太田述正コラム#15271(2025.10.25)
<皆さんとディスカッション(続x6415)/映画評論466:スパイ・ミッション シリアの陰謀>
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
 <彼女が岸カルト主流派だからでーす。↓>
 「・・・高市さんが断固として選択的夫婦別姓を認めないことは理解できません。ご自分は再婚された際に自分の元の苗字を取り戻してますよね。市井の女性にだって自分の苗字に誇りや愛着がある方がいますし、面倒な手続きで疲弊している人は多いです。
 選択的なのに、どうしてそこまで反対するのか。旧姓使用の拡大でいいじゃないかというのは高市さんの主張ですが、肝心のパスポートとキャッシュカードはそれでは解決しません。
 これまでの言動から、夫婦同姓には戦前の家父長制的な家庭のイメージがあるからだと思われます。せっかく少しずつ世の中の価値観がアップデートされたのに、時代を逆行させる気でしょうか。・・・」
https://hanasone.mainichi.jp/articles/20251023/wom/00m/404/007000c
 <集団的自衛権行使解禁なくして、そんなことを言うところが、岸カルト主流派なんです。↓>
 「高市首相「台湾有事は日本の有事」 安倍路線継承で日・台さらに接近–トランプ大統領に不安を抱く台湾も日本との連携に活路を求める・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/10/24/2025102480058.html
 <あのさあ、「右」をにおわせつつ実は「左」ってのが岸カルト本流の証なの!↓>
 「・・・松下政経塾の同門 原口氏は首相について「極右ではないと思っている。移民を止めろとも言わない。外国人政策を見直すと言っているだけだ」との見方を披露した。 また、「高市さんは、松下政経塾での研修と並行してアメリカ民主党のリベラル派パトリシア・シュローダー下院議員の事務所で研鑽を積んだ。保守というよりリベラル色が強かった」と振り返り、「今の高市さんの姿は、仮面右翼ではないかと疑っている。早く仮面を脱ぎ捨て人間の尊厳と自由のために活躍してほしい」と期待を込めた。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/68f96d15d9e221f816bfec8fdf26ace7ec9aa8f8
 <だから、こんな社説もナンセンスだ。↓>
 Trump is visiting Japan. The most crucial issue is below the radar.–Taiwan’s fate is of vital importance as Trump visits America’s most important Asian ally.・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/2025/10/24/japan-trump-visit-taiwan-china-sanae-takaichi/
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
なし。
妄想瘋癲老人米国。↓
 <米国って、どっちみち、国際法を守る気なんてない「野蛮」な国なんだから、せめてこういう破り方をすべき。↓>
 「・・・トランプ大統領がベネズエラへの地上攻撃を示唆「麻薬を我が国に持ち込む者を殺すだけだ」・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E6%AE%BA%E3%81%99%E3%82%93%E3%81%A0-%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%81%8C%E3%83%99%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%9C%B0%E4%B8%8A%E6%94%BB%E6%92%83%E3%82%92%E7%A4%BA%E5%94%86-%E9%BA%BB%E8%96%AC%E3%82%92%E6%88%91%E3%81%8C%E5%9B%BD%E3%81%AB%E6%8C%81%E3%81%A1%E8%BE%BC%E3%82%80%E8%80%85%E3%82%92%E6%AE%BA%E3%81%99%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A0/ar-AA1P4ul2?ocid=msedgntp&cvid=68fb690073fc4888915873e1619ae21c&ei=22
 <ギャングの脅しに震え上がってやんの。哀れやねえ。↓>
 「ベネズエラ大統領、米国に懇願「お願いだから狂気の戦争はやめてくれ!」・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%99%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%82%A8%E3%83%A9%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98-%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%AB%E6%87%87%E9%A1%98-%E3%81%8A%E9%A1%98%E3%81%84%E3%81%A0%E3%81%8B%E3%82%89%E7%8B%82%E6%B0%97%E3%81%AE%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AF%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8C/ar-AA1P5jkE?ocid=msedgntp&cvid=2ebada29e4ba49a1e93ed9aeb1d3c73f&ei=20
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
これも宣伝。↓
 「鈴木福主演映画「ヒグマ!!」公開延期を発表 クマ被害拡大受け・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9043c222e75c9a714e692d62dad19e4be3f34cf1
日・文カルト問題。↓
 <違う文明だと言えば更によかったな。↓>
 「・・・韓国・日本は違う国だ・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/10/18/2025101880012.html
 「新しい研究によると、子どもが男児ばかり、または女児ばかりになるのは単なる偶然ではない可能性がある。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG018A40R01C25A0000000/
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <自民党は消滅に向かうのか? を論じてよ。↓>
 「・・・中国新聞週刊は、新たに発足した高市早苗政権について、女性初の首相誕生の経緯とともにその前途多難さを「短命で終わる可能性」という観点から報じた。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b962550-s25-c10-d0193.html
<太田>
一 母校シリーズ
 Facebookへの24日09:15の他人の投稿からの引用だ。↓
 「法曹界には「トリプルクラウン」という言葉があります。これは、一、東京大学法学部を首席で卒業、二、司法試験に首席で合格、三、国家公務員上級試験に首席で合格、という三つの偉業を成し遂げることを指します。藤木英雄は、これをいとも簡単に達成しました。東大を首席で卒業したのはもちろん、司法試験と国家公務員試験は在学中に首席で合格しています。しかし、彼の伝説はそれだけでは終わりません。司法試験では、前代未聞の「全科目満点合格」を成し遂げたのです。」
 前から言ってるように、法学部首席卒業って一般の同学部卒業生にとっては意味不明で、可能性があるとすれば、教授会メンバーには明かされるのだろうから、助手として残らないかと声掛けをした教授から本人が聞かされたケースくらいだろう。
 そして、これまた何度も言っているように、法学って私の頃の中学校の科目の職業家庭の高等版みたいなもので(法社会学や比較法学や法制史を除き)科学じゃないところ、藤木さんは法学部の刑法の教官になったところ、藤井聡太7冠が科学者にならなかったのと同様、能力の無駄遣いであって、日本にとって大損失だったと言うべきだ。
 なお、私が藤木さんの刑法総論の授業に出て単位もとったこと、彼が45歳で亡くなった
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E6%9C%A8%E8%8B%B1%E9%9B%84
ことを付け加えておく。
二 小説
 イエス・アンド・ノーだな。
 同じことが映画についても言える。
 私は、新しい事実を知る契機にするために現在は映画を観てる。↓
「「<小説を読むの>は時間の無駄」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6b34ad7bf969360426bdfaa5482fcd8d12d1d33
一人題名のない音楽会です。
ショパンコンクール優勝者のファイナルラウンドの演奏をお送りします。
 ERIC LU – final round (19th Chopin Competition, Warsaw)
https://www.youtube.com/watch?v=GFTHzzFA-TQ&list=RDGFTHzzFA-TQ&start_radio=1&t=266s
概ね賛成だが、ショパンを歌謡曲扱いなのはいかがかと思う。↓
 「車田和寿 ショパンコンクールの感想!!最後まで聞いて感じたショパンコンクールの矛盾とは?ショパンらしさ、ショパンの心とは?・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=XwvOm9G6L7c&t=13s
殆ど反対だ。ピアノ演奏が芸術だとは思わないし、ショパン曲の演奏の巧拙がショパンに近いか否かだというのもナンセンス。↓
「フォルテ 【本音で語る】ピアニストのコンクールは必要なのか?・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=JrcCGOtzkGk
 
          –映画評論466:スパイ・ミッション シリアの陰謀–
 今回の「『スパイ・ミッション シリアの陰謀』(・・・Damascus Cover)は2017年に公開されたイギリスのスリラー映画である。監督はダニエル・ゼリック・バーク、主演はジョナサン・リース=マイヤーズが務めた<ところ、>本作はハワード・カプランが1977年に上梓した小説『ダマスカスへ来たスパイ』を原作として<おり>、本作はジョン・ハートの遺作でもある」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3_%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E9%99%B0%E8%AC%80
というものだが、筋がバカバカしく、面白くなかった。
 リース=マイヤーズ(Jonathan Rhys Meyers。1977年~)は、アイルランド人男優であり、「幼い時に父親が弟2人を連れて家出。その後、母親はアルコールに溺れ、子育てを放棄し、兄と共に孤児院に引き取られた。16歳で学校を退学、万引きなどを繰り返すようになる。・・・アルコール中毒の治療のために三度リハビリ施設に入所。2007年11月18日にダブリンの空港スタッフに酔っ払って絡み、警察に逮捕された。2010年5月には酒に酔っての粗暴なふるまいのため、ユナイテッド航空の航空機に搭乗することを終身拒否された 。2011年11月には、公共の場所での泥酔行為に対しフランスの法廷から罰金を科された。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%EF%BC%9D%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%82%BA
という札付きの人物だ。
 なお、ハート(Sir John Vincent Hurt。1940~2017年)は、 RADA (Royal Academy of Dramatic Art)卒で、David Lynchに “simply the greatest actor in the world”.と評されたイギリスの名男優で『エレファントマン』の主役を演じたことでも知られているほか、慈善活動にも熱心だった。
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Hurt
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太田述正コラム#15272(2025.10.25)
<Morris, Marc『The Anglo-Saxons: A History of the Beginnings of England』を読む(その6)>
→非公開


