太田述正コラム#4662(2011.4.3)
<皆さんとディスカッション(続x1161)>
<εειι>(「たった一人の反乱」より)
http://mainichi.jp/select/world/news/20110402k0000e030064000c.html
 アメリカ人もあほだね。
 なんでコーラン燃やしちゃうかね・・・。
<太田>
 燃やす米国人も、それに怒って国連職員達を集団で殺害するアフガニスタン人もあほだ。
 キリスト教もイスラム教も、唯一神教たる民族宗教のユダヤ教の突然変異によって成立した宗教であり、非人間(じんかん)主義性を秘めているってのが私の最新の見解。(後出の議論を参照のこと。)
<ειιε>(「たった一人の反乱」より)
 今般の地震・津波被害における自衛隊の活動の紹介記事です↓。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704530204576236472271896458.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories
 このミッションがうまくいけば目に見える形で自衛隊が海外で軍事的な役割を果たすことが国民に受け入れられるようになるのでは、と述べられています。
 国内のメディアでも産経くらいは自衛隊の活動ぶりを紹介、分析したりするような記事を書いてほしいもんだけどなあ。
 あと、自衛隊自身ももう少し広報してもいいのではと思ってしまいます。
<ΚΚΕΕ>(同上)
 少々、古い記事だが、俺は今日(4/2)のTVでこのニュースを知ったんだが・・・。
 両陛下、「自主停電」お続けに
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/koushitsu/498822/
 やっぱり天皇陛下は素晴らしい人間性の持ち主だ。
 到底、俺ごときとはレベルが違うね。
 ついでながら、皇后陛下もホント、凄過ぎるよ。↓
 終戦(1945年)記念日に詠まれた御作品
  海陸(うみくが)のいづへを知らず姿なきあまたの
      御霊(みたま)国護(まも)るらむ
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h20/jog566.html
 人間性のレベルが詩に反映しているというべきか、詩が人間性を現わしていると言うべきか。
 この詩才と高貴な魂に、私は完敗せざるを得ない。
 俺は右翼でも保守的な人間でもないんだが、両陛下には脱帽だ。
 太田さんは、今上天皇のレベルの高さを、いつかのコラムで指摘していたと思うが、この点は間違っていないと言うべきだろう。
<ΚΕΚΕ>(同上)
http://www.snsi.jp/tops/kouhou
 原発2km地点でゲリラ撮影
<太田>
 副島隆彦って、「隆盛する国と、衰退する国/小沢一郎と律令制(官僚体制)との闘い」というDVD売ってるのね。
 どうやら、小沢を高く買い、かつ、官僚機構を目の仇にしてるらしい。
 キモチワリー。
<ΚΕΚΕ>(「たった一人の反乱」より)
 プルトニウムとはどのような物質なのか、放射線医療が専門の東大病院放射線科・中川恵一准教授に聞いた。
http://www.youtube.com/watch?v=pn_7_tLM8eA
 キャスター 「一般市民…私たちの生活にはどんな影響があるのでしょうか?」
 中川 「ありません」
<ΚΕΕΚ>(同上)
 「世界最大級の米コンクリートポンプ車が福島へ (CNNジャパン) 2011.04.02
 米国のコンクリート関連業者は2日までに、地上70メートルの高さからの注水操作が可能な世界最大規模のコンクリートポンプ車を現地に向けて空輸する準備を進めていると述べた。
 このポンプ車の重さは約86トンで、米南部サウスカロライナ州サバナ川での作業現場から同州ハナハンに移され、世界最大規模の輸送機とされるアントノフ225型機に積まれて福島へ向かう。
       ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
※An-225 (航空機)=アントノフ225型機とは
 An-225ムリーヤは、ソビエト連邦・ウクライナ共和国のアントノフ設計局(現ウクライナのANTKアントーノウ)が開発した6発の大型輸送機である。
 最大離陸重量が600tと、世界一重い航空機として有名(2010年現在)。
 1機しか完成しなかったため、2010年現在世界に1機しか存在しない。」
http://www.cnn.co.jp/usa/30002329.html
 もう、人類が団結して戦う次元だね。
 日本の政治・官僚・財界は現実がわかってるのかね。
 自民は総理を谷垣にと言ってるが。
 「東電 供給計画に“原発増設” 4月2日19時43分
 福島第一原子力発電所の事故による深刻な状況が続くなか、東京電力が、国に提出が義務づけられている電力の「供給計画」に原発の増設を例年どおり盛り込むと福島県に伝えていたことが分かりました。県側は「県民感情を逆なでする」として強く反発していますが、東京電力は「震災前に取りまとめた計画で、影響を反映させることができなかった」と説明しています。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110402/t10015066621000.html
 東電は全く官僚制そのもの。
 東電はもう国有化するしかないだろう。
<ΚΕΚΕ>(同上)
 「放射性物質予測、公表自粛を 気象学会要請に戸惑う会員 2011年4月2日19時25分
 「福島第一原発の事故を受け、日本気象学会が会員の研究者らに、気中に拡散する放射性物質の影響を予測した研究成果の公表を自粛するよう求める通知を出していたことが分かった。」
http://www.asahi.com/national/update/0402/TKY201104020166.html
 これも東大教授か…。
<ΕΚΕΚ>(同上)
http://blog.goo.ne.jp/luca401/e/7ddd0e3f543e59056968834350613ec9
 独立どころか、米国の日本支配が進む・・・。
<太田>
 そこで引用されてる孫崎享の言、「防衛省に災害用「日米共同調整所」、指揮は在日米軍のクラウ副司令官。」てのウソだろ。米軍と自衛隊は指揮権はそれぞれってのがタテマエであり、だからこそ「日米共同指揮所」じゃなくて「日米共同調整所」と呼ぶ。
 それはともかくとして、既に米国の属国なんだから、属国化が進むって発想自体がそもそもオカシイぜ。
<ΕΚΕΚ>(「たった一人の反乱」より)
>自民は総理を谷垣にと言ってるが。 <(ΚΕΕΚ)
 谷垣に事態処理できると思う?
 まぁ自分とこの総裁だから、そういわざるをえないんだろうが。
>東電は全く官僚制そのもの。東電はもう国有化するしかないだろう。<(同上)
 国有化したら、ますます官僚化するってえの。
 地域による独占企業っつーのがダメだな。
 独占企業っつーのは官僚と私営企業の悪い部分だけ引き継ぐのよ。
 幾つか分社化して競争させるのがよろし。
>放射性物質予測、公表自粛を<(ΚΕΚΕ)
 国が信用できないから民間頼ってるってーのに。
 試験秀才はダメダメって見本だね。
<ΕΕΚΚ>(同上)
 原子力の父とも呼ばれる。正力松太郎についてですが、太田さん、これほんとでしょうか?↓
 「原発・正力・CIA 池田信夫blog
 正力が原子力に力を入れたのは、アメリカの核の傘に入るとともに、憲法を改正して再軍備を進めるためで、最終的には核武装まで想定していたという。しかしアメリカは、旧敵国に核兵器をもたせる気はなく、正力はCIAと衝突してアメリカに捨てられた。」
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51293958.html
<太田>
 間違い、ないしは間違いに近いんじゃないかい。
 理由の1:CIAは執行機関であり、政策の自由度はない。すなわち、CIA=米国政府、と見るのは間違い。
 理由の2:米国政府が日本に核兵器をもたせる気がないのなら、核武装能力(ウラン再処理能力等)を持たせないはず。しかし、例えば韓国とは違って、日本には持たせている。
<ΚΕΕΚ>(同上)
>谷垣に事態処理できると思う? まぁ自分とこの総裁だから、そういわざるをえないんだろうが。<(ΕΚΕΚ)
 「自民は総理を谷垣にと言ってるが。」っていうのは反語であって、「谷垣でも同じようなもんだろ」って言ってるんだが。
>>東電は全く官僚制そのもの。東電はもう国有化するしかないだろう。
 >国有化したら、ますます官僚化するってえの。地域による独占企業っつーのがダメだな。独占企業っつーのは官僚と私営企業の悪い部分だけ引き継ぐのよ。幾つか分社化して競争させるのがよろし。<(ΕΚΕΚ)
 原発部門は民営化はだめだね。
 国有化して、自衛隊の特殊部隊が事故の際に連繋して動けるようにならないと。
 太田さんは原発賛成みたいだが、おれは反対だ。
 原発は人類がぎりぎりの技術で維持できているもので、日本のような地震国では維持できない事は今回のケースで明白だ。
 今後は国内の全原発は国の管理下において全廃を目指すべき。
 今回のような事故は、いずれまた起きるんだから。
 もんじゅでさえ原発担当者が自殺せざるを得ない運行状態でしかない。
<ΕΚΕΚ>(同上)
 原発反対は俺も大賛成。
<太田>
 あっそう。
 ということは、キミ達は、せっかく核武装能力を宗主国サマに与えてもらってるのに、核燃料を自前で確保する形の核武装は、民生用であれ軍事用であれ、日本のような地震国ではいずれ原子炉事故が起きるのは確実だから、恒久的に諦めるってのね。
 それどころか、キミ達は、いずれ日本で接岸中や修理中に地震で搭載原子炉事故が起きるのは確実だから、米国の原潜や原子力空母の日本立ち寄りは拒否するんだね。
 (そうすりゃ、日本が依存することになってるところの、宗主国米国サマ「提供」の核抑止力は、名実ともに空洞化するだろな。)
 いわんや、現在横須賀を母港にしている米原子力空母「ジョージ・ワシントン」にはお引き取りを願うんだね。
 (ボクは、かねてより、米原子力空母の横須賀母港化に反対してたわけだから、最後の点だけは賛成だけどな。)
<ΕΚΚΕ>(「たった一人の反乱」より))
≫Hokukyo≪(コラム#4660)
 法句経の第9章 悪と第10章 暴力だす。
http://seijyaku.fc2web.com/hou.htm
<太田>
 「クッシー」さんからも「法華経は、法句経の間違えでは?」と指摘されました。
 確かに、クリスチャン・サイエンス・モニターのインタビュー記事でインタビューされたジェーク・エイデルスタイン(Jake Adelstein)が引用した文章は、法句経の一部をそのままとったものではないけれど、下掲のように、ΕΚΚΕクンの言及した同経の第9章と第10章に、対応する各センテンスを見出すことができますね。
All beings quiver before violence.
All beings fear death.
すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる。
All beings love life.
すべての(生きもの)にとって生命は愛しい。
Remember that you are like them.
As they are like you.
已が身にひきくらべ<よ>・・・。
Then whom would you hurt?
What harm would you do?
He who seeks happiness
By hurting others who seek happiness
Will never find happiness.
もしも暴力によって生きものを害するならば、その人は自分の幸せをもとめていても、死後には幸せが得られない。(以上、「第十章 暴力」より)
Not in the sky,
Nor in the depths of the sea,
Nor in the deepest mountains,
Can you hide from your misdeeds.
大空の中にいても、大海の中にいても、山の中の奥深いところに入っても、およそ世界のどこにいても、悪業から脱れることのできる場所は無い。(「第九章 悪」より)
 私は、原始仏典中、『スッタニパータ』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%8B%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BF
は岩波文庫の邦訳で読んだことがありますが、法句経は読んだことがありませんでした。
 『法句経』という経典が存在するということは知っていたのですが、エイデルスタインが、
 「以下は、日本の仏教のお経であるホク経(Hokukyo)からだ。
 それは日本の多くの人々の考え方の傾向(mindset)をとらえている。
 地震は人々を聖人に変えることはない。
 災害は人々の内なる最上のものを露見させるわけではない。
 1923年の関東大震災の際の反応は身の毛のよだつものだった。
 噂が多くの命を奪ったが、同じことが再び起きつつある。
 しかし、私は、以下のひとくだりは、日本の多くの人々が実現したところのものを指し示していると思う。
 我々は社会の中で異なった階層に属しているかもしれないし、異なった国籍を持っているかもしれないけれど、我々はみんな人間だし、みんな死を恐れているし、みんな生を愛している。
 他人に対して親切心と同情の念を抱いて行動することを思い起こそうではないか。」
http://www.csmonitor.com/Books/chapter-and-verse/2011/0401/Tokyo-Vice-author-Jake-Adelstein-ponders-the-Japanese-response-to-disaster 前掲
と言っており、一方で、
 「『法句経』(ほっくぎょう)、または『ダンマパダ<(Dhammapada)>』は、原始仏典の一つで、釈迦の語録の形式を取った仏典である。語義は「真理の言葉」といった意味<である>。・・・
 <日本では>「小乗のお経」と認識され、ほとんど顧みることがなされなかった歴史がある。
 ダンマパダに日が当たるようになったのは明治期以降であり、ヨーロッパでの仏教研究でダンマパダが重要文献として扱われていたことの影響が大きい。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95%E5%8F%A5%E7%B5%8C
ということから、’Hokukyo’は、日本人には余り馴染みがなかったはずの『法句経(Hokkugyo)』ではなく、代表的な大乗仏典の一つで日本人に極めて馴染みのある『法華経(Hokkekyo)』のことではないかと思ったわけです。
 ご教示いただき、まことにありがとうございます。
 おかげさまで、私の仏教理解が一歩深まったように思います。
<太田>(ツイッターより)
 法句経についての読者投稿を契機に、枢軸時代(ヤスパース)に対する新しい見方に到達することができた。
 エウレカ!てなもんだね。午後アップする「ディスカッション」を参照されたい。
<太田>
 仏教は、約2,500年前に、インド亜大陸において、ガウタマ・シッダールタが提唱し、発生した宗教であり、彼は、「同時代の孔子などの諸子百家、ソクラテスなどのギリシャ哲学者ら・・・と同じく、・・・<農業社会到来の後、>都市国家がある程度の成熟をみて社会不安が増大し、従来の・・・自然崇拝・・・的、または民族的な伝統宗教では解決できない問題が多くなった」ことに対処しようとしたものである、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E6%95%99
とされています。
 ここから先には私の仮説が入って来ますが、シッダールタ、孔子、ソクラテスの3人に共通しているのは、彼等が、「従来の・・・自然崇拝・・・的、または民族的な伝統宗教」を排し、神について語らなかったことです。
 では、3人で違っている点は?
 それは、シッダールタは神なきがゆえにこそ倫理的な社会、孔子は教養人が伝統に拠って統治する倫理的な社会、そしてソクラテスは知を愛する人々によって構成される倫理的な社会、をそれぞれ追求した点です。
 しかし、そもそも、彼等の「倫理的社会」の「倫理」のイメージはどこから来たのでしょうか。
 私に言わせれば、それは、インド亜大陸、支那、及び地中海世界においては既に当時失われていたところの「狩猟採集社会」の倫理、すなわち人間の遺伝子が本来想定しているところの人間主義的倫理、であったのです。
 それは、「従来の・・・自然崇拝・・・的、または民族的な伝統宗教」が提供し、農業社会に適合的な制度やイデオロギーを正当化してきた倫理とは対蹠的なものでした。
 ところで、ドイツの哲学者のカール・ヤスパース(Karl Theodor Jaspers。1883~1969年)が、「紀元前500年頃に(広く年代幅をとれば紀元前800年頃から紀元前200年にかけておこった世界史的、文明史的な一大エポック」に着目し、これを「枢軸時代(Achsenzeit)」と呼んだことはよく知られていますが、「シナ、インドおよび西洋において、・・・相互に知り合うことなく、ほぼ同時的に」どうしてそんなことが起こったかを、彼自身、十分説得力ある形で説明できていません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%A2%E8%BB%B8%E6%99%82%E4%BB%A3
 私による上記説明はいかがでしょうか。
 さて、「都市国家がある程度の成熟をみ」ていたというのに「社会不安が増大」せず、・・・「解決できない問題が多くな」らなかった、というユニークな社会がありました。
 狩猟採集を主とし農業を従とする定住社会を1万年も続けた縄文時代の日本です。
 弥生人が到来してからも、日本は、かかる縄文性を失うことがありませんでした。
 シッダールタや孔子亡き後に成立した儒教や仏教には、農業社会に適合的な制度やイデオロギーを正当化する側面もありましたが、日本においては、継受された仏教や儒教は、時代を経るに従って、その本来の人間主義的側面がクローズアップされて行くことになったと考えられるのです。
 (以上のように仏教を解すれば、仏教における小乗と大乗、あるいは自力と他力についての理解もすっきりしそうです。皆さん、お考え下さい。
 また、シッダールタらよりも約500年後に、地中海世界において、イエスが、唯一神教たる民族宗教のユダヤ教を換骨奪胎して提唱し、発生したところの、唯一神教たるキリスト教にも人間主義的側面がありますが、それをどう理解し、評価すべきか、についてもお考え下さい。)
<TK>
 人間主義について、北海道新聞3月26日の記事から。
 次のような意見がありますが如何なのでしょう。
 冷静な日本人海外から称賛
 大災害でも秩序を乱さない日本人の国民性について、背景を二人の専門家に聞いた。
1北大大学院文学研究科、山岸俊男教授(社会心理学)
 一番は日本が「しがらみ社会」だからだ。
 お互いのことを考えるからだが、別な言い方をすればお互いを監視しあうことで社会をコントロールしているとも言える。
 これは反面で、日本社会がリスクをとらないということを意味している。・・・
 →これは、あまりにも寂しいし、消極的意見だと思います。
2北海学園大人文学部、テレングト・アイトル教授(比較文化論)
 歴史的にみると、日本人は江戸時代のムラ社会を経て、「全体で対処しないと災害などで滅びてしまう」と考えるようになった。
 これが明治の近代化の過程で、巨大な相手(海外の列強)に勝つために洗練され、団結力となって秩序を習得した。・・・
 →納得。
<太田>
 先ほど私が記したところを踏まえれば、このどちらも、ピンボケ度においていい勝負の珍「意見」である、ということになるでしょうね。
 今次大震災において、日本人は、人間として、人間らしくふるまっているだけのことなのです。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 まず、大震災関係のその他の記事から。
 重量物のパラシュート投下もしたのか、知りたかったなあ。↓
 「・・・<米>空軍第320特殊戦術飛行中隊は、仙台空港復旧のためパラシュート降下という度肝を抜く作戦を敢行した。その後、自衛隊とともに海兵隊が重機を使い、3月20日には「仙台空港の約80%を復旧させた」(コゼニスキー海兵隊大佐)という・・・
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110403/dst11040303510005-n1.htm
 チュー米エネルギー長官発言(コラム#4660)における、partial liquefaction=原子炉の核燃料の損壊(溶融)、full liquefaction=原子炉そのものの溶融、という理解でいいんだろうね。↓
 ・・・By definition, a meltdown is the severe overheating of the core of a nuclear reactor that results in either the partial or full liquefaction of its uranium fuel and supporting metal lattice, at times with the atmospheric release of deadly radiation. Partial meltdowns usually strike a core’s middle regions instead of the edge, where temperatures are typically lower.
 The main meltdowns of the past at civilian plants were Three Mile Island in 1979, the St.-Laurent reactor in France in 1980, and Chernobyl in Ukraine in 1986. ・・・
 <米国やフランスでは、シミュレーションをやって、福島第一の各原子炉の状況を時系列的に解明してるんだね。チュー長官の細かい数字を引用しての話(コラム#4660)に納得。↓>
 ・・・drops in cooling water exposed up to three-quarters of the reactor cores, and that peak temperatures hit 2,700 degrees Celsius, or more than 4,800 degrees Fahrenheit. That’s hot enough to melt steel and zirconium — the main ingredient in the metallic outer shell of a fuel rod, known as the cladding.
 “Zirconium in the cladding starts to burn・・・. At the peak temperature, it continued, the core experienced “melting of uranium-zirconium eutectics,” a reactor alloy.
 ・・・a glowing hot mass of melted fuel rods in the middle of the core and・・・release<ed> fission products・・・during meltdown. The products are radioactive fragments of split atoms that can result in cancer and other serious illnesses. ・・・
http://www.nytimes.com/2011/04/03/science/03meltdown.html?ref=world&pagewanted=print
 最後に、リビア革命関係です。
 希なことだが、日本の主要メディアの電子版に引用すべき外国記事が出てた。↓
 「リビア反体制派の西部の拠点で、政府軍の包囲が続くミスラタ<で>は3日までに、2月下旬からの戦闘で市民ら計243人が死亡、約千人が負傷した・・・
 3月末には多国籍軍の空爆で政府軍の艦艇が沈没。港の封鎖が解けたため在外リビア人や人道団体が送った小麦や缶詰、医薬品など150トンを乗せた支援船が到着した。だが陸路は封鎖されているため依然として医薬品が不足している・・・。
 反体制派が拠点とする北東部ベンガジから増援の兵士や武器を乗せた船艇4隻も到着。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011040301000072.html
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太田述正コラム#4663(2011.4.3)
<再びガンディーについて(その4)>
→非公開