太田述正コラム#5781(2012.10.14)
<皆さんとディスカッション(続x1693)>
<太田>(ツイッターより)
 「…中国のインターネットでは、…ノーベル賞のメダルに描かれた…ノーベルの口にテープを貼った写真が出回っている。「莫言氏はノーベル文学賞を受賞した初の中国共産党員だ」と皮肉る書き込みも…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/13/2012101300519.html
 莫言対中共反体制派ネチズンの勝負、はっけよい残った!
<ねこ魔人>
 日本では、自衛隊の幹部を養成する学校は、防衛大学校です。他国の軍事教育と比較して際だって特徴的な点は、他国の士官学校では、陸海空軍ごとに士官学校が設立されているが、日本では、陸海空自衛隊ごとに学校を設立するのではなく、全自衛隊の幹部を一元的に養成するために防衛大学校が設立されている点であると思います。国際的潮流とは著しく違うこの際立った特徴は、はたして良いといえるのでしょうか?それとも悪いといえるのでしょうか?
<太田>
 詳しくは、拙著『防衛庁再生宣言』の防衛大学校を取り上げた章を参照していただきたいが、防衛大学校の最大の問題点は、あなたのご指摘のように「三軍統合」の士官学校である点にではなく、それが士官学校ではなく、世界でただ一つ、無償でかつ給料付の通常の(ただし、全寮制の)4年制大学+ROTCである点にあります。
 すなわち、「無償でかつ給料付の通常の(ただし、全寮制の)4年制大学」である部分は、全球的スタンダードに照らせば、税金の完全な無駄遣いである、と言っても過言ではないのです。
<uWL2Cs4q0>(「たった一人の反乱」より)
 「チャイナリスク」、世界が意識=中国ボイコットに失望も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121013-00000059-jij-pol
 中国って未だに大国としての自覚がねえんだなぁ。
 日本も人の事あんまり言えないけど。
<81EDiUZ70>(「たった一人の反乱」より)
 太田さん<コラム#5775で>レスつけて頂きありがとうございます。
 お示しの<FTの>記事はjbpressにすぐ上がってたので読みました。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36295
 感想としては「ロンドンにいてはわからないか・・」ですね。
 economistは逆に米豪の懸念をよく理解しています。
 但し市場に上場し、正当な透明性を得た暁には、晴れて堂々と世界で競争する機会を得たファーウェイ、ZTEに欧米企業は駆逐されかねないとの真の懸念はフィナンシャルタイムズと共通のものでしょう。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35823
 私は安全保障上の懸念と異常な競争力という二点の懸念の内、前者においては太平洋国家間で危機感を共有して対策を講じるべきと考えます。
 少なくとも
1. 米政府のシステムおよび契約企業は、とりわけ機密情報を取り扱うシステムについて、HuaweiとZTEの機器や部品を排除すべきだ。
http://ascii.jp/elem/000/000/733/733864/
については貫徹すべき事項と考えます。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 「たった一人の反乱」の出典、丸谷才一永眠。↓
http://digital.asahi.com/articles/TKY201210130388.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201210130388
 金正恩もバシャール・アサドも単なるドラ息子だったってことだな。↓
 「金正恩政権、正男氏を本格排除 中国で襲撃指令 内通?の軍幹部更迭・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121014/kor12101400200000-n1.htm
 「シリア、反体制派が2基地占拠 死者3万3千人に・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012101401001078.html
 日本周辺じゃ、旧ソ連をにらんで二個空母打撃軍が参加する演習、よくやってたよ。
 中共じゃ物足らないってんで、米海軍が、北東アジアより東南/西南アジアの方に関心がシフトしたっきりなのは当然だろう。↓
 「米海軍第7艦隊の二つの空母打撃群が12日、インド洋北東域のアンダマン海で合同の作戦訓練を行った。
 第7艦隊によると、この海域で二つの空母打撃群が同時に訓練するのは初めて。インド洋沿岸の国々で港湾整備を進めるなど影響力を拡大する中国に対し、米軍は異例の訓練実施を通じてアジア・太平洋での存在感を改めて誇示する狙いとみられる。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20121013-OYT1T00818.htm?from=main4
 陸自も米海兵隊の生き残りPR作戦に協力してるってわけだ。↓
 「日米両政府は11月に沖縄県の無人島を使用し、自衛隊と在日米軍による共同の離島奪還訓練を実施する方向で調整に入った・・・。・・・
  訓練は敵に占領された島を奪い返す想定の下、航空機の支援を受けた陸上自衛隊と在沖縄海兵隊の部隊が上陸を行う内容になるとみられる。11月上旬~中旬にかけて行う日米共同統合演習(実動演習)の一環として位置づける予定だ。
 防衛省は沖縄県の離島を含む南西諸島防衛を強化する方針を打ち出し、9月には陸自と米海兵隊が米領グアム島などで離島奪還訓練を行っている。陸自は現在、米海兵隊との連携強化を進めており、今月12日からは在沖縄米海兵隊司令部などへの若手幹部の研修派遣を始めている。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121013-OYT1T00785.htm?from=main3
 朝鮮日報の久々の親日的記事だ。↓
 「アルバイトから世界的シェフへ、和久田哲也氏が来韓・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/14/2012101400097.html
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太田述正コラム#5782(2012.10.14)
<『秘録陸軍中野学校』を読む(その5)>
→非公開