太田述正コラム#3771(2010.1.16)
<皆さんとディスカッション(続x715)>
<けいc。>
 すいません、こちらが2008年のカナダ沿岸の衝突事故の衝突回数2回に関する正しいソースでした。↓
 A spokesman for Canada’s federal Fisheries Department said on Monday the icebreaker was “grazed” twice yesterday by the Farley Mowat, a 54-metre vessel owned by the Sea Shepherd Conservation Society.
 But the conservation group countered that its ship was rammed twice by the 98-metre icebreaker Des Groseilliers about 65 kilometres north of Cape Breton.
http://www.smh.com.au/news/conservation/sea-shepherd-and-coast-guard-ships-collide/2008/04/01/1206850877251.html
<遠江人>
 恣意的な選別によるソースばかりを「典拠」として、そのネタに対して個人的「解釈」をした「だけ」のシロモノを、「分析」だと勘違いする太田コラム「読者」がまだいるのですね。
 致命的なのは、赤いハンカチさんが太田コラム読者だということです。
 彼の最近の書き込みは、題材は違っても過去コラム内で何度も繰り返されてきたことを彼が理解できなかったということを図らずも証明しています。ある意味、太田コラム読者ではないのなら、まだこれから理解して「更正」する可能性はありますが、もうその可能性が無いのが致命的ということです。
 それにしても、木を見て森を見ず、ではなく、木を見て森を「理解」できない時、つまりは自分がよく分からないことよく理解できないことを前にしたときどうするかが大事なわけで、近藤さんが分かりやすく貴重な(あなたのためでもある)講釈をしてくれているのに、何事も無かったかのように自分の「分析」の発表を続けるというのは、恐らく理解力の不足等ということ以上に、メンタル的な問題のほうが大きいということでしょう。
<近藤>
 –いいケンカのしかたについて–
ご存知のように、頭のいいヤクザはそれこそ合法的に悪事を働く。国家もそう。
 Sea Shepard(以下SS)も、自分自身は脱法破壊、暴力行為を標榜するくせに、身を守る、相手の非を責めるときには法律を100%活用し、巧妙な世論誘導をおこなう。
 日本人はこういったケンカになれていない。
 「合法」と正義は必ずしも一致しないが、日本人は「合法」即「正義」、「違法」即「悪」と簡単に信じてしまうから、不備な法律を悪用する一枚上のワルには簡単に操られ、浅薄なプロパガンダを鵜呑みにしてそれを受け売りする、大変お利口な日本人が出てきてしまう。戦後日本の「民主化・教育改革」は大成功というべきか。
遊弋待ちうけ、接近、針路妨害、ボウガンの発射、レーザービームの照射、さらにはワイヤーロープをスクリューやラダーに絡ますなどの海賊行為は、悪意ある操船や行為を想定していない現行のCOLREGだけでは対応できない。
 COLREGは、ルールはルールとして規
定していても、最終的にはSEAMANとしての最善の判断に委ねている。(ref. COLREG Rule 2)したがってCOLREGルールの適用と正否は、その場の状況にも大きく依存する。
海賊の危険な操船がCOLREGルール上、一見は合法ということがあっても、即、正義であるわけがない。
 攻撃や進路妨害を受けながら、避航船だ、保持船だなどと悠長なことは言っていられない。上記のような妨害行為や右舷からであろうと、左舷からであろうと、突如横切ろうとするような無謀・悪意ある操船、妨害の目的の、接近、周回、つきまといなどは、COLREGおよび国連海洋法条約に追加条項を設けて明確に禁止し、関係諸国に取り締まらせるべきだろ
う。
まあ、それも「ドロ縄」にすぎないが、これは仕掛けられたケンカである。
僕は鯨を食べないし、全てのイノチは等価だと思っている。
ただし、船乗りとして、動物愛護を理由に、海賊行為を正当化するような議論は絶対に許せない。
 それに捕鯨問題は、生態系の保護という以外に、西欧人の自分勝手な正義観、モラルの押し付けという側面があって、珍しく日本政府が自己主張をして(しようとして)いる問題として関心がある。
日本人は、日本人的「村」社会の中にいれば、常識、暗黙の了解の中に安住できる。正義とは普遍的に共有化されているようなイメージを持っているかもしれない。
 しかし、国際社会ではそうはいかない。「正義」とは、相対的なものであり、勝ち取るべきものである。
 そこには「言い勝つものの正義」しかない。言わなければ、何の正義も権利も認められない。
ケンカなら、勝つようにやる、それが常識だ。
 (なにも船をぶつけろとはいっていない。最上は戦わずに勝つこと)
国際的に異論のある捕鯨を、あえて自らの意思を貫いて継続したいと思えば、ただ粛々と受身対応していないで、褌しめてやればいい。
 これはメディアウォーとしての側面が強い。
 多数派工作にパブリシティーは欠かせない。
 千両役者の人気取りのように、大向こうをうならせるような演出と立ち回りをしなければ、一般観客(国際世論)は味方にできない。
 SSのように、向こうから仕掛けてくる相手には、先手先手で、相手の違法行為を国際(英語)メディアにどんどん流し、プロパガンダには、先行プロパガンダで、SSの暴力性、違法性、人道に対する脅威を訴え続け、相手のプロパガンダを無力化すること。最悪引き分けに持ち込むこと。
日本政府、日本人とも、歴史的にこういう口八丁手八丁のケンカに長けていない。それで随分と損をしてきた。<けいcさん、コラム#3769>のいうように、優秀な他国籍の海事弁護士を同乗させて、攻撃を受けるごとに逐次、暴力行為、妨害行為、海賊行為を司法提訴すること。ジャブを一回出されたら、十回出せ。隣国、中国共産党のプロパガンダに長けていること、以ってめいすべし。アメリカに対しても、隣国にたいしても、いずれ、日本が自らの道を歩もうとすれば、言論、メデイア能力、法を活用したロジック、メンタルの戦いの全ての能力を高めていなければ、太田君の言う日本の独立などおぼつかないだろう。
≫一、「真珠湾」は、米国の最高指導部による、不作為の陰謀であった可能性が排除できないが、「真珠湾以後の世論誘導」と記すべきだ。 二、「トンキン湾」そのものは偶発的事件なので、「トンキン湾以後の世論誘導」と記すべきだ。 三、「WMDでっち上げによる」は、「WMD疑惑を利用した」程度にトーンダウンすべき。 四、「アフガン侵攻」そのものの合法性は明らか。≪(コラム#3767。太田)
 太田君コメントありがとう。
    
ところで太田君のコメントのー、真珠湾、日米開戦について、日本の真珠湾攻撃の情報を事前にルーズベルトが知っていたのかどうかは、僕は問わない。
 ただ、日本の開戦までの経緯において、彼がいつ、どの時点で日本との戦争を決断し、本格的に戦争準備に入ったか、考えを教えて欲しい。
 岩畔大佐を呼び出して側近たちと非公式ルートの交渉を始めさせた時点では、戦争回避の意図があったと思うのだが。
  
コメントの二、トンキン湾事件について、第一の事件1967年8月2日の事件は、事実として北ベトナム側も認めているが8月4日の第二の事件は否認している(否認する理由は何もない)さらに米軍側の証言も多い。
http://en.wikipedia.org/wiki/Gulf_of_Tonkin_Incident
 いずれにしても、些細な衝突を口実にベトナムに本格的軍事介入を決定したことになる。つまり、DONE DEALだ。
  
コメントの三と四、
 アフガニスタン、イラクとも、表向きの「正当」または「合法」な開戦理由とは別に、アメリカの中東におけるPRESENCEと国益を確保するという暗黙公然たるHIDDEN AGENDAが先にあって、SURGICAL OPERATIONではなく、REGIME CHANGE、占領を可能とする全面侵攻正当化の理由をさがした。アフガンの場合には、うまくいったが(合法)、イラクの場合はかなり苦労したというのが実情だろう。
   
まあ、いずれにしても、捕鯨の問題は、世界の中で、したたかな連中、国々を相手に、自己表現・自己実現能力を高めるいいテストケースだと思う。失礼かもしれないが、負けたところでしれている。経験を積めばいい。
ただし、本当の「ケンカ」はこれからだ。
 駐日米国大使に一国の大臣が恫喝されて、恫喝しかえすくらいの度胸がなければ、お互いに尊敬を保ちつつ、いい友人としての落としどころを見極めた、本格冷徹な<ケンカ>はできないだろう。
 昔の西部劇でもみて、勉強してほしいね。
<太田>
 ご質問に関してだけど、
 「米国は、援蒋ルート防衛のため、真珠湾攻撃の1年以上も前に、(大部分が米軍人であった)米国人パイロット100名、支援要員200名、そして米国や英国製の戦闘機100機でもって、実態は米軍そのものであるところの、米義勇軍(American Volunteer Group=AVG)を国民党支配地域において編成する計画を立て、真珠湾攻撃時点には82名のパイロットと79機の戦闘機を擁し、支那の昆明(Kunming)にその3分の2の勢力(ビルマに残りの3分の1)を配備していました。・・・ たまたま、日本の爆撃機に対する初戦闘は、真珠湾攻撃後の1941年12月20日となりましたが、真珠湾攻撃前の時点であっても日本の爆撃機等が援蒋ルートの爆撃に飛んでくれば、AVGはこれを迎撃しようとしたはずです。 ABCD包囲網の議論がよくなされますが、それもさることながら、もっと直截的な意味で、米国は、真珠湾以前に既に日本に対して、国際法上の明白な戦争行為を仕掛けていた、ということなのです。」(コラム#2982)
で、とりあえず失礼。
 ご回答の第一だけど、お示しの典拠にも出てくるけど、トンキン湾事件より前に米国は南ベトナムに本格派兵に踏み切っており、当然ベトコンとも戦闘を交えていたわけさ。
 だけど、ベトコンは、最初の最初から北ベトナム軍の一環であったと言っても良い。
 とっくの昔から、米国と北ベトナムとの戦争は始まってたってこと。
 また、上記米義勇軍の話と似た話だけど、米国は、南ベトナム軍に偽装し、北ベトナムへの海上からの攻撃作戦、浸透作戦も展開し始めていた。
 そして、日本が頭に来て真珠湾攻撃を行ったように、北ベトナムも、(海上からの北ベトナム攻撃を指揮していた)米「母艦」を攻撃した。
 米国がそれを待ち焦がれていた、というのも同じ構図さ。
 とはいえ、この話、日米戦争とは違って、北ベトナムも米国も、どっちもどっちって感じだけどね。
 ご回答の第二だけど、これにはおおむね同意だな。
<KT>
 捕鯨そのものが「悪」とするフィルターで見ると、物事の見方が偏るんじゃないんですか。
 そもそも、なぜ捕鯨が問題になるのでしょうか。
 最初にイルカが特別な動物だと論文を書いたのは、ジョン・C・リリーという人だそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BBC%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC
 「幻覚剤を用いたままアイソレーションタンクに入ることもあった。アイソレーション・タンクの中で浮かんでいるような生物のことを探求することを思いついた。イルカはこれに該当する生物であり、体積比における脳の割合で人間よりも大きな脳を持っている(と彼が考えた)イルカの研究をはじめた。脳を生命コンピュータとしてプログラミングの観点で考えた。そして、イルカに言葉を覚えさせる訓練を行う。またイルカとのコミュニケーションを試み、その際に幻覚剤を摂取した。」
http://luna.pos.to/whale/jpn_miura_lily.html
 薬物を使用してイルカと交流か・・・
 イルカとクジラには生物分類上の差が無いです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%AB
 なので、クジラも「特別な動物」だから捕ってはいけない、ということなんですかね。
 では、なぜ日本は捕鯨にこだわるのか。
 水産庁の森下さんの言葉をどうぞ。
http://www.e-kujira.or.jp/geiron/morishita/1/
 「いわゆるカリスマ的生物(クジラやゾウなどのアピール性の強い生物)については,資源が豊富に存在しても,イコン(偶像,象徴)として手付かずで保護すべきとの考え方がある。捕鯨に反対する人の中には,すべての鯨類が絶滅に瀕しており,捕鯨国がそれを捕り尽くそうとしていると単純に誤解している人も多いが(仮にそうであれば捕鯨は非難されるべきである),そうではなく,クジラは特別な動物なので,いかなる場合でも保護すべきとの主張があるということである。現に強硬な反捕鯨国である豪州などは,IWCの場において,いかなる状況下であっても(資源が豊富でも,持続的管理が可能でも,充実した監視取締措置を導入しても)捕鯨に反対であるとの立場を公言している。
 この考え方には,誰が,どのような基準で「特別な動物」を決めるのか,「主要国」が特別な動物を決めれば,それを他の国に強制することが出来るのか,「特別な動物」が次々に増えていくことに対する歯止めはあるのかといった重大な問題が含まれる。インドが,ウシは特別な動物だから牛肉を食べるべきではないと国連などで主張し,これを経済制裁などで他の国に強制すれば,その異常さは誰の目にも明らかである。他方,クジラについてはまさにこれが行われているが,「世界の世論」として受け取られる。

「捕鯨問題は今日や明日の食料の過不足の問題ではなく,1992年の地球環境サミットで確立された持続的利用の原則を,感情や,特定の動物に対する価値観の違いでゆがめてはいけないという問題意識を象徴する問題だということです。」
 自分は偽善的な動物愛護団体より、森下さんの言葉を支持します。
<コバ>
 石川議員が逮捕されました。<太田HPが総選挙前に掲げた>民主党ネガティブリスト恐るべし…。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100115ATDG1505G15012010.html
 朝鮮日報は東京地検特捜部をべた褒めしていますが、天下り、ヤミ年金問題には本当に全く切り込まない日本の検察なんて雲の上の選良だろうと全く尊敬できませんよ。
 来るべき第二革命(起こりますよね?)で小沢一派が排除されるとしても、自民党や公明党がまたのうのうと権力に返り咲いてしまったのでは元の木阿弥です。
 戦争に負けて、何も考えずに喜んで何十年間も米国の家畜であり続けてきたことのおかげで、日本人が支払わなければならないツケは取り返しのつかないことになっている気がします。
 う、うつが深化するぅ。
 『検察が汚職公務員、腐敗した政治家、悪徳企業経営者などにとって恐怖の対象となり、一方で国民から深い尊敬を受けるにはどうすれば良いのだろうか。東京地検特捜部はそれを身をもって示してくれている。』
http://www.chosunonline.com/news/20100115000013
 『一方、山田洋行はOB一人雇うのに年平均800万円をかけているわけです。いわば800万円の「闇年金」を与えて仕事をしないOBを顧問にしていたのです。これが10数名いましたから、単純計算でも守屋が受けた便宜供与と比べて桁が違います。
 この天下りの問題に検察はまったく手をつけようとしません。検察だってヤメ検(弁護士)になるコースだけでなく企業にも天下りしていますし、他の官僚たちが怒るので天下りには絶対切り込まないというわけです。』
http://blog.ohtan.net/archives/51133983.html
<太田>
 僭越ながら、特捜部員についても民主党議員についても、私のように、それぞれの限界を十分承知しつつ、あくまでも目的を達成するための手段として、これらの公僕を活用する、という醒めた目で見守ればいいのだと思います。
 とまれ、報道がおおむね事実だとすれば、比喩じゃなく、文字通り、みかじめ料をゼネコンから集めて私服を肥やすのを生業とする田舎やくざが、図々しくも政治家の看板を掲げてたのが小沢だと言っていいんじゃないかな。
 そんな奴を大政治家だとあがめ奉ってきた、彼の岩手県の選挙区のカス有権者達、及び民主党の鳩山首相を始めとする政治屋連中、いずれ劣らぬカネや権力の亡者なんだろが、全員このやくざの舎弟ってことだぞ。↓
 「小沢氏の資金管理団体「陸山会」の不動産取得をめぐり、小沢氏が2007年2月に記者会見した際、「便宜上、個人名義とした」ことの根拠として「確認書」を示していたが、この文書が会見直前に作成されたものだったことがわかった。・・・
  陸山会は94年以降、各地で計15件の不動産を購入。資金管理団体名義では不動産を購入することができないため、小沢氏はこの会見で「すべての不動産について、いかなる権利も持っていない」と話し、便宜上、小沢氏個人の名義で購入したと主張した。」
http://www.asahi.com/national/update/0116/TKY201001150510.html
 「・・・ 昨年の衆院選に際しては、党代表、その後は代表代行として候補者の公認、党の資金配分の権限を一手に握った。小沢氏の権限とカネの使い方は、あえて言えば「差別的」で、公平性を重視した歴代の代表とは異なった。
 自身を支える党役員には党の資金を多く支出し、「反小沢」と目される議員には一切、出さなかった。自身を支持するグループの議員や自ら重点区に擁立した候補者には手厚くカネを配分してきた。・・・
 小沢氏の現在の権勢は、党執行部の権限とカネをフル稼働させた結果だ。選挙の当落は資金力と必ずしも無関係ではない。ポスターを刷るにも、私設秘書を雇うにもカネがかかる。そんな事情を知り尽くした小沢氏だからこそなせる業だった。
 西松献金事件を受けて、民主党が衆院選マニフェストに掲げた企業・団体献金を全面禁止する政治資金規正法は、通常国会では実現しない状況だ。さらに、規正法は政党から政治家個人への寄付に量的制限を設けていない。政治家個人とその他の政治団体の間の資金の移動も、上限は年間五千万円と多額だ。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010011690070328.html
 やらないよりマシだけど、遅すぎるし、たったそんだけ?
 ことは、自分自身と民主党政権の浮沈に関わってるんだぜ。↓
 「鳩山首相は、民主党・小沢幹事長を一時休職扱いにする意向を固める。」
http://www.news24.jp/articles/2010/01/16/04151701.html#
 石川議員は、完オチ直前だね。
 小沢が事情聴取に応じなければ逮捕は秒読みだ。↓
 「・・・石川容疑者はこれまで、虚偽記載について、「衆院選出馬の準備で忙しくて記載を忘れていただけ。単なる記載ミスだ」と主張していたが、最近になって「わざと記載しなかった」と供述したという。その上で「小沢先生の指示ではなかった」とし、「理由は今は言えない」と説明しているという。・・・
 石川容疑者の弁護人は同日、「土地代金の原資は小沢氏が父親から相続した資産で、バブル崩壊後、自宅に保管していたもの」と説明した。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100116/crm1001161101015-n1.htm
<びり江>
 太田さんはフリーセックスの信奉者じゃ無かったのん?<(コラム#3769参照)>
<太田>
 話がややこしくなるので、不倫のケースに限定しましょう。
 不倫、すなわち性交渉の相手に対して、人間はえてして物理的、心理的に無防備になりがちであり、そこに恋愛感情がからんでおれば、恋愛ってのは一時的錯乱状態なんだから、一層無防備になり、何をしでかすか分かりません。
 そんな姿をさらした不倫相手が、故意または過失により、(不倫をした者またはその配偶者の)敵対勢力に、不利益な情報をもたらす可能性は排除できません。
 (不倫をした者またはその配偶者の)関係者にまで多大な迷惑をかける恐れさえ出てくるわけです。
 不倫をする者が全くの私人であれば、たとえそうなったとしても、身から出たさびってやつであり、勝手にどうぞってことです。
 しかし、公的立場にある者またはその配偶者は、その公的立場が重くなればなるほど、迷惑を被る関係者が増えるだけに、またその迷惑が公的な迷惑である以上、不倫は控えなければなりません。
 アナロジーとして最適かどうかはともかくとして、贈収賄が、公的立場にある者にとってのみ罪であることを思い出して下さい。
 それが分かっていながら、公的立場にある者ないしその配偶者が不倫を控えられない、ということであれば、そんな人は、やはり精神疾患の疑いがある、ということになるでしょうね。
<ΒιΒι>(「たった一人の反乱」より)
 これ読んでたらアメリカってまだまだ安泰な気がしてきたんだけど。
 シェールガス革命
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100115-00000000-diamond-bus_all
<太田>
 いや、消費国である日本が一番裨益する話かもよ。
<遠江人>
 大変遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。
 新春を迎え皆々様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
 最近は書き込みをできていませんがコラムは読んでいます。
 今年の上半期こそコラムを上梓できるようにがんばりますので、よろしくお願いします。
<太田>
 こちらこそ、どうぞよろしく。
 遠江人さん、最も太田コラムを読み込んでおられる方の一人なので、コラムの上梓もさることながら、Chaseさんらとともに、私の次著の編集・校訂作業にご協力いただけるとありがたいのですが、いかがでしょうか。
 それでは、その他の記事の紹介です。


 その通りだけど、これまで、米国が国外で全くやってこなかったことをこれからやるったってアンタ、本当にそんなことできるのって言いたくなるな。↓
 ・・・Why is Haiti so poor? Well, it has a history of oppression, slavery and colonialism. But so does Barbados, and Barbados is doing pretty well. Haiti has endured ruthless dictators, corruption and foreign invasions. But so has the Dominican Republic, and the D.R. is in much better shape. Haiti and the Dominican Republic share the same island and the same basic environment, yet the border between the two societies offers one of the starkest contrasts on earth ? with trees and progress on one side, and deforestation and poverty and early death on the other.・・・
 Haiti, like most of the world’s poorest nations, suffers from a complex web of progress-resistant cultural influences. There is the influence of the voodoo religion, which spreads the message that life is capricious and planning futile. There are high levels of social mistrust. Responsibility is often not internalized. Child-rearing practices often involve neglect in the early years and harsh retribution when kids hit 9 or 10.・・・
 ・・・it’s time to promote locally led paternalism. ・・・
 They are going to replace parts of the local culture with a highly demanding, highly intensive culture of achievement ? involving everything from new child-rearing practices to stricter schools to better job performance.・・・
 The late political scientist Samuel P. Huntington used to acknowledge that cultural change is hard, but cultures do change after major traumas. This earthquake is certainly a trauma. ・・・
http://www.nytimes.com/2010/01/15/opinion/15brooks.html?ref=opinion&pagewanted=print
 グーグル問題は、中共の存立に関わる問題かもね。↓
 ・・・Openness for China is a means to an end ? prosperity and development ? but not a value.
 This is the Chinese paradox Google now appears bent on challenging. Google is right to do so.・・・
http://www.nytimes.com/2010/01/15/opinion/15iht-edcohen.html?ref=opinion&pagewanted=print 
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 トルコがらみの音楽の特集の途中ですが、倍賞千恵子の歌、しばらく聴かないうちに、ユーチューブでのレパートリーが飛躍的に充実していることに気づきました。
 コラムの中で何度も言及しつつ、彼女の歌は、これまで「オホーツクの舟唄」しかご紹介していません(コラム#3271)。
 ここで、まず、第一弾で彼女の叙情歌を一挙にご開帳と行きましょう。
 昭和の思いにたっぷりふけってください。(順不同)
さくら貝の歌
http://www.youtube.com/watch?v=R54sK49ipOI&feature=related
遠くへ行きたい
http://www.youtube.com/watch?v=wcLP6OOdwyQ&feature=related
琵琶湖周航の歌
http://jp.youtube.com/watch?v=ALIuou3mE48&feature=related
浜辺の歌
http://jp.youtube.com/watch?v=qm3LTvfwMO8&feature=related
忘れな草をあなたに
http://www.youtube.com/watch?v=z_VSWLySyB8&feature=related
かあさんの歌
http://www.youtube.com/watch?v=ASZD17UR4sg
あざみの歌  
http://www.youtube.com/watch?v=DW4upkF_aBY&feature=related
朧月夜
http://www.youtube.com/watch?v=gcjsx37dM4U&feature=related
青葉の笛
http://www.youtube.com/watch?v=mLUOZTc9O5k
花の街
http://www.youtube.com/watch?v=xv87tYvfRIY&feature=related
心の窓にともし灯を
http://www.youtube.com/watch?v=pFTyPPzmkKs&feature=related
白い花の咲く頃
http://www.youtube.com/watch?v=7RhhLAJu2zs&feature=related
花嫁人形
http://www.youtube.com/watch?v=C9nXuRW9aU0&feature=related
はま千鳥
http://www.youtube.com/watch?v=4ovItko2HEI&feature=related
山のけむり
http://www.youtube.com/watch?v=EDdDHQWtt8I&feature=related
雪の降る町を
http://www.youtube.com/watch?v=t5awA5qS-gs&feature=related
赤い靴
http://www.youtube.com/watch?v=cFKk1ltapYs&feature=related
月の沙漠(年齢による衰えが見えて残念。若い頃のものは消去されてしまった。)
http://www.youtube.com/watch?v=-5yofychoxc
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<globalyst:翻訳>
コラム#3767より
 アジアにおける米国パッシングは身から出たさび?
ここでも、仲介できるのは、「独立」後の日本しかない。↓
 ・・・米国がアジアの同盟および機構に注ぐ資源は、例えば欧州のそれと比較して、常に10倍以上見劣りするものであった。・・・
 1990年代の後半までに、ワシントンは、概してアジアの組織にもはや興味がなくなっていた。米国が、1997年にタイ国政府を救済しないことを決定した(その一方で米国は1995年にメキシコを救済していた)後、アジア諸国は–通貨スワップから東アジアサミットおよび上海協力機構に至るまで–極めて多数の機構および協定を作ったが、米国は、それらに招かれなかったし、また参加を望まなかった。
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太田述正コラム#3772(2010.1.16)
<シベリア出兵(その2)>
→非公開