太田述正コラム#3901(2010.3.22)
<皆さんとディスカッション(続x780)>
<きよきよ>
 確かに社民党も共産党も太田さんの主張する「防衛汚職」「天下り問題」を少々でも取り上げていますね。
http://www.google.com/search?as_sitesearch=www5.sdp.or.jp&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS&q=%91%BE%93c%8Fq%90%B3&btnG=%8C%9F%8D%F5
http://suzuran.aik.co.jp/jcp/?sort=date%3Alate&query=%91%BE%93c%8Fq%90%B3&submitButtonName=%8C%9F%8D%F5
 しかし、これはあくまで当時与党であった「自民党いじめの材料」として利用するために取り上げているのであって、決して太田さんの主張
http://www.ohtan.net/opinion/opinion2_text.html
の大部分に賛同してはいないことは十分ご承知のはずですよね。
 一方民主党は自民党的議員も多数在籍していることから、国会の場で形式的に追及する姿勢はとってみるものの、この問題を真に取り上げることはなかったという本音を太田さんは骨身にしみて感じており、だからこそ(主張を取り上げる理由はどうあれ)ご自身の主張を取り上げるかどうかを投票の判断基準にするべきと考えているのですね。
 つまり、どこの党の主張がご自身の主張と似かよっているからそちらへという視点ではなく、一度まったく別の方向へ進むこととなっても、まずは自民党的議員を徹底的に駆逐することが先決である。それが結果としてご自身の主張を将来的に実現することにつながる、ということでしょうか?
 ただやみくもに「政権交代の次は、さあ政界再編」と考えて、その手順を考え
ていなかった凡人の私には目から鱗です。
<太田>
 的確に読んでいただきましたね。
<べじたん>
≫日本のメディア、特に新聞の酷さは十分にわかっているつもりなんだが、どう酷いのか・・・ピンポイントで説明して欲しかったな。≪(コラム#3899。βππβ)
 個人的にしっくりきたマスコミ批判。
 「●プロ意識に欠ける記者
 ・・・「何も分かりません。ともかくゼロから教えてください」と学生みたいな質問を、何のてらいもなくしてくる。こうした “学生記者”と接するにつけ、メディアは自分たちの責任で記者たちに基本中の基本を教育し、その責任を果たしてから、彼らを外部に取材にやるべきだ、と思う。
  ●新人の育成を「警察」に任せる罪
 ・・・聞いたところ、若手の書いた記事にダメ出しする先輩記者やデスクの中には、なぜダメなのかを、「スペースがもたない」とか、論理的とはまったく懸け離れた答えをしてくる者もいるとか。この状況が事実なら、優秀なジャーナリストが育つはずもない。 」
http://www.asyura2.com/09/hihyo9/msg/339.html
 太田さんも、被害者でしたね(笑)
 「ご要望に応えてTBSに赴き、「2時っチャオ」という番組の担当者の取材を受けたのですが、まいりましたね。・・・
 とうとう私がキレて、「失礼じゃないか。私は辞書ではない。防衛白書でも読んでそれくらい自分で調べてくれ」と言うと、「防衛白書は分かりにくい」とおっしゃる。」
http://blog.ohtan.net/archives/51055355.html
 また、個人的に痛快だったマスコミ批判。
 「マスコミは真実を知ってるのに、金儲けのためにわざと治安が悪化しているように煽っていると云う人がいますが、まったくの間違いで、買いかぶりです。
 マスコミの人たちは警察発表を聞いてほんとに凶悪犯罪が増えたと驚いて世の中を憂えてそういう記事を書いてるのです。天声人語や毎日の妙な見出しも、深い考えあってのことではなくて、殺人が減ってると初めて聞いて、状況がうまく飲み込めてないだけなんです。
 ようするに、新聞記事なんてのは、そのへんのおっちゃんおばちゃんとまったく同じ素人が書いてるのです。
 治安が悪化してると思い込んで世の中を憂えてるそのへんのおっちゃんおばちゃんに今回のニュースを教えてあげてみてください。天声人語や毎日とまったく同じ反応が返ってくるはずです。
 記者クラブというのはそういう一時資料を読み解くことのできない素人が理解できるように噛み砕いて説明してもらうための場に過ぎません。もっと詳しい情報は別のところで公開されています。
 懇切丁寧に説明されても素人記者の理解力がおよばずに間違えて書く場合が多いですし、さらにまずいことに記者クラブで説明する官僚のほうもあまりよく判ってないことが結構あるのです。たとえば、簡単な例では2007年の殺人事件が戦後最低だったことに気付いていなかったとか。ですから、誰かが一時資料を探してきて分析する必要があるのです。
 記者クラブなんか入ってもなんの意味もありません。素人が手を抜いて記事を書くには便利なので手放したくないというだけのことで、ほんとに情報を知りたい人はあんなとこ行っても時間の無駄です。」
http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/archives/52076855.html
*
 太田さんのスタンスを再掲しておきます。
「英ガーディアン:毎日知的興奮をおぼえる鋭い論考を何本も載せています。
 ワシントンポスト:米国の良心と言えるでしょう。
 ニューヨークタイムズ:ルポ記事が臨場感にあふれ、質量ともすばらしい。
 英BBC:世界の出来事を網羅的かつ簡潔に、そして偏見なく紹介しています。
 英ファイナンシャルタイムズ:ウォールストリートジャーナルやわが日経が霞む、質量ともに世界一の経済紙です。
 米スレート(メルマガ):米国のホンネが分かります。ポスト、タイムズだけが米国ではありません。
 米CNN:最も速達性に優れたメディア。落ち穂拾い的に読んでいます。」
http://blog.ohtan.net/archives/50955815.html
→米CNNは読むのを止め、スレートの姉妹誌とタイム誌(すべて電子版)を読む時間を捻出しています。このほか、英米以外のシュピーゲル誌も加わりました。(太田)
 「安保・防衛に関する記事のクォリティに関しては、日本の新聞の中では赤旗がトップ、日経がそれに次ぎ、朝日が三番手、後は省略、といった感じであったこと等、日本共産党には好感を持っています。」
http://blog.ohtan.net/archives/51053977.html
 「産経は、(その電子版が)一次資料的なものを載せるように努めているのが貴重ですし、中共や台湾に関する記事・論説には読むべきものがあるのですが、それ以外はおおむね信頼性が低いので、読み飛ばされることをお奨めします。
 これは、日経が、鈴置氏の論説以外の論説・記事がおおむね信頼性が高いのと対照的です。
 ついでに言うと、朝日は、論説を除いては、つまり記事はおおむね信頼性が高いと思います。ただし、このところ朝日の社説のクオリティが高まっているので、今後同紙の論説一般の信頼性が高くなることが期待できるかも・・。」
http://blog.ohtan.net/archives/51182821.html
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≫日本の新聞記事を取り上げて何が間違っているかを説明し、正しい事実分析をしてもいいと思うんだけどな。
 もっとも、それやると他のブログと同じになるからやらないって言うなら、それも理解できるんだが。≪(コラム#3899。βππβ)
≫私のコラムでも、不十分ながら、たまにはやってるつもりだけどね。≪(コラム#3899。太田)
 普天間問題↓なんかは、ちょこちょこされていたと思いますが、国際時事問題の識者による論説のダメ出しは最近はされていないような。
http://www.google.co.jp/search?q=%E6%99%AE%E5%A4%A9%E9%96%93%20site%3Ablog.ohtan.net&num=20&hl=ja&sa=X&tbo=1&tbs=qdr:y,sbd:1&ei=Z8WmS87lOY3k7AOqytWvBw&oi=tool&resnum=1&ct=tlink&ved=0CCQQpwU
 たぶん、テポドンでされたような「逐語的」ダメ出しコラムを書いて欲しい、ということじゃないでしょうか。有料読者のニーズがあるか分かりませんが・・
http://wiki.livedoor.jp/veg_tan/d/%bf%b7%ca%b9%b5%ad%bb%f6%a4%c7%b3%d8%a4%d6%b0%c2%c1%b4%ca%dd%be%e3%cf%c0
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 そうそう、
 (大阪大の細谷裕教授の新理論)これすごそうな話だけど、何でこんなに報道が遅れたの?
 また、英米の主要メディアが完黙なのはどうして?
http://blog.ohtan.net/archives/51438830.html
 「細谷さんの模型でDMというのは、 HIggs ボソンはなくて5次元方向のゲージ場の成分に対応する。いろんな人が考えている模型というわけではない。なんでこういう大きな扱いになっているかは不明」
http://twitter.com/Mihoko_Nojiri/status/7397210824
 「今日来た毎日のひとは、こういうのは「在庫」としてとっておいて、紙面に空きが出たときに入れるんですといっていました。」
http://twitter.com/Mihoko_Nojiri/status/7397543258
だそうですよ。
<太田>
 さっそくありがとうございました。
<ΡΒΡΒ>(「たった一人の叛乱」より)
 路上のケンカで大学生を刺した“平和愛好家”の正体 紫色の長髪で“革命ごっこ”
http://www.zakzak.co.jp/top/200907/t2009071804_all.html
<太田>
 理論と実践の一貫性のなさに呆れるより、彼の理論の一貫性に感心したな。
<ΡΒΒΡ>(同上)
 「<アインシュタイン研究者の板垣良一・東海大教授(物理学史)の話〉  彼はキリスト教徒でもユダヤ教徒でもなく、「神」にこだわらない人だった。」 http://www.mypress.jp/v2_writers/yumeno9/story/?story_id=1431185
 え~ アインシュタインぐらい”ある意味”神にこだわってきた人はいないのに・・・。
 この世は神によって創りだされたのだから1つの物理法則で全てが説明できる筈だという信念の下に大統一理論を提唱したんじゃなかったっけ?
 一方で不確定性原理は神(キリスト教的な絶対神ね)の存在を否定するものだったからハイゼンベルクと論争になったのだよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E7%A2%BA%E5%AE%9A%E6%80%A7%E5%8E%9F%E7%90%86
 1926年12月にアインシュタインからマックス・ボルンに送られた手紙の中で、彼は反論に神はサイコロを振らない(独: Der Alte w���rfelt nicht. 直訳:神は賽を投げない)という言葉を用いた。
 マックス・ボルン宛の1926年12月4日付の手紙
 「量子力学にはとても尊敬の念を抱いています。しかし内なる声が私に、その理論はまだ完璧ではないと言っています。量子力学はとても有益なものではありますが、神の秘密にはほとんど迫っていません。少なくとも私には、神はサイコロを振らないという確信があるのです。)
 ほんとにアインシュタインの研究者なのかね?板垣さんは
<ΒΡΒΡ>(同上)
≫国会議員はドロップアウトかアウトローに分類される、というのは、私の長年の感想と同じです。  ただし、私は、それが時代の転換期の出来事だろうとも思っています。<(コラム#3899。植田信)  まあ天下りを受け入れなかった太田氏も既成権力の側から見ればドロップアウト組だよな。  実際、選挙にも出てるし。  片山氏の立候補の裏にあるのは官僚の女性差別(昇進の性的差別)への復讐だと思う。 http://d.hatena.ne.jp/Kusakabe_Satsuki/20090826/p1
 太田氏はことあるごとに日本の社会の女性差別のひどさを訴えているけど、実は大企業とか官僚なんかの既成権力内の女性差別がひどいんだよ。
 これが自由競争が働く世界ーマンガ家とか声優とかー女性差別はほとんど無い・・・つーかできない。
 男女かかわりなく能力ある者が上に行くからね。
 日本のアニメで世界に受けたものに「セーラームーン」があるが、受けた理由が女性が主人公になって敵をやっつけるというストーリーは海外には無かったそうで、そういう種類のストーリーが日本文化の中から生まれたことは世界に誇るべきものだと思う。
<ΒΒΡΡ>(同上)
http://en.wikipedia.org/wiki/Sailor_Moon#Legacy
<蒲鉾>
 ・・・『アメリカの女性像の未来と日本の少女マンガ』なんて記事があったのを思い出しました。
 「アメリカのエンターテイメントではダイナミックな女性キャラを探ろうとすると徹底的な男女差を作られる傾向があり、その原因は18歳から30歳になる男性の視聴者の要求や男性向けの広告収入を獲得するため、男らしさや女らしさを強調するそうです
 この現状を見直す物としてこの記者が参考にしたのが日本のポップカルチャーとなったわけですが、ジェンダーへのユニークな視点とコンテンツのクリエイション、そしてマーケティングがその参考の理由としています。
 日本の文化とはアメリカよりも性別を越えた行為行動が認められ、柔軟で様々な概念がある・・・
 ・・・<また少女マンガは>女性をメインとした作品が多く【だからと言って性差別からの自由モノになったりしない】
 (ここの【】箇所はまったくないのだとしたら、それもまたどうかと考えさせられますが・・・・・・)
 女性によって作られ、女性向けのコンテンツを数多く作られ選択する事ができる・・・。」
http://kattenihonyaku.blogspot.com/2010/01/blog-post_18.html
(原文英語)http://jezebel.com/5437193/memo-to-the-media-in-2010-add-more-dynamic-female-characters
<太田>
 日本じゃ、男女差別のない分野で成功した女性達や、男女差別のひどい分野で逆差別で「成功」したエリート女性達が、差別にあえぐ日本の平均的女性のために戦おうとしないのが不思議でならないんだな。
 戦い方にも色々あって、必ずしも成功を擲つ必要はないんだけどね・・。
<ΒΡΡΒ>(同上)
 国家公務員、現役の出向先拡大 政府検討、NPOや公益法人追加
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100321ATFS2001620032010.html
<太田>
 ちったあ、自分のコメントをつけなきゃ。
<唯我独尊>
> –『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(There will be blood)』特集–
この映画は<中略>米国で絶賛を博したんですね。そんなバカな。(太田氏談)
 この映画は日本では鳴かず飛ばずでしたが、石油掘削のさまざまな場面は忠実に再現されていたようで、迫力に満ちていました。
 主人公が知力と体力で石油成金になっていく姿に感動しました。
 後半になって異色の宗教映画のようになったためか、日本では受け入れられなかったのでしょう。
 それにしても、特殊なボーリング井戸から氷のサンプルを採取する場面があった邦画「南極料理人」とは雲泥の差で、観客を馬鹿にしたような邦画には腹立たしさを覚えます(同じ入場料金なので・・・)。
 テーマが違うといえばそれまでですが。
<太田>
 私は、SF映画であったならば我慢できたところの、うすっぺらな「キリスト教原理主義/米帝国主義」批判映画、という認識です。
 で、映画評論の対象にはしないでおこうと思ったのですが、米国で大絶賛を博したことを知って、何でや? と疑問を抱いた、というわけなのです。
<Chase>(2010.3.21)http://blogari.zaq.ne.jp/fifa/
 –重光葵の嘆きは今も変わらず–
 小林よしのりの「昭和天皇論」を読んだ。・・・
 ・・・太田テーゼとの絡みで、ちょっと記録しておきたい箇所(重光葵が、戦後、責任を逃げ回った国民を揶揄した言辞)を発見した。
 太田テーゼの中心課題は「独立」問題である。
 しかしそれを阻んでいるのが国民であるという視点だ。
 つまり政治家・官僚の退廃・腐敗を支えているのは国民の卑しい根性であるという点である。
 太田述正氏は言う。
(引用はじめ)
戦後日本は経済至上主義の吉田ドクトリンを国是として墨守してきました。そうである以上、「利益志向に走った人」が一般国民に多く、また、「欲、金、権力、地位等に自分の人生を掛けた」人が政治家に多いことに何の不思議もありません。政治家だけが程度が低いのではなく、まさに国民の程度相応の政治家を戦後日本は持ってきたのです。
http://blog.ohtan.net/archives/50954501.htmlより引用
(引用おわり)
 吉田ドクトリンに汚染された日本国民の堕落の萌芽は、すでに戦後間もなく発病しつつあった。重光葵の言を冒頭の書から引用する。
(引用はじめ)
 重光は近衛らの「醜悪」を嘆いた上で、それよりも一般国民の方が「更に歎ずべきものである」と続けている。
 ”過去に於て英雄として之等の人々を尊敬した人々は真先に之等の人々を罵詈誹謗して、すでに其犯罪は確定したかの如き言論を弄するのみでなく、戦争犯罪を廻りて互に他を排斥し、自己の利益を計って居る。”
 一般国民も皆、戦争に負けるや手のひらを返し、他人に「戦争責任」をなすりつけて保身を図ったのである。
(「昭和天皇論」268、269頁)
(引用おわり)
 この有様は今日の国民のエトスと寸分も違わないどころか、一億三千万のすべてがどっぷりと、この大いなる偽善に身を堕してしまった。
 吉田ドクトリンは、国民を発病の状態から瀕死の重病人に仕立て上げたのである。
 そこにアメリカの責任は一点もなく、すべては国民の主体的選択に拠るものであった。
 このことを明確に析出せしめるものこそ太田テーゼ(複数)である。
<太田>
 重光が一般国民に「戦争責任」があると言っているのは、当然、戦前の日本が民主主義であったことを前提にしているわけです。
<コバ>
 –日本人は黄色い犬–
 米国でトム・ハンクスの太平洋戦争をめぐる発言が議論を巻き起こしているようです。
 日本のテレビや新聞も大騒ぎしてもいい内容だと思いますが、そこは属国の買弁メディアですし、愚者の楽園日本に火を放つ真似は絶対しませんよね…orz 
 スポーツ新聞とかはちゃんと報じてるのかな。属国の悲哀です。
『Unfortunately, though, Professor Hanks’s promotional tour for The Pacific has provoked controversy. “Back in World War II, we viewed the Japanese as ‘yellow, slant-eyed dogs’ that believed in different gods,” he informs Time. “They were out to kill us because our way of living was different. We, in turn, wanted to annihilate them because they were different. Does that sound familiar, by any chance, to what’s going on today?”』
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/lostinshowbiz/2010/mar/18/tom-hanks-karl-rove
 トム・ハンクス「第2次大戦では、我々アメリカ人は日本人を黄色い犬と見ていた」
http://news4vip.livedoor.biz/archives/51504117.html
<蒲鉾>
 スピルバーグとトム・ハンクスがタッグを組んで戦争を描いた作品としてはプライベート・ライアンが有名ですが、今回、三作目にあたる太平洋戦線を舞台にしたドラマにおいて(二作目は欧州戦線を描いたドラマ、バンドオブブラザース)、トム・ハンクスが太平洋戦争と人種差別に言及し、保守層から反発を食らってるようですよ。
 以下2chより引用
 「今年3月14日より放送された太平洋戦争を描くドラマ『ザ・パシフィック』、タイム誌においてこのドラマの製作者であり俳優でもあるトム・ハンクスが”第二次世界大戦では我々アメリカ人は日本人のことを「まったく異なる異神を信じる黄色い釣り目の犬」と見なし、日本人は我々が自分達とは異なる生活をしていたので殺すことを望み、やがて我々も異なる生活をする日本人を絶滅させたいと考えるようになった。
 これは現在の(アフガンやイラクで戦う)我々の状況と似ていないだろうか?”
と発言し、レーガン政権の元国防長官や保守系メディアなど発言を巡り各所からトム・ハンクスへの大きな批判が起きている。」
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1269100960/
>ソース英文:ABC News
http://abcnews.go.com/Entertainment/tom-hanks-latest-target-conservatives/story?id=10118876
>※紹介されたタイム誌において「太平洋戦争は人種差別と恐怖の戦争でもあった」”とも発言。 T>IME Magazine
http://www.time.com/time/arts/article/0,8599,1969606-1,00.html
 ザ・パシフィックを観て:中国視聴者の反応
http://ansan01.blog121.fc2.com/blog-entry-437.html
 (公式サイト提供の)ザ・パシフィック:戦争の背景分析
http://www.youtube.com/watch?v=dARSvPDoJag
 (他の研究者に加え、太田コラムお馴染みのジョン・ダワー氏も出て来ますが・・・・・・、英語微妙なのでノーコメント。冒頭あたりで聞き捨てならない事を言ってるように聞こえましたが・・・・・・。)
 太田コラムに関係してそうだったんで、紹介しときますよっと。
<太田>
 イタタ!
 コバさん引用のガーディアン記事は、タイトルは見た覚えがあるけど、スルーしちゃってました。
 私のカン、にぶってきたかな。
 お二方、本件についての注意喚起、ありがとうございました。
 米国の「大衆」の中にも、私の「太平洋戦争観」に似た見方をする人物が結構出現しているらしい例として、ハンクスの件の発言、次著の脚注で使えるかもしれませんね。Chaseさん。
 ただ、パールが言ってること↓は正しいけどね。
 ・・・Richard Pearle, former secretary of Defense under President Ronald Reagan, told ABCNews.com that Hanks has got it wrong.
 ”What he is suggesting, that the coalition forces <in Iraq and Afghanistan> are acting out of racist motives, is preposterous,” ・・・
http://abcnews.go.com/Entertainment/tom-hanks-latest-target-conservatives/story?id=10118876
 それでは、記事の紹介です。
 元切り上げ要求に、あらゆる言葉を連ねて中共当局が反論してるね。↓
 ・・・Chen said the best way for the United States to increase its exports to China would be to relax restrictions on the export of high-technology and dual-use goods to China. Since 1989, when the Chinese government launched a crackdown on student-led protests around Tiananmen Square, the United States has placed limitations on some exports. Chen said those limits have amounted to billions of dollars a year in trade. ・・・
  ・・・if the United States does decide to impose tariffs on China, Chen said, American companies operating in China, which account for more than 60 percent of China’s exports to the United States, would surely be hurt the most. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/03/21/AR2010032101111_pf.html
 グアムの島民の間から、(もちろん無意識的にだけれど、)自分達を米国の占領下にあった当時の沖縄のように見る人々が出てきたってことのようだな。↓
 ・・・They fear that the construction of a new Marine Corps base will overwhelm the island’s already inadequate water and sewage systems, as well as its port, power grid, hospital, highways and social services. ・・・
 Ceded to the United States by Spain in 1898, Guam is a U.S. territory. Its residents are American citizens, but they cannot vote in presidential elections and have no voting representative in Congress. ・・・
 ”This is old-school colonialism all over again,” said LisaLinda Natividad, an assistant professor of social work at the University of Guam and an activist opposing the buildup. “It boils down to our political status — we are occupied territory.”
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/03/21/AR2010032101025_pf.html
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太田述正コラム#3902(2010.3.22)
<カフカス小史>
→非公開