太田述正コラム#3799(2010.1.30)
<皆さんとディスカッション(続x729)>
<植田信>http://8706.teacup.com/uedam/bbs/7958
 大田述正氏のサイト、 いつも斜め読みさせてもらっているのですが、最新のディスカスから目にとまったところを。728です。
 「ボクなんざ、東北地方の防衛施設を所管してた時、小沢の安全保障に対する姿勢と小沢の土建選挙のやり方をつぶさに見てて、既に彼が真っ黒だという心証を持ち、自分の選挙の時、毎回、小沢(自由党)を自民党以上にボロクソにこき下ろして全国を遊説して回ったもんだ。 ボクの代わりに、ついに検察が、そしてジャーナリズムが小沢をやり玉にあげてくれるようになり、どんなに快哉を叫んでいることか。 ボク自身、検察批判やジャーナリズム批判もやってきたわけだけど、守屋事件の時には、さんざんそのジャーナリズム・・赤旗を含む・・を利用して自民党糾弾キャンペーンを張った。 今回は、ボクが直接検察やジャーナリズムを利用したわけじゃないが、結果的にはそういう形になってるってこと。 小悪(木)を時にはおだて、あるいは利用することによって、大悪(森)をやっつけるよう心がけなきゃ、いつまで経っても何にも変わりゃせんよ。」
 大田氏が、小沢は真っ黒だと確証したというのは、小沢一郎がデモクラットと確証したというのではなく、今回の検察の調査が入るだけのことをしてきたという点です。
 なるほど。
 大田氏はその仙台時代にすでに今のメディアの小沢一郎攻撃を予感していたのでした。
 で、小沢一郎がメディアの最大のトピックスとなっている今、政治家の「カネ」が再び世論の関心となったわけですが、過去のこうしたケースと一つ違う点があると私は思います。
 仮に、東京地検が小沢氏を法律違反だと認定した場合でも、その一方で彼は、二大政党制の確立のために政治家活動をしてきたという面です。まあ、これも、小沢氏の資金稼ぎとみるならば、小沢氏は単なる「マネー亡者」の政治家だった、で終わりです。
 結論は、間もなく、検察が出すでしょう。
 私は、小沢氏は二刀流だと思っています。どちらにも関与していただろう、と。
 で、マネー問題は、東京地検に任せればよし、と。
 太田氏のディスカスから次の話題です。
 「日本の縄文モードに相当するものが韓国(朝鮮半島)にはないのではないか、それは長期的には韓国の大きな弱点ではないか、という気がします。」
 これは面白い問題です。
 これは私もずっと以前から気になっている問題です。
 韓国(朝鮮)史には、日本で言う「縄文時代」がないという問題です。
 はたして、本当になかったか。これを検証するには、縄文時代の「定義」が必要です。 そして、もしなかったとすれば、なにゆえか?
 私が想像するには、朝鮮半島はアメリカがよく〈サラダ・ボール〉と称されるように、その昔は、つまり人種のルツボではなかったか、と。ユーラシア大陸の東の果てに位置するため、西から流れてきた人たちの吹き溜まりになっていたのではないか、と。
 最近、テレビで韓国ドラマが毎日放映されていますが、時代劇が多いです。
 しかも興味深いことに、日本ではほとんど〈神話〉時代にカウントされる不比等の時代の朝鮮の時代です。百済であり、新羅の建国の時代。(日本では不比等の時代には、「実感」が置かれていません。今年は平城京遷都1300年ですが、平城京というのは、何やら「外国」のような感じです。)
 朝鮮ファンの人たちの声をみると、韓国人はどうやらその時代を自分たちの国史の原点に置いているようです。私はまだ韓国の人の考えを直接、耳にしたことがありません。
 日本人は「国家」はなかったとはいえ、縄文時代を日本人の原点に置くことが出来ますが、この意味では、朝鮮半島人たちは、百済、新羅、高句麗以前の半島史の中に原点を見つけられないのではないか。なぜなら、まとまった勢力がいなかったから。
 してみると、百済や新羅や高句麗などの〈国〉が出来た背景には、当時の朝鮮半島で大きな政治的事件があったものと推測されます。
 それは何か、といえば、隣の巨大国・中華帝国での政変でしょう。
 現代の韓国人のアイデンティティーはどこにあるのか。
 これは面白い問題です。
 先月、中国の次期・国家主席と目される人物が日本の天皇に面会を求めてきましたが、これはこれで現代中国人のアイデンティティーはどこにあるか、という疑問を喚起します。
 それにしても、太田氏の毎日のエネルギー量は大変なものです。
 私には、無駄に使っているのではないかと思えるところもありますが、太田氏には太田氏の考えがあるのでしょう。
<ΛββΛ>(「たった一人の反乱」より)
 太田さんの論を理解するということと、それに賛成するかどうかは全然別の話だと思いますけど。
 太田さんの仰ることを、読者一人一人が自分の頭で考えることが大事なんじゃありませんか?
 太田スレで、太田さんに必ずしも同調しない書き込み(誹謗中傷はもちろんカウントしません)に「コラム読めよ」とか「理解できていないだけ」というレスがつくのをたまに見ますけど・・・あの膨大なコラム読んで、すべてに1から10まで太田さんに同意ってわけじゃないのでは? 
 それとも学識知見に優れた人の意見は全部OKとして採用してしまうわけですか? 
 それじゃあナントカ真理教じゃないですか。
 少なくとも太田さんがご自分のコラム読者に望む態度だとは思えないな。
  
<βΛβΛ>(同上)      
 <ΛββΛサン>の、言う通り。
 しかし太田さんは、ナントカ真理教を望んでいる節があるぞ。
<ββΛΛ>(同上) 
≫キミら、こんだけ不祥事っぽい話が連日具体的に報道されてて・・・なお小沢を愛し、検察等を憎んどるんかい? ≪(コラム#3797。太田)
 報道がアテになるかどうかはまた別問題。
 報道が全て正しいんなら
http://nagatsuki07.iza.ne.jp/blog/entry/1366056/
みたいなことにはならんだろうにw
 まるで都合のいいときだけ報道をピックアップして利用しているかのような姿勢だね。
<βΛΛβ>(同上)
 週刊朝日は報道じゃなくてゴシップ誌じゃないの?
<λλΒΒ>(同上)
 だいたい国内メディアなんか信用できないしな。
 だから太田氏自身、海外メディア、特に英米のメディアを紹介してたんじゃなかったのかね?
 ところが、小沢・検察関係で紹介してる報道はほとんど国内メディアだぜ。
<太田>
 国内の動きを知るためにしょーないから国内の主要メディア(電子版とTV)もフォローしてるって何度も言ってんだろ。
 国内メディア引用する場合、ボクの社会人として等の知識経験を踏まえて、内容をそれなりに吟味しとるのよ。
<λΒλΒ>(同上)
≫守屋事件の時には、さんざんそのジャーナリズム・・赤旗を含む・・を利用して自民党糾弾キャンペーンを張った。 今回は、ボクが直接検察やジャーナリズムを利用したわけじゃないが、結果的にはそういう形になってるってこと。小悪(木)を時にはおだて、あるいは利用することによって、大悪(森)をやっつけるよう心がけなきゃ、いつまで経っても何にも変わりゃせんよ≪(コラム#3797。太田)
 ふむふむ・・・三井環氏を太田さんは、氏の訴える背景を問題として、氏の正当性を訴えた手段をも無視して、いかがわしい奴だと断定したわけだが、そんな太田さんが、こと、自分のこととなると、「小悪(木)を時にはおだて、あるいは利用することによって、大悪(森)をやっつけるよう心がけなきゃ」といって正当化しているようだが、かなーり おかしいんぢゃない~W おもいっきり笑った♪
<λΒΒλ>(同上)
 いや ちゃんと発言内容にも触れてただろ。
 ちゃんと読め。
<λλΒΒ>(同上)
 この文章で、重要なのは太田氏が検察も”小悪”と認めたことだよ。
 問題は検察と小沢のどちらが悪かという問題になる。
 佐藤優氏はどっちが勝っても悪い予感しかしないっていってるが
<太田>
 そう、何が小悪で何が大悪かをきっちり認識することが何よりも大事なんだよ。
 これは、植田さんへのお答えでもあるが、小沢・鈴木(宗男)・三井は大悪、検察は小悪・・と私は整理している。
 この場合、小沢・鈴木・三井は、私益の追求を(客観的にとらえられたところの)公益の追求に優先させている(可能性が極めて高い)から大悪なんよ。
 (すぐ後に出てくる「けいc。」サンの国益論も参照のこと。)
 つまり、彼等は、社会にとって、極めて危険な人物達ってこと。
 検察は、その逆だから小悪・・いわゆるワル・・さ。
 小悪(ワル)ってのは、権力を行使する人々に関しては・・それが政治家であっても、行政官であっても・・褒め言葉って面もあるんだぜ。
 じゃ、佐藤優や守屋はどうか?
 彼等は、自分じゃそれぞれ小悪だと思ってるかもしれないが、遺憾ながら、彼等にとっての公益って主観的なものであり、客観的にとらえられたところの公益じゃなかった、というのが私の認識だね。
 だから?
 ま、これくらいにしておこうか。
<けいc。>
 いつも日本の政治論争になる時に出てくる言葉で“国益、国益”と叫ぶ方々がおられますが、この方たちは日本の政治がいまだかつて国益を策定・定義付けしたとでも思っているんでしょうかね??
 日本には省益と党益程度のことが国益とされているのが現実だと思うのですがいかがでしょうか?
 私が思う“国益”像の参考資料。
 2001年にアメリカの超党派の議員たち、DoD、CIA、DoSの官僚らが集まってアメリカの国益の策定し議会に提出した提言書。
the commission on American interests
http://www.nixoncenter.org/publications/monographs/nationalinterests.pdf
 昨年台湾が台風被害を受けた際の日米の対応のスピードと質の違いを見ても、国益の中で優先順位が低い平和的・人道支援の地域外交ですら日本は国益と思っていない証拠だと思います。
 迅速さと痒いところに手が届く米軍のコミットメントと日本の外務省のtoo small too late“金だけ”対応とでは、受け手側のありがたみが明確に違うと思います。
■2009年8月の台湾の台風被害の際の日本の支援内容
http://www.koryu.or.jp/taipei/ez3_contents.nsf/04/6872204CF89A847D49257627002FAB74?OpenDocument
1.1,000万円の緊急無償資金協力(8/11発表、8/17送金)
2.総額1億円を上限とする追加支援 (8/17発表)
3.JICA事前調査チーム派遣(8/18~21)、専門家チーム(保健衛生)派遣(8/21~28)
4.緊急援助物資供与(8/20、21)
5.5,000万円の緊急無償資金協力(9/2送金)
■同アメリカ政府の支援内容
http://www.defensenews.com/story.php?i=4242550&c=ASI&s=TOP
http://www.csmonitor.com/USA/Foreign-Policy/2009/0819/p02s05-usfp.html
1.$250,000(22,000,000円)
2.ドック揚陸艦(USS Denver、8/17)の派遣で避難用テント、大型浄水器、揚陸艦搭載の大型ヘリ(sea stallions)で被害が大きかった交通遮断された山岳部を物資輸送。
3.海兵隊C-130 2機による救援物資の運搬(two Marine C-130s、8/16、8/17)
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 日本の戦前における大政翼賛会の成立は、自由民主主義圏における、先行的な画期的事件であり、それが非欧米、いや、非アングロサクソン的環境において出来したことにもっと我々は注目すべきでしょう。
 ようやく1997年になって、英国において、大政翼賛会的状況の先駆現象が現れてきた、ということです。↓
 ・・・Under John Major, in power from 1990-97, the failure to refresh Thatcher’s themes of privatisation, a slimmer welfare state and anti-corporatism in Europe left the Conservative party split and bad-tempered. Defeat in 1997 was all but inevitable. Worse for the Tories was that Blair at Downing Street and Gordon Brown at the Treasury stole every garment in the Tory locker. They stuck to Ken Clarke’s Treasury policies, were tough on crime, tough on teachers, tough on immigrants, tough on scroungers and eager for war anywhere it might occur. The Tories simply had nowhere to go.・・・
http://www.guardian.co.uk/books/2010/jan/30/conservative-party-thatcher-cameron-bale
 米中関係が一層緊迫の度合いを高めつつあります。↓
 Secretary of State Hillary Rodham Clinton warned China on Friday that it would face economic insecurity and diplomatic isolation if it did not sign on to tough new sanctions against Iran for its nuclear program, seeking to raise the pressure on Beijing to fall in line with an American-led campaign.・・・
 With Russia increasingly frustrated by Iran’s recalcitrance, China has emerged as the lone holdout to a new United Nations resolution that would focus sweeping financial and economic sanctions on Iran’s leadership, including a possible ban on sales of technology to its energy sector.・・・
 Tensions between China and the United States have flared recently over a range of issues, most notably Internet freedom and Google’s announcement that its systems had been hacked by sources in mainland China. Unprompted, Mrs. Clinton alluded to another source of friction: President Obama’s plan to meet with the Dalai Lama, whom Beijing condemns as a subversive.・・・
http://www.nytimes.com/2010/01/30/world/asia/30diplo.html?hp=&pagewanted=print
 The Obama administration has approved an arms sales package to Taiwan worth more than $6 billion, a move that has enraged China and may complicate President Obama’s effort to enlist Beijing’s cooperation on Iran.・・・
http://www.nytimes.com/2010/01/30/world/asia/30arms.html?hp=&pagewanted=print
 ロシアが軍事で無理を重ねています。↓
 ・・・Russia’s venerable Sukhoi company ? maker of many famous Soviet warplanes ? sent the V-tailed, swept-wing Sukhoi T-50・・・A fighter of the “fifth generation”・・・<like the US> F-22 Raptor・・・ on its maiden flight・・・
http://www.csmonitor.com/World/Europe/2010/0129/Russia-flexes-military-power-with-futuristic-fighter-jet
 
 トム・ワトソンがウッズを厳しく批判しました。
 ビデオも見られるよ。↓
 ・・・”His golf is really secondary at this point,” Watson said. “From his standpoint and his family’s standpoint, it’s something he needs to get control of … and make some amends and show some humility to the public when he comes back.”
 Watson’s criticisms, however, weren’t limited to the controversy surrounding Woods’ admission to cheating on his wife. The eight-time major winner also took exception to Woods’ golf etiquette.
“His swearing(汚い言葉遣い) and his club-throwing,(ゴルフクラブを投げ捨てるっこと) that should end,” he said. “That’s not part of what we want to project as far as the professional golf tour is concerned.”・・・
http://latimesblogs.latimes.com/sports_blog/2010/01/tom-watson-tiger-woods-video-interview-criticizes-cheating-wife-scandal-controversy.html 
 このところの地球温暖化の停滞は、成層圏の水分が減少しているためだとのこと。↓
 A decade-long plateau in global warming appears to have occurred in large part because the stratosphere(成層圏) ? the layer of atmosphere that few but airliners enter ? got drier.・・・
http://www.youtube.com/watch?v=Zju2MZgUdWQ&feature=related
 朝起きた時、ベッドメーキングをしない方が、ダニが死ぬので健康にいいんだと。↓
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/4181629.stm
 何かを覚えようとするなら、その後脳を休ませたり昼寝をしたりすると良いようだよ。↓
 ・・・<A study> compare<d> the relative levels of spontaneous neural activity in two key brain regions involved in memory ? the hippocampus(海馬) and visual cortex(視覚大脳皮質) ? during rest, both before and after the visual tasks. ・・・levels of activity in the two areas were more closely correlated several minutes after people had looked at the images than before they started the experiment. That suggests that the visual-learning tasks had affected the brain’s seemingly random firings during rest, and perhaps that the brain was conducting memory-consolidating activity during that time.
 What’s more, the more closely correlated the brain activity during the rest period, the better the person performed on the tests of recognition. ・・・
http://www.time.com/time/health/article/0,8599,1957114,00.html
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 一人題名のない音楽会です。
 今回は、キース・ジャレット(Keith Jarrett。1945年~)特集をお送りします。
 即興ジャズ演奏。彼、歌っちゃってます。ほとんど踊っちゃってもいます。↓
http://www.youtube.com/watch?v=HPqK1JJOFxw&feature=related
 シャンソン「枯葉(Les Feuilles Mortes)」のジャズ・ピアノ演奏。
 私が最も気に入った彼の演奏です。↓
http://www.youtube.com/watch?v=io1o1Hwpo8Y
 以下、このシャンソンの原曲をお聴き下さい。
 どれも5つ星ですが、再生回数の多い順に並べました。
 ピアフ(Edith Piaf)が英語とフランス語で歌います。2007.12.24up。↓
http://www.youtube.com/watch?v=n2s2tPORlW4&feature=related
 モンタン(Yves Montand)です。2007.11.3up。↓
http://www.youtube.com/watch?v=JWfsp8kwJto&feature=related
 グレコ(Juliette Greco)です。2007.3.4up。↓
http://www.youtube.com/watch?v=n9Sfx3c7fR0&feature=related
 ハープシコードの演奏。Bach’s Prelude and Fugue in F# Minor
 「不必要な」テンポの揺らぎがちょっと気になります。↓
http://www.youtube.com/watch?v=JnttYEHDBtM&feature=related
 同上。Bach’s Prelude and Fugue in C Well
 「必要な」しかも最小限の揺らぎを伴う良質の演奏です。↓
http://www.youtube.com/watch?v=4-gP3zTCbJA&feature=related
 同上。Bach’s Goldberg Variations – Aria, v 1 to 4
 感想も上と同じ。↓
http://www.youtube.com/watch?v=1EGoZ82l4xk&feature=related
 同じ曲のグールド(Glenn Gould)によるピアノ演奏と比べてください。
 ハープシコードと違ってピアノは強弱をつけられるので表現の幅が広がります。
 ジャレットがあえてバッハ時代の楽器にこだわることには敬意を表しますが・・。
 Bach’s Goldberg Variations – Aria, v 1 to 7
http://www.youtube.com/watch?v=g7LWANJFHEs&feature=related
 ピアノ演奏。ショスタコービッチ The 24 Preludes and Fugues 02, Op. 87
 鍵盤への触れ方がジャズ演奏的に軽いことが曲想にマッチしていて素晴らしい。↓
http://www.youtube.com/watch?v=sU22faM8lPk&feature=related
 同上 The 24 Preludes and Fugues 03, Op. 87
 感想も上と同じ。1:35~
http://www.youtube.com/watch?v=Zju2MZgUdWQ&feature=related
 ユーチューブにアップされた中で、私が最も評価できない彼のクラシック演奏がこれ。
 鍵盤への触れ方がモーツアルトの曲には軽すぎるのと、何よりも、4:01からの装飾的編曲が致命的です。↓
 Mozart Concerto for Piano and Orchestra no. 23 in A major,(K. 488: 2. Adagio)
http://www.youtube.com/watch?v=NL9aEdOT_6s&feature=related
 どういうことかは、この曲の本来の演奏と比べていただけば分かります。
 残念ながら、コラム#3261でご紹介した、ホロヴィッツによるこの曲の最高の演奏が規約違反で消されてしまっているので、アシュケナージ(Vladimir Davidovich Ashkenazy)によるオーソドックスな演奏をお聴き下さい。↓
http://www.youtube.com/watch?v=-0I70_hDZkc&feature=related
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太田述正コラム#3780(2010.1.30)
<アラブ世界論をめぐって>
→非公開