太田述正コラム#15149(2025.8.25)
<皆さんとディスカッション(続x6357)/映画評論422:デンジャラス・ビューティー2>
<oGGfqOZM>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
太田さんは、神武天皇=応神天皇説を支持していると考えてよいのでしょうか?
⇒そうです。
私のヤマト王権誕生のゆえんに係る説・・これ、実は少なくとも私(わたくし)的には当たり前過ぎるくらい当たり前の説なんですが、そんな、誰でも思いつきそうな説を今まで唱えた人が皆無だったってのが私には到底理解不能です・・がどんなものであるかを知れば、ヤマト王権最初の首長=応神天皇、でしかありえないことを確信される筈です。(太田)
<RHiWnflQ>(同上)
≫で、取り敢えず、景品はつかないが、「・・・・史観」なのか、あてずっぽうでもいいので考えてみて欲しい。≪(コラム#15147。太田)
「拡大摂関家史観」。
当てにならない天皇家や幕府に変わり、日蓮主義になりそうな奴を成否は別として各所に送り込んで行った。
⇒当時の近衛家/島津氏にとって、日本で日蓮主義者が増えた方がいいに決まってるんだが、そんな当たり前のことじゃあ「史観」とは言えんよ。(太田)
≫縄文人を無理やり戦わせるためのショック療法だったってのが私の見解(コラム#省略)≪(同上)
田中義一の陸軍改革が起因じゃないかという方もいますね。いずれにせよ娑婆の空気を抜くには方法はそれくらいしかない。↓
「陸軍に関しては1908(明治41)年12月に【軍隊内務書】が改定されたことが、大きな転機になっている。軍隊内務書とは、連隊長の職務は何であるか、中隊長の職務は(省略)・・といったことや、兵卒が起床から就寝までどのように行動すべきか、などなどを規定した本のこと。
それまで部隊において兵卒は【給養班】という単位で寝起きし、食事していた。この給養班は基本的に同年兵で構成された。
それが前述の軍隊内務書改定で【内務班】という単位で寝起きや食事などをするようになった。内務班では軍隊に入った年度が違う者同士が混在する。
俗っぽく書けば、同級生だけで修学旅行みたいな雰囲気だった給養班が、先輩後輩の関係が存在する体育会の合宿のような内務班に変ったということ。
こうなると古兵(先輩)による私的制裁が行われやすい環境になってしまう。そして内務班では下士(当時は下士“官”とはいわなかった)が班長となり、班の責任を負う。
自分の成績を良くしたければ、班員である兵卒に厳しくなる。
日露戦争は1904~1905(明治37~38)年なので、当時はまだ同年兵だけで寝起きするのが基本だった。ただし、その時代でも演習や前線における戦闘中は、もちろん古兵や上官と一緒になって行動した。
軍隊内務書の改定を主導したのは、陸軍省の軍務局軍事課長であった田中義一大佐。のちに総理大臣になった人物だから、軍人時代もいろいろと改革を行った。
田中大佐の主導によって【在郷軍人会】を作ったのも同じ時代のこと。田中義一は内務班をひとつの家族のような形にしようと考え、中隊長が父親、班長が母親、古兵が兄、初年兵が弟という立場で、身近で「母親」(この時代の父親はエラすぎて、遠くにいて細かいことまでは口出ししない)や「兄」が「弟」の面倒を見て育てていくという理想があったらしい。
その「面倒を見る」というのが、極端に悪い結果として現れたのが私的制裁。」
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14179922659
⇒なるほどそうだったのー、と、言いたくはなるが、引用典拠が典拠付きじゃないのが玉に瑕。(太田)
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
なし。
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
<同感。↓>
「・・・もしもプーチン大統領がゼレンスキー大統領と会うことがあるとすれば、それは降伏文書に調印するためにモスクワに出向いてきた時だけではないのか。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/edce220e78b5d106de92d6801830506f9f231ab3
<そうじゃなく、習ちゃんは自分達の存在を小さく見せることで、トラ米国やEUからの敵対意識をやり過ごそうとしてるんだよ。↓>
「・・・中国がウクライナ戦争について曖昧な態度を取り続けているのは、いずれか一方の立場をとることができないからというより(そうであれば中立的な役割は可能)、いずれの側から得られる利益も逃したくないという立場をとっているからである。このような国に紛争の仲介役を期待することはできない。・・・とはいえ突き詰めれば、ウクライナ戦争において中国はロシアの側に立つことの利益の方が大きいと考えていると正しく認識すべき・・・である。端的に言えば、この戦争が仮にロシアによるウクライナの完全な支配で終結しそうになっても、中国はロシアとの関係を壊してまでそれを止めようとはしないだろうが、ロシアが敗北してプーチン体制が大きく揺らぐような事態になれば、これを防ぐ形で介入しようとするだろう。・・・
ウクライナの中国に対する期待感は、欧州のそれより長く続いた。それは一つには・・・国際連合安全保障理事会の常任理事国・・・の一員でロシアと良好な関係にある中国・・・にはロシアを抑えることができるかも知れないという期待感であり、もう一つはウクライナとのビジネスや復興支援協力に対する期待感であった。ウクライナは中露の軍事協力についてはずっと以前から認識していたのだが、上述の期待感からこれを表立って非難することは控えていた。ところが本年4月、ウクライナはこの戦争で中国の戦闘員がロシア側に立って戦っていることを知り、これが大きな転換点となった。これ以降ウクライナは、ロシアのイスカンデル・ミサイル生産への協力を理由に中国企業に対し初めて制裁を科し、中国による対露軍事協力を公に非難するようになったのである。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/54b58dbd78f2fa3d83f8aaa23057ae2a3f4c7498
妄想瘋癲老人米国。↓
なし。
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
そうだそうだ。↓
「・・・米国でも市街地にクマが出没しているが、大学で野生動物管理学を学んだ専門家が州の正規職員として雇用されて対応している。米国にクマの取材にあたった朝日新聞の伊藤絵里奈記者は、米国の専門家に日本の状況を説明すると「民間のハンターが市街地に出たクマに対応するなんて、釣り人が人食いザメに立ち向かうようなものだ」とのコメントを紹介している・・・。
日本には、管理を担う自治体に野生動物管理の枠組みをプランニングし、運用する人材を配置するという考えが不足している・・・。そのため、高齢化と減少が進む狩猟者、個体数管理に踏み切れない政策、都道府県に野生動物管理専門職が不在な状況で、クマ類は増え続け、現場は管理不能な状況に陥っている。」
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/38684
日本ではあんまし話題になってないね。↓
Japan has opened its first osmotic power plant, in the south-western city of Fukuoka.
Only the second power plant of its type in the world, it is expected to generate about 880,000 kilowatt hours of electricity each year – enough to help power a desalination plant that supplies fresh water to the city and neighbouring areas.・・・
https://www.theguardian.com/world/2025/aug/25/japan-osmotic-power-plant-fukuoka
家斉が島津重豪の義理の息子だった、という視点がゼロだね。↓
「・・・徳川家斉<は、>・・・子だくさんの将軍として知られる。・・・
<イエス・アンド・ノー、という意味で、間違いだと言っていい。↓>
押しつけ養子の最大の被害者は、御三家の一つ・尾張徳川家だといわれる。
寛政6年(1794)、家斉は榎木孝明が演じる尾張藩九代藩主の徳川宗睦の長男・五郎太と、家斉の長女・淑姫(ひでひめ)を縁組した。
ところが、五郎太はその年に、幼くして亡くなってしまう。
そこで家斉は淑姫を、家斉の甥・一橋愷千代に再嫁させ、家斉の三男・敬之助(第六子)を、宗睦の養子に送り込んだ。
だが、敬之助も寛政9年(1797)に、死去してしまう。
すると、家斉は一橋愷千代を、宗睦の養子にした。この愷千代が、尾張藩十代藩主の徳川斉朝(とくがわなりとも)である。
さらに、斉朝・淑姫夫妻に子がなかったことから、家斉は46番目の子である斉温(なりはる)を斉朝の養子に送り込み、尾張藩十一代藩主とした。
斉温も天保10年(1839)に没すると、今度は御三卿の一つ・田安家に養子に入っていた三十番目の子・斉荘(なりたか)を送り、尾張藩十二代藩主としている。
このように、尾張徳川家には家斉の子が4人も養子に入り、初代・義直以来の血統は根絶されてしまった・・・。
最後に、家斉の人となりをご紹介しよう。
家斉は健康で、時間に正確な好奇心旺盛な将軍だったという・・・。
酒宴を好み、毎晩のように催しては痛飲していたが、晩年に一橋家から慎しむように進言されると、節酒に舵を切っている。
運動神経もよく、特に鷹狩りの技術に優れていた。
本をよく読み、花を愛したという。・・・」
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/90192?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link
日・文カルト問題。↓
<期待する自由は認める。↓>
「支持層の感情より国益を優先した韓日関係の継承、今後の李在明外交に期待する・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/08/25/2025082580020.html
<そこまでの期待の自由はないぜ。↓>
「政権が変わっても「韓日の好循環」、歴史問題の「半分のコップ」も満たさなければ・・・」
https://www.donga.com/jp/article/all/20250825/5806069/1
<あったりまえだわ。↓>
「李大統領 歴史問題理由に日本との協力放棄する必要ない=「指摘は覚悟」・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250825000300882?section=japan-relationship/index
<ま、いいでしょう。↓>
「韓日シャトル外交再開、両国首脳「金大中・小渕宣言継承」で一致・・・」
https://www.donga.com/jp/article/all/20250825/5806081/1
<二重国籍? 単に日本に永住権を持ってるだけだろ。↓>
「また日本サッカー代表に選ばれた韓国歌手キム・ジョンミン息子…太極マークの可能性も残る・・・
キム・ドユンは歌手キム・ジョンミンと谷ルミコの次男で、二重国籍者だ。・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/337945
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
なし。(但し、「ウクライナ問題/ガザ戦争。」のところ、参照。)
<太田>
–Switchbotロック–
11:00~の受付時間になったら、Switchbotのサポートに電話/邦語チャット/英語チャットしようと思っていたら、朝、Amazonから「Alexaとスイッチボット(Switchbot)の接続方法」と銘打ったメールが届いたので、(ずっと以前に、こういう問題の時はAmazonではなく製造会社のサポートに、と言われていたので意外だったが、そのメールの内容がイマイチよく分からず、いずれにせよ、内容を適当に読み替えてあれこれスマホ操作をやってみたが埒が明かず、)Amazonのサポートに電話したところ、漢人女性の係員が、スマホ覗き込みで対応してくれ、手間取ったが、Alexa経由で解錠できるようになった。
結論的には、デバイス名をグループ名と同じ、「玄関」にしていたのがいけなかったということ。
–映画評論422:デンジャラス・ビューティー2–
今回の「『デンジャラス・ビューティー2』 (Miss Congeniality 2: Armed and Fabulous) は、2005年に製作されたアメリカ映画。『デンジャラス・ビューティー』の続編<であり、>現題はサンドラ・ブロックが前作内で受賞した賞「ミス・コンジニアリティ」に由来。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC2 ←筋
だが、ダメ続編、でオシマイ。
いい映画って、たまにしかないねえ。
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太田述正コラム#15150(2025.8.25)
<丸橋充拓『江南の発展–南宋まで』を読む(その45)>
→非公開