太田述正コラム#4787(2011.6.4)
<皆さんとディスカッション(続x1224)>
<太田>(ツイッターより)
 不信任案否決、ホントに事実は小説より奇なりだったよな。
 主要アクターがそれなりの人物じゃないとそうはいかない。
 (小説じゃ、作家は自分を超えるアクターは作り出せない、という限界があるのさ。)
 だからボクは菅首相を見直したんだよ。
 (もともと、彼を庇ってきたけどね・・。)
<ΕυΕυ>(「たった一人の反乱」より)
 旧横浜商銀の河 善鎬と菅直人とのズブズブ
http://ittm.tumblr.com/post/3873094216
 シン ガンスと菅直人とのズブズブ
http://nyt.trycomp.com/hokan/0025.html
<太田>
 内閣支持率上昇。
 ボクの意見が世論と合致するようじゃ、ボクも焼きが回ったか。↓
 「・・・、内閣不信任決議案に賛成する意向を表明するなど首相や民主党執行部と対立してきた小沢元代表支持派議員の行動を「評価しない」が89.4%と圧倒的な多数を占めた。震災の復旧・復興が急がれる中での党内対立に、国民が厳しい視線を注いでいることが浮き彫りになった。・・・ 菅内閣支持率は33.4%で、5月中旬の前回調査の28.1%から上昇。ただ、退陣の意向を表明した首相に関し「辞めるのは当然」が48.1%、「辞める必要はない」が45.1%で拮抗。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/5608233/
http://f.blogos.livedoor.com/opinion/article/5609530/
 関連記事を掲げておこう。↓
 「 菅首相が退陣時期のメドとした東京電力福島第一原子力発電所の「冷温停止」について、細野豪志首相補佐官は3日、政府・東電統合対策室の記者会見で、原子炉の水温が100度を下回るという通常の条件に加え、安定的な冷却や放射能の拡散停止なども含め、改めて定義し直す考えを明らかにした。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110603-OYT1T00914.htm?from=main4
 「首相と鳩山氏が交わした「覚書」をまとめた北沢防衛相と平野博文元官房長官は3日、それぞれ<覚書は>「退陣を前提としたものだ」との認識を示した。・・・
 <ただし、北沢氏は>「私の認識は岡田幹事長と一緒だ」とも述べ、退陣の時期を「区切っていない」とする岡田氏の主張が正しいとの考えを示した<のに対し、>・・・平野氏は同日の記者会見で、「2次補正は1か月もあれば出来る。(原発対応は前提条件では)全くない」と述べ、鳩山氏を援護した。」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110603-OYT1T00953.htm?from=main1
 「・・・枝野氏は「首相である限り、全力で支える」と述べる一方、「(首相は)長く居座るつもりはない」「(首相が辞めるのは)そう遠くない時期だ」と強調した。また、九月の訪米日程について「首相は(二日の記者会見でも)自分で出るようなことは言っていない」と、八月末までには首相が辞任している可能性があるとの見方を示した。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011060490135357.html
 「・・・松本防災相は3日の閣議後の記者会見で、首相の退陣時期について「私の頭の中には6月いっぱいというのがある」と語った。
 松本外相も同日夕の記者会見で、「6、7、8月というのが、常識的な一つの考え方ではないか」と述べた。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110603-OYT1T00931.htm?from=top
<ΕΕυυ>(「たった一人の反乱」より)
 俺も原口は最初、八方美人で嫌いだったが…あまりにも全方位すぎて逆に天晴れっぽい感じになってきている。
 孤高の菅から他の民主党員全員に嫌われている名古屋の河村市長。
 どんなに自分を嫌ってる相手でもどんどん出かけていくその姿勢はちょっと凄い。
 惜しむらくは人を疑わないこと 人を見る目がないことか。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv51436480
<太田>
 原口って言えば、このハナシ、主要メディアの電子版にはどうして出てこないの?↓
 「原口氏は福島原発について、8年前の自民党政権の時代に、福島第一原発の安全冷却システムが外されていたという衝撃の事実を発表した。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/5605632/
<ΕυυΕ>(「たった一人の反乱」より)
 千度以上示す核物質、3月12日に検出していた
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110603-OYT1T01065.htm
 事故発生から2か月以上たっての公表で、保安院の西山英彦審議官は→→→「隠す意図はなかったが、国民に示すという発想がなかった」だと。
     ↑
 凄い!なにが凄いのか もーよくわからんがとにかく凄い(笑)官僚言葉~。
<太田>
 こっちのハナシはどうなってんだ?↓
 「東京電力福島第一原発の事故をめぐり、3月12日に1号機の原子炉建屋を壊した水素爆発は、格納容器の損傷を防ぐ目的で行われたベント(排気)で建屋外に出したはずの水素ガスが、別の排気管を通じて建屋内に逆流したことから起きた疑いが強いことが分かった。長時間にわたる電源喪失で、逆流を防ぐ別の排気管の弁を操作できない状態だった。東電幹部は「水素爆発の事態を招いたことを考えれば、排気に関する設計に不備があったといえる」と話している。・・・」
http://www.asahi.com/national/update/0603/TKY201106030574.html
<υυεε>(「たった一人の反乱」より)
http://www.youtube.com/playlist?p=PL963AB776FC0B0651
 ↑
 アメリカの共謀罪の犠牲となった日本人の証言と属国、日本の惨めな対応。
 在米大使は日本人<を>何の助けもしないのに勲章はもらうおかしさ。
 属国の官僚は自分の考えを持たず言うことに従えば従うほど恵まれる。
<太田>
 3時間近いの視聴できるかってんだ。
 もうちょいピンポイントで典拠を付けてくれ!
<ΕυυΕ>(「たった一人の反乱」より)
 ・・・創○学会お得意の“情状”問題で刑事事件犯をつくった事例として、「騒音おばさん」に実刑判決・・・・その裏に隠された真実!!
http://blogs.yahoo.co.jp/posutoman21/31274257.html
 ↑
これも容認するの太田さん。
何処かの誰かさんも、創○学会とやらに因縁つけられ敗訴したんでなかったっけ?
情状=空気をつくって、新たな需要(事件)を増やし喜ぶのは弁護士だろ(笑)。
<υευε>(同上)
 偉そうに示してるソース元を読んでたら、
「・・・この記事の中に書かれている『「老夫婦」は熱心な創価学会員であることも判明。』
 この箇所のソースを示してほしいとのコメが有りました。
 (結局ソース示せず)・・・記事にした『「老夫婦」は熱心な創価学会員であることも判明。』の箇所を『「老夫婦」は熱心な創価学会員である疑いが濃厚。』と訂正しお詫びさせて頂きます。」
って最後にチョロっと書き込まれてあってズッコケた。
 便所の落書きを典拠にされても、太田さんも苦笑いしか出来んだろ。
<ΕυυΕ>(同上)
 ・・・<太田さんは>小沢は情状だけで充分に犯罪の構成要件に該当する旨のトンデモ発言を問題視しているので投稿している。・・・
 小沢が悪だとのレッテルを貼り、それを“情状”の問題だと(笑)・・・太田さんの言う≪みかじめ料をせしめてたって印象を誰でも持つぞ≫とは、物証が無く証言が嘘であっても強引に小沢を嵌めるのを容認していることに他ならない(笑)。
<太田>
 しゃーねーやっちゃ。
 政治資金規正法事件としては、被告達が政治資金関係書類に故意に誤った記載を行ったと自白している以上、犯罪は成立しており、裁判官のやることと言えば、量刑をどれくらいにするかと執行猶予をつけるかどうかくらいなのであり、その判断(情状判断)のための(別の)出来事が、それ自体(別の)犯罪として成立しているかどうか・・成立していたとしても時効がにかかっているが・・なんてことは本質的な問題ではない、とボクは言ってるんだよ。
 チミ、何を議論してるのかも分かってなさそうだな。
 そもそもだが、理解もしていない「構成要件」といった用語は使わない方がいいぜ。
<υευε>(「たった一人の反乱」より)
>小沢が悪だとのレッテルを貼り<(ΕυυΕ)
 これってレッテルなんだろうか?
 いやまぁ俺も悪と言うよりは自己保身の小心者って印象だけど。
 それに前田恒彦の大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件は確かに酷い事件だったけど
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%9C%B0%E6%A4%9C%E7%89%B9%E6%8D%9C%E9%83%A8%E4%B8%BB%E4%BB%BB%E6%A4%9C%E4%BA%8B%E8%A8%BC%E6%8B%A0%E6%94%B9%E3%81%96%E3%82%93%E4%BA%8B%E4%BB%B6
小沢に関しての調書が捏造だって確定してるワケでもねーしなぁ。
 まぁあんな事件起こしちゃったら信用なんて地に落ちて地球の裏側に行っちゃってるか。
<εΥεΥ>(同上)
<ΥΥεε>様<(コラム#4785)>、すごく分かりやすく丁寧なご回答、誠にありがとうございます。
 太田先生は、高い知性で日本の国益を追求する一方、現状に嘆いておられると実感いたしました。
 そもそも自分は質問する以前に、基礎的な知識から学ぶ必要があるようです。
 お礼が遅れましたが、本当にありがとうございました。
<野口>
 ・・・国連の 創設者アメリカのルーズベルトはカイロ宣言において「日本人を日本列島に追い返す」事を宣言し、戦後に連合国が実行した。国連の母体となった連合国が実行した。
 これは明白な政策的人権侵害である。ドイツ人にもイタリア人にもなされなかった人種差別的人権侵害である。日本がカイロ宣言を引用したポツダム宣言を受諾していても、人権の性質上、人権侵害である。・・・
 <といったようなことを、●●に投稿しました。>
<太田>
 <例えば、その箇所は>はおかしい。
 イタリアは寝返ったので戦勝国です。
 また、ドイツ人がどれだけ東の旧ドイツ領から追い立てられたかご存知ではないのですか。
 日本人のケースと違って、その過程で多くのドイツ人がポーランド人等によって虐殺されました。
 <野口>さん、投稿の際には、もう少し調べてから書くようにされた方がいいですよ。
 さしでがましいようですが、次著グループにお招きしたこともあり、心配になっ てメールしました。
 ご宥恕ください。
<野口>
 ・・・バドリオ政権は一旦降伏しています。そのあとドイツに宣戦布告しています、が名目的なものです。
戦勝国ではないと思います。
 フランスだって戦勝国ではない。ほんとは。
 ドイツは国境が西に移動したので、それを決めた連合国は責任がある。ドイツ人追放はポーランド独自の問題だから、ドイツ人難民に対する虐殺はドイツとポーランド間の問題となっている。いずれにせよこのドイツ人の「追放」にルーズベルトは関わっていないと思います。
 カイロ宣言の「成立」自体に問題があるようです。この宣言の法的効力はともかくとして、その内容はポツダム宣言に引用されている。
 いずれにせよルーズベルトは日本人に対してだけ追放政策をとった。これはアメリカの狙いとして南洋諸島が欲しかったのだと推察されるのですが。
日本人をゲットーに囲い込むというのはアメリカの収容所でもありました。インデアンにも同じ事をやっている。東部からの追放と西部での居留地への囲い込み。
要はナチスドイツもアメリカも同じ穴のムジナなのです。欧米が植民地のあちこちでやっていた事を、ナチスは文明の中心地でやって白人の大恥をさらした。・・・
<太田>
 あれこれ言っておられるが、例えば、一点指摘しましょう。
Japan will also be expelled from all other territories which she has taken by violence and greed.
=日本国ハ又暴力及貧慾ニ依リ日本国ノ略取シタル他ノ一切ノ地域ヨリ駆逐セラ ルヘシ
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/01/002_46/002_46tx.html
の主語は「日本国」であって「日本人」ではありません。
 ドイツの国境が西に動いたケースだって基本的に同じことですよ。
 (その過程でドイツ人はポーランド人だけに虐殺されたわけではありません。)
 とにかく、原爆投下問題にせよ、何にせよ、あなたが関心をお持ちのことは、大抵過去のコラムで論じています。
 文章を書き散らしているヒマがおありなら、少しでも、私の過去コラムを読む努力をされることをお勧めします。
 でないと、次著グループに入っていただく意味がありませんねえ。


<野口>
 日本人は勉強が好きだからそのため罠にはまる。ディーテイルに拘り玩物喪志になる。
 私は日本人のそういうところと逆をやりたい。
→でたらめ(史実の無視)の上に成り立った史観なんて無価値です。(太田)
 外国にアッピールする史観をクリアに簡潔に提示しなければならない。
 外国人にも通用する、というより外国人こそが逃れることのできない論理で。
 なぜなら彼らが日本人に突きつけてきた価値観だから。
 
→それは私のやっていることですよ。
 だからこそ、主として彼らの書いたものを典拠にしているのです。(太田)
 曰く、自由、人権、日本人がこの事について彼らより徹底的に考え抜いている事を示さなければならないし、それはできる。
 なぜなら日本人はこれの矛盾を体験しているから。
 それを言語化するだけでよいから。
 日本人はプレゼンテーションがへただから、それでいつも損している。
 謙遜し、まず先に相手が悪いと考え無いから、悪をみるというリアリズムを失う。
 ・・・もしかして、あなたも既にどこかで書いておられる?
 あなたの志を書いた部分を探すのも大変なのでその部分だけをお手数ですが 送ってくださいませんか。
 まだなければ簡潔にA4一枚以内で書いていただけませんか?暇なときでもかまいません。
http://www.ohtan.net/opinion/opinion4_text.html
などいかがですか?(太田)
 ところで伊藤博文に関しての<シリーズ>が<名誉有料読者扱いにしてもらった私のところへ>届いていますが、そういった研究は他の学者でもできる事ではないでしょうか。
→そう思うとすれば、それはあなたの読み方が浅いからです。(太田)
 しかも外国の普通の知識人ジャーナリストには何の関心も持たれない。私が志向するところとは逆向きです。
 国内向けであれば岡崎久彦氏の本で十分ではないでしょうか。
→岡崎さんを私は全く評価していません。(拙著『防衛庁再生宣言』参照)。
 なぜ評価できないか、を理解していただかないと、私の次著の編集はできませんよ。(太田)
 私は大局志向です。これは譲れません。
 しかし、<例の共著における>あなたの「属国・・・」をよむとアラブ・イスラムについての知識や洞察は深いものがあります。
 インド民主主義の悪をについての洞察も。兵頭氏の武器の考察による軍事リアリズムも。
 ここであなたと袂を分かつとしても、ここ数年の保守論壇の分裂にみられるような、愚かなまねを避けたいと思います。
 私の論考を送りますので、どなたかに批判していただいて欲しいと思います。
 かなり過激な在日批判、宗教批判、通念批判がありますのでどのようにでも 叩い ていただいて結構です。
 どの様に利用されても結構です。
→<前に>初めて一つ読ませていただき、その批判をさせていただきましたが、あんな調子でやられて、それにあなた、耐えられますか?
 いずれにせよ、そんな時間はありません。(太田)
 先にお願いしましたがあなたの大局的な志をお聞かせください。
 私の志は前回のべた通りですが、つまるところ、自由で民主的で理不尽な暴力のない「真の近代世界」の完成ということです。
→上で 挙げた私の文章(早大での特別講義です)等を読まれ上で、次著編集グループにとどまられるのかどうか、ご自分でご判断ください。
 一言補足しておきます。
http://www.ohtan.net/opinion/opinion4_text.html
中の、吉田茂観(吉田ドクトリン起源論)は、その後大幅に改めています。(太田)
<野口>
 …
<太田>
 <MSさん、>申し訳ありませんが、ハンドルネーム、野口桂さんの次著グループ入り、当面、凍結しましょう。
 太田掲示板への投稿以外にも、連日、いろいろなところに投稿している投稿魔って感じで、私の過去コラムを読む時間はなさそうです。
 彼の自己申告を信じれば、植田さんと同じ位で、私の世代ですが、これくらいの年になると、もう物の考え方や生活のパターンは変えにくいのかもしれませんね。
 (私自身も生活のパターンは変えられなくなりつつあります。)
<MS>
 了解いたしました。
<太田>
 <野口さん、早々に>お答えいただけなかったことからすると、残念ながら、私の次著編集グループにはとどまっていただけないということのようですね。
 ご縁がなかったようです。
 ご健勝を祈念しております。
<野口>
 次著の凡その内容とその意図するところについてまだ伺ってないのですが、これ までのやりとりから凡その見当はつきます。
 ですから、編集グループには留まれません。悪しからず。
 しかし価値観は共通で、敵とする思想も共通する訳ですから今後もできる限り協力していきたいものです。
 異論はあっても、由な社会で切磋琢磨できることは何者にも替えがたいと思います。
 ・・・
 ・・・早大での特別講義を拝見しました。これを最初にみたかった!!!
<太田さんは>単なる文献実証主義者ではなかったのですね。
典拠、典拠、とうるさかったり、カイロ宣言の英語原本の字句を持ち出したりと、文脈と事実を無視した、瑣末主義の傾向がおありなのかなと思いましたよ。
 でもあなたの大局観はどこから生まれたのですか?文献を史実を追及していったらできるものではないはずです。
 あなたの古代にまで遡り、世界大に広がる壮大な史観全体の枠組み、構造、には「典拠」はいらないオリジナルなものでしょう。・・・
<太田>(ツイッターより)
 高校時代にボクが一番好きだった女優は内藤洋子。
http://bit.ly/kvnUsP 
 特に連続TVドラマ『氷点』のヒロインを演じた彼女だ。
 このドラマのテーマ・ミュージックが今でも時々頭の中で蘇るが、残念ながらネット上にアップされていない。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 第一原発のアレバ製の循環装置、うまく機能するかどうか、心もとない限りだねえ。↓
 ・・・roughly two weeks from now, when Tepco plans to begin a treatment process in which water is sucked from the basement rooms and fed into a special tank, then treated with chemicals that eliminate its radioactivity. The process creates a byproduct of radioactive sludge, which is generally mixed with bitumen, poured into drums, then sealed and buried. The water itself can either be cycled back into reactors or discarded into the ocean.
 The treatment system is being set up by Areva, a French company・・・
 Under normal circumstances, Areva’s system can decontaminate 50 tons of water per hour. But experts admit that it is hard to predict just how efficiently the system will handle water that contains not only radioactivity, but also debris, oil and salt. Water might need to be treated numerous times, not just once, before it can be dumped into the ocean. ・・・
http://www.washingtonpost.com/world/asia-pacific/at-stricken-japanese-nuclear-plant-water-is-the-biggest-worry/2011/05/31/AGLe01HH_print.html
 ゲーツさんよ、そんなこと言ったってムリだろが。↓
 ・・・Gates insisted that Americans’ war weariness and debt worries should not be seen as setting the stage for a shrinking of U.S. commitments in Asia.・・・
http://www.washingtonpost.com/world/gates-notes-positive-trajectory-in-us-china-military-relations/2011/06/03/AGzKZqHH_print.html
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 一人題名のない音楽会です。
 ハメリン特集の続きです。
 –ショパンの宇宙–
 <フツーのショパン曲の演奏>
 最初にとりあげるこの曲は、ユーチューブにアップされているものが余りに多く、以下に絞るだけでも大変でした。
Ballade No.1 in G minor Op.23:
(ハメリンによる演奏)速めで軽やか。残念ながら、聴いても涙は出ませんでした。
http://www.youtube.com/watch?v=aG2ssKoyFnE&feature=related
 以下、私が強いてつけた優劣順に並べました。(録音音質等も考慮しました。)
 ハメリンはどのあたりかって? 自分でお考えください。
 ご自分の贔屓のピアニストの演奏だけでもお聴きになったらいかが?
(Tzvi Erez(注3)による演奏) ユーチューブ上の私のイチオシ。(録音音質も最高。)彼の演奏には限らず、この曲の4:48と8:02の箇所にはいつも痺れまくります。
http://www.youtube.com/watch?v=F63MSrdYx5w&feature=related
(注3)イスラエル生まれのカナダ育ち。
http://embedr.com/playlist/tzvi-erez-plays-chopins
(キーシンによる演奏) キーシンにしてはめずらしくブラボー!
http://www.youtube.com/watch?v=Hs7GZbKx1f0&feature=fvwrel
(Andrei Gavrilovによる演奏) 極端なピアニッシモが特徴的。
http://www.youtube.com/watch?v=st737l3xl54&feature=related
(Ivan Moravecによる演奏) 上記と似ています。
http://www.youtube.com/watch?v=n_zM49emRoE&feature=related
(ジメルマンによる演奏) ユーチューブ上の一番人気で、バランスのとれた演奏ですが、彼の鼻息が気になります。
http://www.youtube.com/watch?v=RR7eUSFsn28&feature=related
(ルービンシュタインによる演奏) 端正。ほんのちょっとですが、やっぱ彼の鼻息が聞こえるのが・・。
http://www.youtube.com/watch?v=b6VxVmt6UOA&feature=fvwrel
(アラウによる演奏) 思い入れ方が過多?
http://www.youtube.com/watch?v=5Q9cBsEytI0&feature=related
(リヒテルによる演奏) 同上。 
http://www.youtube.com/watch?v=khsVVpQ6GTA&feature=related
(Jorge Boletによる演奏) 丁寧だがゆっくり過ぎ?
http://www.youtube.com/watch?v=UUpUK9nRPA4&feature=related
(ホロヴィッツによる演奏) ユニーク過ぎる解釈。音質が良くない分について下駄を履かせたとしても、なおイマイチです。
http://www.youtube.com/watch?v=ItQFTNhUUgo&feature=related
Ballade no. 2 ショパンのバラードの中で私が唯一弾く気にならなかった曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=oLaASUaDluc&feature=related
(ジメルマンによる演奏)
http://www.youtube.com/watch?v=MsoUIBcl7iw&feature=related
Ballade No.3 
http://www.youtube.com/watch?v=iAqgdOCprKk&feature=related
(ジメルマンによる演奏)(彼の鼻息、というか鼻かぜの音(?)には何とか耐えてください。)
http://www.youtube.com/watch?v=PCW3631sxkw&feature=related
Ballade No. 4 ショパンのバラードで私が1番に次いで好きな曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=9-VsSCAYayk
(ジメルマンによる演奏)ハメリンに比べて段違いに良い出来です。ぜひ聴き比べてみてください。
 やはりハメリンの演奏じゃ流れなかった私の涙が、ジメルマンの演奏では流れました。(彼の鼻息について、同上。)
http://www.youtube.com/watch?v=D_PBTGfhWD8&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=QLyumz2jMZY&feature=related
Barcarolle
http://www.youtube.com/watch?v=FUaLSWiwsco
(ジメルマンによる演奏)
http://www.youtube.com/watch?v=KU-5u2dmXdM&feature=fvwrel
 ここまでは、全般的に、ハメリンのペダリング、そして彼の軽やかなタッチ(打鍵)が、いずれもショパンの曲とはしっくりこない印象です。
 とりわけ、ジメルマンと比較した場合、ジメルマンは、同国人として、ショパンのポーランド性・・悲劇性とでも言うか・・と自然に共鳴する部分があり、陽気なフランス印象派人ともいえるハメリンではその部分でどうしても及ばない、というところではないでしょうか。
 ところが、次のソナタ第3番、特にその第3楽章は、(ジメルマンの演奏はユーチューブ上になさそうですが、)ユーチューブでの一番人気のKatsarisによる第3楽章より、はるかに出来がいいのですから、面白いですね。とちらもフランス的風土で育った人間ですから、土俵が同じってこともあるでしょうね・・。
 各人の、それぞれ、一番下のURLをクリックしてお確かめください。
Piano Sonata No. 3
http://www.youtube.com/watch?v=8CSAmNOG9p8&feature=fvwrel
http://www.youtube.com/watch?v=94Al4sxiots
http://www.youtube.com/watch?v=Q5LDoS4Zvxo&feature=related
(カツァリス(注4)による演奏)
http://www.youtube.com/watch?v=CtYUaHm1fak&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=waFM4NGi6OQ&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=nLIEk1Us_NI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=BYY47zdi8So&feature=related
(注4)Cyprien Katsaris。キプロス(ギリシャ)系フランス人。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%82%B9
(続く)
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太田述正コラム#4788(2011.6.4)
<『伊藤博文 知の政治家』を読む(その6)>
→非公開