太田述正コラム#15301(2025.11.9)
<皆さんとディスカッション(続x6430)/映画評論481:仕立て屋の恋>
<太田>
USさんにオフ会申し込みフォームを修正してもらいました。↓
講演・オフ会
東京オフ会 2025年12月13日(土)
場所 場所の詳細はオフ会の前日にメールでお教えします。最寄駅は西馬込か大森。
時間 14:00 – 20:00
会費 500円 当日徴収
一次会
14:00 机等の準備・参加受付。
14:15 講演:大分岐・・準備開始の時期及び地域、並びに、開始の時期及び最初の相手地域
自己紹介。
15:15 質疑応答。
・・途中で帰るのは自由。
(ソフト飲料付。ビールを@時価、コーヒー(セルフ)を@100円で希望者に提供。自分用のアルコール飲料やおつまみ類の持ち込み可。)
二次会(追加的会費不要)
18:00(目途) 参加者は、原則、夕食を自分で確保してください。但し、希望者には原価でピザ等を提供します。
20:00 机等の後片付けの後お開き。
・・途中で帰るのは自由。
東京オフ会お申し込みは下掲から
(リモート参加者・・会費不要・・はその旨をメッセージ欄に記入。)
https://www.ohtan.net/meeting/
⇒「講演」タイトルにとまどう読者も多いであろうことから、この際、未公開コラムの一部を紹介しておく。↓
「大分岐(Great Divergence)のウィキペディア
https://en.wikipedia.org/wiki/Great_Divergence ◎
掲載の主要諸国の一人当たりGDP推計推移グラフ↓
https://en.wikipedia.org/wiki/Great_Divergence#/media/File:Maddison_GDP_per_capita_1500-1950.svg ▲
を見て・・・から、◎の本文を読んだ際に、大分岐という観念は米国の国際政治学者のハンチントン(Samuel P. Huntington)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BBP%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3
が1996年に初めて用いたものであるところ、それまでイギリス人は韜晦目的からそんなことはおくびにも出さずにいたのに、やむをえず、その後、英国の経済史学者のブローベリー(Stephen Broadberry。1956年~)
https://en.wikipedia.org/wiki/Stephen_Broadberry
等が使い出すと共に、彼らはこの大分岐の時期を次第に遡らせつつあるけれど、私は、彼らイギリス人達は依然として韜晦を続けている、と勘繰っています。
というのも、▲から、私見であるところの本当の大分岐・・これからは大分岐(改)と呼ぶことにしましょうか・・は、イギリス・・米国はこの図には出て来ないのですが、イギリスを始めとする広義のアングロサクソン諸国・・、と、その他の西欧諸国を含む全世界、との間で起こったことが明らかだというのに、そのことに彼らがあえて口を拭っているのは明らかだと私は思うからです。
私は、それに加えて、▲から、イタリアをイギリスが抜いたのが17世紀後半に過ぎず、しかも、他方で、ドイツとスペインの水準は長期にわたってイタリアを下回っていたことに瞠目させられました。・・・
その上で、二つの問題意識が私に芽生えました。
イギリスの、ひいては広義のアングロサクソン諸国の「高度経済成長」の起点は、アングロサクソン諸王国成立期なのではないのか、また、それが始まったのはなぜなのか、ということと、どうしてイタリアの経済水準は長期にわたってこれほど高かったか、です。」(コラム#15252)
その上で、今回も恒例の懸賞付き課題だ。
上記中の、大分岐(大分岐(改))の「起点」は一体何だったのか、そして、イタリアの経済水準は、どうして長らく「これほど高かった」のか、を、両方とも当てて欲しい。
生成AIを使ってもいいが、その場合はその旨を断って欲しい。(太田)
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
<脳死国会議員達の象徴の末路。↓>
「立花孝志容疑者 県警「逃亡、罪証隠滅の恐れ」で逮捕 発言意図追及・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E7%AB%8B%E8%8A%B1%E5%AD%9D%E5%BF%97%E5%AE%B9%E7%96%91%E8%80%85-%E7%9C%8C%E8%AD%A6-%E9%80%83%E4%BA%A1-%E7%BD%AA%E8%A8%BC%E9%9A%A0%E6%BB%85%E3%81%AE%E6%81%90%E3%82%8C-%E3%81%A7%E9%80%AE%E6%8D%95-%E7%99%BA%E8%A8%80%E6%84%8F%E5%9B%B3%E8%BF%BD%E5%8F%8A/ar-AA1Q4uJs?ocid=msedgntp&cvid=690feb0c76db4dc39f5410b5dd89a178&ei=7
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
なし。
妄想瘋癲老人米国。↓
なし。
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
但し、将軍家慶は、ペリー来航直後に自分が亡くなってしまい、不肖の息子の家定が不測の事態を含め対処しなければならなくなることまでは予想できなかっただろうから、慌て、臍を嚙んだに違いないのだ。↓
「・・・ペリーの黒船来航時には、庶民は慌てふためいたものの、幕府側は1年前から情報をキャッチ。何隻の船で来るかまでしっかりと把握しており、開国を迫るであろうアメリカにどう対処するべきか、入念に準備を進めていた。だからこそ、全権を担った林復斎(はやし ふくさい)らがペリーに対して、毅然とした対応をとることができた。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/848385e369fab18d1224d955bf9743d02e73da3f
そうじゃなく、私の言う「太平構想」に基づき、全国民の武家的再編成による精神的武士化を図り、日蓮主義戦争遂行基盤を構築したってことなのよね。↓
「・・・同じ戸籍に入っている者こそが「家」の一員ということである。ここが明治民法の要である。なぜこれが重要なのかというと、この「家」すなわち戸籍に入る、入らないということを決めるのは「家長」の権限とされたからである。明治民法において、家長は「戸主」と称された。・・・
そもそも東西を問わず、「国家は家庭に立ち入らない」というのが近代国家における原則である。家庭はあくまで私的な空間であり、そこに権力が介入するのは好ましくないというのがその理由である。 だが、明治政府はその「私の空間」をも管理しようとした。それによって個人を「家の倫理」の下に秩序化し、ひいては「国家」としての安泰を保とうという考えに至ったのである。ここに日本における「近代」の特徴がある。 とはいえ、現実としては国家が個別の家族関係の細部まで把握することは不可能に近い。そこで戸主という「家の監督」を置いたのである。いわば戸主は国家の「出先機関」として、家族を統制して「正しき国民」としての倫理や責任感を植え付ける役割を託されたのである。・・・」
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/91571?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link
日・文カルト問題。↓
<やれやれ。↓>
「韓国空軍ブラックイーグルス独島上空飛行で対立…韓日共同海上捜索救助訓練が無期限延期–再び衝突した韓国と日本・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/11/08/2025110880051.html
<中共人民に買われるよりはマシか。↓>
「韓国ゴルフ予約プラットフォームのショーゴルフ、日本のゴルフ場追加買収・・・」https://japanese.joins.com/JArticle/340576?sectcode=630&servcode=600&cloc=jp|main|
<国以前に国民の品格を何とかして。↓>
「日本人観光客の遺体搬送費と国の品格・・・」
https://www.donga.com/jp/article/all/20251108/5949340/1
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<こんなところまで総体継受?↓>
「中国のシンクタンク・安邦智庫はこのほど、「日本の非正規雇用から見る、中国のギグエコノミーの未来」との文章を掲載した。
文章は、近年、デジタル技術の発展により「ギグエコノミー(フリーランスなど単発の仕事を請け負う働き方)」が現代社会経済に不可欠な構成要素になっていると指摘。一般的には派遣労働者、(日雇いなど)臨時対応型労働者、契約社員、フリーランスなどが含まれると説明した。そして、「過去10年間で中国のギグエコノミーは爆発的に成長し、2024年末の時点で中国でこうした『柔軟な働き方』をする労働者は2億人を超え、全体の約3分の1を占めている。中国の大手IT企業・アリババグループのシンクタンク・阿里研究院は、2036年には4億人がインターネットを通じて自営やフリーランスとして働くと予測している」とした。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b963689-s25-c20-d0052.html
<阿Q残滓。↓>
「総額20億円相当、日本・ベトナムへの金密輸を摘発、手口が巧妙化・・・香港メディア・香港01・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b963542-s25-c30-d0193.html
<太田>
一 Amazon Prime Video
You’re selected to join Amazon Preview – a community where entertainment fans like you get to watch and shape upcoming Amazon shows and movies before anyone else. ・・・
というメールが届いたので、登録しようとしたら、PINを求められ、MicrosoftのPINしか思いつかなかったのでそれを入力したらはねられたのでAmazonのサポートに電話したら、そんなメールは送っていない由。
PINを抜き取る偽メールだった可能性が大。
で、せっかく、電話したので、Prime Videoでドルビーアトモスを選択する方法を尋ねたところ、方式が変わって、設定のところで自動選択になっておれば、自動的に選択されるようになった由。
二 キッチンの排水口
今度試してみるか。↓
「・・・用意するのは、ゴミ受けに取り付けるネットだけ。洗剤は食器洗いに使う台所用中性洗剤で代用します。
排水口の掃除は日々続けることが、“キレイ”の秘訣。無理のない“ついで”掃除で、清潔な状態をキープしましょう。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/life/%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%8E%92%E6%B0%B4%E5%8F%A3%E3%81%8C%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%81%AA%E4%BA%BA-%E3%81%AE-%E6%AF%8E%E6%97%A51%E5%88%86-%E3%81%AE%E6%8E%83%E9%99%A4%E7%BF%92%E6%85%A3-%E7%B0%A1%E5%8D%98%E3%81%99%E3%81%8E%E3%82%8B-%E3%82%BA%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%81%A7%E3%82%82%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B/ar-AA1BLCc1?ocid=msedgntp&cvid=690fba2cdd6743db992ddc31ac5a49cc&ei=137
三 マーガリンやバターの空き容器
確かにそうやな。↓
「マーガリンやバターの空き容器、捨てたらもったいない!こうすれば意外なほど使いやすい・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%84%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%A9%BA%E3%81%8D%E5%AE%B9%E5%99%A8-%E6%8D%A8%E3%81%A6%E3%81%9F%E3%82%89%E3%82%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84-%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%99%E3%82%8C%E3%81%B0%E6%84%8F%E5%A4%96%E3%81%AA
–映画評論481:仕立て屋の恋–
「『仕立て屋の恋』(・・・Monsieur Hire)は1989年のフランスのドラマ映画<で、>監督はパトリス・ルコント、出演はミシェル・ブランとサンドリーヌ・ボネールなど<であり、>ある若い女性の部屋を自室からのぞき見することを趣味とする孤独な中年男性が、その女性に恋心を抱いたために起きた悲劇を描いたロマンティックサスペンス<であるところ、>原作はジョルジュ・シムノンの1933年の同名小説(・・・Les Fiançailles de Mr Hire)<で、>同原作の映像化作品としてはジュリアン・デュヴィヴィエ監督による1946年の映画『パニック』などがあり、本作はそのリメイクである」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E7%AB%8B%E3%81%A6%E5%B1%8B%E3%81%AE%E6%81%8B
というもので、私に言わせれば、究極のミソジニー映画で、秀作。
ブラームスの『ピアノ四重奏曲第1番ト短調』第4楽章の一部分を通奏低音的に使用しているところも気に入った。
主演のブラン(Michel Blanc。1952~2024年)は、Faculty of Letters in Nanterre中退の仏脚本家、男優、舞台監督、監督だ。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Michel_Blanc
また、助演のボネール(Sandrine Bonnaire。1967年~)は、無学の女優、監督、脚本家で、さしたる美人ではない。
https://en.wikipedia.org/wiki/Sandrine_Bonnaire
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太田述正コラム#15302(2025.11.9)
<清水廣一郎『中世イタリアの都市と商人』を読む(その14)>
→非公開