太田述正コラム#3109(2009.2.21)
<皆さんとディスカッション(続x405)>
<かえるくん>
 太田さん、毎度ピックアップして頂きまして、こちらこそ誠に有り難うございます(コラム#3107参照)。
 皆様、脈絡がいまいちな点はご容赦ください。
 すいませんです。
 m(_ _)m 
<太田>
 どう致しまして。
 ところで、ハマスの人権侵害を指弾しない英国の左翼を批判したコラムがガーディアンに載っています
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/feb/18/hamas-palestine-israel-human-rights
(2月21日アクセス)
が、この筆者ですら、まだイスラエルに厳しすぎると私は思います。
 良い格好しいの優柔不断は、村上を始めとする「知識人」の万国共通の病理であるようです。
<michisuzu>
≫それにしても、この典拠の主のおじさん、ズレてるよねえ。≪(コラム#3107。太田)
 本当にねえ。日本人は天皇に関することになると感情的になるので怖いですねえ・・・。
 正直私も流石にネットでしかこの手の議論はしたくありませんわ^^
 下手すると脅迫に遭うか火でもつけられかねませんからね?
 天皇が政治利用されるのは明治維新の大久保さんと西郷さんの悪知恵(失礼)から始まったのですからねえ。
 身分の低い自分たちが政府の要人になったときに国民の畏敬を受けれないのを見越して天皇を利用したのは明らかです。(この辺は流石に典拠いらないでしょ?)
<太田>
 よう言うよ。
 このディスカッション・シリーズの中で、天皇の話で最初に感情的になったのはmichisuzuちゃん(コラム#3055)だったんじゃなかったっけ?
 それにしても、大久保ないし西郷がそういう考えだったことを裏付ける典拠、出し惜しみせずに教えて!
<ηθζ>(http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1196337365/l50x
≫2千年も本当にDNAが確実に継がれてきたという説には私は大きな疑惑を持っています。(michisuzu)→衝撃的な新説が飛び出したもんだわさ。(太田)≪(コラム#3107)
おーたんは継体天皇とかは保留扱い?それともトンデモ扱いなのかしらん?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E4%B8%96%E4%B8%80%E7%B3%BB#.E7.96.91.E7.BE.A9.E3.83.BB.E8.AB.96.E4.BA.89
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E6%9C%9D%E4%BA%A4%E6%9B%BF%E8%AA%AC
<太田>
 最初の方の典拠は、特に力作だねえ。読んで楽しかった。サンキュー。
 継体天皇(450?~531年。在位507~531年)だけど、こりゃ私の言う「創世記」の話でさあ。
 いずれにせよ、継体天皇の話は、michisuzuちゃんのフリーセックス説とは何の関係もないやね。
 なお、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B6%99%E4%BD%93%E5%A4%A9%E7%9A%87
も参考になりますね。
<少数株主>
 民主党ファンサイトに次の投稿しました。お知らせまで。
http://www.geocities.jp/apionjp/
 内容をコピーしますと次のようになります。
 
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 –僕の帽子(米100俵)どうなったの–
 改革の本丸と小泉が言ってた郵政民営化成し遂げ米100俵は豊かな実りで国民は幸せになるという幻想をバラまき、3ぶんの2議席をとったはずなのに、民営化はそうむ大臣さえ怒らせる不明瞭な形になり(かんぽの宿「転売禁止」に抜け穴条項…オリックス判断で可能に。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090220-OYT1T00521.htm)、
国民の暮らしは年金、介護、失業、倒産などあらゆる面で100俵どころか枯れ果てた稲の様になっている。
 小泉が実りを見せる前に無責任に辞め、選挙の洗礼もなく次々と総理がかわり、(前)中川大臣は世界も笑うていたらく。おかげで久しぶりに円は94円台の円安。円安は輸出産業に有利で株価上昇になりやすいのに、株価は下がる。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/rate/chart_jpy.htm
 これは日本売りの始まりかも、日本売りになると、物価高の不況になりかねない。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa432903.html
 幸い後半年で衆議院の任期がきれ民主党政権が生まれたとしても。クリントンとの対話に躊躇し、健康不安説、不明朗な噂もある小沢では、この難局をのりこえるのはむずかしいであろう。
 だからと総理に小沢がなり途中で辞め、次の総理を選挙を経ず選べば自民党と変わらないとなるでしょう。
 ではどうすればよいか。総理は、党首がつとめるという規定はありません。党首は小沢さんが民主党のなかで、選ばれたのだからそのままで、総理は、鳩山、野田佳彦、枝野、原口さんなど民主党のマニフェストを守り、総理の仕事をやれそうなひとを民主党の国会議員から選ぶ、総総分離のかたちを今のうちから検討し、小沢をはじめ、民主党の過半数の推薦をもって民主党等の全員はもちろん、国民新党、社民党などの協力を取り付け、国会議員の総理大臣指名選挙を経て総理大臣になっていただきたい。当然、国民新党、社民党にも案が決まれば話をつけておく。執行部は菅さんをはじめ経験者を含め、国家救済内閣を作る。
<太田>
 おおむね私の考えに沿った内容なので、転載させていただきました。
<Japanfinder>
 –オバマ、アメリカの戦略核弾頭の数を八〇%削減–
 西村真吾衆議院議員2月14日のブログ
http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=408
に大変重大なことが書いてあります
 下記その一部抜粋です。
 『日本のマスコミでは小さく報道された。しかし、英国の新聞では一面で報道された。それは、アメリカのオバマ大統領が、アメリカの戦略核弾頭の数を八〇パーセントも削減して一〇〇〇発にするという方針を表明したことである。
 我が国の外務大臣は、このアメリカの戦略核弾頭八〇パーセント削減は何を意味するかカウンターパートに質さねばならない。
 現在でも、我が国を取り巻く東アジアの核戦力バランスは、アメリカに不利になりつつある。中国は核戦力増強を急ぎ、現在保有する核弾頭は八〇〇発程度か。北朝鮮の日本向けノドンミサイルは二〇〇基で内一割程度が核弾頭で他は生物化学兵器などと言われる。
 このアメリカに不利になりつつある日本周辺諸国の核戦力増強の中で、さらにアメリカの戦略核が八〇パーセント削減されれば、日本に対するアメリカの核の傘は機能しない。』
<太田>
 西村議員が何を典拠にしているのかは知りませんが、オバマの米核戦力大幅削減の主張は、ロシアの同調を前提としたものであり、
http://www.newstatesman.com/international-politics/2009/01/obama-nuclear-poland-czech
(2月21日アクセス)
しかもその同調をとりつけるためには、ポーランドやチェコへのミサイル防衛システム設置の撤回やNATOのウクライナやグルジアへの拡大の凍結が前提となるでしょうが、オバマ政権にとって、これらの前提をクリアするだけでも、容易なことではありません。
 なお、ロシアにしてみれば、米国以上に中共の核への「備え」が必要であることは言うまでもありません。
 いずれにせよ、北朝鮮の核はもとより、中共の核に至っても、まだまだ、米国の核戦力に影響を与えるような水準には達していない、と考えるべきでしょう。 
 日本だって中共のすぐそばだという意味ではロシアと同じだって?
 だから何度も申し上げているように、米国と合邦するか独立するか、独立する場合に、太平洋地区で多国間同盟を構築し、それに加盟するのかどうかを我々日本人は決断する必要があるのですよ。
<コバ>
 <コラム#2172(2007.11.11)「雑感(続)」に関する投稿です。>
http://blog.ohtan.net/archives/51064389.html#comments
 高山正之氏が、パチンコ業界批判をしている
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090220-00000001-voice-pol
のですが、マッカーサーが日本人を堕落させるための思惑だったとか、南北朝鮮だけが笑っているとか、肝心の政治の怠慢や、アウトサイダーへの差別を解消出来ない日本社会、警察とパチンコ業界、暴力団との癒着まで全く切り込まない言説に、堕落した醜い「日本人」の姿を垣間見ることが出来るように思えます。
 よしんば、その批判が正しいとしても、吉田ドクトリンを墨守し、属国根性が染みついた日本人が、独立国たる南北朝鮮をなんやかんや言う資格なぞないし、警察とパチンコ業界の癒着を日本人の誰もが問題にしないのだから、朝鮮人がどれだけ稼ごうが、そんなの日本人の自業自得です。
 まずは民主党による政権交代で、腐った自民党政治、天下り談合癒着構造をぶち壊すことが絶対に必要です。
<太田>
 朝日は、本日も、政治家や防衛省不祥事を「批判」する記事
・中川前財務大臣のバチカンでのご乱行
http://www.asahi.com/politics/update/0220/TKY200902200293.html
(2月21日アクセス))
・不祥事への防衛省の微温的対応ぶり
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
で紙面を賑わしていますが、表層的な批判でお茶を濁し、私を敬して遠ざけている限りでは、金曜日ほどのガッツもないってことですよね。
 中共と民主主義についての、日経ビジネスのシリーズ、いよいよ佳境には入って来ました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090217/186408/
(2月20日アクセス)
 また、このテーマに関連する「スクープ」を東京新聞が掲げました。
 「元毛沢東主席秘書の李鋭氏(93)ら中国共産党長老十六人が胡錦濤国家主席に政治改革の実施や言論の自由を求める意見書を送っ ていたことが二十日、中国筋の話で分かった。李氏のほか朱厚沢・元党宣伝部長(78)、杜導正・元新聞出版総署長(85)らが署名。一月二十日に提出、胡主席は同日に受け取ったという。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009022102000102.html
(2月21日アクセス)
 やっぱし、すべて中共当局によるプロパガンダとしか思えませんね。
 言葉ではなく、どれだけ実践したかが問題でしょう。
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太田述正コラム#3110(2009.2.21)
<信頼の帝国(その2)>
→非公開