太田述正コラム#4660(2011.4.2)
<皆さんとディスカッション(続x1160)>
<太田>(ツイッターより)
 インドの人口は(中共13億に対して)12億(世界人口の17%)と判明。
 国勢調査は英領時代の1872年から実施され、今回で15回目だが、インド人の識字率はいまだに74%にとどまる。
http://www.bbc.co.uk/news/world-south-asia-12916888
 英国のインド統治の功罪ってやつだ。
 ボクが島地勝彦の対談を読んでいるのは、彼のトンデモ発言を見付ける楽しみのため(コラム#4403、4413)だが、最新の http://bit.ly/e23Bpz には吹き出しちゃったな。これほどのウソをしれっとつけるとはね。
 キミの感想は?
<ιεει>(「たった一人の反乱」より)
≫「民主“おそろい防災服≪(コラム#4658。ιιεε)
 党費だろ?別に(どうでも)いいと俺は思う。
 少なくとも、かつての自民党よりゃマシじゃね?↓
 「森内閣で国土庁長官の扇千景が作業服の地味さに苦言を呈し、もっと見栄えの良いものにするよう部下に指示した。その後、新しい作業服を扇自らが着用してマスコミに披露した(後略)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%BE%A4%E5%96%9C%E4%B8%80
<ιιεε>(同上)
>党費だろ?別に(どうでも)いいと俺は思う
 ↑
 はぁ?昼間っから酔っ払ってんのか? 典拠も意味不明だし。
 政党交付金=税金 だぜ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E5%85%9A%E4%BA%A4%E4%BB%98%E9%87%91
 パフォーマンス用の民主党のエンブレム入り防災服を800万円超・・・。
 善し悪し以前の問題だろ。 
 金が余ってうるようだから、くだらんことに使わずに寄付すれよ。
 高給取り(しかも税金)の連中は、各自防災服がどーしても欲しければ個々に身銭をきって購入するのが当たり前だろーが。
<ειει>(同上)
 「福島第一原発 内部に残された作業員4人「衝撃の告白」
 「1号機が爆発した時バスに同乗していた若い東電社員が現れ、こう言うのです。『あなた方の意思で、作業を続けるなり自宅に帰るなり選んでください』と。
 彼の話では、どうやら私たちは2号機の電源復旧作業に駆り出されるようでした。しかし放射線量が日に日に上がり危険なため、働くのは私たちの自己責任という形にしたかったのでしょう。
 命からがら避難したD氏らに、東電から「緊急退避指令」が出たのは、翌15日の朝のことだった。現在は群馬の知人の家にいるD氏。
 「今でも福島第一原発で頑張っている作業員たちには頭が下がるが、死と隣り合わせの現場には戻りたくない」と語った。
 D氏は被曝しているのか、作業員たちの今後が気になる。」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2350
<太田>
 「・・・福島第一原子力発電所の復旧作業中に100ミリ・シーベルトを超す放射線量を浴びた作業員は、計20人に達した・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110401-OYT1T00021.htm
<ειει>(「たった一人の反乱」より)
 「福島原発事故 チェルノブイリ作業責任者語る 独立の技術者チーム必要
 「2号機は炉心や原子炉圧力容器が溶融している疑いがある。国際原子力事象評価尺度でチェルノブイリは最悪の7だった。
 福島の事故は日本がいう5ではなく、最初から6であることは明らかだ。今は6と7の間と判断している」
 --チェルノブイリで得た教訓は
 「ヘリから放水したり原子炉の下に穴を掘ったり無意味な作業に追われた。原子炉内に核燃料があるのかを知りたかったが、実際はすでに溶け出して残っていなかった。ソ連当局は事故の原因と規模を隠し、状況を悪化させた。日本では原子力政策と安全規制を同じ経産省が担当している。世界的にみても安全規制当局は原子力産業界に依存しており、独立した委員会を作る必要がある」
 --「フクシマ50」と報じられた現場の作業員について助言はあるか
 「50人は少なすぎる。5千人以上を投入すべきだ。特別な防護服を着用してもガンマ線を浴びたり、プルトニウムを吸引したりする危険性がある。
 確かに彼らはサムライだが、ロボットも導入すべきだ」」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110402-00000097-san-int
 ↑
 炉心溶融=メルトダウン
 この事実を知っていながら、現場には情報を提供せず作業員を被爆させていたことが判明すると、何も言い逃れが出来なくなるが・・・。
 東電を外して、専門の技術者集団をつくるべきと述べているが・・・これが肝だろ。
<太田>
 菅首相よりモーチート原子力に詳しい(ノーベル物理学賞受賞者の)スティーヴン・チェー米エネルギー長官は、福島第一原発の1号原子炉の核燃料の約70%、2号原子炉の約33%がそれぞれ損壊(溶融)していると推定されるが、どちらも、原子炉そのものの溶融には至っていない旨発言した。↓
 (という要訳の仕方でいいんでしょうね、原子力に詳しい読者の皆さん。)
 Energy Secretary Steven Chu said Friday that roughly 70 percent of the core of・・・Reactor No. 1・・・at the crippled Fukushima nuclear plant in Japan had suffered severe damage. ・・・
 In addition to the severe damage at Reactor No. 1, the Energy Department said that Reactor No. 2 had suffered a 33 percent meltdown. Mr. Chu cautioned that the figures were “more of a calculation” because radiation levels inside the plant had been too high for workers to get inside, and sensors were unreliable. ・・・
http://www.nytimes.com/2011/04/02/world/asia/02japan.html?ref=world&pagewanted=print
 Secretary Chu was asked if the “bleed and feed” process being used to address the emergency was the equivalent of — and would do as much damage as – a meltdown.
 Bleed and feed, Chu said, describes the process being used by the Tokyo Electric Power Co. to cool the reactor core – where “you put in fresh water and you release some steam.”・・・<Chu says it> is not the slow-motion equivalent of a reactor meltdown・・・
 Chu <also> said that US experts, working with their Japanese counterparts, are seeking a way to provide a “secondary cooling loop” that would let them cool the reactors without releasing steam.
http://www.csmonitor.com/USA/Politics/monitor_breakfast/2011/0401/Is-Japan-crisis-becoming-a-slow-meltdown-No-says-US-Energy-secretary.-video
 それでは、その他の記事の紹介です。
 まず、大震災関係のその他の記事から。
 東電はミスが多すぎらい。↓
 「・・・東電が放射性物質の濃度を調べる検出器のプログラムに誤りがあり、ある種の放射性物質を正しく測れない恐れがあることが判明。これまで東電が発表し たデータの信頼性に疑問が生じる事態となった。東電は、「(実際よりも)高濃度に報告してきた可能性がある」としている。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011040101000761.html
 だけど、こんなことはもってのほかだ。↓
 「危険な状態が続く東京電力福島第一原子力発電所。国民の不安といらだちが募る中、東電や社員への苦情や脅迫、嫌がらせが目立ち始めた。東電は社員の安全を守るため、社員寮の表札から社名を消した。警視庁も警戒を強める。・・・
 都内にある勝俣恒久会長の自宅では、東電から要請を受けた警視庁が18日に警察官の詰め所を設置し、警戒を強めている。
 東電関係者によると、東京支店で電話相談を受け付けるコールセンターには連日、原発事故や計画停電への苦情・抗議が殺到。電話応対の処理能力を超えているという。同センターに直接来て、「なぜ電話に出ないんだ」といらだちを職員にぶつける人も出ている。
 都内の浄水場の水道水から基準を超える放射性ヨウ素が検出されたと公表された23日以降は、放射性物質への不安や「東電はどう責任をとるつもりか」といった抗議も寄せられている。・・・」
http://www.asahi.com/national/update/0402/TKY201104010561.html
 日本の人間主義のハナシがまた取り上げられている↓が、Hokukyo・・法華経
http://www7.ocn.ne.jp/~takesi66/
のことだと思われる・・の中に、人間主義を奨励するくだりがあるんだね。
 大昔、岩波文庫の邦訳で、『法華経』を斜め読みしたことがあるが、思い出せないなあ。
 誰か、この記事と上記邦訳(サイト)を付き合わせて、その箇所を突き止めてくれないかなあ。
 ・・・Japan places great value on reciprocity, and that helps explain why people are giving to each other and why they are seemingly well–behaved in comparison to other countries.
 The country also values politeness and decorum. There’s a famous saying, 親しい仲にも礼儀あり, shitashii naka ni mo reigi ari. Even amongst the closest of friends, there must be decorum.・・・
 <東電が大広告主なので、メディアが東電叩きを控えざるをえない、としているよ。↓>
 TEPCO is one of the largest advertisers in Japan, and thus there exists a general media reluctance to bash them and thus lose ad revenue.・・・
http://www.csmonitor.com/Books/chapter-and-verse/2011/0401/Tokyo-Vice-author-Jake-Adelstein-ponders-the-Japanese-response-to-disaster
 戦後、米国は戦前の日本の赤露封じ込め政策を全球的に採用しただけでなく、自分が世界の経済ブロック化によって日本等を追い詰めたことの反省の上に立って、自由貿易を推進した。
 戦後米国は、戦前の日本が米国に是非ともやって欲しかったことを、遅ればせながら・・余りに遅かったが・・やっただけのことなんだよ。↓
 ・・・From 1790 to 1945, America grew and prospered in a largely protected economic environment. Our trade then was not “free.” But after World War II, we wandered away from Alexander Hamilton’s vision of a relatively self–contained American economy in order to win the cold war. We threw our markets open to the world as a bribe not to go communist. ・・・
http://www.csmonitor.com/Commentary/Opinion/2011/0401/Cost-of-US-free-trade-collapse-of-two-centuries-of-broadly-shared-prosperity
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 一人題名のない音楽会です。
 今回は、スペイン特集中のファリャ小特集の1回目です。
 ちなみに、ファリャ(MANUEL DE falla。1876~1946年)・・世界的には、「デ・ファヤ」と呼ばれるようだ・・は、晩年にフランコ政権を避けてアルゼンチンに亡命し現地で没しています。生涯独身で子供もいません。
http://en.wikipedia.org/wiki/Manuel_de_Falla
 曲については、下掲↓も参照しました。
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_compositions_by_Manuel_de_Falla
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_works_for_the_stage_by_Falla
[スペイン舞曲(Danse Espagnole):オペラ『はかなき人生(La vida breve)』より)](1904~05)
http://en.wikipedia.org/wiki/La_vida_breve
 カスタネット:Lucero Tena +オケ
http://www.youtube.com/watch?v=a1OIeFVeQ8E&feature=fvwrel
 ギター デュオ John Williams & Julian Bream
http://www.youtube.com/watch?v=AYpdUo__dM8&feature=related
 ピアノ Magda Tagliaferro こいつはすんばらしい!
http://www.youtube.com/watch?v=gOlRuVftn9g&feature=related
 バイオリン(クライスラー編曲):パールマン ダイナミックな演奏
http://www.youtube.com/watch?v=Z4ayc6Fb3hI&feature=related
 同上 ハイフェッツ 端正な演奏
http://www.youtube.com/watch?v=xYr33VU3si8&feature=related
 サクソフォン Miha Rogina
http://www.youtube.com/watch?v=OfnJHgOnyV8&feature=related
 ギター+バイオリン+コントラバス Kassung & Alexander Prushinskiy & Dragan Trajkovski
http://www.youtube.com/watch?v=P_0pPMJ239Y&feature=related
[歌(Cancion)](1900) ピアノ:西澤安澄
http://www.youtube.com/watch?v=qzIKpNrdbyw&feature=related
[夜想曲(Nocturno)](1896) 同上
http://www.youtube.com/watch?v=VMMMCvPZZVE&feature=related
[マズルカ(Mazurka)] (1899) 同上
http://www.youtube.com/watch?v=lehTne-H94w&feature=related
[火祭りの踊り(Danza ritual del fuego):バレー音楽『恋は魔術師(El amor brujo)』より] (1914~1925)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%8B%E3%81%AF%E9%AD%94%E8%A1%93%E5%B8%AB
 オケ:バレンボイム シカゴ交響楽団
http://www.youtube.com/watch?v=auRUxPPqDcQ&feature=related
 ピアノ :ルービンシュタイン
http://www.youtube.com/watch?v=Wj6_5qWZCDY&feature=related
 チェロ:Julian Lloyd Webber
http://www.youtube.com/watch?v=3pjjmgagF0E&feature=related
(続く)
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太田述正コラム#4661(2011.4.2)
<再びガンディーについて(その3)>
→非公開