを受けたりして、大検をとり予備校に行きました。そこでも学ぶことが「手段」になってました。予備校の教師と入試を作る大学の教師とのいたちごっこでした。また逃げました。
 「たかじん」で見てすごく言ってることがわかって、太田さんのコラムを読んだ時、やっと学ぶ事は「社会を登る手段」ではなく、本質を探ることなんだとわかりました。でも、今になって気づいてどうしたらいいんだろう。
 自分は自分の人生に責任を持っていなかったです。
 太田さんのコラムを読み続けたおかげなのかわかりませんが、こういうの(
http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/crosstalk/2008/11/post-4.html
)を読んで、「自分たちの国家の現状を無視して「国際貢献」か・・・」とか考えれるようになりました。太田さんが投稿されたら、太田コラムに関心が行くのかなあと思いました。
<太田>
 防衛予算もODA予算同様、国際貢献経費だと言ってよいと思いますよ。
 現在、内容的にも額的にも日本の国際貢献は不十分です。
 では、記事の紹介です。
 「・・・48%の米国人がお化けが実在すると信じている。(22%がお化けを見たと主張している。)45歳以下の人々は54%が信じているのに対し、45歳を超える人々は41%しか信じていない。・・・1980年代には25%の米国人しかエイリアンによる誘拐があるなんて話を受け入れてはいなかったが、現在では40%が受け入れている。・・・
 <この種>オカルト現象を信じているのは、余り教会に行かない人や自由な(liberal)プロテスタント宗派に属する人の方が、教会によく行く人や保守的な原理主義的キリスト教宗派に属する人よりも多い。・・・・」」
http://www.latimes.com/news/opinion/commentary/la-oe-klinghoffer8-2008dec08,0,7762214,print.story
(12月9日アクセス) 
 こういう人々を「統治」しなければならないオバマの苦労のほどがしのばれます。
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太田述正コラム#2963(2008.12.9)
<ムンバイでのテロ(続々)(その1)/お知らせ>
→非公開