太田述正コラム#2980(2008.12.18)
<皆さんとディスカッション(続x339)>
<カカカ>(http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1196337365/l50x
 恣意的な引用を繰り返して朝鮮日報は親日だとか再三言ってる。
 木を見て森を見ずというか、結論ありきで材料探してるというか、所沢の批判(コラム#2978)も妥当なんじゃないかな。
 つか、自分はWiki見ただけで他人を批判する癖に、自分が批判されたら一切引用するなってのも勝手な話だよなあ。
 
<太田>
 批判するために引用するのは一向にかまわないけれど、消印所沢「百科事典」の項目の説明文として利用しておいて、その信頼性に疑問を投げかけるのは舌を噛む話だね、そりゃおかしいんじゃない、て単純な話なんだな。
 アンタには分かんないかねえ。
<uetam>(http://hotnews.rakuten.ne.jp/entry?url=blog.ohtan.net%2Farchives%2F51305326.html#comment
 <コラム#2890「米国民の知的劣化(その1)」についてですが、> すいません、日本も大差ないです…。
<wink1>(同上)
 ・・・彼ら<は>意外に偏移な知識の持ち主であ<ったわけだ>。。
 しかし、彼らがとても素晴らしい歌や発明や車や電気や国際交流や自然食品などの多くの影響や産物、モタラシタ優れた人々である事が忘れられない<し、そのことに>驚<くし、>感動<す>る。
<太田>
 お二人とも、私がそのコラムで話題にしているのは、平均的米国人の話であって、上澄みの米国人の話じゃないことをお忘れのようで・・。
<rastman>(同上)
 最高裁判事なんぞ、わたしも知らんぞ。あんた知ってんのか?
<太田>
 よくぞ書いてくれました。
 本来の掲示板では誰も疑問を呈してくれなかったのは残念です。
 要するに、米国の最高裁の重要性と日本の最高裁の重要性じゃ比較にならん、という背景があるんですよ。
 だから、米国人なら誰でも最高裁裁判官の1人や2人挙げられなきゃおかしいって ワケなんですよ。お分かりか。
<新井信介>(2008.1.9)(http://mediacapsule.ne.jp/purplejade/a/001063.html
 「族議員」って、何だったのか!
 昨年の9月12日、安部首相の辞任。私は、この日を、アメリカ覇権の終了日としましたが、その覇権の中で、すべて、お任せで、自分の利権だけを貪っていた人間がいます。
 特に、外務省と防衛省。
 昨年年末に、守屋次官の案件で、防衛庁OBの太田述正さんが、テレビにも出演し、官僚批判をしてきましたが、これがご自身のブログで、トーン・アップです。
 以下は、全面的に賛成です。
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 「自分は安全保障・国際問題専門家と思っていたが、最近は、官庁不祥事専門家として、問題を追及していく覚悟を決めた。」
 「守屋問題を、1夫妻の問題として終わらせようといる 検察(日本という国の)のバカさ加減  ⇒ そもそも、便宜供与だとか、接待ゴルフは瑣末な問題
      
 防衛省の腐った体質にこそ目を向けなければいけない。
   ⇒ 本来は、 日本の〈恥部=政官業の癒着〉が浮き出される問題なのに!」
「日本は米国の属国であり、外交・安全保障の基本を米国にぶんなげているので、本来の仕事をやらせてもらえない外務・防衛両省から退廃・腐敗が始まり、深刻化し、それが全省庁に波及している状況だということです。
 社会保険庁のことを思い出してください。
 国会議員も(地方議員と異なるところの)、本来の仕事に携われないので
 退廃・腐敗しがちです。
 
 国家の存立や大勢の人間の生死に関わる仕事に携わっていれば、人間自ずから粛然とするものなのですがね・・。
 
 その退廃・腐敗の程度は、1955年以降、基本的に常に政権の座にあった自民党の国会議員が最も深刻です。  そもそも権力は退廃・腐敗するものですが、恒久的権力であれば、絶対的に退廃・腐敗するのは当たり前です。
 
 このように官僚や政治家が退廃・腐敗しているので、政府に関わりの深い業界・業者も退廃・腐敗するに至っています。
 そして、この政・官・業が三位一体的癒着構造の下にあるのです。
 
 主要マスコミも記者クラブ制度等により、この癒着構造の一端を担っています。
 癒着構造における最大の問題は、官の業への天下りです。
 
 自分の能力・知識・経験だけで再就職できる官僚なんて100人に1人いるかどうかです。残りの人は実質的な仕事をせずに膨大なヤミ年金をもらっています。
 
 その原資は、官庁が、購入する財・サービスの価格を水増ししたり、規制を手加減したりして捻出されています。
 
 そして、この天下りシステムのいわばみかじめ料を、政治資金等の形で政治家がせしめている。
 これが日本が抱える最大の問題です。
 
 この最大の問題を解消するには、(どんなに民主党がダメな政党であっても、とにかく政権交代を実現することです。
 民主党は自民党に比べれば、はるかに退廃・腐敗していないし、野党になった自民党は退廃・腐敗のプロ(?!)として、政権の座についた民主党の退廃・腐敗を暴き出し、政権回復を図ろうとするはずだからです。
 (この方法がとれないのなら、)退廃・腐敗議員を排除するような形での抜本的な政界再編をなしとげるしかあり
 ません。
 
 いずれにせよ、先程述べた癒着構造を粉砕することによって、初めて日本は本質的な問題であるところの、米国からの自立、に取り組む条件が整うのです。
 
 これができるのは、政治家でも政党でもマスコミでもありません。
 広汎な国民が覚醒し、蹶起し、総選挙の早期実施を勝ち取り、適切な投票行動をとることを私は呼びかけたいと思います。」
 太田さんのHP  http://blog.ohtan.net/
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 補助金や地方交付金を、特定業者の事業に使うことを斡旋し、その見返りに、選挙資金を得る。 これが、 これまでの国会議員秘書の仕事でした。
 21世紀に、本当に、必要な事業を、探し出したり、選別するには、どうすればいいか、 これも大問題ですが、
 今は、とにかく、太田さんが言う、癒着のトライアングルを、全部壊すのが先決です。
<太田>
 新井さんに、「太田総理・・」年末スペシャルバージョンの収録、私の代わりに出ていただいた方がよかったかも・・。
 集団的自衛権の話にぶっ飛んじゃって、癒着構造の話にあんまり触れなかったのはマズかった、と反省しきり。
<アアア>(http://www.nikkeibp.co.jp/fb/fb_comments.jsp?REF=/article/column/20081125/114937/
 ・・・「多くの者はまじめに頑張っている」。同じ台詞をどこでも目にするのはなぜだろうか。それを証明してみて貰いたい。
 ・・・いろいろなことが混ざり合っている。よく整理すれば簡単になるのだが、誰もよく整理できていない。
 太田述正(前防衛省審議官)氏がTVで語っていた。官僚の問題は「罰則とチェック」だけで完璧に解決すると。なぜ誰もここに注目しないのだろうか。刑事訴訟法第239条第2項(官吏又は公吏がその職務を行うことにより犯罪 があると思料するときは告発しなければならない)に倣って、上長ではなく官僚個人にこれを義務付ければよい。次に、市民に告発するしないの自由を認めずに、告発しなければよい市民ではない、と書けばよいのではないか。
 最も底部に流れるのは社会契約のはず。生まれたときにその国の法律に従うことになっているという事実から、低学年から刑法を教え、何をするとどうなるかを刷り込めば、たいていの「問題」は氷解するのではないか。
 そうすればもっと高い次元で論じることが常識となるだろう。メディアを含めて、ここでの議論もどこか少しおかしい気がしてならない。
<太田>
 おっしゃるとおり。
 天下りは、立件するのがちょっとホネなだけで、現在でも立派な犯罪です。
 検察にやる気がないだけなのですよ。
<ホホホ>(2ちゃん【日本を米国の属州に】櫻井よしこ【売国奴】板より)( http://72.14.235.132/search?q=cache:Iiw3Xj1pMOIJ:s.s2ch.net/test/-/society6.2ch.net/diplomacy/1197950713/c+%E5%A4%AA%E7%94%B0%E8%BF%B0%E6%AD%A3&hl=ja&ct=clnk&cd=231&gl=jp
『属国の防衛革命』著者 :太田述正、兵頭二十八
このような厳しい指摘に溢れる本書は、日本が本当の独立国ではなく、米国の「属国」に他ならないのである・・・そして、その属国の状態には、米国に強制されているのではなくて、日本が進んでなっているのだ・・・という現代日本の特殊性について解説し、その問題点を指摘することで、 その対抗策、即ち、今までの慣習はもう卒業しなさい、属国から解脱するためには、そろそろ真剣に、身をもって取り組みなさい・・・
という大多数の日本人が今まで考えて来なかった「防衛における革命的思考とその実践」へと導くものとなっています。
まえがき(兵頭)
 わたしが太田氏の考えと一致しないところは無論多々あるのだけれども、「統制経済」マンセーでない、という一点だけでも、わたしは
時事コメンテーターとしての太田氏を高く買うのである。
一 日本は自ら望んで米国の属国になっているだけ(太田)
  さすがは内局、元官僚らしい理知的な論述が展開され、「自衛隊は使い物にならない」とハッキリ厳しく言い切っている点が読者には新鮮
  であり、日本の現実を知り、今後どう改めればよいのか・・・という行動に移す際の良き参考となりましょう。
二 核武装「後」の日本の防衛(兵頭)
  みなさんは、第一章で開陳されている日本の属国具合を踏まえて、主体的な国家戦略の必要性としてのアイテム=核武装について戦略的
  思考から考察すると興味深いでありましょう。
三 政権交代が日本の独立を回復させるメカニズム(太田)
  日本の政治は、権益擁護政治であって、それは属国としての現状維持を計ることに他ならず、これでは外交・安全保障が争点にはならない
  こと、また、このような現状を醸成したのは有権者であると指摘し、談合政権を止めて改革するためのメカニズムについて開陳されています。
四 ケネディ政権は日本の核武装を望んだか?(兵頭)
  戦後の米国の政権と日本の政権との核武装相対性理論のような感じのする解説が行われています。特に、ここでは、対米という観点から
  見るのではなく、本当は、対シナという観点から観察すると大変興味深くなっています。
  戦後日本の政治史、それに売国政治屋のシステム誕生秘話のようなものにもなっていて、停滞せる日本政治を知るためには興味深い章に
  なっています。
五 カナダはいかにして米国に併合されてしまったか(太田)
  米国とカナダの関係を歴史的経緯から分析し、今は味方のカナダですが、長らく米国は敵視していたことが述べられています。
  また、戦前の米国とは、露骨な帝国主義+有色人種偏見に凝り固まった制御なき資本主義国であり、むしろ戦前から戦後にかけてのソ連と
  好一対の存在であったことを指摘しており、全体的には “米国戦略史基礎概論”のような内容になっています。
<太田>
 簡にして要を得たご紹介をしていただいたことに拍手喝采。
<コバ>
 朝日新聞(12月17日付け)にブッシュ政権8年を振り返る記事が載っています。
 米同時多発テロにブッシュが報復を表明したあとに支持率90%、イラク戦争開戦後に71%と、戦争が生業のアングロサクソンの面目躍如のように、戦争になると支持率が跳ね上がったのですが、最近は自国の大統領が靴を投げつけられて侮辱されても20%台のようです(ソックアンドオーなんて靴投げゲームまで登場したそうで…)。
 巨大石油企業に支配された8年間のブッシュ政権時代(アンドリュー・デウィット立教大教授、福島民友12月17日付け)の後にやって来るオバマ時代は、どのような時代になるのでしょうか。アンドリュー教授によれば「グリーン・ニューディール」を政策の中心に据えるそうですが…。
 属国日本、未来が見えて来ません。
<太田>
 靴投げ事件の犯人の顔写真が
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7788096.stm
(12月18日アクセス)に出ています。
 なかなかの美男子です。
 彼は、取り押さえられた時に、手とあばら骨を骨折し、内出血し、目も怪我して病院に入れられてるそうです。
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/dec/16/bush-shoe-zaidi
(12月17日アクセス)
 フセイン時代と違ってその場で射殺されなかっただけ幸いだったのかもしれないけれど・・。
 本日ご紹介する記事も一つです。
A new survey finds that 46% of women and 30% of men in the US would rather live without sex for two weeks than forgo internet access. ・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cifamerica/poll/2008/dec/18/technology-sex-internet
 ・・・。 
 ところで、「桜」TVの以下の番組に出演することになりました。
 私の最も基本的な主張を展開するつもりです。
 当日は、文化放送にも生出演するので、忙しい1日になりそうです。
タイトル:
「闘論!倒論!討論!2008 日本よ、今...」
テーマ:
「本当に日本は守れるのか?リアル国防論」
収録日時:
平成20年12月24日(水曜日)
15:30~19:00
放送予定日:
前半 平成20年12月25日(木曜日)19:30~20:30
後半 平成20年12月26日(金曜日)19:00~20:30
スカパー!216チャンネル内「日本文化チャンネル桜」
インターネット放送:So-TV(http:///www.so-tv.jp/
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太田述正コラム#2981(2008.12.18)
<イタリアの第一次世界大戦(その1)/「桜」出演準備>
→非公開